熊本市では、1984年の熊本日仏協会による訪仏をきっかけとして、エクサンプロヴァンス市との交流が開始され、特に、1992年、熊本市在住能楽師狩野琇鵬(かの しゅうほう)氏(フランスでの名は狩野丹秀)がエクサンプロヴァンス市に総檜の能舞台を寄贈されたことにより、民間・行政双方のレベルで、20年以上に亘って、交流が行われてきました。
このような中、2012年(平成24年)9月、両市は、エクサンプロヴァンス市において交流都市協定に向けた「意向書」を取り交わしました。
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エクサンプロヴァンス市に寄贈された狩野丹秀(かの たんしゅう)能舞台 |
2012年9月26日にエクサンプロヴァンス市役所で行われた交流都市協定へ向けての「意向書」調印後、記念撮影。エクサンプロヴァンス市のマリーズ・ジョワサン=マジニ市長とともに。 |
これを受け、2013年(平成25年)2月15日~2月19日にかけ、エクサンプロヴァンス市からマルティン・フネストラス副市長を団長とする代表団3名が来熊され、熊本市内のホテルにおいて、2月16日、「交流都市」協定の調印を行いました。
エクサンプロヴァンス市のジョワサン=マジニ市長が事前に署名された協定書(日本語版・フランス語版)を代表団が持参、幸山市長がこれに署名し、フネストラス副市長がジョワサン=マジニ市長に代わって日付を記入されました。
熊本市では、フランス・エクサンプロヴァンス市とこれまでの民間交流を礎として、文化・芸術交流の他、観光、経済、教育、調査研究、都市活性化、都市行政など具体的な成果が期待される各分野での様々な交流を深めてまいります。
2015年(平成27年)5月には、熊本市長がエクサンプロヴァンス市を訪問しました。
1.エクサンプロヴァンス市役所
場所:市議会議場でのスピーチ(ソフィー・ジョワサン副市長ほか市議会関係者等出席)
- 2.新文化地区視察(エクス市開発公社(SEMEPA)による再開発に関する説明)
3.能舞台寄贈20周年記念式典(サンミトル公園内)
エクサンプロヴァンス市とは
フランス南部(プロヴァンス・アルプ・コートダジュール州ブーシュ=デュ=ローヌ県)に位置し、パリの南約750km、リヨンの南約300km、地中海に面したマルセイユの北約30kmのところにあります。マルセイユ・プロヴァンス国際空港から15km、エクサンプロヴァンスTGV駅から8kmで市内中心部に移動できます。
人口約15万人、うち人口の2割以上(約4万人)の学生が暮らす学園都市です。ローマ時代から「水の都」と呼ばれ、街中の至る所に大小の噴水があります。15世紀にプロヴァンス伯爵領の首都として古くから繁栄した古都であり、17世紀~18世紀の建物をそのまま保存した街並みが有名です。また、「近代絵画の父」と称される画家のポール・セザンヌの故郷であり、セザンヌゆかりの地を巡る観光ルートがあります。
毎年夏に世界屈指の3大オペラ祭といわれる「エクサンプロヴァンス国際音楽祭」が開かれ、世界中から多くの観光客が訪れます。2013年の「欧州文化首都」に認定され、1年に亘り様々な文化イベントが実施されています。
詳しい観光情報については、「エクサンプロヴァンス観光局」公式サイト(日本語版)をご覧ください。
http://www.aixenprovencetourism.com/jp/
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エクサンプロヴァンス市庁舎の時計台 |
エクサンプロヴァンス市庁舎前広場 |
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マルシェの様子 |
セザンヌが描いたサントヴィクトワール山 |
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ミラボー通りのプラタナス並木 |
セザンヌの父がかつて所有していた邸宅ジャズ・ド・ブファン |