大切なお子さんの歯をむし歯から守るためには、保護者による仕上げみがきが重要です。
歯みがきのポイントをご紹介します。
【歯が生え始めたら】
歯みがきの準備として、お子さんが自分の口のまわりや口の中を触られることに慣れさせておくことが大切です。離乳食を食べて30分ほど経ったら(おなかが落ち着いたら)、口元を触ってあげましょう。濡らしたガーゼで歯や歯ぐきをやさしく触りましょう。遊びのひとつとして、手や足、おなかをこちょこちょ触り、徐々に口元を触るようにするとよいでしょう。
【歯みがきの姿勢】
お子さんの口の中がよく見えて、歯みがきがしやすいのは寝かせみがきの姿勢です。詳しくは以下の動画をご覧ください。
【歯ブラシについて】
お子さんが使う本人用の歯ブラシと、保護者が使う仕上げ用の歯ブラシの2種類を準備します。本人用は持つところが短くて太いもの、仕上げ用は持つところが長くヘッドが小さいものを選びます。汚れがよく落ちるように歯ブラシの毛はナイロン製のものを選びましょう。仕上げ用は毛先が広がってきたら汚れが落ちにくくなります。毛先が広がってきたら新しいものに交換しましょう。
【歯ブラシを使い始めるタイミング】
歯の長さが3ミリほどになったら歯ブラシが当てやすくなります。仕上げ用歯ブラシで優しくみがいてあげましょう。赤ちゃんに歯ブラシを持たせるときは、危険のないよう保護者の膝に抱っこするなどして必ず保護者が見守りましょう。
【歯みがきを嫌がるとき】
イヤイヤ期の歯みがきは大変ですよね。嫌がるときは楽しい声かけをしながらも、安全のためしっかり抑えて短時間で歯みがきを終わらせましょう。終わったらたくさんほめることも大切です。また、上唇の裏にあるすじ(上唇小帯)に歯ブラシが当たるとお子さんが痛がります。保護者の指でやさしく上唇をめくり、すじに歯ブラシが当たらないように気をつけましょう。奥歯をみがくときは指で頬を広げるとよく歯が見えます。以下の動画でやり方を紹介しています。
【歯みがきの回数】
1日1回、保護者による仕上げみがきを行いましょう。特に夜の寝る前の歯みがきが大切です。朝や昼など時間に余裕があるときは、本人みがきの習慣をつけてあげると良いですね。
【仕上げ歯みがきはいつまで?】
小学校3~4年生頃までは仕上げみがきを続けましょう。乳歯から永久歯に生え変わる時期であり、歯の高さも異なるためみがき残しが多くなります。小学校3~4年生になっても寝かせみがきの姿勢が仕上げみがきしやすいです。
【フッ化物を使う】
むし歯予防に効果のあるフッ化物入りの歯みがき剤を使いましょう。まだ上手にうがいができない時期はジェルタイプやスプレータイプを利用しましょう。うがいが上手にできるようになるのは3~4歳頃です。うがいができるようになったら、ペーストタイプの歯みがき剤に切り替えて大丈夫です。
また、歯みがき剤は本人用の歯ブラシではなく、仕上げ用の歯ブラシにつけましょう。本人用の歯ブラシにつけても、お子さんが舐めてなくなってしまうことがほとんどです。せっかくフッ化物入りの歯みがき剤を使うなら、歯に塗り込むように使い、使用後は約30分間飲食を控えましょう。
【動画で学ぼう】
【楽しく歯みがき】
ポケモンと歯みがきを一緒に楽しく習慣化するゲームアプリ(日本歯科医師会監修)があります。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。