地域福祉計画の策定について
近年、少子高齢化や核家族化が進展し、地域コミュニティのつながりが希薄化する中、人々が安心して暮らせるよう、地域住民や行政、民間の社会福祉関係者が相互に協力し、複雑化・多様化する様々な福祉課題の解決に取り組むことの重要性が高まっております。
本市では、平成16年度に策定した「熊本市地域福祉計画」に基づき、地域福祉を支える関係地域団体の設立や、各種相談支援体制の充実など地域における基盤整備を進めるとともに、平成27 年度からを実施期間とする第3次計画では、熊本市社会福祉協議会の「熊本市地域福祉活動計画」との一体的な策定を行い、地域福祉の充実を図ってまいりました。
この間、単身世帯の増加や社会経済の担い手の減少による地域活力の低下など社会構造の変化に伴い、個人や世帯が抱える課題が複雑化する中、これらの課題に対応するため、地域住民をはじめ行政や各関係機関が支え合い、一人ひとりが生きがいを持って、地域をともに創っていく「地域共生社会」の実現に向けて、令和2年(2020年)3月に第4次計画を策定いたしました。
本市では、この計画に基づき、様々な主体がそれぞれの課題に対して分野横断的に連携し、複雑化した課題を「丸ごと」支援する包括的支援体制の充実を図るとともに、平成28年熊本地震の際にその重要性が改めて認識された、住民の主体的な支え合いをさらに育み、地域における課題を「我が事」として考える地域づくりを進めていきたいと考えております。
今後も、市民の皆様や地域団体、各関係機関と連携し、本計画の基本理念である「だれもが『おたがいさま』で支え合う協働のまちづくり」に取り組んでまいりますので、なお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。