長期未整備都市計画公園の見直しについて
1.見直しの背景
公園は、街並みに美しく潤いのある景観を提供し、市民の余暇活動や休息の場となり、災害時には避難場所となるなど都市の防災に寄与し、大気浄化や騒音緩和など都市環境の改善や野生生物の生息環境の場となるなど、多様かつ重要な役割を担っています。
このような様々な役割を持つ公園を計画的に整備していくために、本市では、長期的な視点からその区域を道路などと同様の都市施設として、あらかじめ都市計画に定めて整備を行ってきました。
しかしながら、都市計画に定めた公園の中には、様々な理由から長期にわたり整備に着手できていない場所があります。
これらの場所では、都市計画を定めてから長い年月が経つ間に、周辺の土地の状況や公園の計画地内の状況が大きく変化しています。また、土地の地権者にとっては、長期間にわたる建築制限や、売買・建替え等の将来設計が立てにくいといった問題を抱えることにつながっています。
このような状況を踏まえ、長期にわたり未整備区域が残る公園の見直しを進める必要があることから、平成28年3月に「長期未整備都市計画公園見直しガイドライン」を策定し、見直しを進めております。
長期未整備都市計画公園見直しガイドライン(資料編) (PDF:8.85メガバイト)
2.見直しの進め方
(1)見直しの対象
都市計画決定後20年以上経過しているものの未整備区域がある公園
→見直し検討対象公園20公園
(2)評価項目
長期未整備都市計画公園の見直しに際しては、公園を整備する必要性と実現性の評価を行っています。
軸 |
視点 |
評価項目 |
配点 |
街区・近隣公園 |
その他の公園 |
必要性 |
1-地域性 (公園が位置する
地区別地域性) |
1-(1) 都市の将来像との関連 |
50点満点 |
30点満点 |
1-(2) 周辺地域の公園不足度 |
1-(3) 代替施設の状況 |
1-(4) 周辺地域緑地状況 |
2-環境 (環境保全機能) |
2-(1) 自然環境保全機能 |
20点満点 |
40点満点 |
2-(2) 文化財等の保全機能 |
2-(3) 生活環境保全機能 |
3-防災 (災害予防対策機能) |
3-(1) 周辺地域の避難困難度 |
30点満点 |
30点満点 |
3-(2) 水害対策 |
3-(3) 避難所機能 |
実現性 |
4-事業実施の実現性 (事業の目処、効率) |
4-(1) 事業の困難度 |
100点満点 |
100点満点 |
4-(2) 残事業費 |
4-(3) 単位面積当たり事業費 |
※各評価項目の詳細基準については、以下をご覧ください。
評価項目と評価基準(詳細版) (PDF:47.6キロバイト)
(3)見直しの方向性
「必要性」と「実現性」に関する評価結果から、判定結果として次の3つの方向性に区分します。
3.見直し検討対象公園の判定結果
※詳細な判定結果については、こちらをご覧ください。
4.今後のスケジュール
今後、地域住民の方々や関係者の方々への説明会を経た上で、都市計画の変更手続きを進めていく予定です。
5.見直しの進捗状況