目次全内容
第6編 十五年戦争と熊本
第1章 十五年戦争と軍国主義
第1節 政党政治の展開と崩壊
- 犬養毅の来熊と政友会
「９月危機」／政友会総裁就任と地方大会への出席／54年ぶりの熊本／政友会九州大会
- 民政党の分裂と国民同盟の成立
若槻内閣から犬養内閣へ／安達謙蔵の協力内閣構想／選挙の神様／党人派の総帥／一人歩きし始めた構想／安達の離党と政友会単独内閣の成立／「予の挙国一致内閣は何故挫折したか」／熊本の新聞論調／第18回総選挙と五・一五事件／国民同盟の成立／安達の本心／国民同盟と二回の総選挙
第2節 陸軍特別大演習と中国大陸への派兵
- 陸軍特別大演習と天皇の来熊
「興国運動」としての大演習／初期の道路舗装／大演習直前の道路舗装／名木の老榎を伐採／有終社から偕行社へ
- 中国大陸への派兵と第六師団
| （1） |
済南事件と第六師団 |
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第一次山東出兵／第二次山東出兵、そして済南事件／第六師団の凱旋、そして同師団幹部への処分／張作霖爆殺事件 |
| （2） |
満州事変と第六師団 |
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柳条湖事件から「満州国」建国、国際連盟脱退へ／第六師団などの熱河・河北省進攻と塘沽停戦協定 |
| （3） |
日中戦争と第六師団 |
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華北分離工作／盧溝橋事件／日中間の戦争は全面戦争へ／第二次上海事変、そして「支那事変」へ／戦線の拡大／中支那方面軍の編成、そして南京攻略作戦を命令／南京外囲防御陣地・南京城複廓陣地を占領／南京陥落／南京陥落後の「残敵掃蕩」、中国軍民の犠牲者数／徐州・武漢・広東作戦、そして近衛声明 |
- 市民生活に浸透する軍国主義
地元紙の特派員派遣／対支問題熊本県民大会などの開催／関東軍慰問金の集纏、慰問品の発送／関東軍慰問使の派遣／愛国熊本号・報国熊本号
第3節 進む組織化と軍事化−熊本の産業界
- 産業界の組織化
同業組合／進む産業界の組織化
- 動物園・交通と観光
熊本市動物園の開園／熊延鉄道／林田バスと鹿本バス／小天道路の開通／熊本観光協会の発足と九州観光会社の創立／市電段山−上熊本間の開通／木炭バスの登場
- 三つの博覧会
満蒙博覧会／新興熊本大博覧会／支那事変と産業博覧会
第4節 揺れる教育と文化
- 教育にしのびよる軍国主義
| （1） |
学校給食の開始 |
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学校給食の開始 |
| （2） |
陸軍現役将校の学校配属 |
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中等学校の入学難／予備校壺渓塾の発足／陸軍現役将校の学校配属／高原事件 |
| （3） |
熊本県支那語学校の設立 |
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熊本県支那語学校 |
| （4） |
組織される婦人 |
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連合婦人会／愛国婦人会と国防婦人会／大日本婦人会 |
- スポーツの振興
| （1） |
剣道 |
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五高の剣道／済々黌の剣道 |
| （2） |
柔道 |
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柔道王国 |
| （3） |
野球 |
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五高七高戦／中等学校野球 |
- 宗教界の苦悶と主体性の喪失
神社界の奮起／熊本仏教護国団から仏教連合へ／国民教化総動員運動／国体明徴運動から国民精神総動員運動／熊本のキリスト教／弾圧される大本教／ひとのみち教団も弾圧／国民精神総動員運動と宗教団体法
- 熊本作家詩人の会と『日本談義』の創刊
歴史的背景／モダニズム文学の作家／熊本文学の狼火／熊本文学会と改称／『地方派』から『日本談義』へ
- ヒトラー・ユーゲントとヘレン・ケラー
| （1） |
日独防共協定とヒトラー・ユーゲント |
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日独防共協定／ヒトラー・ユーゲントの来熊 |
| （2） |
平和の使者ヘレン・ケラー |
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ヘレン・ケラーの来熊／歓迎の辞／ヘレン・ケラーの講演／肥後象嵌に関心／読唇術／ケラー博士熱火の弁 |
- 戦争と熊本の映画
「九州日日発声ニュース」九州日日新聞社に映画課／戦争でニュース映画活況「ニュース会館」竣工／熊本シネマパラダイス、廃墟への20年
第2章 戦時下の熊本と熊本市民
第1節 国家総動員法の公布と大政翼賛会
- 政党活動の終焉
松岡洋右の来熊と熊本県会の混乱／日中全面戦争と粛正選挙運動／日本ファシズムの成立と政党活動／不安定な政局と反軍演説事件／近衛の新体制運動／政党、続々と解党／翼賛体制の確立
- 町内会・部落会−隣保組の整備
市制・町村制下の下位組織／隣保組・小自治会の設置／農山漁村経済更生運動と部落会／町総代会の推移／隣保組の結成と常会の強化／部落会・町内会の整備
第2節 進む産業界の統廃合
- 熊本県商工経済会の成立
熊本商法会議所の時代／熊本商業会議所に編成替え／商工会議所法の公布／熊本県商工経済会の成立
- 航空機産業の奨励
三菱重工業株式会社熊本航空機製作所／相次ぐ航空機工場の設立
- 戦時統合の推進
九州電気株式会社の誕生／九州産業交通株式会社の創設／熊本日日新聞社の発足
第3節 アジア・太平洋戦争の勃発
- 熊本関係兵団の転戦
ノモンハン事件と第23師団（熊本）／近衛ふたたび組閣（第二次）／北部仏印進駐・三国同盟調印／日米交渉・南部仏印進駐／アジア・太平洋戦争へ拡大／郷土関係師団の戦績概要／本土防衛作戦準備／部隊名を秘匿名で呼称
- 熊本市における銃後の一断面
時局懇談会と熊本県民大会（第一回）／熊本県民大会（第二回）／保定陥落の大祝賀行事／南京陥落の大祝賀行事／軍事後援会（団）から銃後奉公会へ／シンガポール陥落祝賀行事
第4節 戦時下の市民生活
- 「決して負けません、天皇様」
昭和恐慌／熊本城のドン復活／二・二六事件の衝撃／紀元は2600年／ダンダン堀事件／棒安坂殺人事件／戦時下の生活
- 自由の閉塞
| （1） |
人民戦線と労働運動の終焉 |
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人民戦線運動の展開／人民戦線事件／熊本における運動とその終焉／労働運動の終焉 |
| （2） |
ハンセン病患者の苦悩 |
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本妙寺に集まるハンセン病患者／熊本県光明会の結成／本妙寺付近の患者の検挙／十時英三郎の調査と昭和一五年の大検挙／ハンナ・リデルの死と回春病院 |
- 空襲の嵐
米機熊本を襲う／空襲激しくなる／毎日の緊張と生死／緊迫した生活／空襲におびえる毎日／学徒動員／熊本市の大空襲／白川が燃えている／焼けつくしたわが家／米機ふたたび熊本市を襲う／熊本市の罹災状況
第5節 戦争に奉仕する教育と文化
- 学校教育の崩壊
| （1） |
皇国の道・国民学校 |
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国民学校の成立／御真影奉還記／空襲と分散教育 |
| （2） |
ミッションスクールの苦悩 |
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上林高等女学校の同盟休校／ミッションスクールの校名変更 |
| （3） |
青年学校 |
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青年学校の設置事情／青年学校の義務制／教員養成 |
| （4） |
師範学校の官立移管 |
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官立熊本師範学校開校記念式まで／繰上卒業生／開校記念式 |
- 熊本県教育是の制定
熊本県教育是作成の契機／熊本県教育審議会／熊本県教育是の内容／教育是実践方策の策定／熊本県教育是の普及／熊本県教育是具現委員会／熊本県教育是の廃止
- 学徒動員と学校工場
勤労奉仕／学徒動員／鹿屋海軍航空隊への動員／三菱長崎造船所への動員／三菱重工業株式会社熊本航空機製作所への動員／学校工場
- 熊本日独文化協会、熊本県文化協会
熊本日独文化協会結成／熊本県文化協会結成／熊本市文化報国会／「みたみわれ」の精神／島田磬也の述懐／その他の文化的動向
第6節 戦後世界への展望
敗戦と「国体」護持／戦後日本の課題
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