環境総務班(環境学習、出前講座など)
施設管理などの業務及び科学実験や自然観察などを取り入れた『体験型』の環境学習会の企画運営を行っています。また、学校やPTA、地域の団体などからの依頼により、出前講座(支援事業)にも積極的に取り組んでいます。
- 種の保存と生物多様性を学ぶ講座 -
生物多様性の保全と持続可能な利用に向けた基本的かつ総合的な計画として、平成28年3月に策定されました
「熊本市生物多様性戦略 ~いきもん つながる くまもと Cプラン」
への取り組みの一環として、「親子環境探検隊」「カブトムシ・クワガタ飼育講座」を実施します。
「親子環境探検隊」
江津湖の水生生物観察会、秋の金峰山野鳥観察、晩秋の金峰山里山散策、冬の江津湖野鳥観察など自然とのふれあいを通して、自然と人との共生について親子で一緒に考え学びます。
<2019年度の講座の様子>
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令和元年(2019年)9月 江津湖水生生物観察会 |
令和元年(2019年)10月 金峰山野鳥観察会 |
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令和元年(2019年)11月 金峰山里山散策 | 令和2年(2020年)1月 上江津湖 野鳥観察会 |
「カブトムシ・クワガタ飼育講座」 ~世界の多様なカブトムシとクワガタに会ってみよう~
特大サイズの生きたカブトムシやクワガタを観察しながら、私たちヒトにも重要な生物多様性を親子で学びます。
飼育歴の長い講師が、実際の飼育箱・マット・木材などの使い方から教えます。幼虫の性別判定法、上手な越冬、産卵・幼虫・蛹・成虫の世話で大事なことを、スライドと実物を交えながら教えてくれます。飼育方法で困っていることを講師に相談することもできます。
※ 昆虫の配布はありません。
<申し込み方法など>
日程:毎年7月の土日に実施しています。詳細は市政だよりでお知らせします。
各日、午前(9時半~11時半)と午後(13時半~15時半)の2回行います。
対象:子どもとその保護者
※ 子どもだけでの参加はできません。必ず、保護者同伴でお願いします。
定員:各時間帯60名
申し込み:市政だより、熊本市HP、LINE、Twitterでお知らせします。
人気の講座です。すぐに定員に達しますので、早めのお申し込みを!
<2019年度の講座の様子>
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クワガタコーナー | カブトムシコーナー |
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標本コーナー | 上 ヘラクレスオオカブト 下 ニジイロクワガタ |
環境省「外国のカブトムシ・クワガタを飼育されているみなさまへ」(外部リンク)
- 子ども環境科学教室 -
小学生4年生~6年生を対象に、夏休み期間中に環境学習会を開催しています。日替わりのテーマで、楽しい実験や工作などを行いながら、一緒に学びましょう。
〈令和元年度(2019年度)のテーマ〉
(月)ミジンコの不思議~食物連鎖を考えよう~
(火)江津湖で拾ったプラスチックごみで工作しよう!
(水)天気のしくみ~雲のできかたを学ぼう~
(木)生命の水について調べよう!
(金)火山と暮らしについて
テーマは毎年変更しますので、HP、LINE、市政だより7月号などでお知らせします。
〈申し込み方法など〉
日程:内容と日程は毎年変更しますので、市政だよりでお知らせします。
夏休みの2週間(7月下旬~8月上旬の土日を除く10日間)
各日、午前(9時半~11時半)と午後(13時半~15時半)の2回行います。
対象:小学4~6年生
定員:各時間帯20人
申し込み:市政だより、熊本市HP、LINE、Twitterでお知らせします。
人気の講座です。すぐに定員に達しますので、早めのお申し込みを!
〈2019年度の講座の様子〉
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ミジンコの不思議~食物連鎖を考えよう~ | 江津湖で拾ったプラスチックごみで工作しよう! |
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天気のしくみ~雲のできかたを学ぼう~ | 生命の水について調べよう! |
- 市民環境科学セミナー -
【トイレットペーパー芯を利用したクリスマスリース作り】
資源保護の講話と、トイレットペーパー芯を利用したクリスマスリース作りを行います。
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クリスマスリース作りの様子 | 完成! |
〈申し込み方法など〉
日程:市政だより、熊本市HP、LINE、Twitterでお知らせします。
対象:熊本市民であればどなたでも(就学時前のお子様は保護者同伴)
定員:30名程度
申し込み:市政だより、熊本市HP、LINE、Twitterでお知らせします。
人気の講座です。すぐに定員に達しますので、早めのお申し込みを!
- 環境学習支援講座(出前講座)-
小学校・中学校・高校や自治会・子ども会、会社など団体からの依頼により、職員を派遣する環境学習支援講座(出前講座)を実施しています。
【環境学習支援講座(出前講座)お申し込み時の注意事項】
◎ 1ヶ月前までに「日時」を確定してください。多くのご相談・申し込みがありますので、日程の仮押さえはできません。
◎ 内容は実施日の1週間前までに環境総合センターに来所いただき、講座の一部体験・工作等の展示品などを参考にして担当者と打合せして、具体 的な内容をお決めください。
※ 出前講座を実施する際に必要な設備・道具・材料などは、その講座内容により異なります。
※ 講座に充てる時間(60分~120分)、受講者の年齢や大人のサポートの有無、工作等に必要な設備の有無、講座開催場所の広さなどにより、実施できない講座内容もありますので、ご相談ください。
【環境学習支援講座(出前講座)メニュー例】
出前講座作品紹介 (PDF:8.95メガバイト)
2023年度 環境学習支援(出前講座)一覧
〈2019年度の講座の様子〉
牛乳パックで作るストロケット | 紫外線チェッカーを使った実験 |
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カラフルコースター |
紙すきのはがきとしおりの作品例 |
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牛乳パックで紙すき | 牛乳パックでぶんぶんごま |
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廃プラスチックアート | 廃プラスチックアート作品 |
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下江津湖 水生生物観察 | 下江津湖 水生生物観察 |
-地域と協働した環境保全活動 -
第7次市総合計画第5章5「誇るべき良好な自然環境の保全と地球環境問題への積極的な対応」が推進されていることを受け、地球温暖化対策及び緑化推進の一環として、地域住民(近隣の保育園児)と「緑のカーテンつくり」を実施しています。これは、市の取り組みを市民に広く周知し、新たに環境保全活動に取り組む市民が増えることと、環境保全意識の向上を目的としています。
平成28年の熊本地震後からは、「子どもたちの心」と「熊本」両方の回復・復興を目指し~復興ゴーヤ天まで届け~をスローガンに掲げ実施しています。
緑のカーテンができるまで(2019年度の様子)
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4月中旬 緑のカーテン用ネット張り | 4月26日近隣の保育園児とともにゴーヤの苗を植えました。 |
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5月24日 30~50cmほど伸びました。 | 5月30日 お天気が続いたので1mくらいに成長しました。 |
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6月7日 ずいぶん成長しました。 | 6月7日 2mは越しています。 |
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6月17日 ぐんぐんぐんぐん | 6月21日 初ゴーヤ、もうすぐかな |
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7月5日 屋上に届きそう! | 7月6日 緑でびっしりおおわれました! |
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おいしそうなゴーヤが成り始めました。 | 特大!! |
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7月26日 りっぱな緑のカーテンが完成しました! |
2019年7月26日(金)緑のカーテン収穫祭を行いました。
4月26日に植栽したゴーヤが、当センター玄関のガラス面をしっかり覆うほどに成長しました。緑のカーテンがあるのと無いのとでは、ガラス面の温度差が8℃あります。おかげでエントランス内の暑さが和らいでいます。
本日、近隣の保育園園児23名とともにゴーヤの収穫をしました。年長組ですが、みんなゴーヤが大好きで、よく食べるそうです。今日収穫したゴーヤも園に持ち帰って、味噌汁や佃煮にしてお昼に食べると喜んでいました。みなさん、ありがとうございました
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ゴーヤ成ってるよ~! | みなさん、植栽や収穫、本当にありがとうございました |
微生物班
微生物班は、市民の皆様の健康と安全な暮らしを守るため、食品や環境衛生に関する微生物学的検査や、感染症に関するウイルス等の検査を行っています。
年度ごとの詳しい検査内容については「熊本市環境総合センター所報」をご覧下さい。
■研究所報へ
熊本市環境総合センター所報
食品に関する細菌・ウイルス検査
食肉製品、アイスクリーム、生食用かきなどの品質上の規格が定められている市販品や、調理パン、未加熱惣菜、生菓子など熊本県の指導基準が定められている食品について細菌やウイルスの検査を行っています。
【生菓子の検査】 |
環境衛生に関する微生物検査
飲用水の水質検査、プール水や浴槽水などの水質検査や、河川・事業場の排水などの細菌検査、貸しおしぼり・貸しおむつなど衛生基準が定められている製品の細菌検査を行っています。
| | 【浴槽水の検査】 | 【事業場排水の検査】 |
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食中毒や苦情相談に関する検査
食中毒が疑われる事例に関する食中毒起因菌やノロウイルス等の検査と、食品や飲用水などの苦情相談に対する検査を行っています。
【苦情事例】米のカビ
| | 【苦情品】 | 【左図を拡大したもの】 |
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感染症検査
国の感染症発生動向調査の一環としてウイルスが原因で起こる感染症についての病原体検査や、腸管出血性大腸菌O157などによる細菌感染症の病原体調査を行っています。一部については原因病原体の遺伝子解析を行っています。
| | 【リアルタイムPCR】 | 【DNAシークエンサー】 |
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・リアルタイムPCRについて
リアルタイムPCRは、腸管出血性大腸菌O157やインフルエンザウイルスなど、病原体が持つ特有の遺伝子を増幅する検査機器です。この機器を使用することで、遺伝子の増幅過程をリアルタイムでモニタリングしながら、同時に増幅している遺伝子が、目的とする病原体の遺伝子か否かを確認することができます。このことから、迅速かつ間違いのない結果を導き出せるため、数多くの病原体検査に使用しています。
・シークエンサーについて
DNAシークエンサーは、ノロウイルスなど様々な病原体の遺伝子を詳細に解析する検査機器です。この機器を使用して遺伝子を解析することで、感染症の感染経路や発生状況などを知ることができます。例えば、数多くの遺伝子型を持つノロウイルスの場合、熊本市域で流行している遺伝子型か、あるいは他の地域で流行している別の遺伝子型かを知ることで、感染経路などを考える際の一助となります。
環境科学班
環境科学班は、熊本市の良好な環境を守るため大気、水質などの環境保全に関する試験検査を行っています。
詳しい内容については、「熊本市環境総合センター所報」をご覧ください。
■環境総合センター所報へ
大気環境の保全に関する検査及び調査研究
大気環境の保全では、行政依頼により、有害大気汚染物質である水銀や微小粒子状物質(PM2.5)の常時監視や酸性雨の調査などを行っています。酸性雨については、全国酸性雨調査に参加しています。
有害大気汚染物質調査について
大気汚染防止法に基づく常時監視として、月1回、水道町測定局で採取した大気試料に含まれる水銀の濃度を測定しています。
微小粒子状物質(PM2.5)について
大気汚染防止法に基づく常時監視として、年4回(延べ56日間)、当センター屋上に専用の試料採取機を設置し、採取したPM2.5がどのような成分で構成されているかさまざまな測定を行っています。成分の構成を知ることで、PM2.5の発生源ごとの影響などを知ることができます。
PM2.5試料採取機
酸性雨について
全国環境研協議会が実施している全国酸性雨調査に参加し、当センター屋上に設置した自動雨水採取機で採取した雨水のpHやイオン成分などの測定を行っています。
自動雨水採取機
水質環境の保全に関する検査及び調査研究
水質環境の保全では、行政依頼により、公共用水域の常時監視や事業場排水の検査、熊本市における広域的な地下水質の動向を経年的に把握するための定点監視調査や硝酸性窒素、ヒ素、ふっ素、揮発性有機化合物により地下水が汚染されている地域の監視などを行っています。
公共用水域の常時監視について
水質汚濁防止法に基づく公共用水域測定計画に従い、河川水や海水の水質調査を行っています。
調査項目は、カドミウムやジクロロメタンなどの人の健康の保護に関する環境基準項目、pHやBOD(生物化学的酸素要求量)などの生活環境の保全に関する環境基準項目等です。
pH自動測定装置
事業場排水の検査について
環境汚染を防止するため、水質汚濁防止法等の関係法令で規制がかけられている工場・事業場の排水を定期的に検査しています。
BOD(DO)の測定(滴定)
地下水の常時監視について
水質汚濁防止法に基づく地下水測定計画に従い、地下水の水質調査を行っています。
○定点監視調査:市内全域に点在する約40本の観測井戸の水質調査
地下水環境基準全項目について、水質の経年変化を把握しています。
○定期モニタリング調査:これまでの調査で水質の汚染が確認されている地域での調査
地下水環境基準のうち、対象地域で汚染が確認された項目について、水質の経年変化を把握しています。
イオンクロマトグラフによるイオン成分の測定
その他の検査について
廃棄物処理施設(埋立処分場)周辺の地下水質調査やスイゼンジノリ発生地の水質調査、河川や水路などで油流出や魚類のへい死などの水質汚濁事故が発生した場合の緊急検査などの様々な行政依頼試験を行っています。
また、分析精度の確認と向上を目的として、複数の外部精度管理調査に参加しています。
ICP-MSによる重金属の測定