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熊本市環境総合センターの開館時間について
熊本市環境総合センター
住所:〒862-0946 熊本市東区画図町所島404-1
電話番号:096-379-2511
ファックス:096-379-7783
Email:kankyousougoucenter@city.kumamoto.lg.jp
*センター利用時間のご案内
月曜日~金曜の9時00分~17時00分まで。土・日、祝日及び年末・年始は閉館となっています。
組織図、施設案内
熊本市環境総合センター 組織と仕事
環境総務班・・・環境学習会の企画運営業務 庶務経理、他機関との連絡調整、施設管理の業務
微 生 物 班・・・食品や生活衛生、感染症に関する微生物学的検査業務
衛生科学班・・・食品や生活衛生に関する理化学検査業務
環境科学班・・・地下水・河川・海域に関する水環境の調査業務 PM2.5等大気環境の調査業務

食品の検査風景
施設案内
- 1 沿革
- 昭和47年2月
- 熊本保健所内に衛生試験所(衛生局衛生部所属)が設置される。
- 昭和55年10月
- 新築移転(熊本市田迎町田井島269番地)。
- 昭和56年1月
- 熊本市保健衛生研究所と改称。
- 平成4年4月
- 機構改編により環境保全局に所属替えとなり、主査制となる。(部相当)
- 平成7年4月
- 熊本市環境総合研究所と改称し、2課5係となる。
- 平成7年6月
- 熊本市画図町所島404-1に新築移転。(建物の名称は熊本市環境総合センター)
- 平成11年4月
- 機構改編により部相当となる。
- 平成19年4月
- 機構改編により課相当となる。
- 平成24年4月
- 機構改編により熊本市環境総合センターと改称
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- 2 施設の概要
- 敷地面積 7,033.00平方メートル
- 建物面積
- 研 究 棟 鉄筋コンクリート造3階建 3,999.48平方メートル
- 付属舎棟 鉄筋コンクリート造1階建 177.00平方メートル
- 機 械 室 鉄筋コンクリート造1階建 41.00平方メートル
- 車庫その他 鉄筋コンクリート造1階建 53.37平方メートル
当センターは、環境に配慮した設備を設置した建物です。
環境配慮施設(雨水利用) トイレなど生活雑用水は、雨水を集め利用しています。
環境総務班(環境学習、出前講座など)
環境総務班(環境学習、出前講座など)
施設管理などの業務及び科学実験や自然観察などを取り入れた『体験型』の環境学習会の企画運営を行っています。また、学校やPTA、地域の団体などからの依頼により、出前講座(支援事業)にも積極的に取り組んでいます。
- 種の保存と生物多様性を学ぶ講座 -
生物多様性の保全と持続可能な利用に向けた基本的かつ総合的な計画として、令和6年3月に策定されました
第2次熊本市生物多様性戦略への取り組みの一環として、「親子環境探検隊」「カブトムシ・クワガタ飼育講座」を実施します。
江津湖の水生生物観察会、冬の江津湖野鳥観察など自然とのふれあいを通して、自然と人との共生について親子で一緒に考え学びます。
<申し込み方法など>
日程:水生生物観察会は7~8月頃、野鳥観察会は1~2月頃の土日に実施しています。詳細は市政だよりでお知らせします。
対象:子どもとその保護者
定員:水生生物観察会:10組、野鳥観察会:20組
申し込み:市政だより、熊本市ホームページ、LINE等でお知らせします。
人気の講座です。すぐに定員に達しますので、早めのお申し込みを!
<2019年度の講座の様子>
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令和元年(2019年)9月 江津湖水生生物観察会 | 令和2年(2020年)1月 上江津湖 野鳥観察会 |
「カブトムシ・クワガタ飼育講座」 ~世界の多様なカブトムシとクワガタに会ってみよう~
生きたカブトムシやクワガタを観察しながら、私たちヒトも含む生物多様性を親子で学びます。
飼育歴の長い講師が、実際の飼育箱・マット・木材などの使い方から教えます。幼虫の性別判定法、上手な越冬、産卵・幼虫・蛹・成虫の世話で大事なことを、スライドと実物を交えながら教えてくれます。
飼育方法で困っていることを講師に相談することもできます。
※ 昆虫の配布はありません。
<申し込み方法など>
日程:毎年7月の土日に実施しています。詳細は市政だよりでお知らせします。
各日、午前(9時半~11時半)と午後(13時半~15時半)の2回行います。
対象:子どもとその保護者
※ 子どもだけでの参加はできません。必ず、保護者同伴でお願いします。
定員:各時間帯20組
申し込み:市政だより、熊本市ホームページ、LINE等でお知らせします。
人気の講座です。すぐに定員に達しますので、早めのお申し込みを!
<2019年度の講座の様子>
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クワガタコーナー | カブトムシコーナー |
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標本コーナー | 上 ヘラクレスオオカブト 下 ニジイロクワガタ |
環境省「外国のカブトムシ・クワガタを飼育されているみなさまへ」
(外部リンク)
- 環境学習支援講座(出前講座) -
小学校・中学校・高校や自治会・子ども会、会社など団体からの依頼により、職員を派遣する環境学習支援講座(出前講座)を実施しています。
【環境学習支援講座(出前講座)お申し込み時の注意事項】
◎ ひと月前までに「開催日時」を確定してください。多くのご相談・申し込みがありますので、日程の仮押さえはできません。
◎ 内容は実施日の1週間前までに環境総合センターに来所いただき、講座の一部体験・工作等の展示品などを参考にして担当者と打合せして、具体的な内容をお決めください。
※ 講座開催は無料です。環境学習を実施する際に必要な設備・道具・材料などは、その講座内容により異なります。
※ 講座に充てる時間(60分~120分)、受講者の年齢や大人のサポートの有無、工作等に必要な設備の有無、講座開催場所の広さなどにより、実施できない講座内容もありますので、ご相談ください。
【環境学習支援講座(出前講座)メニュー例】
出前講座作品紹介 (PDF:8.95メガバイト)
【2023年度 環境学習支援(出前講座)一覧】
〈2019年度の講座の様子〉
牛乳パックで作るストロケット | 紫外線チェッカーを使った実験 |
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カラフルコースター | 紙すきのはがきとしおりの作品例 |

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牛乳パックで紙すき | 牛乳パックでぶんぶんごま |
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廃プラスチックアート | 廃プラスチックアート作品 |
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下江津湖 水生生物観察 | 下江津湖 水生生物観察 |
- 地域と協働した環境保全活動 -
第7次市総合計画第5章5「誇るべき良好な自然環境の保全と地球環境問題への積極的な対応」が推進されていることを受け、地球温暖化対策及び緑化推進の一環として、地域住民(近隣の保育園児)と「緑のカーテンつくり」を実施しています。これは、市の取り組みを市民に広く周知し、新たに環境保全活動に取り組む市民が増えることと、環境保全意識の向上を目的としています。
平成28年の熊本地震後からは、「子どもたちの心」と「熊本」両方の回復・復興を目指し~復興ゴーヤ天まで届け~をスローガンに掲げ実施しています。
緑のカーテンができるまで(2019年度の様子)
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4月中旬 緑のカーテン用ネット張り | 4月26日近隣の保育園児とともにゴーヤの苗を植えました。 |
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5月24日 30~50cmほど伸びました。 | 5月30日 お天気が続いたので1mくらいに成長しました。 |
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6月7日 ずいぶん成長しました。 | 6月7日 2mは越しています。 |
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6月17日 ぐんぐんぐんぐん | 6月21日 初ゴーヤ、もうすぐかな |
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7月5日 屋上に届きそう! | 7月6日 緑でびっしりおおわれました! |
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おいしそうなゴーヤが成り始めました。 | 特大!! |
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7月26日 りっぱな緑のカーテンが完成しました! |
2019年7月26日(金曜日)緑のカーテン収穫祭を行いました。
4月26日に植栽したゴーヤが、当センター玄関のガラス面をしっかり覆うほどに成長しました。緑のカーテンがあるのと無いのとでは、ガラス面の温度差が8℃あります。おかげでエントランス内の暑さが和らいでいます。
本日、近隣の保育園園児23名とともにゴーヤの収穫をしました。年長組ですが、みんなゴーヤが大好きで、よく食べるそうです。今日収穫したゴーヤも園に持ち帰って、味噌汁や佃煮にしてお昼に食べると喜んでいました。みなさん、ありがとうございました。
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ゴーヤ成ってるよ~! | みなさん、植栽や収穫、本当にありがとうございました |
微生物班
微生物班
微生物班は、市民の皆様の健康と安全な暮らしを守るため、食品や環境衛生に関する微生物学的検査や、感染症に関するウイルス等の検査を行っています。
年度ごとの詳しい検査内容については「熊本市環境総合センター所報」をご覧下さい。
■熊本市環境総合センター所報
食品に関する細菌・ウイルス検査
食肉製品、アイスクリーム、生食用かきなどの品質上の規格が定められている市販品や、調理パン、未加熱惣菜、生菓子など熊本県の指導基準が定められている食品について細菌やウイルスの検査を行っています。
 【生菓子の検査】 |
環境衛生に関する微生物検査
飲用水の水質検査、プール水や浴槽水などの水質検査や、河川・事業場の排水などの細菌検査、貸しおしぼり・貸しおむつなど衛生基準が定められている製品の細菌検査を行っています。
 |  | 【浴槽水の検査】 | 【事業場排水の検査】 |
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食中毒や苦情相談に関する検査
食中毒が疑われる事例に関する食中毒起因菌やノロウイルス等の検査と、食品や飲用水などの苦情相談に対する検査を行っています。
【苦情事例】米のカビ
 |  | 【苦情品】 | 【左図を拡大したもの】 |
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感染症検査
国の感染症発生動向調査の一環としてウイルスが原因で起こる感染症についての病原体検査や、腸管出血性大腸菌O157などによる細菌感染症の病原体調査を行っています。一部については原因病原体の遺伝子解析を行っています。
 |  | 【リアルタイムPCR】 | 【DNAシークエンサー】 |
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・リアルタイムPCRについて
リアルタイムPCRは、腸管出血性大腸菌O157やインフルエンザウイルスなど、病原体が持つ特有の遺伝子を増幅する検査機器です。この機器を使用することで、遺伝子の増幅過程をリアルタイムでモニタリングしながら、同時に増幅している遺伝子が、目的とする病原体の遺伝子か否かを確認することができます。このことから、迅速かつ間違いのない結果を導き出せるため、数多くの病原体検査に使用しています。
・シークエンサーについて
DNAシークエンサーは、ノロウイルスなど様々な病原体の遺伝子を詳細に解析する検査機器です。この機器を使用して遺伝子を解析することで、感染症の感染経路や発生状況などを知ることができます。例えば、数多くの遺伝子型を持つノロウイルスの場合、熊本市域で流行している遺伝子型か、あるいは他の地域で流行している別の遺伝子型かを知ることで、感染経路などを考える際の一助となります。
衛生科学班
衛生科学班
市民のみなさまの食の安全と良好な生活環境を守るため、食品や生活衛生に関する理化学検査を行っています。
詳しい内容については、「熊本市環境総合センター所報」をご覧ください。
食品に関する検査
食品に関する検査として、残留農薬検査、食品添加物検査及び放射性物質検査などを行っています。
残留農薬検査について
農作物は、成長過程において病気や害虫がつくのを防ぐため農薬が使用されています。農薬を使用した結果、農作物などに残った農薬のことを残留農薬といい、食品衛生法においては食品に残留農薬が人の健康に影響を及ぼすことのないよう基準が設定されています。
当センターでは、熊本県内で使用されている農薬や国産農作物から検出割合の高い農薬を選定し、ガスクロマトグラフ質量分析装置と高速液体クロマトグラフ質量分析装置2台の大型分析機器を用い多成分一斉分析法で検査を実施しています。
食品添加物検査について
食品添加物とは、保存料・甘味料・着色料など食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるもので、食品衛生法により使用基準等が定められています。
当センターでは、保存料であるソルビン酸、甘味料であるサッカリンナトリウム、発色剤である亜硝酸根などの検査を高速液体クロマトグラフ分析装置や分光光度計などを用いて実施しています。
放射性物質検査について
福島第一原子力発電所の事故以降、食品の安全と安心を確保するために新たに放射性セシウムの基準値が設定されました。
熊本市では、学校給食に対し出荷制限指示の対象となった自治体及びその隣接自治体で生産された農作物やそれを原料として利用している加工食品について現状も検査を継続しています。
生活衛生に関する検査
生活衛生に関する検査としてプール水等の水質検査や家庭用品などの検査を行っています。
水質検査について
不特定多数の人が利用する遊泳用プールや公衆浴場には、水の衛生状態を維持するためにそれぞれの水質基準が定められています。
当センターでは、遊泳用プール水や公衆浴場水の検査を実施しています。検査項目は、濁度・色度等の理化学的検査を行っています。
家庭用品の検査について
家庭用品の中には、その製造過程において人体に影響を与える有害物質が含まれる可能性があります。
そのため、家庭用品に含まれる有害物質を規制するために法律において規制物質とその含有量の基準が定められています。
当センターでは、防しわ性や防縮性などの目的で繊維製品に使用されているホルムアルデヒドの検査を実施しています。
環境科学班
環境科学班
環境科学班は、熊本市の良好な環境を守るため大気、水質などの環境保全に関する試験検査を行っています。
詳しい内容については、「熊本市環境総合センター所報」をご覧ください。
■熊本市環境総合センター所報
大気環境の保全に関する検査及び調査研究
大気環境の保全では、行政依頼により、有害大気汚染物質である水銀や微小粒子状物質(PM2.5)の常時監視や酸性雨の調査などを行っています。酸性雨については、全国酸性雨調査に参加しています。
有害大気汚染物質調査について
大気汚染防止法に基づく常時監視として、月1回、水道町測定局で採取した大気試料に含まれる水銀の濃度を測定しています。
微小粒子状物質(PM2.5)について
大気汚染防止法に基づく常時監視として、年4回(延べ56日間)、当センター屋上に専用の試料採取機を設置し、採取したPM2.5がどのような成分で構成されているかさまざまな測定を行っています。成分の構成を知ることで、PM2.5の発生源ごとの影響などを知ることができます。

PM2.5試料採取機
酸性雨について
全国環境研協議会が実施している全国酸性雨調査に参加し、当センター屋上に設置した自動雨水採取機で採取した雨水のpHやイオン成分などの測定を行っています。

自動雨水採取機
水質環境の保全に関する検査及び調査研究
水質環境の保全では、行政依頼により、公共用水域の常時監視や事業場排水の検査、熊本市における広域的な地下水質の動向を経年的に把握するための定点監視調査や硝酸性窒素、ヒ素、ふっ素、揮発性有機化合物により地下水が汚染されている地域の監視などを行っています。
公共用水域の常時監視について
水質汚濁防止法に基づく公共用水域測定計画に従い、河川水や海水の水質調査を行っています。
調査項目は、カドミウムやジクロロメタンなどの人の健康の保護に関する環境基準項目、pHやBOD(生物化学的酸素要求量)などの生活環境の保全に関する環境基準項目等です。

pH自動測定装置
事業場排水の検査について
環境汚染を防止するため、水質汚濁防止法等の関係法令で規制がかけられている工場・事業場の排水を定期的に検査しています。
BOD(DO)の測定(滴定)
地下水の常時監視について
水質汚濁防止法に基づく地下水測定計画に従い、地下水の水質調査を行っています。
○定点監視調査:市内全域に点在する約40本の観測井戸の水質調査
地下水環境基準全項目について、水質の経年変化を把握しています。
○定期モニタリング調査:これまでの調査で水質の汚染が確認されている地域での調査
地下水環境基準のうち、対象地域で汚染が確認された項目について、水質の経年変化を把握しています。
イオンクロマトグラフによるイオン成分の測定
その他の検査について
廃棄物処理施設(埋立処分場)周辺の地下水質調査やスイゼンジノリ発生地の水質調査、河川や水路などで油流出や魚類のへい死などの水質汚濁事故が発生した場合の緊急検査などの様々な行政依頼試験を行っています。
また、分析精度の確認と向上を目的として、複数の外部精度管理調査に参加しています。
ICP-MSによる重金属の測定