熊本城・市役所前停留場において発生した車両衝突事故について、けが人及び事故車両の直近の検査状況等に関して追加でお知らせいたします。
1 救急搬送された方の追加情報
緊急搬送された7名について、現在わかっているけがの状況は以下のとおり。
≪内訳≫
前方車両(1063号車)・・・1名
(1)運転士 40代男性
後方車両(1096号車)・・・6名
(1)乗客 50代女性 ※骨折
(2)乗客 30代男性 ※骨折
(3)乗客 30代女性 ※足を縫うけが
(4)乗客 20代男性 ※足を縫うけが
(5)乗客 50代女性
(6)乗客 30代男性
2 事故概況
・第1096号車の当該運転士は、上り通町筋停留場において、乗客取り扱い終了後、熊本城・市役所前停留場に向け運行を開始。
・日本郵便株式会社九州支社前の左カーブを過ぎて、時速27km/hで走行中に前方約100m手前で熊本城・市役所前停留場に停止している第1063号車を確認し、約50m手前でブレーキ操作を開始したが、十分に速度が落ちず、時速17km/hの速度で前方車両に衝突し停車した。
・運転士の聞き取りによると前方車両が停留場に停車していることは認識していたので、先行車両の手前で一旦停止するつもりで常用ブレーキ操作を行ったが思ったように減速しなかったため、約20m手前で非常ブレーキ操作を行ったが減速せず衝突したとのこと。
3 原因調査
・現場周辺を確認したところ、衝突箇所手前のレールに固着した油のようなものが付着しており、車両からオイル漏れが発生している可能性があったため、全車両運行停止し、レール全線の確認を実施したが、異常は見られなかった。
・また、事故車両の定期点検・出庫点検の記録や事故発生直前の停留場に停車するまでのブレーキに問題はなく、現場でブレーキ装置を確認したところ異常は見られなかった。
・当時の運転状況を確認すると、運転士が先行車両との距離が100m以下になった際に時速15km/h以下まで減速させないまま先行車両に接近し、急制動をかけた箇所付近に油のようなものによって、滑走した可能性がある。
・なお、現在、事故車両以外の車両も全て入庫して緊急点検を実施中。
(参考)事故車両の直近の検査の状況
1096号 令和7年3月13日 交番検査(15日を越えない期間毎に行う検査)、令和6年5月13日 全般検査(8年を越えない期間毎に行う検査)
1063号 令和7年3月24日 二月検査(2ヶ月を越えない期間毎に行う検査)、令和6年6月17日 全般検査
※関連する報道資料
車両衝突事故に伴う全線運休について
市電の折り返し運行等について
車両衝突事故に伴う区間運休の解除について
車両衝突事故の負傷者の状況について
車両衝突事故の負傷者の状況について(R7.3.27 16時30時点)