【年頭にあたっての1年の抱負】
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明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新年をお迎えのこととお慶びを申し上げます。それでは本日は、年頭にあたりましての1年の抱負などを述べさせていただたきまして、その後に2点について発表させていただきます。
改めましてでありますが、本市は、地方分権の流れ、少子高齢社会の進展などの社会情勢を見極めながら、激化してまいります都市間競争を勝ち抜いてまいりますために、地下水などの豊かな自然、熊本城に代表されますような歴史・文化・伝統など多くの優れた地域資源を活かしたまちづくりを進めていかなければならないと考えております。
そこで、本市におきましては、67万市民とともに、新しい熊本市の目指すべき姿を描き、この実現に向けて全市一丸となった取り組みを進めてまいりますために、本年度から新たな第6次総合計画の策定に取り組んでいるところでもあります。1月にはその基本構想素案が答申をされまして、その答申に基づき市民と行政に共通するまちづくりの設計書として基本構想案を取りまとめ6月議会に提案をすることと致しております。さらに合併等による変動要因等はございますけれども、20年度中には基本計画も策定予定でございます。また、行財政改革推進計画も平成20年度中に改訂を致しまして、第6次総合計画との整合性を図り、今後も引き続き行財政改革を推進していく所存であります。
そのような中で、ここ数年がこれまでも繰り返し申し上げてきたことでありますが、本市の将来を決定づける最も重要な時期と位置づけておりまして、合併・政令指定都市の実現、九州新幹線鹿児島ルート全線開業へ向けた整備、その対応、さらに中心市街地活性化基本計画の推進など重要施策を着実に実施をしていかなければならないと考えております。
まず合併・政令指定都市の実現に向けましては、いよいよ年が明けましたので10月6日の富合町との合併の準備を着実に進めてまいりますとともに、熊本都市圏ビジョンをともに描く市町村の皆様とさらに合併へ向けた協議を進めたいと考えております。そして、2年余りとなりました合併特例法の期限内に合併、そして政令指定都市を実現し、県の牽引役はもちろんのこと、九州中央の地理的優位性を活かして九州各都市との連携を強化し、東アジアを視野に入れた一大交流拠点を目指してまいります。
平成23年春には、九州新幹線鹿児島ルートが全線開業致します。熊本駅前東A地区再開発事業や熊本駅西土地区画整理事業、さらには熊本駅を中心としました交通網の整備などを確実に進めていかなければならないと考えております。
また、中心市街地活性化基本計画でありますが、大変賑わいを見せております熊本城、ここを核として中心商業地、新町・古町地区から熊本駅までを「熊本の顔」として回遊性を高めまして、地域の賑わいを創出するために、計画に位置づけましたそれぞれの事業を官民協働で着実に実施をしていかなければならないと考えております。特に、民間主導による花畑・桜町地区の2つの再開発事業を促進してまいりますとともに、新町・古町地区では城下町の風情が感じられる街並みの再現など、地域の皆様と一緒に新たな賑わい空間を創り上げていきたいと考えております。
このような施策を着実に進め、市民一人ひとりが明るく健康で安全な生活を営むことができる「日本一住みやすく暮らしやすいまちづくり」の実現を目指してまいります。
次に今年取り組みます主な2点の事業について発表させていただきます。