市長室トップへ

ようこそ!市長室へ(スマホ版)ようこそ!市長室へ

  • 音声読み上げ リードスピーカーを起動します
  • 文字サイズ 拡大標準
  • 背景色 青黒白

年頭市長記者会見(平成20年1月4日)

最終更新日:2008年1月15日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【年頭にあたっての1年の抱負】

イメージ

 明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新年をお迎えのこととお慶びを申し上げます。それでは本日は、年頭にあたりましての1年の抱負などを述べさせていただたきまして、その後に2点について発表させていただきます。
 改めましてでありますが、本市は、地方分権の流れ、少子高齢社会の進展などの社会情勢を見極めながら、激化してまいります都市間競争を勝ち抜いてまいりますために、地下水などの豊かな自然、熊本城に代表されますような歴史・文化・伝統など多くの優れた地域資源を活かしたまちづくりを進めていかなければならないと考えております。
 そこで、本市におきましては、67万市民とともに、新しい熊本市の目指すべき姿を描き、この実現に向けて全市一丸となった取り組みを進めてまいりますために、本年度から新たな第6次総合計画の策定に取り組んでいるところでもあります。1月にはその基本構想素案が答申をされまして、その答申に基づき市民と行政に共通するまちづくりの設計書として基本構想案を取りまとめ6月議会に提案をすることと致しております。さらに合併等による変動要因等はございますけれども、20年度中には基本計画も策定予定でございます。また、行財政改革推進計画も平成20年度中に改訂を致しまして、第6次総合計画との整合性を図り、今後も引き続き行財政改革を推進していく所存であります。
 そのような中で、ここ数年がこれまでも繰り返し申し上げてきたことでありますが、本市の将来を決定づける最も重要な時期と位置づけておりまして、合併・政令指定都市の実現、九州新幹線鹿児島ルート全線開業へ向けた整備、その対応、さらに中心市街地活性化基本計画の推進など重要施策を着実に実施をしていかなければならないと考えております。
 まず合併・政令指定都市の実現に向けましては、いよいよ年が明けましたので10月6日の富合町との合併の準備を着実に進めてまいりますとともに、熊本都市圏ビジョンをともに描く市町村の皆様とさらに合併へ向けた協議を進めたいと考えております。そして、2年余りとなりました合併特例法の期限内に合併、そして政令指定都市を実現し、県の牽引役はもちろんのこと、九州中央の地理的優位性を活かして九州各都市との連携を強化し、東アジアを視野に入れた一大交流拠点を目指してまいります。
 平成23年春には、九州新幹線鹿児島ルートが全線開業致します。熊本駅前東A地区再開発事業や熊本駅西土地区画整理事業、さらには熊本駅を中心としました交通網の整備などを確実に進めていかなければならないと考えております。
 また、中心市街地活性化基本計画でありますが、大変賑わいを見せております熊本城、ここを核として中心商業地、新町・古町地区から熊本駅までを「熊本の顔」として回遊性を高めまして、地域の賑わいを創出するために、計画に位置づけましたそれぞれの事業を官民協働で着実に実施をしていかなければならないと考えております。特に、民間主導による花畑・桜町地区の2つの再開発事業を促進してまいりますとともに、新町・古町地区では城下町の風情が感じられる街並みの再現など、地域の皆様と一緒に新たな賑わい空間を創り上げていきたいと考えております。
 このような施策を着実に進め、市民一人ひとりが明るく健康で安全な生活を営むことができる「日本一住みやすく暮らしやすいまちづくり」の実現を目指してまいります。
 次に今年取り組みます主な2点の事業について発表させていただきます。

【市長発表:ドイツ水泳ナショナルチーム合宿の誘致について】

 まず、1点目でございますけれども、ドイツ水泳ナショナルチーム合宿の誘致についてであります。ご承知のように本年8月の北京オリンピック開催に伴いまして、ドイツ水泳ナショナルチームが本市アクアドームで直前合宿を行うことが決定を致しました。
北京オリンピックまでいよいよ7ヶ月であります。各国の出場チームは時差調整を兼ねまして、本来は北京の近隣で最終調整を行うところでありますが、中国国内等の事情もありまして、日本や韓国などで直前合宿の会場を捜していたものであります。
 平成18年5月に世界女性スポーツ会議を契機と致しまして、JOC(日本オリンピック委員会)とパートナー都市を締結しました本市と致しましては、本年度、スポーツ施設や合宿開催支援に関する英文パンフを作成致しまして、JOCをはじめ中央競技団体等に配布を致しますなど、情報発信に努めてきたところであります。
 こうした中で、昨年11月末に、JOCを経由致しまして、ドイツ水泳チームから本市を合宿候補地の一つとしたい旨の申し出があり、その後、ドイツ水泳チームのマドゼン監督が来熊され、アクアドームの設備や宿泊等に関する視察調査をされまして、12月下旬に本市での直前合宿が決定をしたものでございます。
 合宿は、まず、平成20年7月26日から8月6日まで12日間、監督・トレーナー等含みますが、競泳チーム47名、入れ替わるように8月6日から17日までの12日間、遠泳チーム9名が行う予定であります。
 滞在期間中、ドイツ水泳チームには、熊本城をはじめとする伝統文化や日本の生活文化などを十分に満喫していただきたいと考えております。また、練習の公開でありますとか、あるいは市民の皆様を対象とした水泳教室の実施なども予定をしておりまして、世界屈指のスピードや技も披露いただきまして、生涯スポーツの振興、あるいは市民との緊密な国際交流につなげていくことを期待を致しております。

【市長発表:(熊本駅)西口駅前広場設計競技について】

 2点目でありますが、(熊本駅)西口駅前広場設計競技についてであります。九州新幹線鹿児島ルートの全線開業まで3年少しとなったところであります。熊本駅周辺整備事業もいよいよ本格化をしてまいりますが、本市としましては、西の区画整理と東の再開発を中心と致しまして、事業を着実に進めているところであります。
 今年は先ず、区画整理の中で整備する(熊本駅)西口駅前広場につきまして、「アートポリス」の参加事業として設計競技を実施することと致しまして、1月上旬に募集要項の配布を行うこととしております。
 スケジュールと致しましては3月中旬に作品の受付、3月後半に公開展示及び第1次審査を行います。その後、1次審査通過作品について市民の意見募集を経て、5月に最終審査を行い、設計案を選定する予定であります。
 新幹線開業時におきましては、昨年末に県で同じくアートポリス事業で選定致しました東口駅前広場でありますが、暫定形ということもありまして狭隘な状態でもございます。そこで、西口駅前広場には、新幹線口にもなりますことから、新幹線で来られた方々が、市内はもちろん、阿蘇、天草等の観光地へ速やかに乗り継ぎができますような観光バス、団体バス等の不定期バスの発着場機能など、大変重要な役割を持たせることとしております。
 花岡山、万日山等の緑や区画整理で生み出されます新しい街並みとの調和はもちろんのこと、県内外から多くの人々が訪れる交流拠点となるような、魅力的な設計案が出てくることを期待を致しております。
 以上で、年頭にあたっての抱負及び発表を終わらせていただきますが、報道機関各位におかれましては、今年も昨年同様、ご理解、ご協力をお願いを申し上げます。それでは質問をお受け致します。

【質疑応答:ドイツ水泳ナショナルチーム合宿についてーその1】

【記者】ドイツのナショナルチームの合宿のことなのですが、これはマドゼン監督は熊本の、例えばアクアドームの施設などのどういった点を気に入ったというか、評価されたのかを(教えてください)。
【市長】まずはやはりアクアドームの施設、これを大変気に入っていただいたというか、高い評価をいただいたところであります。それから宿泊施設等も何箇所かご紹介をしましたり、それから熊本の緑豊かでありますとか、あるいは地下水、私も直接お会いしてPR等もさせていただいたところでありますけれども、そういう自然環境の優れた点でありますとか、そういう総合的な評価をいただきまして、最終的に熊本でということを決定していただいたところであります。12月に監督がお出でいただいた時には私も直接お会いをさせていただきまして、本市のアピールをさせていただきました。それから11月にハイデルベルクを訪問致しましたときにハイデルベルクの市長を通じましても、ぜひ熊本にというお話をさせていただいたところでありますけれども、そういったことも功を奏したのか、本市に決定をしていただいたものであります。

【質疑応答:合併による政令市移行について】

【記者】二点お聞きします。一つは市が最重要課題とされています合併による政令市移行についてです。合併特例法期限まで2年3ヶ月という迫った中で今年もタイムスケジュールに追われる一年になると思いますが、その中で市長として今年どのような年にしていかなければいけないのかと、去年とも来年とも違う今年の一年の重要性、市の取り組む姿勢について語っていただきたいと思います。
【市長】先程の仕事始め式で話をしたところでありますけれども、去年は都市圏の研究会を作り、そして都市圏のビジョンというものを策定をし、67万市だけではない100万都市圏としての将来像を描いた、そういう年でもありました。そういう中で昨年の1月から富合町との合併の法定協議会がスタートをし、それを着実に進めてきて、昨年で富合町との合併がほぼ決定をしたという意味では大きく前進をしました。合併政令指定都市に向けてなかなか具体的な動きがみえないというご指摘を各方面からいただく中で、ようやく前進をし始めた一年ではなかったかと思っております。
そういう中で城南町、植木町、益城町において新たな合併の動きというものが生まれてきているわけでありますから、今年はやはりその動きというものを具体化をしていくこと、合併に向けた具体的な協議にぜひともつなげていきたいと思っておりますし、政令指定都市というものをやはり夢ではなくて具体的な目標として今年位置づけることができるような、ぜひともそんな年にしたいと考えております。タイムスケジュールに追われるという話もありましたけれども、確かに合併特例法の期限を考えましたときには厳しいスケジュールではありますけれども、そういう中で着実に前進をさせたいという思いを持っております。

【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」についてーその1】

【記者】すみません、もう一点は市長も今日の年頭の訓示で挙げられました「こうのとりのゆりかご」の設置許可というのが昨年ありましたが、今年5月に開設1年ということで総括する年でもありますし、市では色んな発表をされるという姿勢を示されています。そこで二点。一つは5月の発表について現在どのような形で発表されていこうという、現段階ある程度方針が固まった部分と現在協議・検討されている部分についてお話いただきたいということ、もう一点はゆりかごをめぐる問題で昨年24時間対応の電話相談とか開設されましたが、そういう望まれない妊娠に悩む女性達にとって他の手立てとか支援策とかそういうことを検討されていることがあるのかどうか。その二点お尋ねします。
【市長】まず一点目の発表項目といいますか、それについての検討状況ということでありますけれども、それについて現段階で具体的なことをお示しするような状況には至っておりません。しかしながら開設から5月で一年ということもございますので、これまでも申し上げてまいりましたように、そこに向けましてゆりかごに対して、やはり多くの皆様方に関心を持っていただく、あるいは様々な問題について共に考えていただくような、そんな情報の公開のあり方といいますか、そこはしっかりと私どももあるいは関係機関とも一緒になって詰めていかなければならないと思っております。大変申し訳ありませんが、現段階で具体的なものをお示しできるような状況までには至っておりません。
それから今回ゆりかごの開設に伴いまして、慈恵病院さらには私どもでも電話相談を開設したところでありますけれども、その相談件数の多さ、あるいは緊急を要するような事例等をみましても、やはりそういった体制が必要だったということを改めて感じているところであります。そういった中で本市として更なる具体的な取り組みをということでありますけれども、このことも新年度に向けましていろいろと検討すべき事項だと思っておりますけれども、ここもまだ担当局と協議中という段階でございます。それに加えまして、これもこれまで繰り返し述べてきたところではありますけれども、本市だけで対応できる問題でもないという思いを持っていますことから、特に今後国に対しましてもやはり様々な形で積極的な働きかけが必要だと思います。相談事業の充実でありますとか、ゆりかごの現状を国に対しても伝えることによりまして、これまでも県とは連携をとって進めてまいりましたが、国ともぜひ当事者の一人として参加をしていただいてゆりかごの問題を考えていきたいと、そういうことを今年は更に充実していく必要があると思っております。

【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」についてーその2】

【記者】先程国にも働きかけていきたいというお話でしたけれども、それは県と一緒になって働きかけるのか、あるいは市長独自で行かれたときに市長独自で接触されるのか?
【市長】それはその具体的な動きまで決定しているものではありませんが、ただ検証のあり方として、特に中期的な検証につきましては県と共に進めているものでもありますので、それは県と一緒に動くということもあり得るのではないかとは思っております。
【記者】機会があれば市長が中央(国)に行かれたときに何らかのお話をする可能性もあるということですか?
【市長】そういう可能性も無いでもありません。私もしくは市として、もしくは県・市と連携してということ、選択肢はいくつかありますが、いずれにしても何らかの形で国に対して色んな働きかけをしていく必要があるだろうと思っております。

【質疑応答:市長が考える知事像について】

イメージ

【記者】今年は知事選がありますけれども、県と共にいろいろと(実施)していくものも多い状況ですが、幸山市長がお考えになる知事像といいますか、そういったものが何かありましたら教えてください。
【市長】本市にとって非常に重要な時期だということを申し上げておりますが、県と連携して取り組んでいかなければならない事業というものが目白押しの状況でございます。それは合併政令市のこともしかり、あるいは九州新幹線鹿児島ルートの全線開業に向けた対応もしかり、中心市街地の活性化に向けた対応もしかり、県と連携をとってさまざま進めていく必要があると思っております。そういう中でこの3月に行われます知事選でぜひとも本市あるいは熊本都市圏の課題というものを選挙の争点として大きく取り上げていただいて政策論争をしていただいて、そのことが課題の大きな前進に繋がると期待をしておりますし、それを前進をさせるためのリーダーシップというものも知事像に求められる大きな一つではないかと思っております。

【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」についてーその3】

【記者】ゆりかごのことで一点お伺いしたいのですが、今年の4月には組織改編で子ども未来局が設置されることになります。「ゆりかご」の所管は子ども未来局になるのでしょうか。
【市長】子ども未来局の所管になる予定であります。さらに加えまして児童虐待の児相(児童相談所)の設置に向けた準備も進めているところではありますが、それも子ども未来局の所管になる予定であります。

【質疑応答:昨年の不祥事を受けての今後の庁内の改革について】

【記者】先程挨拶のなかにもありましたけれども、今年は市民の信頼を得ることが非常に大事だとおっしゃっていましたが、去年は不祥事のなかで市長が非常事態宣言を出されていましたが、今年はどういった庁内の改革、もしくはどういった宣言を市長は出していきたいと思いますか。
【市長】同じことの繰り返しになるかもしれませんけれども、もう一度今の熊本市が置かれている現状といいますか、非常に今が重要な時期なんだという認識を職員ひとり一人がしっかりと持つということ、そういう中で市として果たすべき役割というものはたくさんある、それから職員個人としてきちんと果たすべき役割を再認識してもらう、そういうことが必要ではないかと思っております。具体的には職員研修等さまざまな形で職員に対する意識啓発といいますか、取り組みは進めていこうと思っております。そういう大変重要な時期だという認識、それからそういう時期に熊本市職員であるということに誇りを持って前向きに仕事に取り組んでもらうような、そんな動きにつながるように私自身としても努力をしていく必要があると思っています。そういうことを更に呼びかけていきたいと思っております。

【質疑応答:ドイツ水泳ナショナルチームの合宿についてーその2】

【記者】ドイツのナショナルチームの合宿を誘致することで熊本市として期待されていることはありますか。
【市長】まずは熊本市の大きなアピールに繋がるのではないかと思っております。ドイツの水泳のナショナルチームでありますけれども、例えば2007年の世界水泳大会ではメダル獲得総数が11個という世界第6位という大変高いレベルのチームが熊本に来熊するということ、これは熊本をアピールするという意味でも大きな効果を発揮するのではないかと思っております。それからドイツと熊本との交流という意味ではこれまでハイデルベルク市と友好都市の締結を結びまして交流を進めてまいりましたが、さらにその交流が深まるということ、先程話をしましたように合宿の期間中に市民と交流する企画でありますとか、そういうことも予定をしておりますので、さらに国際交流に繋がることも期待を致しております。

【質疑応答:ドイツ水泳ナショナルチームの合宿についてーその3】

【記者】誘致に失敗した競技はありますでしょうか。
【市長】先ほど申し上げたようにJOCとパートナーシップ協定を結びまして、それに基づいて今熊本市の合宿地としてのアピールをしている段階であります。ですから失敗というよりも、これからドイツの水泳チームにとどまることなく様々な形で誘致につながればということで精力的に動いているところではあります。
【記者】具体的に力を入れているというか期待している競技は、国は別にしまして競技ではありますでしょうか。
【市長】例えばこの水泳もそうですし陸上もそうですし、県の施設もありますけれども、本市の陸上競技場でありますとか、県営体育館、市営体育館もございますけれども、そういった施設を活用してということを考えました時には、そういう陸上でありますとか、あるいは球技でありますとか、そういうことになるのかなとは思っておりますが、特にこの競技に絞って、というようなことはやっている訳ではありません。
【記者】過去にオリンピックでナショナルチームを誘致したことはありますか。
【市長】オリンピックでナショナルチームを誘致したことはありませんが、私が覚えているのはサッカーのワールドカップでベルギーチームが熊本に合宿された、キャンプを張られたという実績はあります。それが直近の似た例ではないかと思います。

【質疑応答:今年の意気込みについて】

【記者】今年の意気込みを一言で簡単に表すと、いかがでしょう。
【市長】確かに準備はしようかなとは思っていたのですが。「夢 実現 熊本市」ということでやはり夢を具体的な形にして、それを実行につなげていくと、そんな年にぜひ今年はしていかなければならないと思います。夢を夢だけで終わらせてしまってはならんと思っています。

【質疑応答:バス網再編について】

【記者】バス再編問題について。年末25日だったでしょうか、新しい民間の受け皿会社が発足して市長と共同会見がありまして、その時に本山車庫の移譲問題まで発表があったわけなのですが、それについてお伺いしたいのが民間への移譲だけではなく使いやすいバス網の再編ということで作業しているということなのですが、本当に市長が今言われたような形になるのか、非常に未知数です。それについての理念、意気込み、その進め方について、バス網の再構築ということについてもう一度理念や進め方についてお話しいただきたいということ。もう1つ、交通局と関連する問題で、やはりこのバス移譲については民間への移譲ということで職員の方々、従業員の方々は不安に感じている部分もあると思います。そこらあたりについて市長はどのような説明をされていくのか、その2点をお願いします。
【市長】年末に熊本都市バス株式会社の正式な立ち上げに伴いまして、私どもの方から本山車庫の路線の面的移譲を公表させていただいたところであります。このことによりまして、熊本市あるいは熊本都市圏のバス網再編にぜひともつなげていかなければならないと考えております。「理念を」ということでありますけれども、これもこれまで繰り返し述べてきたことではありますけれども、悪循環が続いてきました。路線バスという意味では10年間で約3割ほど利用者が減少する、経営状況がそれぞれ悪化する、そういうなかで便数を減らしましたり路線をカットしたりという悪循環。そして利用者にとって利便性が低下するという悪循環が続いてきたここ10年、もっと(長い年数だ)と言ってもいいかもしれませんが、そういう時期が続いてまいりました。それを何とか歯止めをかけなければならない。歯止めをかけるだけではなくて、さらに利便性の向上につなげていかなければならない。その大きな一歩に、この面的移譲をぜひともつなげていく必要があると思っております。ですからまだ理想的なバス網を具体的な形でお示しはしておりませんけれども、その調査を近々公表することにもなろうかと思っておりますが、その調査を着実に進めていくということ。それから市営の果たしてきた役割といいますか、福祉的な観点であれ、その役割・理念をしっかり残していったなかでバス網の再編につなげていくということも必要だと思っておりますので、公営・市営の果たしてきた役割は近々立ち上げることになります協議会の中で明らかにしていく必要があると思っております。公営の果たしてきた役割というその理念は残していく中でバス網の再編につなげていく必要があると思っております。
 そのことにつながるとは思いますが、確かに本山車庫の面的移譲を公表したことによりまして職員の中には不安を感じている者もおると認識致しております。しかしながら先ほども申し上げたようなバス網の再編につなげる一歩として、「つなげる」ということをもってぜひとも理解してもらいたいと思いますし、そういう部分においての協力をぜひとも呼びかけていきたいと考えております。これまで交通局を中心として果たしてきた公営交通の役割・理念というもの、それはしっかりと残していくという形でバス網の再編につなげていきたいと思っております。

【質疑応答:城南町との合併について】

【記者】城南町の八幡町長が年末に来られて、任意協の申入れをした件なのですけれども、今の段階で任意協議会について決まっていることは何かあるかどうかということと、合併相手として城南町をどのように考えてらっしゃるかということをお聞きしたい。
【市長】具体的に固まっていることは、年末の記者会見で申し上げて、まだ今日が1日目でありますから、それ以降で進んだということは特に無かろうと思います。1月か、2月に入るか、それぐらいの立ち上げの時期になるのではないかということで、これから具体的に協議を進めていきたいと思っています。それから合併相手として城南町は、都市圏研究会の中に当初は入っておられませんでしたけれども途中参画をしていただきまして、都市圏の南部地域という意味におきましては富合町さんと地続きにもなりますし、非常に重要な地域だと思っております。古墳群を始めとしまして歴史的にも非常に豊かな素材がたくさんございますし、さらにはアイシンを核としました企業の集積もございますし、そういう意味におきましても本市と連携をする中でともに発展をしていくような相手ではないかと思っておりまして、具体的な協議をこれからぜひとも進めていきたいと思っております。

【質疑応答:合併業務の人員等見直しについて】

【記者】残り2年3ヶ月という期間が迫る中で、今名前が挙がっている城南町さんだとか植木町さん、益城町さんとこれから協議を進めていくとすれば合併協議会の事務局の方はハードワークというか、ものすごい負担がかかってくると思います。それで機構改革みたいなことをお考えになっているのでしょうか。例えば人員を増やしたりとか。今後大変なんじゃないかと思うのですが。
【市長】これからの進み具合にもよりますが、昨年1年間でも富合町との法定協議会を進めていくと、あの協議会の場だけではなく作業部会でありますとか色んな調整も必要になってまいりますので、かなりの負担はあります。そういうなかで今年は、今挙げた3つともそれぞれ具体的に進めていきたいとは思っておりますが、一緒のテーブルで協議できるような状況ではございません。それぞれ進み具合も違いますし。個別に協議していく必要があるだろうと。そういう意味では事務的な負担がかなり増すことが見込まれますので、組織としての強化といいますか、充実は必要だろうと思っております。
【記者】県から人材の派遣を求めるとかそういうことですか。
【市長】県との連携はこれまでもやっておりましたけれども、さらに必要になってくるだろうと思いますので、そういうことも検討する必要があるだろうと思っております。

【質疑応答:木部無田地区の圃場整備工事に関する設計ミスについて】

イメージ

【記者】年末の会見の時お伺いするべきだったかもしれませんが、入札契約に関して事務ミスがありまして、圃場整備部門だったわけなのですが、これについて1つの事業において積算ミスが2度ありまして、その結果公表する予定価格が変動すべきものだったということで、この結果1つの事務ミスということも大切ですが、市の入札契約業務に対する信頼を損ねた事案じゃなかったかと思います。同時にこの問題は9月に入札の不祥事が発生した後、一職員のミスだけではなく、それを検算したりチェックしたりしていく組織的な事務ミス等の問題意識を啓発したにもかかわらず起きてしまいました。その点、市長はどう受け止めていらっしゃるのか。
【市長】耕地課におきまして、契約・入札事務に関して事務的なミスが発生していたということが明らかになったわけでありまして、それを年末に公表させていただいたというところであります。同じ案件で2回ミスを引き起こしていたということ、大変遺憾に思いますし、同じようなミスを以前にも引き起こしております。それは耕地課ではなく河川課であったわけでありますけれども、その時に、そういうことを2度と起こさないようにということでマニュアルを見直しましたり、あるいは検査体制、チェック体制を見直したりということを行ったわけでありますけれども、再びこういうことを起こしてしまったということ、今入札・契約事務に関しましては昨年の収賄事件を契機と致しまして、今、全体的な見直しに取り組んでいる中でこういう事態を引き起こしたということは、市民の皆様の信頼を失墜することに大きくつながるのではないかという思いを持っております。ですから、そのことを再び繰り返すことのないように、今回の全般的な見直しの中で、なぜ引き起こしたのかという原因分析を行うことによりまして、2度と繰り返すことのないように努めてまいりたいと考えております。

(終了)

このページに関する
お問い合わせは
政策局 秘書部 広報課
電話:096-328-2043096-328-2043
ファックス:096-324-1713
メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 
(ID:1000)
※資料としてPDFファイルが添付されている場合は、Adobe Acrobat(R)が必要です。
PDF書類をご覧になる場合は、Adobe Readerが必要です。正しく表示されない場合、最新バージョンをご利用ください。
〒860-8601 熊本市中央区手取本町1番1号 代表電話:096-328-2111(代表)096-328-2111(代表)
[開庁時間]月曜~金曜日の午前8時30分~午後5時15分(ただし、祝・休日、12月29日~翌年1月3日を除く)
copyrights(c) 2013 Kumamoto City Allrights Reserved