【社長・市長発表:新バス会社設立及び市営バス路線の面的移譲について】
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【山内社長】山内でございます。本日は大変ありがとうございます。それでは新会社の概要につきましてお話申し上げます。
本日25日付けで登記が終わりまして、正午、熊本都市バス株式会社ということで設立させていただきました。目的につきましては定款にも述べておりますように、一般乗合旅客自動車運送事業、駐車場の経営、広告代理店業、これに関わる一切の業務を定款として進めていきたいと思っております。資本金は900万円、一株の発行価格は5万円、発行分株式総数180ということです。これにつきましては既存の(熊本)電鉄バス、熊(本)バス、九州産交の同額出資というようなことで進めさせていただきます。それから役員につきましては、私、山内が代表取締役ということで進めさせていただきます。それから取締役は各社から役員一名ずつということで入れていただきます。監査役につきましては2名、川上、松村ということで進めていきたいと思います。その他詳細につきましては、お手元にお配りしている通りでございますのでよろしくお願い申し上げます。以上です。
【幸山市長】それでは続きまして私から報告をさせていただきます。まずは報告に入ります前に、この度の新会社、熊本都市バス株式会社の設立を心からお喜び申し上げたいと思います。熊本都市バス株式会社でございますけれども、今日まで本市のバス事業を担ってこられました民間の3社が今後のバス事業の安定的な存続を目指されまして、一致協力をして設立をされたものでありまして、これまでの民間のノウハウを生かした効率的な運行を目指されることとなるわけでございますが、更には公共交通として、市営バスが果たしております福祉の増進という大きな目的に向けましても、新たな取り組みもしていただけるものと大変期待も致しております。本日はこの度誕生致しました熊本都市バス株式会社へ移譲致します市営バスの移譲箇所、並びに移譲の時期などの基本的な協議が整いましたので、その点につきまして私からご報告をさせていただきたいと思います。
これまでの経緯を簡単にご紹介致しますと、本年の3月に民間バス事業者3社によります新たなバス運行会社の設立に向けた取り組みを行う旨、表明をしていただいた訳でございますが、新会社設立準備委員会と、そして市営バス面的移譲につきまして、その方法、時期、移譲に伴う課題等について検討を行ってきたところでございます。そして本日に至ったわけでございますが、この度協議が整いまして、移譲箇所につきましては市営バスの本山営業所、正式には上熊本営業所本山車庫と申しますが、市営バスの本山営業所、ここが管轄をしております路線を基本として移譲することとしまして、今後協議を進めることとしました。本山営業所につきましては9路線38系統ございます。またお尋ねがございますなら後ほどお話をさせていただきたいと思います。また、移譲の時期でございますけれども、平成21年4月、再来年の4月ということになりますが、この運行開始を目途とすることで合意をしたところでございます。本山営業所の運行エリアでございますが、ご承知の方も多いかもしれませんが、基本的に熊本駅を基点といたしまして、本市の南部方面を管轄しているところでございます。今後は九州新幹線鹿児島ルートの全線開業も控え、新しく生まれ変わります本市の陸の玄関口として、さまざまな交通需要が見込まれる地域であると考えております。本市としても交流拠点としての発展を見据えましたときに、大変重要な位置づけになってくるものと考えております。そのエリアを今回移譲することと致しました。
以上のように今回の新会社の設立は、ここ10年間で約3割の利用者が減少しておりますが、バス事業全体の体質強化を図りまして、将来にわたり、市民の皆様に安心して身近な公共交通機関としてのバスをご利用いただくための大きな一歩でもあると考えております。更には、先ほども申し上げましたとおり、本市のこれからの発展にも大きく寄与いただけるものと大変期待もしているものでございます。今後は再来年の平成21年4月を目標といたしまして、早々に交通局を含めまして協議を進めていくこととなりますが、関係者全てにおきまして新会社がこれから担っていかれるでありましょう役割を十分に認識をいただき、力を合わせていただければと考えているところでございます。私からは以上であります。
【司会】それでは質問をお受けいたします。各社ご自由にお願いします。