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平成20年3月定例市長記者会見

最終更新日:2008年3月25日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長所感:第1回定例会を終えて】

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 本日は第1回定例会終了直後でありますので、議会を終えての所感並びに4点について発表させていただきます。
 まず議会を終えての所感でありますが、今議会におきましては、平成20年度当初予算をはじめ本市が直面いたします様々な課題や問題等につきまして熱心にご審議いただいたところであります。特に、城南町、植木町、益城町などの近隣市町村との更なる合併あるいは政令指定都市の実現に向けた取り組みを初めといたしまして、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業に向けました熊本駅周辺整備、また鉄軌道ネットワークの強化やバス路線網再編などの公共交通への取り組み、さらには中心市街地の活性化の推進など本市の将来を左右するような重要政策、課題についてご審議いただいたところであります。また、地下水保全やごみ減量などの環境問題、子育てしやすい環境づくり、国民健康保険会計健全化計画の見直し、そして企業立地の促進など、市民生活に影響するさまざまな問題や課題等につきましてもご審議いただきまして、提案した議案につきましてはいずれも原案どおり可決いただいたところであります。
 来るべき新年度でございますが、現行の「まちづくり戦略計画」や「行財政改革推進計画」の総仕上げの年でありまして、目標達成に向け鋭意取り組んでまいりますとともに、新たなまちづくりの基本方針を示します「第6次総合計画」や新行財政改革の計画を策定する予定でもあります。そして、本年10月6日の富合町との合併に向け着実に準備を進めてまいりますとともに、城南町とは、合併任意協議会の第2回目を3月25日に開催することと致しておりまして、今後も月1回程度開催し、合併に向け十分協議していきたいと考えております。植木町とは、仮称でございますけれども、「熊本市・植木町合併問題調査研究会」を4月中のできるだけ早い時期に立ち上げることと致しておりまして、さらには、益城町でございますが、これまで検討してまいりました「益城町の明日と政令指定都市を考える研究会」の報告書を今月中に作成することと致しておりまして、次の合併に向けた取り組みを進め、政令指定都市を是非とも実現したいと考えております。今後とも「自然と調和した市民が主役の活気あるくまもとの実現」に向け、市民の皆様と相携えて、全職員が一丸となって取り組んでいかなければならないと考えております。
 以上で第1回定例会を終えての所感については終わらせていただきます。それでは、本日の発表を述べさせていただきます。

【市長発表:熊本城本丸御殿落成式及び記念事業について】

 まず1点目でありますが、4月20日に執り行います熊本城本丸御殿落成式及び中心市街地等で開催する記念事業についてであります。本丸御殿の落成は、本市が平成10年度から進めてまいりました熊本城の復元整備事業の集大成でありまして、市を挙げて盛大にお祝いしたいと考えております。当日は、午前10時から落成式を執り行う予定でございまして、午後1時から来園者の皆様方へ公開する予定であります。落成式には、一口城主の皆様方をはじめ各方面から復元にご支援いただいた方々、さらには議会、地元政財界や友好姉妹都市など本市と交流を深めてきた国内外の都市の訪問団を招へい致しますなど約500人をご招待することと致しております。
 また、築城400年の最大の目玉でもあります本丸御殿大広間の落成を市民の皆さまとともにお祝いをしたいと考えまして、当日は市電を無料運行することとしておりますし、完成した本丸御殿をご覧いただけるように市政だより4月号に熊本城無料入園券の配布を予定を致しております。さらに、本丸御殿が眺望できます通町筋の水道町交差点から日本郵政グループ熊本ビル前までを歩行者天国と致しまして、商店街と連携したイベントを開催することと致しております。イベント内容といたしましては、電車通りのステージにおける郷土芸能やストリートアートプレックス、またオープンカフェなどを楽しんで頂きますとともに、本市の豊かな水や緑をPRするコーナーなどを設けたいと考えているところでありますが、詳細につきましては、3月6日に立ち上げております実行委員会においてつめていただくことと致しております。本丸御殿落成式関連の広報についてですが、市政だよりをはじめ新聞、テレビなど様々な媒体を活用いたしまして、事前に広く周知することによりまして、市民の皆様をはじめ、県内外からも多くの皆様方にお越しいただきたいと考えております。報道の皆様方のご協力も、何とぞよろしくお願い申し上げます。

【市長発表:熊本市総合保健福祉センターの開設について】

 続きまして2点目ですが、熊本市総合保健福祉センター、愛称「ウェルパルくまもと」の開設についてであります。熊本市総合保健福祉センターですが、大江交通局車両基地跡地に、PFI手法により建設を進めてまいりましたが、本市の保健福祉の拠点施設としていよいよ4月1日に供用を開始いたします。
 当施設の完成によりまして、「保健所」や「中央保健福祉センター」機能に加えまして、発達障がいに関する相談や初期の療育を行います「子ども発達支援センター」を新設いたしますとともに、子どもに関する相談の一次相談窓口としての「子ども総合相談室」の機能、さらには、健康づくりと福祉の増進を市民の皆さんと協働で進めるための拠点となります「ウェルパル広場」といった機能が整備されまして、安心して子育てできる環境や健康福祉サービス体制の充実が図られるものと期待を致しております。
 この落成式でございますが、4月5日土曜日午前10時から行うことと致しておりますが、式典終了後は、オープンニングイベントと致しまして、1階の「ウェルパル広場」におきまして無料で骨密度測定や体脂肪測定などの健康チェックができる「ミニ健康フェスタ」を企画致しております。また、本市の施設では初めてとなります壁面緑化を実施いたしますなど「森の都くまもと」をイメージした外観となります。設備面におきましても、太陽光発電設備や雨水の利用など地球環境に配慮した施設となっておりまして、多くの市民の皆様方に足を運んでいただければと考えております。

【市長発表:熊本市水遺産第2次登録について】

 そして3点目でありますが、熊本市水遺産第2次登録についてであります。熊本市水遺産登録制度でございますが、本市の水文化などを後世に継承するとともに、その魅力を内外に発信致しますために、平成18年11月に創設した制度でございまして、昨年3月に第1次登録として30件を登録いたしました。
 そしてこの度、有識者等からなる「熊本水遺産委員会」の意見を踏まえまして、手元に配付をいたしておりますが、資料のように新たに13件を第2次登録することと致しました。第1次登録の30件とあわせますと、現在の登録数は合計43件となります。既に水遺産の登録をした地域におきましては、水保全活動や水の風土、文化を活かした魅力づくりなどの活動が始まっておりまして、地域づくりにも一役買っているところであります。この制度を通して、地域の方々をはじめ、市民の皆様、市外の皆様方にも、水遺産の魅力をお伝え致しますとともに水保全の機運の醸成にもつなげていきたいと考えております。
 今後、登録した水遺産でありますが、所有者の方々などに対し、登録証を交付いたしますとともに、ガイドブックや市のホームページなどに掲載するほか、有形の水遺産につきましては標柱を設置いたしますなど、これらの水遺産を広く紹介していきたいと考えております。さらには、来年度、新たに水検定制度を創設いたしまして、8月に検定を実施する予定でありますが、この検定を通じまして、水遺産を出題の対象とするなど致しまして、熊本の水文化を内外に広く紹介していきたいと考えております。また同じく新たに創設・実施を致します水守制度によりまして、これら水遺産などの水文化を守り生かす活動の輪を広げていきたいと考えております。

【市長発表:新土河原出水線(蓮台寺地区)の開通について】

 最後に4点目でありますが、新土河原出水線、蓮台寺地区の開通についてでございます。平成13年3月から取り組んでまいりました都市計画道路新土河原出水線を4月14日に開通する運びとなりました。今回開通いたします区間は蓮台寺5丁目から蓮台寺3丁目までの640mでありますが、JR鹿児島本線の下をトンネルで立体交差することによりまして、これまで分断されておりました東西の行き来がスムーズになりますとともに国道501号から国道3号を経て国道266号までが4車線の幹線道路で結ばれることになりまして、熊本市西部地域の発展にも大きく寄与するものと考えております。また、九州新幹線工事の進捗に伴いまして「田崎陸橋」や「段山陸橋」、「春日陸橋」の撤去工事が5月頃から順次始まる予定でもあります。それぞれの陸橋につきましては、その代替道路が整備されておりますけれども、この新土河原出水線が事前に開通することによりまして、渋滞緩和に寄与するものと考えております。
 以上で私からの発表、報告につきまして終わらせていただきます。それでは皆さんからの質問をお受け致します。

【質疑応答:本丸御殿の公開について】

【記者】本丸御殿の公開ですが、皆さん誰もが見たいと思うのは「昭君之間」だと思うのですが、公開エリアについてはお城のほうでもむやみに入ると傷を付けてしまう恐れがあると、かなり慎重になってらっしゃいます。どこまで公開をお考えですか。
【市長】「若松之間」の奥に「昭君之間」という位置ですが、「若松之間」の手前のほうから「若松之間」「昭君之間」をご覧いただくということになろうかと思います。本来であれば素晴らしい天井画でありますとか襖絵でありますとか、間近でご覧いただければその素晴らしさを実感していただけるとは思いますけれども、やはり毀損等のないよう守っていくという意味で、少し距離を置いてご覧いただきたいと考えております。
【記者】それは4月20日以降ずっと、「若松之間」の手前から見るという形になるのでしょうか。
【市長】はい、その予定であります。「若松之間」「昭君之間」以外にも、「大御台所」でありますとか茶室など様々な部屋や、最初の「闇(くらが)り通路」でありますとか見所はたくさんございますので、本丸御殿を是非多くの皆様方にお楽しみいただければと考えております。

【質疑応答:合併に関する今後のスケジュールについて】

【記者】先ほど合併の話がありましたけれども、かなり周辺の町との合併論議が活発化してきていると思うのですが、タイムスケジュール的にはこれで十分いけそうだという実感を持ってらっしゃるのかというところを伺いたいと思います。
【市長】タイムスケジュールといいますか、やはり合併特例法の期限の平成22年3月末、これを意識して協議を進めていきたいとは考えております。その期限を考えました時には、スケジュールは大変厳しいとは思っておりますし、これは熊本市だけの都合で進められる話でもございませんので、十分相手の町と協議しながら進めていかなければならないとは思っておりますが、繰り返しになりますが合併特例法の期限を意識しながら協議は進めていきたいと考えております。

【質疑応答:本丸御殿の落成式に合わせたイベントについて】

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【記者】本丸御殿の落成式に合わせたイベントのことでお尋ねしたいのですが、市電の無料運行と歩行者天国化というのは過去に例があるのでしょうか。
【市長】市電の無料運行は市としてではありませんけれども、鶴屋百貨店さんが増築されてオープンした時に1日借り上げていただいたということはございます。市として取り組むのは今回が初めてであります。それから通町筋の歩行者天国につきましては、火の国まつりの時、まつりの間は歩行者天国ということになりますが、こういう形で日中1日歩行者天国にすることは今回が初めての取り組みになろうかと思います。
【記者】歩行者天国の時間は何時から何時になりますか。
【事務局】午前9時から5時までですけれども、今関係機関と調整中です。
【市長】今のところ9時から5時までの予定であります。
【記者】歩行者天国と市電の無料運行をして、本来はトランジットモールのような形を市長としては考えられたのでしょうが、それは現行法ではダメということなのですよね、やはり軌道の周りに防護壁のようなものがないといけないとか。市長は今回のことにトランジットモールという認識は持ってらっしゃいますか。
【市長】トランジットモールというか、通町筋を歩行者天国にしてそこに市電を通すことができればとは思っておりましたが、法的にといいますか安全面についての懸念がかなり強いということもございますので、今回は歩行者天国の区間前後で停めざるを得ないのかなとは思っております。
【記者】水道町から郵政局までの区間はいわば歩行者天国と市電だけになるんでしょう?市電は運行しないのですか。
【市長】市電はその区間は通さない(ことになりました)。
【記者】本来は通されたいと思われていたのですか。
【市長】通せないかということで関係機関と協議を進めてきましたけれども、現時点においては、なかなかそれが厳しいという状況でございます。
【記者】今後、色んなイベントをやる機会があると思いますけれども、今回無理だということですが、警察なのか法的なのか分かりませんが、こういう形で市電を通したいということで市長がアクションを起こされたり、次回はどのようにしたいとか、何かお考えですか。次回こういう機会があるかどうか分かりませんが。
【市長】トランジットモール云々だけではなく、今後まちづくりという観点から公共交通機関、特に市電を活用したまちづくりは進めていきたいと考えております。その一つの手法としてトランジットモールというのも、まちの活性化、中心部の活性化にもつながる大変有効な手段ではないかと考えております。今回はなかなか難しいようでありますが、今後も可能性は探っていきたいと思っております。

【質疑応答:4月20日の本丸御殿落成式に関する広報活動について】

【記者】4月20日の本丸御殿落成式を各媒体に広報活動するということですが、どういうエリアになるのですか。他県とか九州、全国のマスコミ、テレビ、新聞という形になるのですか。県内のみですか。
【市長】いえ、県内のみということではありません。九州全域もありますし、全国的に広報していただくものもあります。今回、この熊本城の復元、一大事業であるわけでありまして、本丸御殿お披露目を契機といたしまして熊本の魅力を全国に発信し、やはり全国からお越しいただきたいと考えておりますので、域外、九州、全国にも特に力を入れて発信していきたいと考えております。
【記者】コマーシャルを作るとか、そういったものがあるのでしょうか。
【市長】コマーシャルを作るということは、特に予定は致しておりません。
【記者】イメージとして、例えば九州新幹線の関連コマーシャルで、熊本県内で鹿児島の魅力を紹介するコマーシャルが流れたりしていますが、ああいう形で他県に熊本のお城をPRするようなスポットを出すというようなお考えはありませんか。
【市長】質問に合うかどうか分かりませんが、例えば先日は福岡のヤフードームのオーロラビジョンで熊本城の築城400年、本丸御殿のPRをさせていただいたり、これまでも本丸御殿の特集をそれぞれの局で作成していただいて、流していただいたりもしています。今後は特に広告スペースを活用して幅広く周知に努めていきたいと思っております。
【記者】私どもも放送しましてですね全国的に本丸御殿の復元自体が知られていない感があるのですが。
【市長】確かに知られていなかったのでしょうが、この前のKKTさんが作成された番組、ああいうものを通じて知っていただいて、大変この事業に注目していただいているという広がりを最近特に実感しているものではあります。今後も引き続き広報に努めることによりまして、より多くの方々にこのことを知っていただき、そしてこれを機会に熊本に是非お越しいただきたいと考えています。

【質疑応答:本丸御殿の落成式の開催場所について】

【記者】4月20日の本丸御殿落成式ですが、午前10時からあるということで、場所はどこであるのでしょうか。
【市長】場所は天守閣前と宇土櫓の間の平佐衛門丸(へいざえもんまる)で開催いたします。
【記者】これは野外になりますか。
【市長】野外でテントを建てて、ということになります。
【市長】10時から落成式を行いまして、先ほど申し上げましたが1時に一般の皆様方に公開したいと考えております。

【質疑応答:熊本県知事選挙について】

【記者】日曜日の県知事選挙、史上最多の5人の乱立になっておりますけれども、どのようにご覧になりますか。
【市長】そうですね、多くの方が立候補されておりますし、今回知事選では初めてマニフェストを使った選挙でもありますし、新聞やテレビ等でもマニフェストの違いを紹介されております。そういう意味では関心が高まっているのではないかとは感じております。熊本市にとって交通面が大変重要な時期であるということは、これまでも申し上げてきたところでありますが、議会でも答弁いたしましたけれども、県との連携は新幹線の開業に向けた準備でありますとか、あるいは合併・政令市の問題でありますとか、県との連携も大事だと思っておりますので、より高い関心の中で新しい知事が誕生されること、そしてその方としっかりと連携をとっていきたいと考えております。
【記者】投票率は伸びるとご覧になりますか。
【市長】現時点におきましては、期日前投票が前回の知事選に比べ上がっているとはいえ、参議院選と比べると低調であるということであります。ですから正直、有権者の方々が迷ってらっしゃるのかなと思います。まだ投票日まで時間がありますので、しっかりと色んな政策、マニフェスト等をご覧いただく中で貴重な1票を棄権することなく投票していただければと思っております。
【記者】マニフェストについてお尋ねします。熊本県都の市長として、また市長ご自身もマニフェストで前回の市長選を戦われました。そういう点から、(今回の知事選は)マニフェスト選挙とおっしゃいましたけれども、5人のマニフェストをどう評価されていますか。熊本都市圏に関する問題、それ以外のことを併せてでも結構です。
【市長】マニフェスト全体として申し上げれば、それぞれ見させてはいただきましたけれども、やはり期限でありますとか具体性、その辺が少し欠けているのかなという全体的な印象は持ったところであります。それから私自身が特に注目しましたのは、やはり市の最重要課題でもあります政令指定都市についてそれぞれの候補者の方々がどのような考えをお持ちなのかということを特に注目してみましたけれども、1人の候補者の方は記述がございませんでしたが、4人の方々はそれぞれ微妙な違いはありますけれども積極的に推進していくという表現でございましたので、それは大変ありがたく思ったところではあります。記述されてない1人の方も政令市については賛成ということでございますので、基本的に政令市の実現に向けては、どなたが知事になられましてもこれまで以上に県の方から支援をいただけるのではないかと期待しているものではあります。
それから政令市以外につきましても、先ほど申し上げました新幹線の開業に向けてでありますとか、あるいは今特に来年度重要だと思っております公共交通網の再編に向けてでありますとか、県からの支援も必要となってまいりますので、そういう部分も重要だと思っております。ただ公共交通に関して、どの候補者の方々も記述が少ないのかなと感じたところではあります。
【記者】さらにお尋ねします。市長が会見の場で「候補者に熊本都市圏のことを争点にしていただきたいと、そのことによって熊本都市圏の課題に関心が高まり、推進される」というようなことを、今も少しおっしゃられましたけれど、今回のマニフェストはそのお気持ちにこたえているものなのかという点と、もう1つ、市長ご自身どなたか支持されるとか政策に共感される具体的な方がいらっしゃるのか、2点お願いします。
【市長】まず「都市圏のことを争点にして欲しい」ということを申し上げましたが、そういう意味では政令市のことを含めましてそれぞれ意識して書いていただいているのかなとは思っております。ただ少しやはり具体性に乏しいかなと思っておりますが、熊本市の政令市あるいは都市圏についてそれぞれの候補者の皆さん方が関心は持っていらっしゃるという意味においては一定の評価はしたいと思います。
【記者】その「具体性に乏しい」というところを具体的に言っていただけますか。
【市長】先ほど申し上げましたけれども、特に公共交通の問題ですね。例えば都心結節の問題でありますとか、あるいはバス網再編に向けた取り組みでありますとか、これは市域を超える話でもありますので、これまでも県とは連携しながら進めてきたものではありますけれども、そういうことについて確か、私が見落としているのかもしれませんけれども、あまり記述がなかったような気がしています。空港とのアクセスを挙げておられる方はいらっしゃいますけれど、その部分が少し物足りなさを感じているところではあります。
それから、今の段階で私自身も改めてそれぞれの候補者の方々の政策等を十分見比べている状況であります。どなたに私自身の1票を投じるかということをまだ決めているものではありません。しっかりと比較した上で行いたいと思っております。
【記者】その市長の投票の基準となるものは?どういったところに注目したいと(思っていますか)。
【市長】やはり政策ですよね。その政策の具体性ということもありますし、さらには実行力というものも求められるでしょうし、それからその前提として実行するんだという覚悟、そこが見えるかどうかでありますとか、様々なことが私自身の投票の判断材料としてあろうかと思っております。
【記者】マニフェストのことなのですが、選挙で各陣営を取材すると、なかなか地方自治体の財源も限られているなかで独自色を出すマニフェストは書きづらいという声も聞こえてくるのですけれども、地方自治体の選挙においてマニフェストというものは成立しうるものなのかどうかというところ、市長のお考えをお聞かせ願いたいのですが。
【市長】マニフェストであれ、公約であれ、選挙というものはやはり政策本位で戦うべきだと思っています。ですから、しっかりとした公約なりマニフェストなりをそれぞれの候補者というものは持った上で戦うことが大前提であろうと思っています。ただやはり、そのマニフェストも選挙の時だけで終わらせてしまったらあまり意味がない、ですから選挙が終わった後も、しっかりと進捗状況等についてチェックをしていくということが、それは自らでもありますし、県民・市民の皆様方からも、両面からのチェックが必要ではなかろうかと思っています。そういう意味でも私自身、前回掲げました公約を自らも検証しておりますし、公開討論会等を行うことによって客観的な評価もいただくように努めているところではあります。
このマニフェスト選挙というものが、一種のブームで終わってしまったら意味がないと思っています。確かに現実は予算が右肩上がりで増えていく時代ではありませんので、マニフェストで夢を語るというのはなかなか難しい現状だろうと思います。やはり何かを実現するためには、どうやって財源を捻出するのかでありますとか、しっかりとその裏付け等も示すべきではないかと思いますし、そのマニフェストを有権者の皆様方が「本当にこれができるのかどうか」ということを見抜く力もまた今求められているのかなとは感じます。
【記者】政策を見比べている段階で決めていないということなので、どなたかを応援・支援というようなことに関してはどうなのでしょうか。
【市長】私自身が周りの方々に応援や支援を呼びかけるということはするつもりはありません。私自身の1票を誰に投じるかということを、今熟慮している段階だということであります。
【記者】逆に相手から「応援してください」ということは言われていないのですか。
【市長】「応援してください」と言われていないか?言われていないこともありません。それは本人、周りの方含めてそういう話は受けてはおりますけれども、どなたに対しても「私自身がそういう形で応援することは、大変申し訳ないのですがありません」というお断りは致しております。
【記者】「意中の人がいるけど動きません」ということですか?
【市長】いやいや、さっきも申し上げましたように、まだ私自身が1票をどなたに投じるかということを決めておりませんので、意中の人がいるというものではありません。正直申し上げて今回の選挙は非常に難しいですよね。ですから有権者の皆様も非常に迷ってらっしゃるのではないかなと、ただこの迷いを迷いのまま終わらせてしまわないで欲しい。迷った上でも、また「違いがない」とも言われておりますが、迷った上でもその中で違いを見出して貴重な1票を投じていただきたいと思います。本当にこれから先の4年は県政にとっても大変重要な時期だろうと思いますので、しっかりとそれぞれの方々が考えていただきたいなと思います。棄権するのは本当に簡単ですから是非とも投票所まで足を運んで欲しいと思います。

【質疑応答:西部環境工場について】

記者】西部環境工場についてですが、今回の議会でも地元住民の方から賛成・反対それぞれの陳情が出ていたかと思います。一方で新年度予算で用地の確保ということで計画を上げる予定だったと聞いているのですが、そういう対立もあるということで計画が遅れているということもあると思いますけれども、こういう課題に対して今後どのように取り組んでいこうとお考えですか。
【市長】これまでも地元の説明会等を行ってきたところでありますけれども、今お話がありましたように賛成・反対それぞれ意見が地元で飛び交っているところでもありますし、また議会や私どもに対しても陳情をいただいているところであります。ただ、この施設は市として必要不可欠なものだという思いを持っておりますので、是非とも住民の皆様方にご理解をいただくようにさらに精力的に説明等を行ってまいりたいと考えております。
【記者】反対住民の方はまだ署名を集めてらっしゃる段階だと思うのですけれど、現在の工場が平成25年で耐用年数を迎えますが、平成26年の完成を目指すというスケジュールに今現在変更はないですか。
【市長】はい。それを目指したいと思っています。やはり現状の環境工場の老朽化も進んでいきますし、この施設を途中でストップさせるわけにはいきませんので、そのスケジュールを目標にこの事業を進め、地元の皆様方にご理解をいただくように努力してまいりたいと思っております。
【記者】このスケジュールに変更はないということですね。
【市長】そうですね。はい。この目標に向けて努力していきたいと思っております。

【質疑応答:環境モデル都市への立候補について】

【記者】今議会で、市長は環境モデル都市への立候補を宣言なさっていますけれども、これに関して各市準備協議会を立ち上げているところもありますけれども、熊本市はどうやって進めていかれるのかということと、目玉になる取り組みがもし決まっていれば是非教えてください。
【市長】環境モデル都市立候補に向けた取り組みでありますけれども、現在は環境保全局での作業が中心となっているわけでありますが、今後全庁的な態勢を整えることによりまして立候補に向けての準備を進めていきたいと思っております。まだそういう段階でありますので、目玉的なものをこの場で公表できる状況ではございません。もうご承知かも知れませんが、現時点では長野県飯田市でありますとか、茨城県つくば市、沖縄県宮古島市、山梨県北杜市、岐阜県御嵩町、それから九州では北九州市も立候補を表明しているということであります。今後立候補は増えてくると思いますので、大変熾烈な争いになるのではないかと思います。そういう中で熊本市の特色を十分に出して、10都市の中に選んでいただけるように、これから具体的な準備を進めていきたいと考えています。
【記者】時間がなかなか無い中ですけれども、新年度早々にはということでしょうか。
【市長】そうですね。国の方ではようやくその選定基準の策定でありますとか、環境モデル都市の募集要項とか必要な情報を現在、順次公表している段階であります。そして4月には募集を始めて、6月には10か所を選定すると、7月の洞爺湖サミットにおいて公表ということでございますので、スケジュール的には大変厳しいものがありますけれども、ただこれまでも環境問題につきましては特に市民協働のなかで様々な取り組みを進めてまいりましたので、それをベースとして今後重点的に取り組んでいく分野を洗い出していく中でしっかりとしたものを作り上げていきたいと思っております。
【記者】「熊本市の特色を出して」とおっしゃいましたが、環境というキーワードでいくと熊本の特色とはどういうことになるのでしょうか。
【市長】CO2の削減に向けましても、ただ現時点では非常に厳しい状況ではございますけれども、これまで6%削減の目標値を掲げました。それからエコパートナーくまもとでありますとか、市民協働の中で様々な事業を進めてまいりました。それから、実際温暖化と直接関係はないかもしれませんけれども、先ほど少し詳しく紹介した水遺産、地下水を保全していく取り組みでありますとか、こういうものも環境保全に向けた熊本の大きな特色だと思いますので、併せてPRすることができればと思っています。それから今回、バス網の再編であれ、鉄軌道のことであれ、公共交通を生かしていきたいということもこの環境モデル都市をきっかけとして進めていくことができればという思いもあります。それも特色として挙げられるのではないかと、これは私の個人的な思いですが、持っているものでもあります。

【質疑応答:ロアッソ熊本について】

【記者】ロアッソですが、この前ホームで初勝利を収めましたけれども、出資されている熊本市の市長としてそれについての感想と今後の期待などあれば聞かせてください。
【市長】正直、松山で初戦負けまして、「J2はかなりレベルアップしているし、しばらく苦労するんじゃないかな、負けが続くのかな」と思っておりましたら地元の初戦で見事な逆転勝利を収められました。私自身、応援に行きたかったのですが、ちょっと用事がありまして行くことができませんでしたけれども、その連絡を受けて大変嬉しく思いました。それからもう1つ嬉しかったのは、お客さんが確か6000名を超えていたかと思います。やはり多くのサポーター、応援する人たちの力がロアッソ熊本に力を与えてくれたのかなと思います。こういうことが熊本の元気につながっていけばと期待しています。これから毎週試合が続くでしょうから、私自身もできるだけ会場に応援に行きたいと思っています。

【質疑応答:第二空港線沿線の開発規制について】

【記者】合併の関係で益城町のことですけれども、この前の研究会でも第二空港線の開発規制の話が出ていたのですが、結局都市計画は県の線引きなのだと思いますが、政令市になった時にその開発規制がとれる可能性は市長としてどう見てらっしゃるのか。
【市長】第二空港線の沿線の話ですか。
【記者】規制緩和、都市計画の関係ですけれど。市街化調整区域など、やはり県が権限を持っていますよね。
【市長】県の権限として間違いなく残るのは市街化区域と市街化調整区域の線引きのことです。それ以外についてはほとんど県から市に移譲されるということになろうかと思っています。景観につきましても第二空港線沿線の話にしましても、市の景観条例が対象になってくるとは思っておりますので、益城大地でありますとか第二空港線沿線でありますとか、ただ単に開発をすればいいというものではないと私自身思っておりませんし、また益城町長さんもそういう思いではないのではないかと思っています。合併政令指定都市になることで、権限が県から市に移譲するものもありますので、それを使ってどういうまちづくりを進めていくのかということを今の研究会からさらに具体的な形で協議することができればとは考えております。

【質疑応答:通勤手当の過剰支給について】

【記者】話は変わりますが、市議会でも出ていた交通費の手当のことです。税金ではありますが働く側からしてみたら健康のためとか環境のために歩いているというのもあって、決して悪いことをしているわけでもなく、基準が結構あいまいな部分があって市の職員としても困る部分があるのではないかと思ったのですが、市長としてはどんなふうに受け止めてらっしゃるのか。
【市長】通勤手当の問題につきましては昨日、調査した結果について議場で公表させていただきました。その理由では、ただ単なる手続き漏れでありますとか、手当の受給についての基本的な認識が不足しておったりですとか、様々な事情もあるようでございます。基本的には、やはり税金から出ているという認識をもう少し全員が持つ必要があるのではないかと思っております。それから確かに基準自体が少しあいまいな部分もございますので、それをもう少し具体的にすることによってマニュアルの整備も考えているところでもありますので、それを全庁的に公開することによりまして、この手当制度の内容の周知徹底を図っていきたいと思っております。

【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」に関する情報公開について】

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【記者】「ゆりかご」ですが、運用開始後1年で情報公開すると思うのですが、今日も専門部会がありますけれども、今のところ市長としては情報公開に関して、どのような形でしたらいいかというスタンスの部分で変わった点があれば教えてください。
【市長】特に情報公開に関してのスタンスが変わっているものではありません。これまでも申し上げましたように、個人が特定されない範囲という前提つきでありますけれども、できるだけ情報については公表できるように専門部会等でも議論していただいている状況であります。やはりこの問題についてより多くの方々に考えていただくという意味でも、一定の情報の公表は必要だろうと思っておりますので、それに応えることができるように今専門部会等でも検討していただいている状況であります。
【記者】件数だけではなく、ほかの部分に関しても広げていきたいと。
【市長】広げていきたいということで今協議してもらっております。
【記者】以前お話された時に、件数とかあるいは性別、健康状態についても公表を検討したいとお話しされていたかと記憶しているのですが、その考えにお変わりはないですか。
【市長】変わりはありません。

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