【新年度にあたっての抱負】
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本日は新年度にあたりましての抱負などを述べさせていただきたいと思います。それから抱負に関連いたしまして今年度の主な施策につきましても、6点ほど報告させていただきたいと思っております。
まず新年度の抱負でございますが、改めまして現状の背景を申し上げますと、地方分権あるいは少子高齢社会が進展をいたします中で、地方におきましては地域の個性や特性を生かし、自らの判断と責任においてまちづくりを進めていくということが強く求められております。
本市は、こうした社会情勢に的確に対応いたしますとともに激化します都市間競争を勝ち抜いてまいりますために、地下水などの豊かな自然、熊本城に代表される歴史・伝統・文化などの多くの優れた地域資源を活かしたまちづくりを進めなければならないと考えております。そこで本年度でございますが、市民の皆様方とともに新しい熊本市の目指すべき姿を描き、その実現に向けまして全庁一丸となった取り組みを進めてまいりますために、新たなまちづくりの基本方針を示します「第6次総合計画」を策定いたしますとともに「行財政改革推進計画」の見直しも併せて行うことと致しております。
これまでも繰り返し述べてきたところでありますが、ここ数年が、本市の将来を決定づけるような最も重要な時期と捉えておりまして、合併・政令指定都市の実現をはじめといたしまして、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業に向けた駅周辺整備・中心市街地活性化の取り組み、さらには公共交通網の再編など、数々の重要課題が山積しており、これらの課題を着実に実現していくための実行力が求められていると考えております。
本市は昨年度から、「夢・実現 熊本市」をキャッチフレーズといたしまして、重要施策を着実に実行いたしますため様々な取り組みを行ってきているところでありまして、富合町との合併の正式決定と、そしてこれを契機といたしました近隣町との合併に向けた新たな動きの始まりでございますとか、さらには熊本城築城400年に合わせまして中心市街地活性化基本計画の認定を受けたことに伴いまして、中心市街地活性化に向けた動き、そして長年の課題でもございました熊本都市圏における公共交通網再編に向けた具体的な動きが生まれつつありますなど、昨年度は「夢・実現」に向けた、「始動」の年であったといえると思います。
本年度は、これまで取り組んでまいりました施策を着実に推進することによりまして、「夢・実現」に向けた弾みの年にしなければならないと考えております。こうしたことに当たりましては、これまでも述べてきたところでありますけれども、市民の皆様方とそして私ども行政とがよりよいパートナーとして、互いの知恵と力を出し合う市民協働による自主自立のまちづくりを進めていくことが基本であると考えております。しかしながら昨年度、皆様方もご承知のように職員の相次ぐ不祥事によりまして、これまで積み上げてまいりました市民の信頼を大きく失墜させたことにつながったということは、誠に残念でございまして、改めて心からお詫び申し上げる次第でございます。今年度は、昨年度3月議会でご可決をいただきました「職員の倫理の保持に関する条例」を制定いたしまして、全職員に公務員としての倫理観、法令遵守を浸透させ、職員一丸となってもう一度ゼロから市民の皆様方からの信頼を積み上げていかなければならないと考えております。そして、市民の皆様と相携えて様々な課題を着実に実現していくことによりまして、市民お一人お一人が明るく健康で安全な生活を営むことができる「日本一住みやすく暮らしやすいまち」の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
それでは、ただ今の抱負に関連いたしまして、本年度取り組む主な施策につきまして報告させていただきたいと思います。