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平成20年6月定例市長記者会見 

最終更新日:2008年7月4日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

 【はじめに】

それでは、6月の定例記者会見をはじめさせていただきます。本日は、6月議会が先ほど終了いたしましたので、冒頭、議会を終えての所感を述べました後、3点の発表及び2点の報告をさせていただきます。

【市長所感:6月議会を終えて】 

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 今議会におきましては、補正予算をはじめといたしまして、「熊本市基本構想の策定」や「熊本市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例」の制定など、今後の市政運営に必要な重要案件を含む全ての提出議案を先ほど可決いただいたところです。
基本構想について承認いただいたことによりまして、本市の10年後の目指すべき新しいまちの姿といたしまして「湧々(わくわく)都市熊本」が決定したところです。今後、これを実現いたしますための「基本計画」を今年度中に策定することとしておりまして、新しいくまもとづくりに向けて全力で取り組んでまいる所存です。
 このほか、今議会では、合併・政令指定都市実現に向けた取り組み、さらには九州新幹線鹿児島ルート全線開業に向けた熊本駅前の整備、花畑・桜町地区の再開発や桜の馬場地区の整備などの中心市街地の活性化、それから熊本産院に関する問題、さらには熊本城築城400年祭後の観光戦略など、本市が直面しております重要施策や課題、あるいは地球温暖化・ごみ減量に向けた取り組みなど市民生活に直結するようなさまざまな問題につきましてもご論議をいただいたところです。
特に、熊本駅前東A地区再開発事業に関しましては、再開発のビルの完成が九州新幹線鹿児島ルートの全線開業に間に合わなくなったことに対しまして大変厳しいご指摘をいただいたところであり、ご意見を真摯に受け止め、用地取得の早期解決を図りますとともに、あらゆる視点から可能な限りの工期短縮等の検討を行い、一日も早く完成できるよう全力を注いでまいりたいと考えております。また、今議会でご指摘いただきましたご意見・ご要望につきましては、今後の市政運営・まちづくりに活かしていきたいと考えております。

【市長発表:節水強化月間について】 

 それでは続きまして発表項目に移らせていただきます。まず1点目は、節水強化月間についてであります。いよいよ明日から「節水強化月間」が始まります。本市では、平成17年度から3年間「節水社会実験」を実施してまいりましたが、今年からは「節水強化月間」と名称を変えまして、7月から9月までの3ヵ月間、月ごとの節水テーマを掲げながら、市民の皆様に節水への取り組みを呼びかけていくこととしております。
 具体的には、7月を「節水啓発月間」といたしまして、毎日の市民1人1日あたりの生活用水使用量を公表しながら、市民総参加による目標の節水10%にチャレンジしていただくことを呼びかけていきたいと考えております。
 8月は「節水器具普及月間」といたしまして、市内の「節水器具普及協力店」21店舗の協力をいただきながら、節水器具を活用した節水の取り組みを中心的に呼びかけてまいりたいと考えております。
 そして9月でございますが、「漏水防止月間」ということで、家庭で簡単にできる水道メーターのチェック方法を紹介させていただきまして、漏水の防止、早期発見を呼びかけるものであります。
 なお、明日7月1日でございますが、「節水強化月間」の機運を高めますために、熊日会館びぷれす広場におきましてオープニングイベントを開催いたしますので、是非ともお出かけいただければと考えております。
 また、昨年12月に改正いたしました「熊本市地下水保全条例」も明日7月1日から施行されることとなっております。市民、事業者、そして行政が一体となりまして地下水の保全に取り組んでいくことを規定しておりまして、市民の皆さんや事業者の方々に新たな義務も発生するわけですが、是非ご協力をお願いしたいと考えております。

 【市長発表:環境モデル都市について】

 続きまして2点目ですが、環境モデル都市についてであります。全国で82都市の提案、応募がありました中から、一次審査の結果、おかげをもちまして、24都市の中に本市も選定をいただいているのはご承知かと思います。先週の木曜日、6月26日に最終審査となりますヒアリングが、東京、永田町において実施されまして、私自身、提案内容のプレゼンテーションを行ってきたところであります。ヒアリングの時間でございますが、プレゼンが10分、質疑10分が当初予定されておりましたが、質疑は約20分にもおよびまして、低炭素社会に向けた、本市の提案の趣旨・目的をはじめ、取り組み内容、さらには、地球温暖化対策に向けた本市の姿勢といったものを、十分に説明することができ、選定委員の皆様方にもご理解いただけたのではないかと考えております。

【市長発表:中心市街地活性化基本計画の進捗状況について】

 最後に3点目でありますが、中心市街地活性化基本計画が、昨年5月の国の認定から一年を経過したことになりますので、3月に追加いたしました1事業を除きます46の事業の平成20年3月末日までの進捗状況等につきまして発表させていただきます。
 概要は、配布しております資料のとおりでありますが、昨年完了いたしましたものは、熊本城本丸御殿復元整備事業をはじめ、熊本城奉行丸周辺のライトアップ事業等11の事業であります。今後も継続するものといたしましては、熊本駅西土地区画整理事業や、安心・安全で美しい熊本づくりの事業等の25事業、今年度以降着手予定のものは、桜の馬場整備事業等の10事業となっております。
 次に、3つの基本方針を定量的に把握いたしますため、それぞれに設定いたしました数値目標の達成状況につきましてご報告させていただきます。
【基本方針1、人々が活発に交流し、にぎわうまちづくり】につきましては、「一日当たりの商店街歩行者通行量」を数値目標といたしておりまして、認定時の基準値でございます平成18年度の309,381(人/日)に対しまして、現在は約7千人減少の302,171(人/日)となっております。こういう減少の数字が出ておりますが、平成20年度にはご承知のように4月、活性化策といたしまして、初めて通町筋を歩行者天国にして「城下まつり」を実施し、今後も秋の恒例イベントになりました「みずあかり」や「城下町大にぎわい市」、さらには、経済産業省の「がんばる商店街77選」にも選定されております「ストリートアートプレックス」など商店街や企業、多くのボランティアの皆様方との協働で行う、このようなイベントを年間通じて実施することによりまして、街なかの魅力の向上に努め、来街機運の醸成に努めてまいりたいと考えております。今後は、これらの取り組みに加えまして、今年度実施いたします下通りアーケードの改修事業あるいは花畑・桜町地区一体の再整備等、核となる商業機能等を充実させることといたしておりまして、ハード・ソフト両面から中心市街地全体の回遊性の向上や更なるにぎわいを図りますための取り組みを実施していくことによりまして、数値目標340,000(人/日)を達成できるよう努力してまいりたいと考えております。
 続きまして【基本方針2、城下町の魅力があふれるまちづくり】につきましては、「1年間の熊本城入園者数」を数値目標としているところでありまして、認定時の基準値である平成17年度の825,807(人/年)に対しまして、約40万人増加の1,228,268(人/年)となっておりまして、早くも数値目標の100万人を達成したところでありまして、これもご承知かと思います。このようなにぎわいを一過性のものとして終わらせることがないように、今後は桜の馬場の整備や、シンボルロードに位置する花畑・桜町地区の民間再開発等により新たな魅力を創出し、回遊性の一層の向上を図りますことで、今後も引き続き入園者数を増加させていきたいと考えております。
 【基本方針3、誰もが気軽に訪れることができるまちづくり】につきましては、「1年間の市電利用者数」を数値目標としているところでありますが、認定時の基準値であります平成17年度の9,159,771(人/年)に対しまして、ほぼ横ばいの9,134,878(人/年)となっております。ほぼ横ばいとなっておりますものの、昨年10月に導入いたしました市電の150円均一運賃制以降は増加に転じているところでありまして、本年度に入りましてもその傾向は続いているところであります。今後は、超低床電車のさらなる導入や九州新幹線の全線開業にあわせ、路面電車優先信号整備に取り組み、さらなる利便性の向上を図りますことで、数値目標9,280,000(人/年)が達成されますよう努力してまいりたいと考えております。計画期間であります平成23年度までに、この計画を着実に推進してまいりますことで、熊本城の歴史的な資産等を最大限に活かし、中心市街地が多くの人を引き付ける魅力と活力にあふれる回遊性の高い街になるよう努力してまいりたいと考えております。
 発表は以上でございますが、次に2点ご報告させていただきます。

【市長報告:「サルたちの森」の一般公開について】

 まず、1点目。お手元に資料もお配りしているかと思いますが「サルたちの森」の一般公開についてであります。動植物園におきましては、本市の水環境のシンボルであります江津湖と隣接する特徴を活かしますとともに、動物本来の生き生きと動く姿を間近で見ていただけるよう、工夫を凝らした動物園を目指しまして再編整備を進めているところですが、このたび、第一期工事のひとつであるホッキョクグマ舎の改修に引き続き「サルたちの森」が完成し、7月16日に一般公開する運びとなりました。
 この施設ですが、約千平方メートルの敷地に、生活スタイルの違う4種類のサルたちが暮らす森を再現いたしまして、透明のガラス板を通して観察できるビューポイントの設置など新しい展示方法を随所に盛り込み、それぞれの特徴ある姿や行動を間近に見ることができるので、特に夏休みに来園していただく子どもたちをはじめ、多くのお客様に喜んでいただけるのではないかと考えております。今後、第2期、第3期工事と順次再編整備を進めてまいりますが、新しく生まれ変わる動植物園での生態観察などがきっかけとなり、命の尊さやあるいは環境問題などへの関心が高まることも期待しております。

【市長報告:市民会館の愛称使用開始について】 

 続きまして2点目は、市民会館の愛称使用開始についてです。明日7月1日から、市民会館の愛称といたしまして「崇城大学市民ホール」が使用されることに伴い、午前10時から市民会館前庭の時計台前におきまして市民会館愛称サイン除幕式を開催することとしております。7月1日以降に催事等でご利用になられる方々には、お知らせの際に愛称をご使用いただきますなど、「崇城大学市民ホール」の愛称が広く市民に浸透し、定着するようご協力いただきたいと考えております。
 以上で予定しておりましたものは終わるわけですが、先ほどお昼を食べながらインターネットを扱っておりましたらニュースといたしまして、末續慎吾選手のオリンピック出場が決まったという嬉しい報せが飛び込んでまいりました。先週末もバドミントンで前田、末綱、大塚、3選手の北京オリンピック壮行会に出席させていただいたところでありまして、本県・本市に関わります選手が北京オリンピックに出場を決めているということ。大変喜ばしいことだと考えております。末續選手をはじめといたしまして、それぞれの選手は体調を万全に整えていただきまして、最高の舞台で最高のパフォーマンスを見せていただくことを心から期待いたしております。
 以上で私からの発表・報告については終わらせていただきます。それでは質問をお受けいたします。

【質疑応答:節水について】 

【記者】節水についてよろしいですか。去年は7%の削減、この3年間で一番いい数字だったということですが、市長の決意表明、マニフェストとして節水何%を目指していらっしゃいますか。
【市長】先ほども申し上げましたように、17年から3年間行ってまいりました。1年目が2.3%、2年目が3.1%、そして去年が7.0%ということで着実に10%の目標値達成に向けまして数字が上昇している状況にあります。
 ですから、何とか今年度は10%達成できるように市としても最大限の努力をしたいと思いますが、市民の皆様方にご協力を呼びかけ、スタート当初はとても無理だと言う方もいらっしゃいましたけれども、目標の達成に向けて全力で取り組んで行きたいと思っております。

【質疑応答:中心市街市活性化について】 

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【記者】中心市街地活性化の件でよろしいでしょうか。先ほど数値目標で、増えているもの、減っているもの、横ばいのものということですが、市長として全体としてこの1年間の取り組みの総括をお伺いしたいのですが。
【市長】全体としましては事業が完成したもの、継続中のもの、今後取り組んでいくものということで分けてご説明したところでありますけれども、46事業に1事業加えて47事業全体としては概ね順調に進んでいっているのではないかと考えております。ただ数値といたしましては、先ほどご紹介いたしました歩行者通行量ですとか市電の利用者ですとか、横ばいもしくは下降しているものもあるわけでございまして、この事業が中心市街地の活性化という本来の目的に資するように今後も着実に進めていく必要があると思っています。昨年からこの5月にかけまして築城400年祭あるいは本丸御殿の完成で、熊本城および熊本城周辺の賑わいは確実に増してきているところですので、これを中心市街地全体の活性化につなげていきたい。中心市街地のエリアが熊本駅周辺まで含めますことを考えました時には、九州新幹線鹿児島ルート全線開業に向けた対応としても是非とも必要な計画ということで着実に事業を進めていきたいと考えています。
【記者】20年の着手予定に6事業とありますけれども、2年目の事業で一番の目玉といいますか、進捗状況が目に見える形で進むものはあるのでしょうか。
【市長】担当が来ていれば後ほど補足してもらえればと思うのですが、1つはやはり今回の議会でも議論になりましたけれども桜の馬場。現時点におきましては基本計画の状況でありますけれども、具体化をし、是非とも事業化につなげていきたいと考えております。繰り返しになりますけれども、熊本城のにぎわいを街全体に広げていくという意味では大変大事な事業だと思っておりますので、この実現に向けて最大限の努力をしていく必要があろうかと考えております。
【記者】桜の馬場の関係なのですが、これから詰めていかれると思うのですが、今現在、九州財務局とかがある合同庁舎に隣接している部分、あの辺は市としてはどうしたいのかというお考えなり構想なり、あるのでしょうか。
【市長】現在の合同庁舎がある所ですね。それにつきましては、現時点において具体的な構想を持っているわけではありません。しかしながら将来的には、熊本駅の南側に合同庁舎は移転するということが決まっているわけですので、現在の桜の馬場の整備計画にいたしましても、合同庁舎跡地も睨んだところでの計画にはなっているところではありますので、何らかの形で、今の整備計画と一体となる形で、あるいは熊本城全体の賑わいに資するようなものにしていきたいと考えてはおりますが、現時点におきましては具体的な構想を持っているものではありません。

【質疑応答:「サルたちの森」について】 

【記者】「サルたちの森」ですけれども、これは4種類のサルを仕切りもない所に同居させるということですか。
【市長】具体的な話を担当の方からいたします。
【事務局】エリアは森の中に入るイメージを持っておりますが、個々のサルについては動物舎の檻越しという形になっております。ただ、森の中に入り込んでその中からサルたちの生態などを間近で見ていただくような形になります。
【市長】では全部仕切られているわけですね。行き来できるわけではない?
【事務局】動物たち同士では行き来は出来ません。仕切りはございます。喧嘩などが心配ですので。
【市長】仕切りはあるそうです。
【記者】ありがとうございました。

【質疑応答:家庭ごみの有料化について】 

【記者】家庭ごみの有料化の件ですが、今回の委員会で12月に条例改正案を上程する方針を発表されたと思うのですが、これは決定と考えていいのですか。12月に必ず上程すると。
【市長】決定というわけではありません。私どもとしてはそのようなスケジュールで考えているということと、現時点における基本的な考え方につきまして、今議会、委員会で説明させていただいたというものであります。ですから決定というものではありません。方針を示させていただいたということです。
【記者】例えば12月の議運でとか9月議会で方針を示したというのであれば分かるのですけれども、半年前に方針を示したというのはどういった狙いがあったのでしょうか。
【市長】この家庭ごみ有料化につきましても、前回も議会に提案して結果的には議決をいただけなかったという経緯がございます。その時にも色んな意見が議会で出されました。ですから議会でも大変関心の高いテーマだと思っておりますし、当然市民の皆様方にとりましても直接負担増につながることでありますから、関心は非常に高いことだろうと思っています。
 例えば仮に12月に提案するとなった時に議案としてポンとお示しをするというのではなくて、素案の段階から、あるいは構想の段階からお示しをして議論していただくということが必要ではないかと思いまして、今議会の委員会の中で現時点における考え方を説明させていただいたものであります。今議会でも「議会軽視だ」とか色んな声をいただいたところでありますけれども、私どもとしては決して議会を軽視しているのではなくて議会の中で私どもの考えをお示しをし、議論していただくと。その中で私どもとしても説明責任を果たしていく。それを通じて市民の皆様方にも知っていただくということを考えている中で、このごみ有料化についての今回の方針説明も位置づけているものです。
【記者】こういうふうに先に方針を示して、ごみ減量20%出来なければ有料化が待っていますよという動機づけといいますか、そういった狙いもあったのかなと思ったのですが。
【市長】これまでも20%の削減というのは、ごみ減量・リサイクルの基本計画の中にも位置づけて取り組んでまいりました。今5%、6%、これもさっき市のホームページを見ましたら7%の削減となっておりましたが、やはりなかなか20%の削減達成までには開きがあるのが事実であります。そういう中で減量達成のためには有料化は避けて通れないのではないかという思いで提案させていただきました。ですからこれまでも減量の呼びかけを市民の皆様には様々な手法を通じて行ってきたところではありますが、今後も有料化だけではなくて様々な形で減量・リサイクルの推進は市民の皆様方にご協力を呼びかけていきたいと思っています。

【質疑応答:熊本産院について】

【記者】熊本産院のことでお尋ねしたいのですけれども、一体化の方向で方針を示してこの6月議会で議論をみたいというお話でしたけれども、存続を求める住民からの要望などもあっていますが、こういった一連の動きをどうご覧になったのかということと、一体化の方針は9月の議会に向けて変わらないのかということをまずはお尋ねしたいのですが。
【市長】産院につきましては今議会におきまして色々とご意見をいただいたところであります。今回の議会での意見や市民の皆様方からの声というものを踏まえました上で、今後の対応に生かしていかなければならないとは思っています。現時点におきまして基本的な考え方ということで示させていただきました点については、大きく変わっているというものではございません。
【記者】議会の中では、議会に対する事前の説明が無いとか、条例案が示されていない中で方針を示したので議論のしようがないという反発というのもあるのですが、この点についてはどうご説明されますか。
【市長】多分記者さんも感じておられると思いますが、今のことというのは、ある意味矛盾する考え方にもなりますよね。先ほど有料化の話でも申し上げたことなのですが、この産院のことも2年前の議会では大変大きな議論をしていただいたわけでありますから、私どもとしては出来るだけ丁寧に説明を心がけてまいりたいと思っています。
【記者】産院の議論にしても、次は9月議会に対してどういう姿勢で臨むのかというところをお尋ねしたいのですけれども、今回の産院の問題にしても合併の問題、法定協をどうするのかということについても今後議論が出てくるとは思うのですが、1期目で成し得なかったことを再び9月議会での議論が始まるわけで、ある意味再試験という位置づけも出来るかと思うのですが、9月議会に向けてどういうスタンスで臨むのかというところを聞かせてください。
【市長】今、産院と合併法定協のことをおっしゃったわけですが、基本的には3か月ごと定期的に行われます定例議会というものは、当初予算を盛り込んでいるものもあれば条例等々、あるいは一部補正予算という場合もあるわけでありまして、提出議案についてはそれぞれ多い少ないの濃淡はあるわけですが、常に議会につきましては緊張感を持って臨んでいるところです。そういう中で今度の9月議会におきましても、まだはっきり決定しているわけではありませんけれども、特に合併政令指定都市の実現に向けてという意味では9月を目途に法定協への移行を目指しているということも議会で表明させていただいたわけですので、そういう意味では非常に重要な議会になるのではないかと考えております。
 ただこのことは市だけで達成できるものではありませんので、今、協議研究を進めております植木町、益城町、城南町それぞれの方々と歩調を合わせながら、そして理解を得ながら進めていく必要があるだろうと思っています。
 また産院のことにつきましても9月を目途にと申し上げておりますので、更に色んなご指摘やご意見等をいただくことになろうかと思いますので、しっかりと私どもの考えを説明し、ご理解を得るような努力をする必要があると考えております。
【記者】ご確認いたしますが、市長は今議会の意見を聞いた上で9月を目途に最終的な判断をしたいということをおっしゃられたと思いますが、この議会で得た議論についてはどのように受け止めていらっしゃいますか。
【市長】全体的な意見としましては、産院につきましては一体化の方向性を示させていただいたわけでありますが、それについては今回の提案理由の中で説明をしたという手続き的なことですとか、あるいは一体化の方向性につきましての厳しい指摘ですとか、そうした厳しいご指摘が多かったと認識いたしております。そういう中で委員会で説明をさせていただいたものではありますけれども、委員会の中では議論はされなかったと伺っておりますので、まだまだ議会全体としての考え方というものが今議会の中で示されたというものではないと思っております。今後も定例会を待つだけでなく、色んな場面で説明し、ご意見等を伺う努力を続けていきたいと思います。
【記者】委員会の中では十分な議論が無かったというお話だったと思います。実際、本会議でも会派としての主張を鮮明にされたところもありますが、されてなかったところも多いように思います。この段階では、議会の議論を参考にして判断したいと言われていた状況に達しているかというお尋ねなのですが。それとその後、定例会を待つだけではなくて定例会以外でも色んな形でお伺いしていきたいということですが、それはどういうことなのでしょうか。併せて教えてください。
【市長】まず1点目の、今回の議会での議論が9月に向けての判断に達しているのかということですが、それにつきましては、まだそういうものではないと思っております。先ほど申し上げましたように、まだ会派としてもあるいは議員個人としても、まだ、お考えを示しておられない方もいらっしゃいますので、今後も私どもの考え方を説明し議会の意見等も出来る限り伺っていきたいと考えております。どうやって意見を聞くのかという、その具体的な手法でありますが、今具体的に考えているわけではありませんけれども、それは担当課の方でも、あるいは必要に応じまして私の方でも、議会の考えを伺う努力をしなければならないだろうと思っています。
【記者】今回の議会の本会議、委員会、質疑での産院に関する議論というものは、市長が当初期待していたものと比べてどうだったのでしょうか。ご感想を。
【市長】なぜこの6月議会で提案理由の中に方向性を示したかということについては、先ほど申し上げたとおりでありますけれども、委員会の中では議論が無かったと申し上げましたが、私どもの説明につきましては聞いていただいておりますし、また本会議や今日の質疑等でも意見が出されておりますので、私どもから投げ掛けたことに対しまして色々と考え方を述べていただいているのではないかと思っております。ただそれが今議会だけで判断するのかと考えました時には、まだそういう段階ではないのではないかと考えております。
【記者】6月議会で示したことが説明や理解を得る機会になったという点では、市長の狙いはかなってきているのでしょうか。この6月議会での反応というのは。
【市長】一定の成果と言っていいのかどうか分かりませんけれども、私どもの考えに一定の理解はいただけたのではないかとは思っています。一定の理解をした上で賛成なのか反対なのかはそれぞれあるだろうとは思いますが、私どもの考え方について理解していただくという初期の目的は、全てとは言いませんけれども、ある程度は達成されたのではないかと思います。
【記者】賛成か反対かではなく、市がこういうことを考えているということを理解してもらえたということですね。市の考えに同意するということではなく。
【市長】はい。
【記者】そうしますと、今までのところ基本的な市長の方針や考え方は大きく変わっているものではないという話もありましたので、現段階では9月議会で一体化の条例案関連の議案を提出するというお考えに変わりはないということですか。
【市長】9月を目途にということを申し上げておりますけれど、現時点におきましても基本的にはそういう考えでおります。
【記者】現段階では一体化した後の話はあくまで議案で出すものだからということで、今回、委員会の説明でも出ていないわけですけれども、それでもある程度の理解は得られたとの解釈をされているのですか。
【市長】議会でも色々と説明不足を指摘される部分もございましたし、例えば今日も「具体的な配置をどうするのか」等の話も出ておりますので、それについては現時点でまだ示せるものではありませんから、今回いただいた意見等を受けた中で私どもとしても更に具体的に考え方を詰めていく。そしてそれを説明していく必要はあろうかと考えております。
【記者】提案して理解を得られるだけの材料といいますか、理解を得られる、大丈夫だろうという感触は6月議会を通して得られたということでしょうか。
【市長】まだそこまで言えるものではありません。ただどういう形にせよ、提案するからには理解を得られるように、これから先も努力を続けていく必要があるだろうと思っています。そして次の9月議会に臨みたいと思っています。

【質疑応答:「熊本水検定」について】 

【記者】「寝転んで読める『熊本水検定』」とあります。夏から検定が始まると思いますが、環境モデル都市を目指す熊本市の地下水に対する取り組みの一環だと思うのですが、検定に対する意気込みといいますか、市民に対する市長なりの考え方を教えてもらってよろしいですか。
【市長】地下水全般に対しましてはこれまで議会でも申し上げてきましたが、先日「日本水大賞」のグランプリを受賞いたしましたり、あるいは「平成の名水百選」に2カ所選定をいただきましたり、ここにきまして熊本の水・地下水につきましては全国的に高い評価をいただいているのではないかと感じております。しかしながら、その一方では地下水が減少傾向にあるということ。これには私自身も危機感を持っておりますし、市民の皆様方にも広く地下水の貴重さ、あるいは無限のものではないという認識を是非とも持っていただきたいと思っています。そういう中でこの「水検定」という取り組みも熊本の水・地下水の貴重さですとか、それを守るためにはどうしたらいいのかですとか、そういう思いが広がってくることにつながっていくのではないかと期待しております。熊本の水に市民の皆様方が誇りを持っていただいて、そして誇りを持った上で守っていくのだということに、この検定制度がつながっていくことを期待しているものであります。ですから、より多くの方々に受験していただきたいなと思っています。
【記者】実際「水検定」の本は市長の本より売上げが順調だと聞いていますけれど、8月から始まる3級の試験について、学校など広いすそ野で(受験して欲しい)ということですが、問い合わせ等はあっていますか。
【市長】担当の方からいいですか。どういう状況でしょうか。
【事務局】問い合わせは、学校単位とかでかなりきております。3級の場合は集団受験も出来ますので、団体で受けてもらうということですそ野を広げてもらおうと思っています。
【市長】私の本も地道ではありますけれど少しずつ売れてはおります。なかなかベストセラーになるような本ではないだろうとは思っていますけれども。合併・政令市も行政だけの取り組みであるとか一部の人たちの認識だけではなかなか難しかろうと思っていますので、これは決してセールスではありませんけれども合併・政令市につきましても市民あるいは都市圏の皆様方が自らのこととして考えていただきたいと思っていまして、私の本もその一助になればという思いはございます。

【質疑応答:合併・政令指定都市について】 

【記者】合併・政令市のことについてなのですけれども、県議会の方でも蒲島知事が合併・政令市について県の姿勢を示されていると思いますが、今後の県市の連携・取り組みというのはどういったことを考えていらっしゃいますか。
【市長】県議会の中でも確か、蒲島知事さんが合併・政令市に向けた県としての姿勢あるいは具体的な取り組みにつきまして表明されていると伺っております。明日、県に伺いまして知事と直接面談する時間を取っていただいております。その中で合併・政令指定都市の実現に向けた県に対する要望を私の方から行いたいと思っておりまして、意見交換する場もあろうかと思いますので、その中で具体的な支援について要望し、何らかの回答をいただきたいと思っています。

【質疑応答:家庭ごみ有料化地域説明会について】 

【記者】ごみ有料化の問題で明日から市民説明会が始まるのですが、その位置づけについてお伺いしたいと思います。前回、6月議会前には4地域か5地域で説明会を開かれて、その時の減量美化推進委員の方などからのアンケート結果が、有料化にある程度好意的だったという受け止めをされたことが、方針を固められた1つの背景にあったのではないかと理解しておりましたが、今回の市民説明会での市民の意見はどのように位置付け、今後の正式な政策判断に生かしたいと思ってらっしゃるのか教えてください。
【市長】前回の説明会につきましては、例えば熊本市全体のごみの状況、ごみの減量がどうなっているのかでありますとか、そういうことを踏まえたうえで、目標達成のためには有料化が避けて通れないのではないかというような基本的なごみの現状、それから有料化に向けた考え方を中心に説明させていただいたものです。そして市民の皆様方からも色んな意見をいただいたわけです。特にその中でもう少し具体的に聞かなければ分からないというご指摘も多数あったと伺っております。
 この議会におきましては家庭ごみ有料化の骨格素案ということで目的や有料化の内容、対象品目をどうするのか、対象としないものには何があるのか、具体的な支援策、保護世帯についての云々ですとか、ごみ処理の手数料についても基本的な考え方を示させていただいたところですが、この議会での説明を基に明日からの説明会に当たっていこうと思っています。そして説明をした中でどういう意見をいただけるのかということ。そうした意見も貴重なご意見として伺っていきたいと思っています。
 この前の説明会だけで終わったとは思っていませんので、直接、市民の皆様方に影響のあるようなものにつきましては出来るだけ丁寧に説明会等を開催していく必要があろうかと考えております。
【記者】「説明」と「意見を聞く」という両面があると思うのですが、今回はある程度説明にウェートを置くというような位置づけなのでしょうか。
【市長】私どもも、このごみ有料化だけではなくて色んな説明会・出前講座等を行っておりますが、これは市としての施策を説明する場が基本ではありますが、それに対して市民の皆様がどう考えるかという意見を聴取する貴重な場と考えておりますので、どちらにウェートを置くというものではないのではないかと思っております。
【記者】今日の委員長報告でも「サンプル数が少なかった」という意見もあったのですが、今後の説明会の中でも同様にサンプルを集める予定はあるのでしょうか。その規模はどのくらいなのでしょうか。
【市長】具体的には事務局からいいですか。アンケートを実施するのかですが。
【事務局】明日から16カ所の公民館で(説明会を)行います。今お尋ねの内容ですが、制作しているのは前回と同じような内容です。ただし今回につきましては、ごみ有料化について賛成・反対というような設問は今のところ設けておりません。
【市長】ただ「その他」の欄で自由筆記するような欄は設けてある?
【事務局】設けてございます。
【記者】賛成・反対を設けない理由は何かあるのでしょうか。
【事務局】前回の調査の時に設問を設けたのですが、サンプル数についてご批判をいただきました。今回のアンケートについては取り扱いについて明確に決めておりませんが、ご意見があれば従来の(「その他」)記載欄にお書きいただく形をとっております。賛否につきましても。
【市長】今回のアンケートでは有料化についての賛否を問うような設問は入れていないということであります。先ほど申し上げましたように、骨格素案ということで市としての有料化に対する考え方を提示させていただくということでありますから、基本的にはその素案についてご意見をいただきたいというのが私どもの考え方であります。ただその中でも有料化に対して反対だという思いを持っていらっしゃる方は決して少なくないだろうと思っています。そういうご意見については、先ほど説明もありましたが自由筆記欄に書いていただく、あるいは直接意見を出していただくような場面もあろうかと思いますので、そういった中で伺ってまいりたいと思っています。
【記者】では改めて賛否を問うようなアンケートを今後する予定はないのですか。
【市長】今回の説明会の中では考えておりません。
【記者】アンケート制作中ということであれば、入れた方が良くはないですか。今回の議会でサンプル数が少ないという批判を浴びたのであれば。16カ所なら1カ所50人としても800にはなりますよね。条例を提案するためには入れた方がいいという考え方はないのでしょうか。
【市長】現時点の考え方については先ほど説明したとおりですけれども、その点につきましては私自身もアンケート調査の内容を十分みているものではありませんので、改めて見ましたうえで、どうするかは考えたいと思います。

【質疑応答:電子申告による確定申告書の地方税交付用写しとの確認漏れについて】

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【記者】先日、電子確定申告で9件の漏れがあったと思いますが、そのことについてどう受け止めてらっしゃいますか。防止策では、税務署の方から資料をもらう段階で誰のものをもらったかということをチェックしたりとか三重にチェックするということを担当課の方から聞いています。そのようなことでミスを防ぐという考えでお変わりはないかということを聞かせていただけますか。
【市長】まず税務署から熊本市へ交付される確定申告と、申告期間終了後に受け取る申告者一覧表を照合する作業を行います際に、9件の確認漏れが生じたところでございます。当事者の方々に対しましては、直ちに新たな納付書をお届けいたしまして謝罪を行ったところでありますけれども、改めて大変申し訳なく、また市民の皆様の信頼を損ないかねないことであると考えまして、大変遺憾なことであると考えております。
 今後は二重のチェック体制を講じますなど、同じようなことが発生しないように万全を期して参りたいと思いますし、国とのデータの受け渡しにつきましても電子媒体での受け渡しを強く要望してまいりたいと考えております。このことにつきましては、まだ回答をいただいているものではありませんけれども、出来るだけミスを防ぐよう私どもとしても当然二重のチェック体制は講じてまいりますけれども、より万全を期すという意味でも電子媒体での受け渡しを要望していきたいと考えております。
【記者】確定申告以外でも、国のほうからデータをもらう時に同じようなミスがでないかということはチェックされないのですか。この電子申告ではなくて、別の制度で国からデータをもらうようなものがたくさんあると思うのですけれど。
【市長】事務局よりお願いします。
【事務局】今のご質問につきまして、電子申告分についての確認は、今、しております。それ以外の、従来からの紙ベースでご本人が申告がされるものについての確認作業でございますが、電子申告分は電子媒体で税務署に来たものをプリントアウトしたものを持ち帰る。確定申告の紙ベースのものは確定申告センター等にご本人が提出されたものを税務署がまとめて、市町村用を臨時職員も含め市の職員が「剥ぎ取り」という行為をやっております。原本がある中で剥ぎ取るという行為。万が一それが漏れた場合でも、税務署さんの方でスキャニングをかける際に市町村用の剥ぎ取り漏れがあった場合はスキャニングを通らない形になっておりますので、その段階で税務署さんの方で剥ぎ取っていただいてうちがいただきます。名簿による確認はしておりませんけれども、漏れがないようなチェック体制は税務署とやっているところでございます。


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