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平成20年8月定例市長記者会見

最終更新日:2008年8月27日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【はじめに】

 それでは、8月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日は、まず合併・政令指定都市に関して発表を行いました後に、4点についてご報告させていただきます。

【市長発表:合併・政令指定都市に関する協議終了と市民説明会について】

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 まず合併・政令指定都市についてですが、ご承知のとおり城南町とは合併任意協議会が7月9日に終了しております。そして益城町との合併任意協議会も8月12日に終了しております。本日午後の植木町との合併問題調査研究会をもって3つの町との任意協議会・研究会につきましては全て終了する予定となっております。是非とも、それぞれの町とは今後、法定協議会に移行できればと考えております。
 市といたしましては、これらの任意協議会や研究会の終了を受けまして、それぞれの町との協議・研究結果や政令指定都市制度についての市民の理解を深めていただきますための説明会を8月25日から29日まで市内5ヶ所で開催する予定です。つきましては、説明会の初日である8月25日(月)ですが、市役所14階大ホールで行います説明会には、私も出席する予定です。
 合併政令市に関しましては、来週には政令指定都市推進協議会も設立される予定であり、多くの皆様方のご理解・ご協力のもとで政令指定都市の実現に向けて全力で取り組んでいかねばならないと思いを新たにしているところです。

【市長報告:北京オリンピックについて】

 続きまして報告事項に移らせていただきます。
 まず1点目は北京オリンピック関連でありますが、本市のアクアドームで最終合宿を行っていただきましたドイツ水泳オリンピックチームについて報告させていただきます。
 連日、厳しい暑さが続いているところですが、この夏は、北京オリンピック競技で、その暑さを吹き飛ばすかのような熱戦が繰り広げられており、世界最高の技に感動と勇気を与えてもらった方も多いのではないかと思います。
 このオリンピックに向けた最終調整のために、7月26日から8月17日まで、アクアドームにおきまして合宿を行っていただきましたドイツ水泳ナショナルチームのブリッタ・シュテッフェン選手が女子50メートル自由形と100m自由形の2種目におきまして、ともにオリンピック新記録で見事、金メダルを獲得されており、それからパウル・ビーダーマン選手が男子200メートル自由形で5位入賞、また女子400mリレーでは5位入賞を果たしました。
 私どもといたしましては、オリンピックに万全のコンディションで臨んでいただきますための良好な環境の提供に意を用いてきたところですけれども、金メダルを獲得する選手が出ますなど、いい結果がでて関係者一同大変喜んでいるところです。マドゼン監督からも合宿環境について、折々に感謝の気持ちが伝えられたところであり、市民の皆様との交流も含め、今回の合宿受入事業の所期の目的が達せられたものと考えており、今後も、このような誘致によって市民の皆さんのスポーツに対する関心を高めていただくとともに、国際交流の振興にもつなげていきたいと考えております。
 また、本市出身選手の活躍には目を見張るものがございます。バトミントン女子ダブルスにおきましては、本市企業に所属しておられます末綱・前田ペアが、前回のオリンピックの覇者であります世界ランキング1位の中国ペアを撃破し、見事、日本勢史上最高の4位入賞を果たされますとともに、それから朝日健太郎選手が出場する男子ビーチバレーではオリンピック初勝利を果たし、決勝トーナメントに進出されますなど、その活躍は67万人市民を元気づける明るいニュースであったと考えております。
 なお、陸上競技200mに出場されました末續慎吾選手ですけれども、惜しくも予選通過はできなかったものの、そのひたむきな走りで感動を与えてくれました。明日(21日)はいよいよ4×100mリレーの予選も行われる予定になっておりますので、そこでの走りに期待したいと考えております。

【市長報告:31回火の国まつりを終えての所感】

 それから報告の2点目でありますけれども、火の国まつりについて触れさせていただきます。今年で31回目となりました火の国まつりでありますが、8日の花火大会では10万人の人出となりまして、また9日の総踊りには63団体5000人の参加で、熱く盛り上がったところです。
 また、火の国まつりの時期に合わせまして、夏のお城まつりを開催し、長塀前での大・中・小600基の熊本の夜を彩る走馬灯装飾や、熊本城内では、本丸御殿の利活用イベントとして「熊本城肥後の怪談伝説」を繰り広げ、多くの皆様に楽しんでいただいたところでもあります。今回の火の国まつりは、特に富合町との合併記念と銘打っての開催でありまして、総踊りには、富合町からも町長さんをはじめ多くの町民の皆様にご参加いただきますなど華を添えていただきました。
 さらに中心商店街では、火の国まつり、お城まつり開催に合わせ、ゆかた着用の方へのサービス提供や店舗の営業時間の延長など来街される方々が楽しめる取組みがなされますなど、官民一体となって大いに盛り上げていただいたところであります。火の国祭りの開催にあたりまして、ご協力いただきました関係者の皆様方に対し、この場をお借りして厚く御礼申し上げる次第でございます。

【市長報告:動植物園の夜間開園について】

 続きまして3点目でありますが、動植物園の夜間開園についてです。
 動植物園で行っております土曜日の夜間開園についてですが、7月26日に初めて実施して以来、毎週末、多くの皆さんにご来園いただき好評でございます。飼育員による動物ガイドや観覧車などの大型遊具は、ご家族連れをはじめ若いカップルで行列ができますなど大変賑わっているようです。
 すでに4回実施したところでありますが、回を重ねますごとに入園者数が増えておりまして、3回目の8月9日に至りましては午後4時半以降の延長開園時間帯の入園者数が通常開園時間帯の約3倍にまで達している状況です。4回目の8月16日でしたが、夕方からの雷雨で入園者数が伸びなかったようですけれども、現時点では今回の試みに高い関心が寄せられていると感じているところです。
 8月30日まであと2回実施することとなっておりますので、さらに多くの皆様に夜の動物園の魅力を楽しんでいただければと考えております。

【市長報告:平成19年観光統計について】

 最後に、平成19年の観光統計がまとまりましたのでご報告させていただきます。お手元にもお配りしているかと思います。
 平成19年ですが、ご承知のとおり熊本城築城400年祭の効果による熊本城入園者の増加、それから東アジアを中心とした外国人観光客の増加などによりまして、観光客入込数、宿泊客数いずれも平成18年から増加している状況にあります。
 観光客入込数は、467万人となりまして、前年から人数で37万8千人の増加、率にいたしますと8.8%増加いたしております。宿泊客数も、195万2千人と、前年から、人数で10万9千人の増加、率にいたしますと5.9%の増加となっております。
 また、外国人観光客の宿泊数も韓国からの観光客を筆頭といたしまして、前年と比較して1万4千5百人増の6万6千人となっております。特に、熊本城の入園者は目標の100万人を上回る121万5千人となったところでありまして、築城400年祭の効果が表れたと考えております。現在、熊本城では本丸御殿の一般公開などにより、8月時点ですでに昨年の入園者数を上回るなど、本市観光振興にとりましては、大変喜ばしい状況となっております。
 今後も平成23年春の九州新幹線の鹿児島ルート全線開業に向けまして、熊本城を中心とした観光振興に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上で発表並びに報告事項につきましては終わらせていただきます。それでは質問をお受けいたします。

【質疑応答:熊本駅前東A地区の再開発事業について】

【記者】熊本駅前東A地区の再開発事業について伺います。用地交渉が難航しているということでしたけれども、その後の取得状況を教えてください。
【市長】現在の用地交渉の状況ですけれども、地権者と鋭意交渉している状況です。
 用地買収の進捗率につきましては現在約80%となっており、前回報告させていただいた時に比べますと少し進捗している状況です。1年程度遅れそうだと前回の議会で公表させていただいたところですけれども、出来るだけ前倒しで1日でも早く開業できますように今全力で用地交渉等に当たらせていただいている状況です。
【記者】今後、強制的に収用していくような予定はありますか。
【市長】出来る限り任意で、という思いはありますけれども、場合によってはやむを得ないのではないかと思っています。
【事務局】収用の手続きも進めてはおりますけれども、任意での交渉も続けております。
【記者】収用の手続きと言いますと、県の収用委員会のほうにも申請をするということですか。それはいつでしょうか。
【事務局】8月か9月頃をめどにしたスケジュールで進んでおります。
【記者】8月と言うと、今月下旬ですけれども。
【事務局】9月までには収用申請を行うということです。
【市長】先ほどお話がありましたように、ギリギリまで任意でご理解いただくように、最後の最後まで努力を続けていくということです。
【事務局】申請しましても、任意は任意で進めるということです。
【記者】既に申請はされているわけではないですよね。
【事務局】しておりません。
【市長】8月末か9月の頭ぐらいに申請する手続きを進めているわけですが、申請した後もご理解いただくような交渉は引き続き続けていきたいということです。
【記者】申請された場合、完成の時期には変わりはないのでしょうか。
【市長】スケジュールにつきましては最大遅れて1年ということで、今、進めさせていただいております。仮にご理解が得られず収用ということになりました時でも、遅くとも1年遅れでの開業を目指すということです。
【記者】1年というのは、あくまで任意の場合のスケジュールですよね。
【事務局】建物が無く、土地だけの収用という状況ですので、建物がある時よりもいくらか早いと考えてのことです。
【記者】交渉中なのは具体的に何件ですか。
【市長】交渉中なのは4件です。前回から進んだ分というのは?
【事務局】前回は6件でした。
【市長】今回4件なので、その後2件はご了解いただいたと。
【記者】4件のうち収用申請する予定のものは何件ですか。
【事務局】今、収用申請の手続きに入っているものは、まず1件です。
【市長】手続きは申し上げましたように8月末か9月初旬。その準備に入っているということです。
【記者】難航の主な原因はなんでしょうか。
【市長】事務局からよろしいですか。
【事務局】補償金額の違いが主な原因というのが多いです。

【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」の中期検証会議結果について】

【記者】赤ちゃんポストについて知事が中期検証会議の結果を厚労省に持っていくということですが、市長が一緒に行かれるという意向は。
【市長】まだ中期検証会議も終わっていませんし、その辺のスケジュール等については、また今後ということになるでしょうから、一緒に行くとか行かないとかまで決めているものではありません。まず中期検証の検討結果が出てきた上で、ということになろうかと思っております。
【記者】一緒に行く可能性はあるということですか。
【市長】これからどういう形になるのか。可能性は全く無いとは言いませんけれども、先ほど申し上げましたように検証結果が出た上で、恐らく国に対する要望等も盛り込まれると思いますので、それをどう取り扱うか、まずは県の方でご判断されると思いますが、これまでも県市連携して進めてまいりましたので今後の対応も相談させていただきたいと思っております。

【質疑応答:北京オリンピック出場の末綱・前田ペアの活躍について】

【記者】先ほどの報告事項の中にありました北京オリンピックの関連ですが、末綱・前田ペアがバドミントン競技として日本人初のベスト4を達成されたわけですが、この件に関しての感想を聞かせていただいてよろしいでしょうか。
【市長】先ほども触れたところですが、世界ランキング1位の中国ペアを見事に撃破したということで、ライブでは観ることは出来なかったのですが、後で観させていただきましたが、見事な戦いぶりで非常に感動を覚えたところです。
 末綱・前田ペアのバドミントンでの戦いぶりを観て、多くの市民の皆さんたちも色んな意味で元気をもらったのではないかと思っています。ただ1位のペアに勝ったわけですから、その後どうしてもやはりメダルを期待してしまう。私もその一人であります。結果的にメダルにはあと一歩届かなかったわけですが、大きな夢を与えてくれたと思いますし、今は本当にご苦労様でしたという言葉を贈りたいと思っています。また、おめでとうございますという言葉も贈っていいのではないかと思っています。
【記者】当初、ここまでの勝ち上がりは予想されていましたか。
【市長】壮行会に行きまして末綱・前田両選手ともお話しましたし、男子の大塚選手とも話をしたところではあったのですけれども、特に末綱・前田選手は「前回以上の成績は残したい」ということは言われていましたが、まさか私自身、正直ここまで善戦されることは想像しておりませんでした。ただ本人は内なる闘志と言いますか、目標を持っておられたのかもしれませんけれども、この件に関しましては予想外の活躍、善戦だったと私は捉えています。どちらかと言うとオグシオさんの方が注目されてしまいますので。
 それでも北京オリンピック前の八代の大会ではオグシオに勝ったりしておりましたので、好調なのかなとは思っていましたが、本番であれだけ力を発揮してくれるとは、そこまでは想像しておりませんでした。
【記者】市長は結構バドミントンにはお詳しいのですか。
【市長】詳しいというか…、やはりオリンピックになりますと普段観ないようなスポーツを結構観ますよね。バドミントンは普段よく観るスポーツではありませんし、卓球にしてもそうです。ただ本当に激しいスポーツだなと思いました。聞きましたら、シャトルの初速が時速200kmぐらい出ると。私は野球をやっておりましたけれども、野球の初速よりもものすごく速いということも聞きました。速く打ったり、あるいはフェイントで前に落としたり、格闘技だなと観ていて思いました。殴り合うわけではないのですが。

【質疑応答:熊本市の観光における現状の課題について】

【記者】観光統計についてです。400年祭効果ということで入込数が増えているということですが、熊本市の観光における現状の課題はどう捉えてらっしゃいますか。
【市長】課題というか、私どもが今気を付けなければいけないことは築城400年祭、あるいは本丸御殿の開業効果等で大変賑わいが出てきているところですけれども、これまで何回も申し上げてきたところではあるのですが、これを一過性のものに終わらせないようにしなければならないと思っています。
 それからこの賑わいを是非とも、次なる大きな目標でもあります新幹線の全線開業までつなげていきたいと思っています。当然、駅周辺整備もそうですが、桜の馬場の整備等も全線開業までに間に合わせたいと思っております。それから中心市街地活性化基本計画でいいますと、熊本駅周辺、熊本城から中心部、新町・古町までを含めたところの、熊本の顔としての城下町の再生を意識したまちづくりを進めていかなければならないと思っております。それから対外的なPRも積極的に行っていって、多くの方に熊本城においでいただくということも行っていかなければならないと思っています。
【記者】回遊性を高めるというのが非常に課題となっていると思いますが、お城から中心市街地への流れということで今お話をされましたけれども、もう1つ今回の数字でも出ていますが、水前寺公園(の入場者数)の落ち込みがずっと続いておりますけれども、市長は水前寺公園や江津湖一帯の観光を、可能性を含め、どうすべきだとお考えですか。
【市長】水前寺・江津湖一帯は、一口に言えば「生かしていきたい」と思っています。築城400年祭や本丸御殿の完成を契機といたしまして、熊本の歴史をもう一度振り返ると言いますか、加藤・細川の歴史を見直そうということで、それがある意味、永青文庫の常設展示にもつながったと思っています。そういう中で水前寺公園の古今伝授の間の改築にも取りかかることにもなっていますし、今回のお城の賑わいを熊本市の色んな観光施設につないでいかねばならないと思っていますが、水前寺公園もその大きな1つと思っています。
 それから江津湖に関しては、ご承知のように日本水大賞をいただきましたり、平成の名水百選で江津湖湧水群も指定していただいたりと、都市の魅力として地下水を全面的に押し出していきたいという意味におきましては、江津湖は大変重要な地域だろうと思っていますので、歴史的なことを考えましても、あるいは地下水というキーワードからも江津湖周辺はもっと生かしていきたいと思っています。
【記者】具体的に、こうしたいとかありますか。
【市長】今、庁内で具体的な検討を進めているところです。また地域の皆さん方にも色んな思いを持ってらっしゃる方がおられますので、そういう方々と連携しながら一帯の活性化や、あるいは活性化にもつながることと思いますが自然環境の保護にも努めていきたいと思っています。
【記者】観光に関連して対外的なPRとおっしゃいましたけれども、こういった(観光統計の)結果から、ターゲットが外国人なのかとか県外なのかとか、それとも熊本市と県内の方たちにということなのか、具体的なビジョンはおありですか。
【市長】対外的にという意味では今、全国から熊本城にお越しいただきたいと思っております。(本丸御殿の)完成前後には本丸御殿の建築過程でありますとか様々な形で報道等で取り上げていただいた。それを見て完成後は是非見に行きたいと言う方々が、熊本城にお越しいただいたものと思っております。ですからそういう方々に対しても「本丸御殿が完成しました」というPRを色んな媒体を使ってすることになると思いますが、県外向けに広報活動を充実していきたいと思っています。関東、それから新幹線開業等を見据えた時には関西以西を中心として重点的にやっていきたいと思っています。
 それから先ほど述べたように観光客が増えた中で、海外から、特に韓国・中国・台湾あたりからのお客さんが増えてきているということ。ここにももっと重点的にPR活動を行っていきたいと思っています。
 直接的に具体的な話につながる話ではありませんが、来週3都市連携ということで鹿児島市、福岡市さんと(協定の)締結を行うこととなりますが、熊本市単独でもそうですし、九州内の他都市と力を合わせて観光PR等に力を入れていく必要があるのではないかと思っています。
 県民・市民の皆様方にも是非(本丸御殿へ)来ていただきたいと思っております。市民の皆様方もまだ本丸御殿に来ていないという方が多いんです。
 なぜかとお聞きしますと、まず1つは「今行っても観光客で一杯で、ゆっくり見られないから」、もう1つは「暑いから」という話もあります。そういう方々には、もう大分落ち着いてきましたし、県民・市民のシンボルでもあり、一口城主という制度の中で多くの県民・市民の皆様方の力で再建された本丸御殿だと思っておりますので、まず県民・市民の方々にお越しいただきたいという思いは持っております。
【記者】本丸御殿の落成は、これを一度見たらリピーターで再度来場というのはちょっと難しいかと思うのですけれども、お城を生かした人が集まるイベントなど、これから先、観光客向け、県民向け、市民向けにどのようにお考えになっていますか。
【市長】昨年から今年5月にかけては築城400年祭ということだったのですが、今後も、それまで続けておりましたお城まつりを春夏秋冬、四季折々に開催していきたいと考えていますし、商店街のお祭りとも連携してまいります中で多くの皆様方においでいただきたいという思いを持っています。
 それからもう1点は本丸御殿の出来うる限りの利活用も考えていきたいと思っています。これまでも数回、コンサートですとか能ですとか、本丸御殿を使った催しもやっています。やるとすればどうしても夜になってしまいます。昼間は一般のお客様がいらっしゃいますので夜の催しになってくると思いますが、そうなると宿泊客の増加にもつながると思いますので、本丸御殿の利活用、特に夜の活用を具体化していく必要があると思っています。そしてそれを売り出していくことも必要かと思っています。

【質疑応答:3都市連携について】

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【記者】3都市連携についてお伺いします。鹿児島・福岡の両市長と会われて、どういうお話をされたいのかというのが1点。それから観光での連携もあるという話をされましたが、統計では鹿児島への観光客も増えているということですが、福岡・鹿児島との相乗効果についてどうお考えですか。
【市長】会ってどういう話をしたいかということは、これまでも市長会等で会って色んなお話はしているところでありますが、まず1つはこの3都市はそれぞれ九州の骨格、縦軸を形成する重要な都市だと思っておりますので、3都市連携は出来るだけ長期的な観点で、それからもう1つは観光だけではない幅広い分野にわたって具体的な連携事業を是非広げていきたいと考えております。
 現時点におきましても地方分権、広域行政などの情報交換、共同調査研究、あるいはそれぞれの施設の市民料金の適用、所蔵物品等の相互貸し出しでありますとか、市政広報誌等を活用した対外イベントの相互PR、それから特に、先ほども触れました関西以西や韓国・中国など東アジアをターゲットとした誘客活動など、そういうことを具体的に進めたいと思っていますけれども、出来る限り広い分野において連携できるように、色々知恵を出し合っていきたいと思っています。1つの目標は新幹線開業を見据えてであることは間違いないのですが、新幹線開業後もこの連携はしっかりと根付かせていきたいと思っています。
 それから相乗効果という意味におきましては、様々な相乗効果が期待できると思っています。先ほど紹介のあった鹿児島は特に今、篤姫ブームで大変賑わっており、熊本は熊本城本丸御殿の完成で賑わっている。それから鹿児島・福岡と言いますと歴史的なつながりも大変深い中で、具体的な仕掛けによっては相乗効果が更に上がってくるのではないかと思いますので、こういう部分をもっと伸ばしていきたいと思っています。
それからもう1つはやはり、福岡は色んな意味で九州の中心となっている都市でありますし、劇場型の都市でもあるのではないかと思っています。そしてインフラから言いましても、空や海、まずは福岡から入るということがどうしても多くなると思っておりますが、その福岡で劇場や買い物等を楽しまれた方が熊本の自然や歴史、あるいは鹿児島の歴史的なものを楽しんでいただけるとか、交流を進めていく中で相乗効果を出していきたいと思っています。
 それから観光だけの話ではないとも思っています。具体的には先ほども申し上げたとおりですけれども、本当に九州の今後の将来の発展を考えました時にも、九州の一体的な発展を考えました時にも、この3都市連携は非常に重要ではないかと思っております。と言いますのも、九州の南北格差ということがあります。北の方が非常に元気がよくて、南の方が少し元気が無い。その格差が広がっているのではないかという指摘もある中で、しっかりとした縦軸を形成し、そしてその軸から横に広げていくということは、九州の一体的な発展という意味でも非常に重要だと思っておりますので、そういう思いも持って取り組んでいきたいと考えています。
【記者】3都市連携の縦軸の中で、例えば今度新幹線開業する所では玉名市あたりも縦軸になりますが、ダイヤ等の関係で熊本以上に通過駅になる懸念も玉名市は持っていると思います。そういう横の広がりではなく縦の中での他都市との連携はどう考えてらっしゃいますか。
【市長】それも必要だと思っています。ただ具体的なものを今持っているわけではありませんが、県内の縦、玉名でありますとか八代、水俣あたりとの連携も当然考えていかなければならないだろうと思っています。
それから、熊本県以外の他都市を決して連携に入れないというものではないのです。たまに「3都市だけでやるのですか」と言われることもありますが、まずはこれからスタートさせていただきます中で、場合によっては広げていくことも考えていきたいと思っていますし、縦だけではなく横軸も考えていきたい。数年前に阿蘇、天草と熊本で県内の3都市連携をさせていただいたところですが、この時にも、阿蘇の先には宮崎や大分があり、天草の先には長崎がある。熊本県内の横軸というだけではなく九州の横軸も意識して進めているものですので、様々な九州の軸、連携を構築していきたいと思っています。そういうことを熊本が積極的に進めていくことによって、九州中央に位置する地理的優位性が具体的な形で見えてくるのではないかと思っています。

【質疑応答:熊本市立産院の見直し問題について】

【記者】熊本産院の見直し問題につきまして、これまで市長は議会の意見を聞きながら9月をめどに最終判断したいとおっしゃっていますが、現段階で9月議会に向けてはどのようにお考えでしょうか。従来と同じお考えでしょうか。
【市長】前回申し上げたとおりでございまして、現在も検討中ということであります。
【記者】もう決断されている段階ではありませんか。
【市長】まだ決めているものではありません。現在検討中ということであります。

【質疑応答:ゴミ有料化について】

【記者】ごみについて伺います。ごみ有料化に関しては今度、素案を出されるという方針を聞いていますが、それに変わりはないのかということと、個別収集がごみ減量化に効果があるのではないかという指摘がこれまでも議会で散見されましたが、今またそういう意見が高まりつつあります。ごみ問題は市の大きな課題ですので市長にお伺いしても構わないと思いますのでその個別収集について伺います。それともう1点、ごみ有料化につきましては今回の案では有料化による収入を新たなリサイクルに関する経費に充てたいというお話だったと思いますが、容器包装プラスチック関係については有料化になれば認めるけれども有料化にならなければ容器包装プラスチックの分別は進めないというふうにも受け取れます。そこのお考えを聞かせてください。
【市長】まず1点目の有料化についての素案を今度の議会で提示するのかということですけれども、現在その方向で最終的な協議を行っている状況です。考え方について前回の議会でもお示しをし、市民の皆様方にも説明をし、様々なご意見をいただいているところでございますので、そういうものを併せた中で9月議会で素案という形で再度提示させていただきたいという方向で調整している段階でございます。
 それから個別収集については、確かにごみ減量に効果があるということは本市でもモデル的に行っておりますし、また他都市の事例から言いましてもその効果が上がっていると思います。ただ個別収集に関しましては、これまで長年、本市ではステーション方式で収集を行っており、それを個別収集に替えることになりますと大きな変化になってくるわけですし、どうしてもコスト増加を避けられないとか環境に与える賦課の問題ですとか、プラスの影響もありますがマイナスの影響も考えられますので、それも併せた中でどうするのかを考えていく必要があるだろうと。これはこれまでも議会で申し上げてきたとおりでありますけれども、今でもそういう思いでおります。
 それから廃プラスチックのことでありますけれども、現在、有料化の考え方、手数料の使途としてプラスチックのリサイクル施設というものを充てているところであります。分別・リサイクルを更に進めていくといううえにおいて、この分野も大変重要だろうということで、今この有料化の考え方の中に含めさせていただいているということです。
 今のご質問では、有料化しなけばそれをやらないのかという話でしたが、私どもとしては有料化もごみ減量・リサイクルを進めるための一つの手段と申し上げているわけですが、それに合わせる形でプラスチックのリサイクルも是非進めたいという考え方を提示させていただいているものであります。どうしても施設等で多額の費用等がかかることは事実ですので、有料化でいただいた(料金の)中からそういうものに充てたいという考え方を併せて示させていただいているものです。
【記者】確認ですが、現実的にこの有料化については否決された過去があります。それでも今のプラスチック関係については有料化が実現して進めるというふうに理解してよろしいわけですね。
【市長】有料化を前提に進めているということです。
【記者】有料化をしないとプラスチックのリサイクルが進められないということですか。
【市長】決してそうではないと。ただ現時点では一体として進めていこうということです。有料化もごみ減量・リサイクルを進めるための1つの手段であり、プラスチックの再資源化も大きな1つであるということです。
【記者】説明会の中で市民の方からの意見もあったと思うのですけれども、効果があるのだったら、有料化をする前にプラスチックのリサイクルに取り組めばよかったじゃないかという指摘もありましたが、それはこの2年間の中では出来なかったことなのでしょうか。
【市長】この言葉を使ってはいけないのかもしれませんけれども、財源の問題もあり、まずは周知、広報、説明会等を徹底してまいります中でどこまで減量できるかということに力を入れてきたということです。
【記者】説明会でも市民の方から、更なる分別を進めるとか個別収集とかそういった手段の提示があったと思うのですが、もちろんごみ有料化もその1つだと思います。市が世界的な二酸化炭素の問題の説明をあまりにもなさっていて、市自体がどのような方向でごみ行政を進めて行くかというのがいまいち見えなかったところがあるのですけれども、市長としてはこれからもっとリサイクルを進めたいのか、それとも焼却を減らすごみ減量を進めるのか。市のごみ行政のリーダーシップというのが見えにくかったのですが、どのようにお考えですか。
【市長】まずは市の計画の中でごみ減量・リサイクルの推進基本計画があります。その中で家庭から出るごみを平成22年度までに21.7%減量という目標値を掲げているところであります。ただ現状では、ご承知のとおり5.7%ぐらいだったかと思いますが約4分の1強しか達成していない状況です。まずは何とか20%減量を達成したいということで今進めています。その手段の1つとして有料化は避けて通れないのではないかということで、今回提案させていただいているものです。ただ20%削減すればそれでいいのかと言うと、そういう問題でもないと思っています。それは第一目標であり、更なる減量・削減・リサイクルの推進等につなげていかなければならないと思っています。
地球温暖化を考えました時にも、先般、環境モデル都市にも立候補させていただきました。最終的に選考されるまでには至りませんでしたけれども、本市も 地球温暖化対策に取り組んでいくのだという宣誓をさせていただいたものと思っておりますので、温暖化対策という意味からも、まずは22年度の目標値の達成、そして更に高い目標持ってごみ減量・リサイクルを進めていく必要があるという思いは持っています。
 ですから今回も有料化を提案させていただいておりますけれども、有料化の中でも料金につきましては、可能な限りごみリサイクル・減量につながるような使途を考えています。今、地域に出向きまして、校区自治協トークやおでかけトークをしているところですが、特にこの問題については色んなご意見をいただいているところであり、その意見も参考にしながら地域の皆さんの協力が出来るだけ得られるような形で進めていきたいと思っています。

【質疑応答:熊本駅在来線駅舎について】

【記者】熊本駅在来線の駅舎についてです。前回の定例記者会見では30億円の数字が出ている状況だったかと思いますが、その後20億円ということで関係者が合意したということですけれども、この20億という数字を市長はどう思ってらっしゃるかということと、県市協定ではもともと負担割合が決まっていたと思いますが、その後関係者での負担割合の協議の進捗状況はどうなっていますか。
【市長】まず20億の評価でありますが、この数字の捉え方には色んな見方があるだろうと思います。最初、概算でありましたけれども30億ということからすると10億下がったということ。ただそれまでに示されておりました5億という数字からすると上がっているということ。いずれにしても20億という数字が提示されたわけでありますし、市としても基本的な了解をしたところですけれども、その数字に見合うような効果を当然期待しているものでもあります。
 やはり安藤忠雄さんのネームバリューもあるでしょうし、デザインで熊本らしさを表現していただくことによって多くの方々においでいただくことにつなげていかなければならないと思っています。ただ、駅舎だけではなくて熊本駅周辺の一体性も求められてくると思いますので、県・市・JRともに連携した中で安藤さんのデザインを生かしていきたいと思っています。
 それから負担割合につきましては、現在、細かい点については調整中です。基本的にはまたトップ会議を開催する予定ですので、それまでには負担割合についても最終的に決定しなければならないとは思っておりますが、まだ協議検討中です。
【記者】会議はいつごろ開かれるのでしょうか。
【市長】トップ会議につきましては、9月に県市とも議会が開催されますので議会中はなかなか難しいと思いますので、議会閉会後の時期に日程調整したいと考えております。それが10月になるのか11月になるのか、その辺は未定ですが、議会終了後に開きたいと考えております。その際には先ほどの駅舎の話ですとか、あるいは県産品市場のことですとか、東口駅前広場の交通機能ですとか、前回のトップ会議での宿題と言いますか、課題が残っていますので、それをある程度整理した上でトップ会議に臨まねばならないだろうと思っています。
【記者】負担割合等も次回のトップ会議では整理をつけたいということですか。
【市長】整理をつけたいと思っています。

【質疑応答:合併問題について】

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【記者】合併問題について。合併協議の調整方針のことでお尋ねします。この前の益城町との協議の中で、子ども医療費助成については合併後も益城町の制度でということでした。これは富合町との合併や他の町との協議では、経過措置はあっても最終的には熊本市の制度に統一する方向でというのがほとんどだったと思うのですが、今回、熊本市民とは別制度で存続する方針が打ち出されたわけですが、よその自治体からすると出来るだけ合併後も進めてほしいという制度・サービスは他にもあると思うのですが、市長は1つの市で2制度を認める分野と、将来的には熊本市の制度に統一する方向の線引きはどう考えていらっしゃいますか。
【市長】これまで、まずは富合町さんとの合併協議がございましたし、城南町・益城町・植木町と進めてきたわけですが、その中で例えば富合町との協議におきましても合併時には合わせる、一定期間の経過措置を設けて合わせるもの、その一定期間は大体5年というのが多かったわけですが、それ以外に期限が切れなかったというものもこれまでの協議の中で幾つかあるということです。ですから今おっしゃった益城町の医療費制度だけが特別なものではないと思っております。
 ただ、この乳幼児の医療費は熊本市もですが富合町、城南町、植木町もやってらっしゃる制度でありますので、それぞれ協議する中で調整方針を出させていただいたというところであります。特に益城町さんのこの制度につきましては、町長さんはじめ町の方々においても非常に思いの強い事業でもありましたし、また益城町民の皆様方にも子育て支援という意味で大変重きを置いておられる制度でもありましたし、任意協議会の中ではありますけれども、一定期間で調整する、合わせるという結論までには至らなかったと。やはり町民の皆様方の思いを大事にしなければならないと思ったことは事実です。

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