平成15年第1回定例市議会を終えて
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今日、第1回定例市議会が終了いたしました。まずは、平成15年度当初予算をはじめ、介護保険条例改正案など177件について可決をいただき、大変うれしく思っております。ただ、特別職の人事案件については、ご理解をいただけず、大変残念に思っております。
三役が空席であるという事態は、熊本市政に取りまして、非常に憂慮すべきことであるという認識は、就任当初から思っておりますので、今後も一日も早く、通常の体制になるように、改めて提案できますように努力してまいりたいと考えております。
それでは、2月議会を終えての所感でありますが、今回は、就任して初めての当初予算を上程する議会ということもあり、前回の12月議会と比較しても相当の緊張感をもって臨んだ議会でありました。そして、実際、毎日の庁議にかなりの時間をかけまして、それぞれの各局の考えを一つ一つ確認しながら、また、私の考えをきちんと職員の皆さんにお伝えし、庁内のコンセンサスを図りながらどのように答弁するのか、という議論を繰り返しながら、毎日の本会議に臨んでおりました。
この庁議をとおしまして、それぞれの事業で、まだ、私の理解が十分でなかった部分ですとか、あるいは、現在の社会情勢や新しい市民ニーズにどのように対応していくのかなど、改めて、色々と感じ取ることができました。このような庁内での議論は非常に有意義なものと考えておりますので、このような場を出来るだけ多く設けていきたいと考えております。
また、第一回定例会は、予算議会とも言われますが、今回は骨格予算ということもありまして、各会派それぞれからの質問は、12月議会同様、私の市政に対する基本姿勢に関する質問が多かったように思います。確かに今回の質問で、当初予算を骨格で編成したことに対する様々なご意見もありましたが、基本姿勢と併せ、市民の皆様に私の考えをお伝えする良い機会と捉え、前回の議会での反省も踏まえまして、よりわかりやすい答弁に心掛けたつもりであります。
また、何よりも大事なことは、議会でお答えしたことに対してきちんと責任ある対応を行うことでありまして、例えば、「検討します。」ですとか「調査します。」などとお答えしたものについて、その後の進行管理をきちんと行っていく必要があり、そのことを私をはじめとする執行部側の共通認識として共有しておくことと考えております。そのため、今回も皆さんにお配りしておりますけれども、議会や委員会での答弁を整理し、その内容について、いつ何時でも把握できるようにしていきたいと考えております。
前回のときも申し上げましたが、今回も骨格予算で臨んだ議会であったため、本当の本格的な議論はこれからになるものと思っております。今後もこの議会という公の場での議論を大事にしていきたいと、そして市民の皆様にも、もっと、もっと、関心を持っていただけたらと、改めて感じました。
以上で2月議会を終えての所感とさせていただきますが、いよいよ、今年度も残すところ半月近くとなってまいりました。これまで、就任以来、議会をはじめ、色々な機会で、三つの市政運営の柱に沿った新年度からの取り組みを申し上げてまいりましたけれども、いよいよその実行に移す時期となります。まずは、平成15年度をスムーズにスタートできますように、3月中にしておかなければならないこと、例えば組織再編ですとか、人事の問題ですとかをきちんと終えまして、さらには、次の補正予算に向けての肉付け作業にも着手してまいりたいと考えております。