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平成15年第1回定例市議会後市長記者会見

最終更新日:2003年3月15日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

平成15年第1回定例市議会を終えて

 

今日、第1回定例市議会が終了いたしました。まずは、平成15年度当初予算をはじめ、介護保険条例改正案など177件について可決をいただき、大変うれしく思っております。ただ、特別職の人事案件については、ご理解をいただけず、大変残念に思っております。

三役が空席であるという事態は、熊本市政に取りまして、非常に憂慮すべきことであるという認識は、就任当初から思っておりますので、今後も一日も早く、通常の体制になるように、改めて提案できますように努力してまいりたいと考えております。

それでは、2月議会を終えての所感でありますが、今回は、就任して初めての当初予算を上程する議会ということもあり、前回の12月議会と比較しても相当の緊張感をもって臨んだ議会でありました。そして、実際、毎日の庁議にかなりの時間をかけまして、それぞれの各局の考えを一つ一つ確認しながら、また、私の考えをきちんと職員の皆さんにお伝えし、庁内のコンセンサスを図りながらどのように答弁するのか、という議論を繰り返しながら、毎日の本会議に臨んでおりました。

この庁議をとおしまして、それぞれの事業で、まだ、私の理解が十分でなかった部分ですとか、あるいは、現在の社会情勢や新しい市民ニーズにどのように対応していくのかなど、改めて、色々と感じ取ることができました。このような庁内での議論は非常に有意義なものと考えておりますので、このような場を出来るだけ多く設けていきたいと考えております。

また、第一回定例会は、予算議会とも言われますが、今回は骨格予算ということもありまして、各会派それぞれからの質問は、12月議会同様、私の市政に対する基本姿勢に関する質問が多かったように思います。確かに今回の質問で、当初予算を骨格で編成したことに対する様々なご意見もありましたが、基本姿勢と併せ、市民の皆様に私の考えをお伝えする良い機会と捉え、前回の議会での反省も踏まえまして、よりわかりやすい答弁に心掛けたつもりであります。

また、何よりも大事なことは、議会でお答えしたことに対してきちんと責任ある対応を行うことでありまして、例えば、「検討します。」ですとか「調査します。」などとお答えしたものについて、その後の進行管理をきちんと行っていく必要があり、そのことを私をはじめとする執行部側の共通認識として共有しておくことと考えております。そのため、今回も皆さんにお配りしておりますけれども、議会や委員会での答弁を整理し、その内容について、いつ何時でも把握できるようにしていきたいと考えております。

前回のときも申し上げましたが、今回も骨格予算で臨んだ議会であったため、本当の本格的な議論はこれからになるものと思っております。今後もこの議会という公の場での議論を大事にしていきたいと、そして市民の皆様にも、もっと、もっと、関心を持っていただけたらと、改めて感じました。

以上で2月議会を終えての所感とさせていただきますが、いよいよ、今年度も残すところ半月近くとなってまいりました。これまで、就任以来、議会をはじめ、色々な機会で、三つの市政運営の柱に沿った新年度からの取り組みを申し上げてまいりましたけれども、いよいよその実行に移す時期となります。まずは、平成15年度をスムーズにスタートできますように、3月中にしておかなければならないこと、例えば組織再編ですとか、人事の問題ですとかをきちんと終えまして、さらには、次の補正予算に向けての肉付け作業にも着手してまいりたいと考えております。

西合志町、植木町の住民投票に関して

それと、この場をお借りしまして、最後に一言、23日に県内で初めて行われます西合志町と植木町での本市との合併協議会設置を問う住民投票について申し上げたいと思います。

皆さんご存知のように、この住民投票の持つ意味は、合併を前提に政令指定都市を目指しております本市にとりましては、非常に重く、この賛否によりまして本市の将来が大きく左右されるものであると申し上げても過言ではないと思っております。

ただ、この住民投票は、あくまでも合併協議会設置を問うものであり、合併そのものを決定するものではありません。即ち、合併協議会が設置されましたら、それぞれの町の方々と共に、合併の是非も含めて、将来のそれぞれの町と本市との合併後のあるべき姿について率直に論議をしていこうというものであります。

是非とも、この住民投票の意味をそれぞれの町の皆さんにご理解をいただき、また、市議会をはじめとします熊本市民の熱意を受け止めていただき、本市にとっていい結果になりますよう期待を申し上げます。

以上でございます。

質疑応答【人事について】

 

[幹事社]
三役不在というのは憂慮すべきことだというお話がありましたけれども、改めまして今日人事案件3案件否決されましたが、これについての感想を・・・


[市長]
改めまして、否決されたことは残念の一言に尽きます。特に、否決された3人の方々には、大変申し訳なく思っております。私の不徳の致すところだったんだろうと考えております。



[幹事社]
各会派、事前の相談がなかったと、慣習に従ってないと手続き的な不備があったという指摘があったんですけれども、これについてはどうですか。


[市長]
慣習がどのようなものかということは、私は承知をしておりませんが、他の議案と同じような扱いをさせていただいたと思っております。


[幹事社]
説明という点では、例えば電話なりでされたというか、十分であった、しなかった、それとも不十分だった・・・


[市長]
事前の報告はさせていただいております。


[記者]
今回、状況次第では、市長が改めて再度説明するような形をすれば採決の結果は変わったかもしれないという状況でした。それは市長も分かっておられたのかもしれません。それでもあえて(説明を)されなかった市長のスタンスというのを・・・


[市長]
スタンスは、あくまでも他の議案と同じような扱いをさせていただいたということであります。


[記者]
それを変えなかったと。


[市長]
それを変えなかったということです。


[記者]
変えようとは思われませんでしたか。


[市長]
変えるぐらいだったら最初からそのようにやっております。


[記者]
割り切って、答えは出たんだからもうしょうがない、いったほうがいいのかなということで・・・


[市長]
割り切ってというか、最初からそのように考えておりましたので。


[記者]
今後も同じスタイルを貫くということですか。


[市長]
今後も大きく変わることはないと思っておりますが、ただ一つ説明が足りなかったということであるのであれば、直接お話をしたわけではありませんので、私のほうから直接、もっと詳しく説明する機会があってもよかったのかなという思いはあります。それは、議運に諮った後でも、機会があればそういう説明の場があってもよかったのかなという思いはあります。


[記者]
ご自分のほうからその場を設けようということは考えなかったのですか。


[市長]
特にありませんでした。


[記者]
それはなぜ?


[市長]
説明を求められたわけでもありませんし、ただ結果として、説明不足であったと言われるのであれば、そういう機会があってもよかったのかなという思いはあります。


[記者]
慣習については知らないと先程おっしゃいましたけれども、否決された理由では、ご自身何か思い当たる節はないですか。


[市長]
まだ直接お聞きしておりませんので、なぜ否決されたのかという部分は、正確には承知しておりません。


[記者]
今後聞く予定はありますか。それぞれの会派に。


[市長]
いろんな形で、間接的にもお聞きするかもしれませんし、また今後議会の方々ともお会いする機会もあるでしょうから、その時にでも聞くことはできるかなとは思っておりますけれども。


[記者]
説明する機会があってもよかったのではというのは、今回のことですよね。


[市長]
だから議案を提案した後と言いますか、一番最初に議運で提案理由の説明をさせていただきましたけれども、その後ということですね。


[記者]
なかったということですか、今回は。


[市長]
ありませんでした。


[記者]
向こうからもそういう要望はなかったということですか。


[市長]
要望は、直接は伺っておりません。


[記者]
直接でなかったから応じなかったということですか。


[市長]
直接説明をということは伺っておりません。


[記者]
今回の人事案件の否決は、いろんな要素が絡んでいたんだと思います。その中で、今回の事前報告のことも含めて、市長が議会に対してやや距離感を置いていると、挑発的だというような話もあったわけなんですが、そこで市長ご自身、そういう声に対する受け止めと、改めて、議会との関係、今度、改選になって新たな議会になるわけですけれども、その考えをお願いします。


[市長]
決して挑発をしているつもりはありません。ただ議会とは緊張感のある関係が必要なのではないかということは常々思っております。で、公の場での議論ということも申し上げてきておりますから、今後もそれを中心に据えて私自身は取り組んでいきたいと思っております。


[記者]
ということは、議会が慣習と言っていることは、公の場でないということだから、その点で今回折れなかった、こちらも慣習どおりしなかったということですか。


[市長]
だから、何が慣習なのかということを、私は承知をしておりませんので。


[記者]
ご自身は、議員の経験おありなんですけれども、県議会の中でも人事案件なんかいろいろ根回しあると思うんですが、それをご本人も当時からあまり快くは思ってなかったんですか。


[市長]
根回しというか、まだ県議時代は上のほうから報告があるという程度ではありましたけれども。


[記者]
それをあまり快く思ってなかったということ・・・


[市長]
快くはと言いますか、そこまでやる必要があるのかなという思いはありました。


[記者]
議会が我々に説明した慣習というのは、要するに公の場でないという説明ということで受け取っていいですか。


[市長]
はい?


[記者]
議会は慣習に従わなかったと言っているんですよね。


[市長]
あ、そうなんですか。


[記者]
要するに公の場でない議論については、なるべく応じないようにしたいと。


[市長]
まあ、そうですね。


[記者]
同じ議案をまた提案されますか。


[市長]
それは今後検討します。いろんな方と相談をしながら今後の対応は決めていきたいと考えております。ただ、今回の選択は最善の選択だと私なりには思っておりましたから、今回提案したものを中心に考えていきたいとは思っております。


[記者]
少なくとも6月議会には出さねばというような時間的な目途は立たれましたか。


[市長]
先程の説明の中、冒頭申し上げましたが、空席のままでいいという思いはありませんので、なるべく早い機会にとは思っております。


[記者]
6月議会を待たずになるべく早くという…


[市長]
そのへんのタイミングも、すみません、今日否決されたばかりですから、いつ出すとかいうところまではまだ決めておりませんけれども、なるべく早く空席は埋めたい、でしかも新年度がスタートするわけですから、課題山積の中で先程も触れましたけれども、三つの柱に取り組んでいかなければいけませんし、さらには総合計画の見直し、財政健全化計画の策定、さらには行革プランの見直し、三位一体で取り組まなければならないこともありますから、そういうものに取り組んでいくためには、一日も早く体制を整える必要があると思っております。


[記者]
他の議案と同等に扱ったということなんですけれども、人事というのは、今回否決されたということで、三人の方、この先の身の振り方というのはちょっと大げさかもしれませんけれども、考えなおさなければいけないということになってくるわけですよね。これからの暮らしというものが。という意味で他の議案とはちょっと重みが違うのではないか、もっと慎重にやるべきだったのではないかという声も議員の方からは聞かれるんですが、やはりそれでも同じように扱うべき…


[市長]
だから、三人の方に対しては大変申し訳なく思っております。


[記者]
今後の6月議会で、もし提案されるとしても、議会と同じような関係で同じように進めていたら、結局被害を被るといったらおかしいですけれども、市民が困ってくるわけですよね。教育長とか。何かの歩み寄りというのは、機会じゃなくて、もちろん根回しをするということではなくて、何かしらの歩みよりを話し合いで作るとかですね。


[市長]
市政の停滞はなるべく避けたいとは思っております。今、だから次はどういう形で議会と話をするのかというところまでは具体的には考えておりませんが、市政が停滞することのないようにという配慮は当然しなければいけないと思っております。

質疑応答【住民投票について】

[記者]
住民投票で、一応法定合併協議会の設置を問うのでありますけれども、実質上合併するかしないかという選択をかなり如実に表してくると思うんですが、両町の町民が一番思っているのは熊本の財政、先程アピールをされましたので、二町の町民が一番懸念と思っている熊本の財政状況、このへんについてもう一度、さっき理解していただきたいという言葉があったんですけれども、両町の町民に向けてのアピールでもうちょっと財政問題についていただけませんか。


[市長]
はい。財政状況につきましては、熊本市に限らずどこも厳しい状況ではあります。しかしながら、これまでもただそれを指をくわえて見ていたわけではなくて、取り組んできてはおりました。その結果として、基金が増えましたり、さらには公債費比率が改善したりとか、一定の成果は見てきているところであります。しかしながら、今回の議会でも申し上げましたように、税収が下がりましたり、また国との関係の中で交付税の今後の見通しもありますから、さらに厳しい財政健全化計画を作ることによりまして、周辺の町の皆様方にとっても今後こうやって立て直していくんだという安心感を持っていただけるような、そんな計画を作ることができればと思っております。


[記者]
今年度中には・・・


[市長]
15年度中ですね。申し上げましたように、遅くとも15年度中にということを申し上げております。

質疑応答【社会福祉法人の理事について】

[記者]
(12日議会での)質問で出された社会福祉法人の件ですけれども、あれはいつぐらいまでにお調べになりたいと、そう時間のかかる話ではないと思うんですけれども。どれぐらいを目途に・・・


[市長]
そうですね。なるべく早くと思っております。私の父に関してはですね、特段問題はないはずであります。ただ、他の理事さんのことまでは詳しくは承知をしておりませんので、それは少し時間がほしいと思っております。


[記者]
問題ないと今日議場で言われましたよね。問題ないんじゃないかと思うと。それはどうしてそう思われたんですか。確認されたわけですか。


[市長]
民法上の親族、それは抵触しないということで理事に就任をしているわけですから、その後法人の監査もされておりまして、それを通っているわけですから、そこのところは問題がないと思っております。


[記者]
今回の件で改めて確認をとられたわけですか。


[市長]
先程、私昼休みの時間に、父に改めて電話をして、確認はいたしました。父にはですね。

(これで記者会見は終わります)

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