【市長発表:随意契約実態調査について】
まず第一点目ですけれども、本市の随意契約実態調査について報告をいたします。
競輪事務所での不祥事を契機といたしまして、本市の随意契約全般について総点検を進めているところですが、8月に庁内に「随意契約調査会議」を立ち上げまして、18,19年度に本市が随意契約で締結した契約について、内容、金額、相手方、随契の理由等の洗い出しを行い、総数は3万件を超えたところです。これらを対象といたしまして、今回の調査目的であります「法令適用、事務手続きが適正であるか」どうか、それから「契約相手方に履行能力があるか」などについて、各局及び随意契約調査会議で点検作業を行ってきたところです。その結果、2件の法令に反する契約と、それから法令上は適正ではあるが、「まとめることで競争入札の可能性があるもの」、あるいは、「一部に発注業者の偏りが見受けられるもの」、さらには「同じ相手と長期間契約している事例」なども判明をしてきているところです。したがって、本市といたしましては、契約方法の見直しや改善の必要性があると考えており、今後、契約方法や随意契約理由等をチェックいたしますための機関を各局に設置をしてまいりますことや、あるいは業者登録制度を随意契約にも拡充をいたしますことなど現在検討をしているところです。
今回、検証をお願いしています「入札等監視委員会」に対しましては、調査の内容及び問題点や対応策を随時、報告していただいているところですけれども、本市が考えております契約方法等の見直しにつきましても、さらに監視委員会において、ご審議をいただき、今月末には、競輪事務所の契約に関する点検調査とともに随意契約の検証に関しての「報告書」をいただくという運びになっております。本市ではそれを受けまして、改善に向け全庁あげて全力で取り組むこととしており、契約全体の信頼性、あるいは透明性の確保に努めてまいりたいと考えております。