【市長報告:職員の不祥事及び「予算執行にかかる内部調査」の再点検結果報告について】
1点目は、消防局職員の逮捕についてです。去る10日に強制わいせつや窃盗などの疑いで逮捕され、現在取調べ中でございます。まだ詳細については分かっておりません。今後、事実確認を行いましたうえで、厳正に対処しなければならないと考えています。
2点目ですが、都市建設局におきまして、平成17年度から20年度までの4ヵ年にわたり道路占用許可に関する手続き294件を、2人の職員が未処理のまま放置し、これに伴い、285万7,332円の占用料相当額が徴収不能となりました。この件に関しましては、担当者及び管理監督職員に処分を行い、損害額につきまして、当該担当者から市に自主弁済することとしております。今後の対応としましては、受付漏れを無くし、確認体制を強化した事務処理に改めますとともに、担当部局にも改めて職務に対して真摯に取り組むよう指導したところです。
いずれの事案も、新年度がスタートし、職員一丸となって市政の信頼回復に、あるいは様々な課題の実現に向けて取り組んでいる中にあり、市民の皆様の市政に対する信頼を大きく損なったことに対しまして、ここに深くお詫びを申し上げます。
続きまして、「予算執行にかかる内部調査」の再点検結果について報告させていただきます。入札等監視委員会において再点検を求められておりました2点のうち、私的流用の有無の調査につきましては、購入した物品の所属部署等において、購入目的や使用状況などを確認いたしますため、改めて作成しました再点検票を、各所属長が再確認し、さらに各所属部署等の現地におきまして、全庁的に編成した確認チームが再度確認するといった方法で実施したものです。その結果、いずれも公用目的で購入したものであると考えており、先の調査において親睦会等で購入すべき物品と判断したもの及びすでに廃棄したものを除いて、全て現在も公用目的で使用していることを確認いたしました。また、平成14年度以前の不適切な物品納入の有無につきましては、「書き換え」について、1業者、約8万2千円が2部署で確認されております。なお、全庁的な再点検の徹底につきましては、帳票類や備品について再点検を行いました結果、「預け」については確認されなかったものの、「書き換え」の購入金額の精査により、2部署において3件、約3万4千円が増加し、下水道部においては43件、約537万4千円が新たに判明したところです。
以上の再点検の結果、不適切な経理の総額は、約549万1千円増加し、約1億276万2千円となったところです。この結果を昨日開催された全員協議会に報告いたしまして、その後行われました各常任委員会におきましては、職員の公金支出に対する認識の希薄さや組織風土の問題等について改めて厳しい指摘をいただいたところでもあります。今後は、この問題を全ての職員が自らの問題として真摯に受け止め、再びこのような不適切な経理が本市において発生しないよう、全体の奉仕者として自らの役割と責任の重大さ、あるいは遵法意識、公金に対する意識について再認識するよう強く自覚を促しますとともに、議会並びに入札等監視委員会のご意見をいただきながら、徹底して再発防止に取り組んでいく所存でございます。
それでは、引き続きまして2点発表させていただきます。