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市長記者会見の様子 |
現在のライフラインの状況をご報告いたします。上水道・下水道ですけれども、下水処理施設は通常運用中でございまして、下水管の破損については、現在調査をしているところでございます。上水道については、依然多数の地点で漏水が確認をされておりますので、その確認作業を24時間体制で行っているということでございます。それから、計画断水の個数が2万9,814戸ということで、これは、報道でもお知らせしているとおりですけれども、現在、通水されている世帯率として99.7%ということで言っておりますが、現実的には、相当の世帯の中で水にお困りの方がいらっしゃるということでありますので、水の出ない方の専用のコールセンターで今の状況について受付をしているということでございまして、遂次それぞれ対応をして、原因が分かるものについては、すぐに体制をとっていく。それから、本管の水圧が足りなくて、なかなか高台まで上がっていかないとか、そういう問題もありますので、その辺についてもコールセンターでわかりやすくご説明をするということにしております。それから、貯水池が上の方で降りてくる場合、上流世帯の方々で水が出る場合は、どこかで貯めていただいて、出ると確認が出来たら節水をしていただいて、その分、下の方にたくさん流れていきますので、ご自分のお家で出るということが分かった場合は、出来るだけ下流域の方に水の圧力を通していくためにも、是非節水にご協力をいただきたいと思います。それから、計画断水のところについては、朝の時点で、例えば6時から9時の間は水が出やすいということもありますので、そういう時に貯め水をしていただいて、使っていただくというような工夫をしていただきたいと思います。いずれにしましても、これは全国からの技術者を投入しまして、出来る限りたくさんのご家庭に水が通るように全力を挙げております。これだけ大きな破損が続いておりますので難しい点がまだまだありますけれども、ご理解をいただきたいと思います。
停電につきましては、今のところ停電戸数はゼロということで九州電力の方から報告を受けております。これは、熊本市に限ってということでございます。
ガスについては、供給停止戸数が、都市ガスが約10万戸、復旧済みが約3万4000戸ということで、徐々に広がっております。プロパンガスについては、供給停止戸数は不明でございますが、比較的に多くの世帯で利用が可能になっているということでございます。
それから、交通につきましては、公共交通について、市電の運行が5分から7分間隔で徐行運転中でございまして、バスについては、一部運休はございますものの、ほとんど臨時ダイヤで運行がされているということでございます。以上がライフラインの状況でございます。
それから、救援物資についてでございますけれども、緊急に必要なものというのは、もう十分に揃っておりますので、うまかな・よかなスタジアムの方にあります物資を各避難所へ直接配送する体制を本日から運用開始をしているということで、物流の関係機関と連携をしながらやっているところでございます。
避難所につきましては、避難者数は、先ほどの災害対策本部会議でも報告がありましたが、4月25日午後の時点で237か所、2万1,835人の方が現在避難をしておられるということでございまして、前日に比べますと9,017名の方がご自宅なり、違う住居にお帰りになっているということでございます。避難所の方に避難世帯の調査票をお配りいたしまして記入をしていただきました。調査票は約8,000世帯の分の回収が済んでおりまして、今後分析をしながら的確に避難所の皆さんのニーズに応えてまいりたいと考えております。
避難所の応急危険度判定につきましては、今、全ての熊本市で開設をしている学校でありますとか、体育館の避難所の応急危険度判定は終わりまして、別紙のとおりでございます。開けてあるところに関しては、安全性は確保されているものと考えております。
ボランティアについてでございます。災害ボランティアについては、4月22日を皮切りに、本当に多くの皆さん、毎日約1,000人近い方々がボランティアに入っていただいておりまして、4月22日スタートで4月25日までの累計で受付人員で3,620名の方に受け付けをしていただいておりまして、うち3,161名の方がそれぞれの現場で、避難所の清掃、あるいは運営の支援、個人宅の訪問、こういったことに従事をしていただいているということでございます。
それから、罹災証明の受付件数でございますが、罹災証明は今日の正午現在6,732件の罹災証明が受付しているということでございます。
熊本市の市立保育所の開園状況でございますけれども、236園ありますうちの、149園が開園をしてございます。登園児童は7,052人ということでございます。臨時預かり保育サービス事業についても添付の資料のとおりでございますけれども、対象者を被災者の復興作業等に伴い、一時的に家庭における育児が困難という児童の方を対象、あるいは開園が困難な認可保育所、認定こども園、地域型施設に通う児童、こういった方を対象として預かりサービスというものをスタートさせております。期間は4月26日から30日[土]までということで、ただし、29日の祝日は除くということで、利用時間は午前7時半から午後6時ということでございます。利用可能な児童は、就学前の児童ということで、生後6カ月から就学前児童ということでございます。利用料金は無料でございます。申し込みの施設につきましては、報道資料のとおりでございます。先ほど、保育所の開園状況で、私は「熊本市立の」と言いましたけれども、「熊本市内の公立・私立、認定こども園、地域型保育児童所の施設の236園のうち149園が開園をしていて、登園児が7,052名」ということでございますので、先ほどの説明の訂正をさせていただきたいと思います。
いずれにいたしましても、少しずつですが一部において学校が再開したり、保育園が再開したり、以前の生活に少しずつ戻ることが出来つつあるということで、私は復旧の途中段階であると考えております。これから出来る限りライフラインのこと、施設関係も含めて、早く復旧するように全力を挙げてまいりたいと思っております。
それから、もう一つお願いでございます。昨日の記者会見でも申し上げましたけれども、地震災害によるごみにつきましては、熊本市が最後まで責任を持って収集をいたします。これは無料でございますので、ごみステーションに災害ごみが大量に出ている際は、出来るだけ出し控えをしていただいて、危険性が高まらないようにお願いしたいと思います。今、全国各地からごみ処理に関して応援をいただいておりますし、国の方にも改めて応援をお願いしたいと思っておりますけれども、現在、他の自治体から応援に来られた方が積み重なったごみで怪我をされたりとか、そういった報告が上がってきております。ですから、慌てて大量に出すということではなく、必ず熊本市が責任を持ってごみを集めますので、皆さん冷静にごみを出していただいて、なるべくごみの溜まったごみステーションには出し控えをしていただきますようお願いしたいと思っております。
今後、熊本市役所といたしましても、こういった復旧を進めていくとともに、生活再建の支援、応急仮設も含めた住宅の受付でありますとか、これから金融の支援をどうやって受けたらいいのか、とか、それぞれの部局ごとにいろいろなメニューがございますので、それを出来る限り早く分かりやすく皆さん方にお伝えして、その手続きが出来るだけ早く受け付けられて、皆さんが生活の再建に出来るだけ早く取り掛かっていただけるように熊本市役所としても全力を挙げてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしく願いいたします。私の方からの発表は以上であります。