【市長発表:城南町及び植木町との合併協議会を終えての所感】
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まず1点目は、城南町及び植木町との合併協議会を終えての所感について述べさせていただきます。城南町及び植木町との合併協議につきましては、先月22日に城南町と、また、翌週の25日には植木町と、第7回合併協議会をそれぞれ開催しまして、両協議会ともに、全ての協議項目について、協議を終了したところであります。合併協議会自体は、合併するまで存続することになりますが、予定していた全ての協議が終了したということで、実質的に一つの区切りをつけることができたということを、大変うれしく感じているところであります。この合併協議会、あるいは両町との合併の取り組みについて振り返ってみますと、城南町とは昨年の10月2日に合併協議会を設置しており、約8か月間、進めてまいりました。植木町とは、昨年の12月4日に法定協議会を設置し、約6か月間、協議を行ってきたところであります。両町の状況も異なりますので、それぞれの状況に応じて協議を行ってまいりましたが、両協議会ともに、順調に協議を進めることができたと感じており、関係者の皆様方への感謝の気持ちでいっぱいであります。
御承知のとおり、両町とも、すんなりと合併協議会を設置できたわけではありません。城南町におきましては、合併協議会の設置議案が1度目は否決されております。2回目は可否同数ということで、最終的には議長裁決により設置に至っております。植木町においては、合併協議会の設置議案が2回とも否決されており、合併協議会の設置を問う住民投票が行われ、それにより設置することができたという状況でございました。そのことを重く受け止めまして、それぞれの住民の方々の合併に対する不安や懸念にお答えしなければならないという思いを持って、丁寧に協議を進め、合併協議としては最大限の配慮を行ってきたところであります。また、新市基本計画の策定にあたりましても、それぞれの町が計画しておられた事業に熊本市の制度等も加えまして、合併により可能となる将来の姿をお示しするよう努力したところでもあります。併せて、財政計画の中でもしっかりと検討を行い、これらの事業が10年間で行えることも確認したところであります。
私といたしましては、この協議で明らかになりました両町と合併した新市の将来のまちづくりに対してさらなる発展につながることを確信したところであります。城南町においては、現在、住民説明会を開催されておりますし、住民投票も控えております。また植木町においても、合併協議会の設置を問う住民投票に続いて、合併の是非を問う住民投票が行われることになっています。両町とも、合併協議会は先ほども申し上げましたとおり半年~8か月であったわけですが、任意協議会や職員同士の勉強会や研究会を含めますと、約1年半かけて、この合併問題について検討を進めてきたところであります。そうした取り組みを通して、着実に、住民の皆様への理解や信頼が広がってきているのではないかと感じているところでもあります。今後は、この合併協議の成果を、正確な情報として両町さらには熊本市の住民の皆様方にお伝えし、合併後の新市の姿に対して御理解と御賛同をいただき、合併の実現に向けて、更に努力してまいりますとともに、これまで6年半かけて積み上げてまいりました総決算として、両町の住民と熊本市民の皆様とともに、熊本の未来を切り拓くという強い決意のもと、全力で取り組む覚悟でございます。