【市長発表:6月議会を終えての所感】
まず、議会を終えての所感ですけれども、補正予算、条例など、提案しました議案については慎重にご審議いただき、「熊本市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例を廃止する条例の制定について」を除き、原案のとおり可決いただいたところです。
今議会におきましては、本市の経済対策をはじめとして、市民生活に直結するさまざまな課題等についてご論議いただいたところですけれども、まず、合併・政令指定都市実現に向けての取り組みに関しましては、開会日に「熊本市と城南町並びに植木町に係る『新市基本計画』の実現に関する決議」を議会として決定、表明いただいたところです。一昨日に行われた本市との合併の賛否を問う城南町及び植木町の住民投票においては両町とも賛成多数となり、本市の姿勢を両町の住民の皆様にもご理解をいただけた結果ではないかと、大変ありがたく思っているところでございます。また後ほど、お話しさせていただきます。
また、国の経済危機対策に呼応いたしまして、今回の補正予算に盛り込んだ「経済対策関連経費」に関しては、「新たな雇用創出や地域経済の活性化につながる」との期待の声や、依然として厳しい県内の雇用情勢・個人消費の低迷等々を踏まえまして、継続的な経済対策の必要性を求められますなど、様々なご意見やご要望をいただいたところでもあります。
そして桜の馬場観光交流施設関連におきましては、「特定事業契約締結議案」のほか3議案をご可決いただいたところであり、今後、特定目的会社との本契約を経まして、熊本城の新たな観光拠点施設として、2011年春の開業を目指して取り組んでまいります。
また、熊本産院に関しましては、今回の直接請求の署名を重く受け止めますとともに、これまで熊本産院が果たしてきた役割への評価と、これからの市が果たすべき役割についての期待の大きさを改めて感じたところでございます。今後は、「子育てしやすい熊本市」の一日も早い実現のため、総合的な産科医療及び高度な周産期医療、並びに妊産婦支援体制の充実のための取り組みを引き続き着実に進めてまいりたいと考えています。
このほか、10月から開始する家庭ごみの有料化や太陽光発電システムの導入など低炭素社会の実現に向けた取り組み、さらには熊本都市圏におけるバス交通のあり方の問題等々についてご論議いただいたところでもあります。
今議会でご指摘いただいたご意見・ご要望については、今後の市政運営あるいはまちづくりに活かしていかなければならないと考えております。