質疑応答
[記者]次というのは、具体的には何を指すんでしょうか。
[市長]これから益城町も、今後住民投票の動きが出てきているものですから、そこにという意味でもあります。さらには、この両町に対しても、これで完全に合併の動きが終わりということではありませんから、また次に向けての新たなスタートという意味で、今回の分析はきちんとやっておかなければいけないのではないかと思っております。
[記者]当初お考えになっていらっしゃったよりも反対が多かったようですけれども、それが益城町との交渉に与える影響というのはあるんでしょうか。
[市長]少なからず影響はあるのかなという思いも正直持っております。事前の予想では、植木町はかなり厳しいということは聞いておりましたが、西合志町は接戦になるのではないかと、場合によってはいけるのではないかという思いを持っておりましたので、特に西合志のほうで3,400近く差が開いたということは、ある意味では意外な結果であります。特に西合志の結果ですね、反対を投じた人、何を根拠にと言いますか、何をもって反対を投じられたのかというところまで分析できればやって、それを次に生かしたいと思っておりますけれども。
[記者]市長はどういうところで、敗因と言っていいのか、反対票が多かったという理由の部分については、どういうふうに思われますか。
[市長]理由はですね、ちょっと今のところは分かりません。ただ、これがそのままの両町の町民の意思と受け止めざるを得ませんので、詳しい分析までは、理由までは今のところは私自身よく分かりません。これからきちんと認識をしなければいけないと思っておりますけれども。
[記者]益城町は統一地方選後になる見通しなんですけれども、それに対しては、特別なアクションをおこされるおつもりはありますか。
[市長]益城町に対してですか。
[記者]今回と同じような形で淡々と待たれるおつもりですか。
[市長]淡々と、と言いますか、これまでどおりのやり方を繰り返しやっていくしかないのではないかと思っております。先般も益城町に対しては、出前講座に出かけておりますし、今までのやり方をもっともっと繰り返し徹底してやっていくしかないのではないかと思っております。
[記者]西合志町については、町の広報誌の問題とかありましたけれども、西合志町の行政側の姿勢とか、その辺のところで思われる部分はありますか。
[市長]特にそれはありません。もうこの結果を、私としては謙虚に受け止めたいと思っております。
[記者]両町ともこれで終わりでないとおっしゃられましたけれども、可能性としてどういった道を考えておられますか。
[市長]これから、可能性としては、まだとりあえずは益城の住民投票もこれから控えておりますし、まだ残されている他の町の動きを、とりあえずはそれを見守りたいといいますか、その結果を待ちたいと思っております。その結果が出た後、今度はその次のステップの中に、西合志にしても植木にしても入ってくるのではないかと思っておりますけれども。とにかく今までの流れの中で、どういう結果が出るのかということを、とにかく今それを見た上で判断したいと思っております。
[記者]現実的に、今回の特例法の枠内の中で、70万というのを達成するというプロセスの中では、今度の益城町の住民投票が事実上ラストチャンスという見方もありますが、それはどう考えていらっしゃいますか。
[市長]確かに特例法の期限を考えれば、ラストチャンスと言えるのかもしれません。そういう意味では、これまでと同じやり方でいいのかどうかという部分は、もう少し検討してみなければいけない所もあるのかもしれません。その辺はもう少し内部で、これからの熊本市の動き方については検討してまいりたいと思っております。
[記者]話戻りますが、詳しい分析はまだできないとしても、西合志、植木とも反対派としては熊本市の財政事情、これを取り上げる声が多かったと思います。それについてはどう思われますか。
[市長]確かにその声は、私も直接聞いたことがありました。これまで熊本市は、それなりに財政健全化に向けての取り組みは進めてきているんですけれども、それがなかなか理解してもらえなかったということではないのかなと思っておりますけれども。それと同時に、さらなる健全化の取り組みが必要なのではないかと感じました。
[記者]今日の結果を詳しく分析されたいということですけれども、他町の話でもあり、分析というのはだいだいどういった手段でされるのでしょうか。
[市長]どこまでできるか分かりませんが、西合志にしても植木にしましても、特に西合志の場合は、北部と南部といいますか、熊本市と隣接しているところ、さらには奥まったところによって温度差があるというふうにも聞いておりますから、その辺の状況がどうなのかということを一つは知りたいと思いますし、さらには、例えば反対を投じた人は、何を理由に反対を投じられたのか、逆に賛成を投じた人は、何を理由に賛成を投じられたのかとか、その辺まで、分かれば分析をしてみたいとは思っておりますけれども。
[記者]手段というのは、投票の結果とかそういったことを・・・
[市長]最初の部分というのは、教えてもらえるんですかね。選挙開票区ごとと言いますか。
(企画財政局次長:投票率だったら出ると思いますけれども。)
[市長]開票の結果までは難しいですか。
(企画財政局次長:ないと思います。難しいというか、ないですね。)
[市長]知りうる手段はない?
(企画財政局次長:はい。混ぜてやりますので。)
[記者]今回、熊本市としてプッシュする押しの強さが足りなかったのではないかというふうには受け取れないですか。例えば特例債の使途を明確にしてしまうとか、こういうのにいくら使いますとか、もっと露骨な手段でアピールできたんではないかと思うんですが。
[市長]ただ、出来得る限りのことはやったのではないかと思っております。特例債の扱いにつきましても、これは本会議の中で、極力地域間格差を無くすような使い方をしたいというような答弁もしておりますし、ということは、合併の相手先に重点的に使うという意思表明でもございましたし、あと先程申し上げたような、それぞれ相手の町に出て行って出前講座を開催したりですとか、出来得る限りのことはやったつもりではあります。
[記者]できる範囲が限られていたということになりますか。
[市長]そうですね。やはりあまりでしゃばりすぎてもいけないという思いもございました。そういう思いの中で、できる限りのことをやったつもりではありますけれども。ただ、結果としては、これだけ厳しい結果が出ましたので、それは謙虚に受け止めざるをえないと思っております。
[記者]控えめになりすぎたという認識ではないという・・・
[市長]控えめであったとは思っておりませんけれども。
(他にないようでしたらこれで終了します。)
[市長]はい、どうもありがとうございました。