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年頭市長記者会見について(平成22年1月)

最終更新日:2010年1月13日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【はじめに】

 皆様、明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 本日は、年頭にあたりまして、今年1年の抱負などを述べさせていただきました後に2点につきまして発表させていただきます。

【年頭にあたっての抱負】

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 まず年頭にあたっての抱負ですが、本市は、今年3月23日に城南町、植木町と合併し、人口約73万人の新「熊本市」として新たな一歩を踏み出すことになります。
 一昨年の富合町との合併に続きます新市の誕生を大変うれしく思いますと共に、ご支援・ご協力をいただきました多くの皆様方に、心より感謝を申し上げたいと思います。
 そして本年は、合併の先に見えてまいりました政令指定都市の実現に向けまして大きく動き出す「飛躍の年」となります。
 現在、行政区画の編成や県からの事務移譲等の準備を進めているところであり、市民の皆様方と共に新たな都市ビジョンを描きながら、平成24年4月の政令指定都市移行を目指してまいりたいと考えております。
 また、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業でありますが、こちらもいよいよ1年後に迫り、熊本駅前東A地区の再開発事業や西口駅前広場の整備、熊本駅を中心とした交通網の整備など、熊本の玄関口にふさわしい魅力あるまちづくりを進めてまいります。
 中心市街地におきましても、「熊本城桜の馬場観光交流施設」が2月に着工の予定であり、城下町の再生に向けて、熊本城を核とした新たな賑わい空間を創り上げていきたいと考えております。
 また4月には、市民協働によるまちづくりのルールとなります自治基本条例の施行や児童相談所の開設を行いますとともに、地下水の保全やゴミ減量化への取り組みを推進しますなど、日本一住みやすく暮らしやすいまちづくりを目指し、各分野で特色のある施策を展開してまいりたいと考えています。
 さらには、熊本の魅力を都市ブランドとして鮮明に打ち出し、東アジアも視野に入れました九州中央の交流拠点都市として、本市の存在感をより一層高めていきたいと考えています。
 本年もすばらしい年になることを願い、新年のご挨拶とさせていただきたいと思います。
 以上、年頭にあたっての抱負を述べさせていただきました。続きまして2点発表させていただきます。

【市長発表:九州新幹線鹿児島ルート全線開業に伴う「プレ・イベント」企画について】

 1点目は今年2月から開始いたします、「九州新幹線開業プレ・イベント」企画についてです。
 来年春の新幹線全線開業まで残すところ1年余りとなりましたが、熊本市に新幹線が来るというこの機会を最大限に活かしまして、本市を大きく飛躍発展させたいと考えております。
 そこで今回、九州新幹線全線開業に向けた機運を高めてまいりますために、「九州新幹線全線開業プレ・イベント」を通年で開催いたしまして、市が実施するイベントだけでなく、商店街の皆さんなど市民が主催するイベント等にも広く参画いただく形で、実施することといたしました。
 具体的には、全市的に統一感のある広報展開、市民の皆様への機運醸成を図るため、本市のロゴマーク「わくわく都市くまもと」を活用したオリジナルのプレ・イベントロゴマークを作成したところです。
 この共通ロゴマークを、平成22年2月以降、熊本市内で開催されます各種イベントの広報媒体(ポスター・チラシ・パンフレットなど)へ貼付するなどし、「新幹線全線開業に向けた熊本市の連帯感」が感じられるものにしたいと考えております。
 なお、参画いただきますイベントにつきましては、本市のシティブランドの公式ホームページなどの広報媒体を活用して広報宣伝いたしますほか、プレ・イベントのロゴ入りののぼり等を提供させていただくことを考えております。
 実施期間は、平成22年2月から平成23年春の全線開業直前までといたしますが、まずは、2月から5月までを「開業1年前春のプレ・イベント」として開催をいたします。
 当面、3月20日から28日まで開催いたします「春のくまもとお城まつり」を核といたしまして、2月に下通界隈で行われます「城下町くまもと肥後のひなまつり」や、4月29日に開催を予定しております「くまもと城下まつり」などを考えておりますが、今後、市内で開催されますイベント等に参画を呼びかけていきたいと考えております。
 このような取り組みを通じ、官民一体となって新幹線全線開業に向けた気運を高め、盛り上げていきたいと考えております。

【市長発表:熊本市と京都大学の連携に関する協定について】

 それから2点目は、「熊本市と京都大学の連携に関する協定について」です。
 熊本市と京都大学は、このほど、熊本市動植物園と京都大学野生動物研究センターをそれぞれの中核といたしまして、熊本市動植物園における野生動物保全に関する教育及び研究の連携を図ることを目的とした協定を結ぶ運びとなったところです。
 協定の調印式には、京都大学の松本総長をお迎えいたしまして、今月28日に本庁舎内で調印式を執り行う予定です。
 本協定は、熊本市市制120周年、熊本市動植物園開園80周年を記念いたしまして締結するものであり、動植物園の更なる機能充実を目指す熊本市と、環境教育をとおして、自然のあり方についての深い理解を伝えていくことを目指している京都大学とが連携し、野生動物の保全と共生に向けた取り組みを、熊本市動植物園において行うことを目的といたしております。
 内容といたしましては、熊本市動植物園で飼育しております動物の研究、種の保存、野生動物をとおした環境教育及び生涯学習等に関して、双方が協力して取り組むものです。
 具体的には、現在建設中の新たなチンパンジー舎における今後のチンパンジー飼育等に関しまして、早速支援をお願いしたいと考えています。
 なお、事業の詳細につきましては、会見終了後、担当の動植物園のほうから説明させていただく予定にいたしております。

 以上、年頭にあたりましての抱負並びに発表を行ったところでありますが、報道機関各位におかれましては、今年も昨年同様、ご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。
 なお、皆さん方からご要望のありました、今年1年の抱負を漢字で表せということですが、なかなか字が苦手な私としましてはこの宿題が一番気が重たかったわけではありますけれども、書いてまいりました。年末は武田双雲さんの「湧(わく)」の字である意味ごまかせたところがあったのですが、今回は書いてまいりましたが、こちらでございます。(文字を掲げる。)
 飛翔の「翔(しょう)」の字です。「かける」とも読みますけれども。
 先ほど、14階ホールでの挨拶の中でも述べたところですが、今年は3月23日に城南町、植木町と合併することになります。これまでも何度か申し上げてきましたが、この新市の形というものが翼を大きく広げた形に見えるわけでもありまして、そういう中でこの新市の合併を契機といたしまして、熊本の未来というものを、今たいへん厳しい局面ではありますけれども確かなものにするための、大きく羽ばたく、飛躍をする、そんな年にしたいという思いを込めて書かせていただきました。
 四文字熟語も考えたのですが、四つも字を書くとさらに字の下手さがわかりますので、一字だけにまとめさせていただいたところです。
 以上で私の発表は終わらせていただきます。それでは質問をお受けいたします。

【質疑応答:九州新幹線鹿児島ルート全線開業に伴う「プレ・イベント」企画について】

【記者】「プレ・イベント」の目的についてのお尋ねです。気運を醸成する、盛り上げるとおっしゃったのですが、気運を醸成することでどういう目的・狙いがあるのか。気運が醸成しないとどういうことになってしまうのか。そこの考え方をお願いします。

【市長】新幹線開業について市民・県民の中でいろんな捉え方があります。悲観的な捉え方もあるんですね。新幹線が開業することでストロー現象が起きやしないかという懸念の声もまだまだ根強く聞くわけでありますけれども、そんなことはないんだと、熊本の魅力を高めておおいに発信していけば新幹線開業を契機として多くの皆様方が熊本においでいただけると、そんな思いを多くの皆様方と共有したいと思っています。そのためのきっかけになればという思いで、こういうことも企画させていただいたものです。

【記者】今の「プレ・イベント」に関してですが、いよいよ(新幹線開業まで)1年余りとなりまして、市民の気運を醸成するというのが今回の「プレ・イベント」の狙いだということですけれども、市民の捉え方も悲観論・期待論が交錯しているというお話でしたが、現状での新幹線に対する盛り上がりをどう捉えていらっしゃいますか。
 それと悲観論・期待論両方あるということでしたが、市長ご自身はどういう感じで思っているかを改めてお聞きします。

【市長】前後しますけれども、まず私自身としましては新幹線開業に大変期待し、待ち望んでいます。今申し上げましたように、熊本市の魅力というものは大変高いものがあると思っています。築城400年があり、本丸御殿が完成したということで、熊本城を核とした観光あるいは歴史的な奥深さが、まずは発信されつつあるということです。そのことを契機として、新幹線開業をさらに弾みとして熊本の賑わいに是非つなげていきたいとも思っていまして、大変期待しているところであります。
 市民の間での状況がどうかということですが、その部分についても、ここにきまして、いよいよ年が明けてもう来年(開業)となりましたので、これからますます(期待が)高まっていくものと感じております。熊本駅周辺だけを捉えても、道路の拡幅や、先ほど申し上げたようなそれぞれの整備が着実に進んでおりますし、それから新幹線の高架事業がほぼ完成し、いよいよ新幹線が現実のものになるということが目に見える形で進んできております中で、そうした期待の高まりが出てきている。市民の皆様方の中で、そこに向けていろいろやろうではないかという機運の高まりもあります。
 ですから先ほど申し上げました今回の「プレ・イベント」企画というものはは、当然行政が中心となってやるイベントもあるわけですが、それだけではなく市民の皆様方がやろうではないかと積極的に取り組んでいかれること、そうしたものと連携し、支援しながら盛り上げていきたいという思いで企画させていただいたものです。

【記者】今、市民の盛り上げということで、具体的にはお城まつり辺りに自分たちで何か考えようという動きもあるようですけれども、そうした動き自体は市長自身はどう思っていらっしゃいますか。もっと積極的になってほしいとかございますか。

【市長】当然、積極的になってほしいと期待しておりますし、今回既に決まっておりますのが下通でやっておられるひな祭りのイベントですね。これも新幹線開業を見据えた中で、確か昨年からスタートしたものだと思いますが、これもアーケードを改修したことでさらに拡大してやろうということでもあるようですし、それからよく民間の皆様たちが主体となって取り組んでおられるイベントとして紹介します「みずあかり」も、当初築城400年や新幹線開業を目標とした中でルネッサンス運動から始まったということもありますので、そうした意味では築城400年や本丸御殿完成を経て新幹線開業が迫ってくる中で、「みずあかり」だけではなくさらに大きく広がっていくことを期待しています。
 熊本市長として7年仕事をさせていただきます中で、熊本市の市民力の力強さというもの、これは誇りとするものであると感じておりますし、ますますそうした市民の皆様方と一緒になってこの熊本市を盛り上げていきたいという思いです。
 
【記者】基本的に市の方としては、季節ごとのお城まつりを中心に捉えて市が仕掛けていくイベントと考えていらっしゃるのか、それとも「プレ・イベント」の中で何か大きなものを検討されているのか、教えてください。

【市長】春夏秋冬、お城まつりを開催してまいりましたが、これを中心としてさらに新幹線の「プレ・イベント」ということで内容を充実させていく中で新幹線開業を迎えたいと考えています。詳細につきましては、まだ発表できる段階ではございませんけれども、春夏秋冬のお城まつりを核としながら、市民の皆様方が中心となったイベントと連携しながら、いつ来ても熊本では何かやっているといった、それこそわくわく感を県外の方が感じていただけるものにしたいと思っています。

【質疑応答:熊本市と京都大学の連携に関する協定について】

【記者】京都大学との連携についてなのですけれども、詳細は後で説明があるということですが、京都大学と連携して研究していくことで動植物園がどのような動物園になっていくのか。市民に対するメリットはどのようにお考えでしょうか。

【市長】改めてでありますが、京都大学は哲学や物理学、医学、生物学、農学など、様々な分野におきまして多種多彩な研究者による大きな研究成果を上げておられる大学です。 その中で特に動物学におきましては、今西博士を祖とする霊長類の研究において世界的な実績があり、世界最高峰のレベルであるといっても過言ではないと考えております。2008年4月には霊長類のみならず野生生物全般を対象とした調査研究施設「野生動物研究センター」を開設されています。
 そこで熊本市は、動植物園開園80周年を記念いたしまして、動植物園のさらなる機能充実を目指しまして京都大学と連携し、野生動物の保全と共生に向けた取り組みを、熊本市動植物園において行おうというものです。
 これまでも動植物園におきましてはいろいろと、モンキーアイランドなど動物の生態をより間近に見られるような環境を整えていく中で、動物園の新たな魅力を充実させてきたところです。そうした中で今回の具体的なものとしては、チンパンジー舎の改修を控えている中で、特にそうしたものについて助言や指導をいただこうと思っておりますが、そうしたことでさらなる動植物園の魅力の向上につながると。よく申し上げることですが、市民にとっては、動物の生態を見ることによって、命の尊さや家族の絆を実感できる場所にできればという思いを持っているところです。

【質疑応答:政令指定都市移行に向けた取り組みについて】

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【記者】2つ、いいでしょうか。いずれも政令市移行を目指した区制導入に関することです。1点ずつお尋ねします。
 1つは区役所設置に伴うバス網再編についてです。区画等審議会で区割りや区役所の位置の議論があっていますが、その時にコミュニティバス、地域循環バスであれ、地域と区役所をつなぐバス網を求める意見が相次いでいます。そこでですが、2012年4月に区役所を開設する時にはそのバス網ができていないと意味がないと思われます。そこに向けてのスケジュール等、どのように考えていらっしゃいますか。まずはそれからお尋ねします。

【市長】区役所設置に際しての地域を循環するバスのお尋ねですけれども、そのことにつきましては現在の行政区画等審議会においてもそれを求める意見が出ていることは十分承知しておりますし、また私自身もこれまで地域に出向きましての「おでかけトーク」や「校区自治協トーク」の場においても地域住民の皆様方からその必要性を求められたり、それに対して私自身も必要性についてお答えしたりしてまいりました。
 これはやはり区役所設置ということになりますと、是非とも必要な交通手段ではないかと私自身も捉えております。
 熊本市全体の公共交通網を考えた時には、公共交通網はまだまだ脆弱と言わざるを得ない状況にあります。ですから、もともとコミュニティバスの発想は政令市、区割りに関わらず検討・研究を進めていた状況でもあります。そういう中で今回、政令市が決まり、区割り等が進んでまいります中で区役所に行くための交通手段の実現は是非とも進めていかねばならないのではないかという思いを持っております。
 ただ、スケジュールをという話でしたが、実施するということになりますと当然2012年4月を目途として進めていかねばなりませんが、まだ現時点においては区割り等の審議の最中でもありますので、スケジュールが示せる段階ではございませんが、実現するとなれば当然そこを目途に進めていくことになるであろうと考えております。
 先行の政令市で言いますと、よく新潟市あたりを参考にすることがありますけれど、区バスの導入や、さらにはもう少し細かく巡回するバスの導入ということもありますので、そうした先行政令市の取り組みも参考にする必要があると考えているところです。

【記者】もう1つは区役所を軸にしたまちづくりに関してお尋ねします。市長は市民に対して政令市のメリットの中で、身近なところで総合的な行政サービスができる区役所の設置を大きく掲げておられたように思います。
 そこで、区役所でどのようなまちづくりをしていくのかというところで、これまで市長が言われていたことは抽象的な感じだったような気がします。具体的にどのようなまちづくりを進めていこうと思われているのか。
 もう1つ、まちづくりを進める上で区長ですね。市長の任命なのか選任なのか分かりませんが、その選任のあり方。他市では民間から公募したりという例もありますが、どういうお考えでいらっしゃるのか。区役所のことについてお尋ねします。

【市長】区役所を中心として、まちづくりをもっと進めたい、充実させたいということは、これまでも何度もお話ししているところであります。
 現在は総合支所や市民センターの中でまちづくり担当を配置して進めているところですけれども、実際にいろんな地域の思いや要望を実現するためには、それに伴う権限が必要になってまいります。そういうことを考えた時には、現在の市民センターや総合支所では権限の面での限界があるのも事実であり、区役所の中にも本庁とほぼ変わらないような機能を充実させることによって、地域の皆さんたちがそれぞれの特色を生かそう、伸ばそうと考えておられるものに対して、そうした決定権も身近なところにあるという中で、より迅速な対応、地域の特色を伸ばす対応も可能になってくるのではないかと思っています。
 それから2点目の区長のことですけれども、確かに公募というやり方も考えられるわけですが、現時点においてどういう形にするのかはまだ決まっているものでもありませんし、今後検討が必要だろうと考えております。

【質疑応答:区割り案について】

【記者】区画審の方で区割りの論議がなされ、この前2つの案が出されました。以前からも合併地域を中心にいろいろな要望が出ていたという状況で、さらに2つの案が示された後は現在の市域の中でもいろいろな声が聞かれるようになりましたけれども、この状況について市長はどのようにお考えですか。

【市長】確か年末の記者会見でも申し上げたことと重なってくるかもしれませんけれども、この合併の意味、合併が政令指定都市につながっていくのだという意義について、熊本市民の皆様方が身近に感じてこられた結果ではなかろうかと思っています。自分たちが住んでいるこの地域が政令市になったことによりどのように変化するのか、あるいはもっと良くしたいという思いが現在の活動、行動につながっているのではないかと考えております。
 ですから現在、審議会の中で審議中ではありますけれども、できる限りそうした思いを汲み取りながら今の協議を進めていかれるのではないかと思いますし、私どもとしてもそうした思いは受け止めた中で新しい熊本市、政令市づくりに努めていかねばならないと思っています。

【質疑応答:政令市ビジョンについて】

【記者】1つの地域に合併してそれをいくつかの区に分けようという作業ですが、政令市という大きな器になることで今後の発展のツールにしたいというのが市長のお考えだったと思いますけれども、1つの骨格というか方向性になると思いますが、「政令市ビジョン」は今どういう作業状況になっていて、今後どういう形で打ち出されるつもりなのかを教えてください。

【市長】「政令市ビジョン」につきましては、現在はビジョンの全体構成や骨子について検討を進めているところであり、そのための政令市に関する各種の指標やデータ分析を実施しているところです。
 また11月5日には民間団体主催の政令指定都市推進協議会報告会において、参加団体の皆様からビジョンに対する様々な意見をいただいたところであります。  
 さらに11月6日には、無作為に抽出した3,000名を対象にアンケートを発送し、その他学識者や合併する町の首長等への意見聴取も行っているところでありまして、それぞれビジョンに反映させていきたいと考えております。
 そして先ほどアンケートを発送したと申し上げたところですけれども、その中で、政令指定都市のビジョンは政令指定都市移行後の都市像などを示してまいりますことから、住民の皆様から期待する都市の姿や歴史、農業といった、盛り込んでほしい本市の特色・キーワード等を聞きまして、キャッチコピーともなる目指す政令市の姿、あるいは政令市のメリットを生かした重点的な取り組みなどに反映していきたいと考えております。
 現在、そのアンケートの回収は終わり、集計中というところです。

【記者】骨子について検討中ということですが、いつごろまとまるという目途はございますか。

【市長】その辺の目途はいかがでしょうか。(事務局に確認)

【事務局】今月中旬にはまとめたいと思っております。

【市長】今月中旬ということです。

【質疑応答:再開発事業について】

【記者】再開発事業について、九州新幹線全線開業で観光客が来るとそれなりの受け皿が必要だと思うのですが、合同庁舎の問題ですとか桜の馬場の営業、桜町・花畑地区は今年どういった動きになるのかということと、市長としての期待を改めてお願いします。

【市長】再開発に関しては、まず新幹線開業を見据えました時には、開業までには完成を目指している桜の馬場地区の観光交流施設、2月に着工と先ほど申し上げましたけれども、これを是非とも新幹線開業に間に合わせるべく準備を進めてまいりたいと考えております。
 この事業は、これまでも申し上げてまいりましたが、現在の熊本城の賑わいを街なかに呼び込むという意味におきましても大変重要な事業であると思っておりますので、入居される民間企業の皆様方と連携しながら熊本市全体の賑わいづくりにつなげていきたいと思っています。
 それからまだ構想段階の桜町・花畑地区の再開発構想があります。これについては現在の厳しい経済情勢の中で少し遅れている状況もありますけれども、とは言いましても着実に検討が進められている状況もあります。ですからこのことも新幹線開業までにというものではありませんけれども、今後の熊本市の中心部、中心市街地を考えました時には大変大事なポイントとなるわけですし、交通センターもありますので、交通の結節機能という意味においても大変重要なポイントになってまいりますので、私ども市としてもできる限り実現に向けての支援をしていきたいと考えております。
 駅周辺に移りますと、東A(地区)につきましては開業から少し遅れることにはなりますが、ようやく事業に取り掛かれるような状況になってまいりましたので、1日も早い完成に向けて、さらには合同庁舎の部分につきましては、B棟に関して国の方も白紙の状態ということでありますので、なかなか見通しが立てにくい状況ではありますけれども、国の方と協議しながら、合同庁舎の重要性ですとか城内にある現在の合同庁舎との兼ね合い等の話をしながら凍結状態から少しでも動かしていけるように、最大限努力していきたいと考えております。

【質疑応答:熊本城の入園者数について】

【記者】お城の賑わいの件で。年末、熊本城総合事務所の方で、昨年の熊本城入園者が177万人ぐらいだったということでした。一昨年が非常に大賑わいで、それから落ちるのはある程度予想されるのでしょうが、どう食い止めるのかということ。市長も本年度目標を200万人台とお話しされていたかと思いますが、今この数字の受け止めと、200万人台達成が可能と見ていらっしゃるのかを教えてください。

【市長】確かに昨年の目標は200万人台と設定しました。しかしながら、残念ながら1割少し減少する中で目標達成には至らなかったということ、これは大変残念にも思っておりますが、ただそれでも170数万人という多くの方々が本丸御殿の完成した翌年にも関わりませず、まだまだ熊本城においでいただいているということです。そのことを改めて実感したところであります。
 ですから今後は、先ほど申し上げましたような新幹線開業も控えておりますし、桜の馬場の事業や、あるいは正月にも本丸御殿等を利活用した催しなどいろんな取り組みを進めておりますので、さらにその発信力を高めることによって、より多くの人たちに熊本城あるいは熊本にお越しいただくように最大限努力していきたいと思っています。
 昨年は確かに少し減りましたけれども、また200万人を突破することは不可能ではないという思いの中で、全力で取り組んでいきたいと思っています。

【質疑応答:年頭の市長訓示について-1】

【記者】本日の年頭訓示の話ですが、朝から市長が玄関口に立って週1度のあいさつ運動で出迎えられた感想を言われまして、あいさつが小声だったとかうつむき加減だという形で苦言を呈されたかと思います。

【市長】苦言を呈したわけではないのですが。

【記者】それでは中身はどういう意味だったのかということをお聞きします。苦言に聞こえたものですから。

【市長】だったら訂正したほうがいいのかもしれません。4月から始めて週1回やっておりますが、最初は私が立っていることに戸惑う職員が多かったのも事実なのですけれども、定期的になると職員の皆さんたちもある意味慣れて気軽にあいさつしてくれたり声をかけてくれたりという場面が増えてきました。そして大きな声であいさつをしてもらっていると感じていまして、私自身の心も温かくなるような気持ちです、という話をしました。
 ただ普段元気にあいさつしている人が、時に小声であったりうつむき加減だったりという場面を見た時に、「あれ、どうしたのかな?」と思う時があるということです。
 ですから今日申し上げたのは、14階は(式典に出席していた人が)管理職の人たちが中心だったので、そうした職員一人ひとりの変化、何か健康状態に問題がないのか、あるいは仕事上で行き詰っている状況がないのかなど、そういう気配りをしてほしいということを申し上げたのです。
 そのことが例えば、昨年相次いだ不祥事の防止にもつながってくると思いますし、今年も非常に忙しくなります。合併があり、政令市に向けた準備もあります。いろいろと多忙になってくる中で、お互いが持てる力を職員一人ひとりが存分に発揮できるように、そしてチームワークを高めていくように、そんな思いを持って話をしたところです。
 ですから決して「小声はだめよ」と苦言を呈したということではありません。

【記者】そうですか。その前に「元気であいさつしてほしい」とか「あいさつは基本だ」とかいろいろとお話があったものですから。
 確かに管理職について部下への目配りという点も感じましたけれども、「あいさつがなっていない」という怒りの話かと思いました。

【市長】そう聞こえたのですかねえ。

【質疑応答:年頭の市長訓示について-2】

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【記者】チームワークというお話を今日の年頭訓示でされました。「チームワークは大事だ。自分だけがちゃんとしてもだめだ、チームとして助け合ってほしい」と。ここで私がひとつ気になったのは、市長もこの時おっしゃいましたけれど、不正経理の問題です。
 私はチームワークで不正経理していたと思うんです。チーム、組織という中で。問題は組織、各部署の中でやろうと、全員野球をしていたとは言いませんけれども、結局その中で「これはいけないことなんだ。周りのチームはそういうことをやっているけれども、やはりおかしいことはおかしい」と言う人がいなかった。行動に移す人がいなかったということの結果だと思うので、チームワークの話と不正経理の話はちょっと違和感がありました。そこはどう思われますか。

【市長】チームワークというのは何もなれ合いで仲良くやるということだけがチームワークとではないと思っています。まずはお互いが、自分自身が全力で仕事に当たるということが基本だと思いますが、その一方で組織ということを意識して、組織がもっと活性化するためには、良くなるためには自分がどうあるべきか。当然そこには切磋琢磨や丁々発止の議論があっていいと思っています。そのこともチームワークだろうと。
 ですからある意味、不適切な経理の問題につきましては、「なれ」「なれ合い」の中で起きてしまったことかもしれません。しかしながら、例えばその中に新人職員が入ってきて「ちょっとこれはおかしいのではないか」と感じた時に、そういうことをきちんと発言できる場が確保されているのか。あるいはそうした発言を上司がきちんと汲み上げているのか。そういうことも先ほど申し上げたチームワークの中に私は含まれていると思っていますけれども、そういう意味では言葉足らずだったかもしれません。

【記者】ありがとうございました。

(終了)

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