【新年度にあたっての抱負】
まず新年度にあたっての抱負でありますけれども、昨日、いよいよ平成22年度がスタートいたしました。
本年度は、人口約73万人の新熊本市としてのスタートの年でもありまして、いわば「新熊本市元年」ともなる平成22年度を、本市にとりまして充実した1年となるよう気持ちを新たにしたところであります。
また、市域の広がりとともに、旧城南、植木両町の住民の皆様方の新市への期待に応えるべく、その責任の重さも改めて実感したところでありまして、両町との合併による相乗効果が発揮できますように一体的なまちづくりを進め、さらなる本市の発展へとつなげてまいりたいと考えております。
そして、2年後の政令指定都市移行に向けました準備も本格化しなければなりません。
区割りや区役所の位置につきましては、現在、行政区画等審議会におきまして慎重に議論されているところでありまして、審議会の意見がまとまり答申をいただいた後に、区役所の整備などに向けた準備も進めていかなければなりません。
また、県からの事務権限移譲につきましては、移譲の可否が固まっていない事務につきまして、県市の担当部署に管理部門も加えましたワーキンググループで継続して協議を行っているところでありまして、事務移譲の全項目を確定いたしまして、本年度の半ば頃には「県市基本協定」を締結したいと考えております。
さらに、政令指定都市ビジョンを7月頃を目途に策定するとともに、政令指定都市移行に向けました総務省との事前協議に入りたいと考えております。
また、今年度末にはいよいよ新幹線も開業いたします。開業に向けました対応といたしましては、昨年度策定いたしました移動円滑化と観光消費拡大アクションプログラムに基づきまして、国内外からの観光客誘致、観光客の受け入れ態勢づくりに全庁的に取り組んでまいりますとともに、今年度新たに設置いたしました「新幹線戦略室」におきまして、新幹線開業に向け関係機関との総合調整や各種イベント等に取り組んでまいります。
さらに九州新幹線全線開業に合わせて整備中の「熊本城桜の馬場観光交流施設」も来春にはオープン予定でありまして、熊本城を核とした中心市街地の賑わい創出につなげていきたいと考えております。
その他、今年度の主な取り組みといたしましては、市民協働によるまちづくりのルールともなります自治基本条例を施行いたしますとともに、子どもに関するさまざまな相談に応じて、効果的な支援を行うため、昨日開所いたしました児童相談所を開設したところであります。
また低炭素都市づくりに向けた取り組みとしましては、太陽光発電の本庁舎への設置、さらにはごみ減量・リサイクルの推進を図るために、10月からプラスチック製容器包装の分別収集・再資源化にも取り組みまして、本市の温室効果ガス排出量の削減を目指してまいります。
加えまして、熊本の魅力を都市ブランドとして鮮明に打ち出し、東アジアをも視野に入れた九州中央の交流拠点都市といたしまして、本市の存在感をより一層高めたいと考えておりまして、都市ブランド戦略と東アジア戦略の全庁的な企画調整と推進を図りますため、「都市戦略課」を新設したところであります。
今後、「都市戦略課」を中心といたしまして都市ブランド戦略と東アジア戦略とを一体的に推進していくことによりまして、本市の存在感を示し、国内外から選ばれる都市を目指してまいります。
これまで繰り返し述べてまいりましたが、ここ1、2年はさらなる飛躍を目指す本市にとりましては歴史的な転換期を迎える大変重要な時期であると認識いたしております。これまで以上に職員一丸となりまして喫緊の政策的課題等に取り組みますとともに、本市の未来を切り開くべく全力で取り組んでまいります。
以上、新年度にあたりましての抱負を述べさせていただきました。
次に、日本動物大賞の受賞につきまして1点発表させていただきます。