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平成28年6月1日 臨時市長記者会見

最終更新日:2016年6月13日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:市民病院再建プロジェクトおよび熊本城復旧復元プロジェクトの発足について】

【市長】本日は、3点ご報告をさせていただきます。まず、1点目といたしまして、熊本市民病院の再建プロジェクト及び熊本城復旧復元プロジェクトの発足についてご報告を申し上げます。先月25日の記者会見におきまして、この2つのプロジェクトチームの設置を発表いたしましたが、本日、各職員に辞令を発令いたしまして、正式にスタートを切りました。市民病院再建プロジェクトにつきましては、11名の職員が中心となりまして、今後市民病院の基本計画の策定や財源の確保、用地取得など一日も早い市民病院の再建に向けた取り組みをさらに加速させてまいりたいと考えております。また、熊本城復旧復元プロジェクトにつきましては、10名の職員が中心となりまして、地震前の熊本城の雄姿を史実に基づき蘇らせるとともに、特別史跡を有する都市公園の機能や歴史文化遺産、そして市民の憩いの場、観光施設としての価値や機能の復旧向上に全力で取り組んでまいります。なお、お手元の資料にございますとおり、市民病院の再建に当たりましては、有識者等からご意見を伺うため、第1回熊本市民病院再建に向けた懇談会を来週の月曜日6月6日15時から開催いたしますので、この場をお借りしましてお知らせをいたします。

【市長発表:熊本市民病院の被災状況調査の結果について】

【市長】2点目、熊本市民病院の被災状況調査の結果についてでございます。今回の地震により、施設に大きな損傷を受けました市民病院につきまして、施設の被災状況や継続使用の適否等について専門家による調査を実施いたしまして、この程、その結果が判明いたしました。まず南館につきましては、「震災後の耐震性がさらに下がっており、市民病院施設として継続使用することは極めて危険と判断する。また耐震補強を行っても病院としての機能性や避難通路、設備通路の確保が難しく、補強後に病院機能として継続使用することは極めて困難だと判断する。」という結果になっております。次に北館は、「建設年度や建物の形状、建物被害が南館と類似しているため同等と判断し、耐震補強をして継続使用することは極めて困難と判断する。」という結果になっております。最後に管理棟は「他2棟と比べて被害程度が軽微であることから、復旧による一時利用の可能性が残されている。」という結果になっております。以上の調査結果を踏まえまして、今後の方針を次のとおり決定いたしました。まず、来院される市民の皆様の安全確保を最優先に考え、南館および北館については、今後使用しないことといたします。一方で、地域医療の中核として医療を提供したいと考えておりまして、周産期医療について治療が必要な申請時の受け入れが可能な限りできるよう、管理棟3階の事務スペースの一部を改装し、NICU9床を設置いたします。また、現在管理棟1,2階及び3階の一部を使用して実施しております外来患者の診療についても引き続き行ってまいります。今後一日も早く機能を取り戻すため、私が先頭に立ち、新たなプロジェクトチームを核として全力で早期移転・再建に向けて取り組んでまいります。

【市長発表:熊本城天守長塀前ライトアップの再開について】

【市長】3点目でございます。熊本城関連といたしまして、熊本城天守長塀前ライトアップの再開についてご報告いたします。熊本城天守長塀前ライトアップにつきましては、4月16日の熊本地震本震で受電設備などが故障し、全面的に停電状態となり、ライトアップをもできなくなっておりました。この間、市民の皆様からライトアップについて多数のご要望をいただいておりました。本市といたしましては、本震直後から受電設備の補修や漏電個所の調査、電気照明設備の修繕などの復旧に取り組んできた結果、ようやく、ほぼ修復が終わり、安全性の確認もできましたので、今夜8時からライトアップを再開いたします。熊本のシンボル、そして、私たち熊本市民の誇りである熊本城を照らす光が、市民の皆様にとって明日へと向かう希望の灯になることを心から願っております。私からの報告は以上でございます。

【質疑応答:市民病院の再建に向けた懇談会について】

【記者】市民病院の再建に向けた懇談会ですが、本日発足しましたプロジェクトとの兼ね合いがどういった関係性になるのかということと、何回程度、どのくらいの期間を目途に基本方針でありますとか計画を策定していくのか。

 

【市長】プロジェクトチームはいろいろな事務的な作業も含めて行っていくわけですが、6月6日から開催します懇談会の方につきましては、委員の名簿も付けておりますけれども、このそれぞれの専門の先生方から診療科目をどのような形で市民病院の再建に向けて自治体病院としてなすべきか、その役割ですとか、その役割を果たすための必要となる診療機能であるとか、病床数、こういったものについて6月から8月ぐらいの約3か月の間に5回程度開催いたしまして、集中的に審議をいただき、その中で全体的な基本方針を策定してまいりたいと考えております。

 

【質疑応答:熊本城天守長塀前ライトアップの再開について―1】

【記者】ライトアップですが、朝の5時まで行うということですが、その理由を教えてください。

 

【市長】6月1日ということで震災からちょうど1ヵ月半が経過をしまして、市民の多くの皆さんから暗いままの熊本城を街中から見るのは非常に寂しいというお声でありますとか、傷付いた状態ではあるけれどもライトアップをしてみんなの気持ちを明るく灯してほしいという声が多数寄せられました。また、いろいろな団体の方からも、熊本城の再建のための寄付をいただく中で「是非ライトアップを」とのご意見を伺いました。さらにはライトの修繕だとか電気代だとか、そういうものに使ってほしいというような声もございまして、なんとか修理、あるいは安全性の確保ができればライトアップをしようということになりました。その初日は明るくなるまでの間、深夜も灯すことで、意味としては、これから再建をしていくための熊本城を夜が明けるまで照らして、皆さんと共に熊本の新しい復興の夜明けを見ようということで1日照らしていただいて、明日以降は防犯上のいろいろな問題もありますので、通常どおり11時まで照らすという形にしたいと思います。ライトアップも日没の時間を考慮しながら調整はしていきたいと考えております。

 

【記者】ライトアップは、4月14日の最初の地震の時はどうだったんですか。

 

【市長】点いていました。私も前震の直後に市役所に来て確認をしましたけれども、ライトは点いておりまして、当然テレビの映像等でもその様子は映されておりました。ただ、今お話をしましたとおり、本震の後が様々な機能が途絶えてしまいまして、故障し、非常に危険な状態でもあるということで全面的に止めていたということです。

 

【記者】15日もライトアップしていましたか。

 

【市長】していました。

 

【記者】16日未明の本震から17日からずっと止まっていたということですか。

 

【市長】15日は一晩中点けていて、16日の本震も点けた状態で被災をして、その時は壊れて消えてしまったということで、私がちょうどここの場所に午前2時過ぎごろ着いたんですけれども、その時に外を確認した時は消えておりましたので、相当ダメージが大きいなと感じました。

 

【記者】今までは何時から何時まで点いていたんですか。

 

【事務局】日没から午後11時までです。

 

【記者】16日の本震の時は点灯していた状態で地震を受けたと。

 

【市長】そうですね。

 

【記者】15日の夜はなぜ点けていたのですか。

 

【市長】15日は点けておこうということで点けていました。市民の皆さんが大きな地震があって非常に不安を感じて、特に夜は暗いと不安で、停電をしている箇所も一部ございましたので、前震の後できるだけ明るくしようということで、市役所もできるだけたくさん明かりをつけて市民の皆さんが避難をして来られる目印になるようにとか、そういった意味合いと、電気が点いていることで安心感、心理的な効果もあったということで、私はできるだけ明るくするようにということをこの中では言っておりましたけれども、熊本城までそれが届いたというよりは、同じ気持ちだったということだと思いますが、責任者としてそのように取り計らったということだと思います。

 

【質疑応答:市民病院について】

【記者】市民病院のNICUは、9床を目途ということでしたけれども、もともと入院していらっしゃった方を9床ぐらいは戻すという考えなんでしょうか。

 

【市長】スペース的な問題も含めてですが、もともと県内のNICUが48床あるわけですけれども、そのうちの18床が熊本市民病院で、全体の38%ぐらいということでございます。報道等でもありますとおり、他の病院に転院されて行ったり来たりされている方もいらっしゃいますので、本当は全部できればと思ったんですが、物理的な状況もありますので、まずは9床をNICUとして復活をさせようということでございます。

具体的に患者さんのことについては、状況に応じてということですよね。

 

【事務局】はい。ある程度、急性期が過ぎた患者さんを引き受ける格好になるかと思っています。

 

【記者】NICUの9床の時期的な目途はあるんでしょうか。

 

【市長】設備等々も改修をしていかなければなりません。実際に私も病院に行きましたけれども、NICUのそれぞれの病床だとか、いろいろな機器類、こういったものは被災を免れておりました。ですから、こういったものを使いながら、あとはスペース、衛生面、こういったものも含めて、あと中の管理棟として使っている部分を病床として改造しますので、安全面について徹底した管理下に置けるようにするためには当然工事等々が必要になってきます。大体年内を目途にNICUを再開できるようにということで病院の方も考えているということで、できるだけ早くしたいと思いますが、当然改修には数ヵ月の時間を要しますので、おそらく年内ぐらいは時間がかかるのではないかと思っております。

 

【記者】一般の外来ですが、事務棟を使っていらっしゃるということで、スペース的に足りていないということですか。

 

【市長】南館、北館が閉じるわけですから全く足りないわけですけれども、それでも外来診療に関しては、30の診療科が外来の方をお受けしている状況でございますので、外来についてはなんとかできる。ただ、入院のための病床がございません。入院患者さんに関しては他の病院にご紹介をするということです。そういう形でしばらく診療をするということでございます。

 

【記者】病院の収益的にはどう補っていく形になるんですか。

 

【市長】病院事業会計ですので独立してやっているところでございますけれども、財政的な面というのは、補修の費用も含めて、北館、南館を閉鎖するということで、当然そういう面では、収支の見通しは厳しいものと予測をしております。一方で、人員の見直しとかもこれまでずっと行ってきて、不要不急な支出の抑制は行っていく考えでございますけれども、東日本大震災で被災をしました公立病院が、国の助成を受けまして経営を持続したということがございますので、そういった措置が受けられるように国の方には要望を行っているということでございまして、経営状況も含めて、できる限り今の状況を維持した形で、新しい病院の建設までの間をなんとか繋いでいきたいと考えているところです。

 

【質疑応答:熊本城天守長塀前ライトアップの再開について―2】

【記者】ライトアップは震災の前と光を当てる場所とかライトの数とか変わりないのでしょうか。

 

【市長】天守のライトについては、今まで7箇所当てていたわけでございますが、そのうち1箇所の灯光器が石垣ともども倒壊しまして、修復できない状況になっているということでございます。馬具櫓、飯田丸の五階櫓については、飯田丸の直下に受電設備があって、ここの石垣が大きく崩れているということもありますので、ここは非常に危険なため修復ができない状況となっております。ですから、それ以外のところで点くところを、今日の8時から点けようということで正式にライトアップするということでございますので、実際に今日点灯をしてみて不具合等々があれば、若干変更する可能性はございますが、そういう制限が天守のライトにあるということで、6箇所で点灯するという形になると思っております。

【質疑応答:市民病院について―2】

【記者】病院の件で事務スペースの一部とあるんですけれども、だいたいどのくらいの広さを確保してNICUに充てるのですか。

 

【事務局】5,000平米程度を想定しております。

 

【記者】3階フロア部分は全体でどのくらいあるんですか。

 

【事務局】訂正させていただきます。管理棟全体が6,000平米ですので1フロアーで1,000平米で、その8割程度ですので800平米です。

 

【市長】新しいところの新館が6,000平米、そのうちの1フロアーの3階部分が1,000平米、その8割から9割ぐらいということで800平米ぐらいだろうということです。

 

【記者】懇談会ですが、諮問機関みたいな形になって提言をまとめてもらうのか、それとも、そこの意見をもとに市がある程度の素案をまとめるのか。

 

【市長】第1回目で想定をしていますのは、市民病院が担うべき役割です。それから、熊本県の全体の医療の中での位置付けでありますとか、基本理念や基本方針をご審議いただいて、移転をして再開をしていくけれども、まずは元々の位置付けがどうかということをご審議いただく。その後は、新しい病院に求められる機能を絞っていくということで、最終的に第5回目あたりでは、懇談会の方からも熊本市民病院の基本計画についてある程度考え方を示していただいて、オーソライズ(※承認)をいただくというような形。我々の考え方もすり合わせながらという形を考えているということです。

 

 

(終了)

 

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