市長室トップへ

ようこそ!市長室へ(スマホ版)ようこそ!市長室へ

  • 音声読み上げ リードスピーカーを起動します
  • 文字サイズ 拡大標準
  • 背景色 青黒白

第3回定例会前市長記者会見(平成22年)

最終更新日:2010年11月24日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【はじめに】

イメージ

 それでは、記者会見を始めさせていただきます。本日は、第3回定例会の告示日でありますので、第3回定例会の提出議案について説明をさせていただいた後に発表及び報告をさせていただきます。

【市長発表:第3回定例会の提出議案について】

 今議会の提出議案でありますが、予算案件4件、決算案件11件、条例案件12件、その他案件36件の合計63件を予定しております。また、報告案件として20件を予定しております。
 まず、補正予算案についてでありますが、今回の補正予算案は、旧城南町・植木町との合併協議に基づき、旧町地域の都市基盤整備等を図るために、新たに創設する地域整備基金へ、旧町の減債基金を除く合併前の基金残高相当額を積み立てることとしておりますほか、政令指定都市移行準備経費や来春の新幹線開業を見据えた関連経費等を計上しております。そのほか、今後の業務推進上やむを得ないもの、補助内示に伴うもの、さらには、くまもと森都心プラザ・子ども文化会館などの施設の指定管理に伴う債務負担行為などを提案しております。
 まず、補正予算案の概要について申し上げますと、一般会計において、39億7,079万円の増額、補正後の予算額2,589億9,942万円、特別会計において、1億3,549万円の増額、補正後の予算額1,666億5,154万円となり、合計では補正額41億628万円、補正後の予算額は5,042億2,162万円となります。補正後の予算を前年同期と比較いたしますと、一般会計では13.0%の増、特別会計では7.8%の増となりますが、全体の合計額では7.7%の増となっております。
 それでは、主な内容について申し上げます。
 まず、政令指定都市移行準備として、総合行政情報システム改修経費並びに東部地区と西部地区に新増設いたします区役所建設杭工事費等を、また、新たに国県道の管理を行うこととなりますことから、人員体制の拡充に伴う東西土木センターの増設設計経費などを計上しております。
 また、桜の馬場城彩苑と熊本城頬当御門間のシャトルバス運行経費のほか、観光客の利便性の向上に向けまして、熊本城周遊バス「しろめぐりん」のルートを見直し、運行間隔短縮を図るための増車経費、さらには、熊本城周辺の回遊性向上を図りますとともに、城内移動が円滑にできますよう、桜の馬場から熊本城内までの園路舗装等の経費を計上しております。
 このほか、下水道施設建設に伴い、来年2月に閉鎖される花畑別館裏駐輪場の代替となる上通り駐輪場用地の取得費及び市庁舎北側緑地に新設いたします駐輪場整備経費などを計上しております。
 以上、主なものについて説明いたしましたが、その他、補正予算の個別、具体的な内容につきましては、配付しております「平成22年度9月補正予算(案)の概要」をご参照いただければと思います。
 続いて、条例議案でありますが、現在、熊本駅前に建設中であります東A地区の再開発ビルに「くまもと森都心プラザ」を開設するために「くまもと森都心プラザ条例」を制定いたしますほか、熊本城公園内に建設中の桜の馬場観光交流施設について、必要な規定の整備などを行うための「熊本市都市公園条例の一部改正」などを今議会に提案する予定にしております。
 以上で第3回定例会の提出議案の説明を終わります。続きまして、4点の発表及び報告をさせていただきます。

【市長発表:「アジアンホリデーⅰnくまもと」の開催について】

 まず1点目は、「アジアンホリデーinくまもと」の開催についてであります。
 本年3月、東アジア地域との交流、連携、情報発信などを戦略的に進め、東アジアからも選ばれる都市となることを目的に「熊本市東アジア戦略」を策定いたしました。この戦略の推進には、市民の皆様との協働が欠かせないことから、市民が東アジアの歴史、文化、習慣への理解を深め、親しんでもらう催しとして9月18日から10月11日まで、「アジアンホリデーinくまもと」を開催するものであります。 
 期間中は、オープニングイベントとしまして、本市出身の姜尚中(かん・さんじゅん)さんや映画監督の崔洋一(さい・よういち)さんをゲストにお迎えいたしまして、崇城大学市民ホールにおいて「アジアンシアター」と題した文化ステージやトークショーを開催いたしますほか、現代美術館や国際交流会館、市立図書館、各まちづくり交流室などにおいてもアジアを感じることのできる催しを実施することとしております。なお、「アジアンシアター」の観覧についてでありますが、事前申し込み制となっておりまして、すでに8月20日で締め切っておりますが、定員1,500名に対して1,801名の皆様からお申し込みをいただいているといった状況もあります。
 この「アジアンホリデーinくまもと」は、今回が初めての開催となりますが、来年度以降も継続して開催し、市民の皆様に東アジアを知っていただき、そしてご理解していただくような機会にしていきたいと考えております。

【市長発表:熊本市観光施設共通入場券「満遊くまもとパスポート」について】

 続きまして2点目は、熊本市観光施設共通入場券「満遊くまもとパスポート」についてであります。お手元の資料をご覧ください。
 来年3月の九州新幹線の全線開業を見据えまして、観光客を誘致するための新たなツールといたしまして、熊本城をはじめとする市内22の有料観光施設を1枚のカードで入場できる共通入場券「満遊くまもとパスポート」を10月1日から発売することといたしました。
 観光客は、この共通入場券1枚で、市内の数多くの施設を見学することが可能となりまして、回遊性が高まるとともに、滞在時間の延長による宿泊者の増加も期待できるのではないかと考えております。また、観光客にとりましても、個々の施設で入場料を支払うよりも料金が格安になる上に、入場料を支払う手間を省くことができるなど、利便性の向上も図れると考えております。加えまして、22カ所の施設をセットにすることで、観光客に対して一体的に情報を提供することが可能となり、より多くの観光客が施設を訪れる機会が創出され、既存の観光・文化施設の活性化にもつながると考えております。
 なお、今回の本市の制度は、全国の同様の制度を実施しております都市を調査した中におきましては、東京都の歴史文化財団が発売しております、期間限定の「ぐるっとパス」というのがありますが、これを除けば、割引率また対象施設数において、全国でも最も魅力ある共通入場券になったのではないかと考えております。

【市長発表:熊本駅西口駅前広場におけるウォーターステーションの設置について】

 続きまして3点目でありますが、熊本駅西口駅前広場におけるウォーターステーションの設置についてであります。これも資料をお配りさせていただいております。
 新幹線開業後は、観光客をはじめ多くの方が熊本駅を訪れますことから、本市の玄関口であります熊本駅周辺に「地下水都市熊本」をPRするための親水施設設置に向けた準備を進めているところでありますが、今回さらなる取組みとして、同駅「西口駅前広場」に親水施設と併設して「ウォーターステーション」を設置することといたしました。
 これは、親水施設による玄関口の演出効果に加えまして、蛇口からそのまま「天然地下水100%の水道水」がおいしく飲めるという本市の特色を「体感」していただくことを通して、熊本の水道及び地下水都市熊本のさらなる認知向上につなげていきたいと考えております。また、熊本駅に降り立った方々へのおいしい水の給水サービスとしても効果があるのではないかと考えております。
 本市では、豊かな地下水とそれに育まれた風土、文化を都市ブランドとして情報発信しておりまして、その取り組みの一つとして地下水都市熊本を積極的にアピールしていきたいと考えております。
 以上で発表を終わりますが、最後に先日行われました「くまもと都市戦略会議」について報告させていただきます。

【市長報告:「くまもと都市戦略会議」について】

 一昨日の8月24日に熊本大学の谷口学長の呼びかけによりまして「第1回くまもと都市戦略会議」を開催し、谷口学長と蒲島知事と熊本大学において、くまもと地域における地域課題や将来ビジョンについて協議したところであります。
 本市は、来年3月の九州新幹線の全線開業、再来年4月の政令指定都市への移行によりまして、歴史的な転機を迎えており、私といたしましては、このことを本市が飛躍する大きなチャンスと捉え、今までの熊本市とは異なる新たなステージでのまちづくりに取り組んでいきたいと考えております。
 本市の九州中央に位置する地理的優位性、熊本城に象徴されるような歴史、伝統、文化、100%の地下水、医療や教育環境の充実した暮らしやすい都市であることをもっと対外的にアピールする必要があると考えております。それらを新幹線の開業や政令市の実現との相乗効果と合わせまして、本市の存在感を全国やアジア、世界の中で高めていきたいと考えております。
 そうした中で、今回の会議で決定したことは、改めてでありますが「コンベンション機能の充実について」「留学生の増加を含めた学生のまちづくりについて」「熊本駅から中心部にかけての魅力ある中心市街地の形成について」以上3つの項目について、議論を深め、具体的な行動に移ることが出来るよう、本市として精一杯その役割を果たしてまいりたいと考えております。
 以上で議案の説明並びに発表につきましては終わらせていただきます。

【質疑応答:政務調査費について―1】

【記者】まず定例会について、予算案とは別の話ですが、議会運営委員会で議会の活性化検討委員会の開催という要望が出て、その中で政務調査費の使途基準の見直しの話も出てきました。これは議会の話だとは思いますけれども、執行部として、市長としてはどういうふうにお考えになっているかお願いします。
【市長】今、政務調査費に関しましては住民監査請求がなされたり、様々な角度から厳しいチェックが行われているところであります。そんな中で市議会におかれましても、これまで活性化委員会等を開催し順次見直しも進めてこられたところでありますが、今回の監査結果を踏まえまして、今日その委員会を開こうということも決定されたものと認識しておりますので、さらに見直しを進めていかれるものと認識いたしております。私といたしましては、そうした動きを見守っていきたいと考えております。

【質疑応答:熊本への観光客数について】

【記者】「くまもと都市戦略会議」ですとか、城彩苑の建設が進んでいますけれども、来年熊本市に来る観光客数はどれぐらい増えると見込まれているか教えてください。
【市長】来年。それは新幹線を使ってということでしょうか。
【記者】そうです。新幹線も含めて。
【市長】来年と言いますか、例えば今、私どもの持っております観光振興計画がありますけれども、その中ではいろんな目標数値を定めております。例えば観光客の入込数でありますけれども、基準値は平成20年なのですが、これが654万人です。これを平成25年には698万人、平成30年には742万人というのを目標といたしております。そういう中で特に新幹線をターゲットにしたという意味では、関西以西の入込数ということで、これも平成20年なのですが57万3千人、これを平成25年には80万人を目標としようではないか。さらには平成30年、10年後には100万人を目標としようではないかという計画を作り、その目標の実現に向けまして鋭意取り組んでいこうと、先ほど議案や発表事項でも申し上げたような準備を新幹線開業に向けて進めていく中で、目標が達成できるように最大限努力したいと考えております。
【記者】市として、新幹線を含めて来年どれぐらい増えるかというのは。特に数字はないのですか。
【市長】ですから先ほど申し上げたのは市としての数字。観光客の入込数でありますとか関西以西の入込数は市としての数字を申し上げたところであります。そこには弱いと言われております宿泊者数の増加や日帰り客数、観光消費額それぞれの目標値も設定させていただいているところであります。

【質疑応答:「満遊くまもとパスポート」について―1】

【記者】その1つだと思うのですけれども「満遊くまもとパスポート」。このデザインや発売場所は決まっていないのですか。
【市長】デザインはまだ決まっていないということであります。発売場所については?(事務局に確認)
【事務局】企画コンペという形でやっておりますので、これからデザインや発売場所が決まります。
【記者】他の都市の研究もされたということで、東京都の名前が出ましたが他にはどういった都市の取り組みを参考にし、どういう戦略を立てられたのか。いかがでしょうか。
【市長】先ほど申し上げた東京の分につきましては、「東京ミュージアムぐるっとパス2010」というのがあり、70施設が対象になっております。販売額は2,000円ということであります。ただこのパスは期間限定でございまして、有効期間が2カ月ということだそうです。
 期間限定ではない補助的なパスということで比較したところは、例えば金沢や沼津、姫路、近江八幡、札幌、様々あるわけですけれども、その中で熊本市の割引率を考えた時、22施設全てを大人料金で回ったとすると6,210円になります。それを1,000円の共通入場券で入場できるということで、割引率は83.9%になります。これは他都市と比べますと最も高いと。東京都を除けばということですけれども、最も高いという状況であります。
 それから今回の特色と言っていいと思うのですけれども、熊本市の施設だけではなく島田美術館でありますとか水前寺成趣園も含め民間の施設も参入していただいておりまして、これは回遊性を考えた時に市の施設だけでなく他の機関にもご協力いただいたことで、より魅力的なパスにつながったのではないか。発売場所はまだ決まっていないということでしたけれども、もちろん駅の観光案内所や様々利用しやすい、お求めやすい場所で提供していきたいと考えております。

【質疑応答:熊本城域内及び周辺部の回遊性について】

【記者】今回、予算関係で熊本城周辺の回遊性向上に関する予算が組まれています。「しろめぐりん」の運行やルート拡充等々。これに関連してお尋ねしたいのですが、来年の新幹線開業に向けて城彩苑も開業されます。熊本城の今の観光客の主要ルートと言いますかメインルート、二の丸から頬当御門に入るという大きな流れを、市としてはこれからどういう形の流れに持って行きたいと考えていらっしゃるのか。お城の中の回遊性の部分。
 それから先般の議会で修正された、城彩苑から頬当御門への渡り通路の計画はもう無くなったのかという確認をお願いいたします。
【市長】まず1点目の回遊性についてでありますけれども、確かに今おっしゃったように、熊本城のルートは二の丸から頬当御門を入って天守閣や本丸御殿を見てまた戻るという、横一直線のルートがほとんどのようです。それを今回の桜の馬場城彩苑の完成によって、お城の中における回遊性を高めたいと考え、先ほどの補正予算等でもご紹介させていただいたところでもあります。それと「しろめぐりん」のルート見直しもその一環でございますし、あるいはシャトルバスの運行もその一環でもあるわけです。
 もう1点、もっと広げた回遊性という意味におきましては、先ほどのお城と桜の馬場城彩苑も含めた、お城と街なかとの回遊性も高めていくということも私どもの大きな目標であります。そういう意味では先ほどご紹介した「しろめぐりん」の見直しも、それを高めることになるでしょうし、またソフト面では、先ほど申し上げましたパスポートもそれにつながるのではないかと期待しております。それから「ウォーターステーション」ということで新幹線の西口の施設を紹介させていただきましたが、これだけではなく親水施設は新町・古町地区や市役所前等の拠点拠点にも新幹線開業までに整備していきたいと考えておりますので、熊本城だけではなく熊本駅や中心市街地の回遊性向上も目指していきたいと考えております。
 それからもう1つの桜の馬場城彩苑につきましては、エレベーターの設置はできませんけれども、渡り通路につきましては城彩苑の開業に向けて準備を進めていこうとしているところです。
【記者】渡り通路というと、どういう形式の?
【事務局】“連絡通路”ですね。階段の途中から2階部分につなげる小さな通路を考えております。エレベーターはつくらずに桜テラスから、現在階段がありますけれどもその途中までつなぐ形で考えております。
【市長】そのルートも、バリアフリーとはいきませんけれどもしっかり構築したいと考えております。
【記者】階段で上り下りするのですか。
【市長】坂のところはやはり階段で。あるいは城彩苑の中も階段でということになります。
【記者】今言われた連絡通路は階段ですか。階段の上り下り。
【市長】奥の坂と施設を結ぶ所はフラットな状況になっておりますが、その前後はどうしても階段になります。
【副市長】慶宅坂からはスロープでつなぐようになりますから、階段だけということではありません。

【質疑応答:「満遊くまもとパスポート」について―2】

イメージ

【記者】今言われたパスポート、共通入場券は非常にいいことだと思うのですけれども、「しろめぐりん」等々で回れる所もそうじゃない所もあります。交通機関とのセッティングと言うか「こういう形でいろいろ回れますよ」というのは結構なことだと思うのですが、それと同時に足回りと言いましょうか、観光客の方の足をどう確保するかという交通との絡みはどう考えて整理すればよろしいのでしょうか。
【市長】「しろめぐりん」だけで考えますと、この施設全てを網羅するものではありません。ただ、今回作成する施設を回るパスポートと、既に発売しております「わくわく1dayパス」「わくわく2dayパス」という公共交通機関のパスがありますが、市営だけではなく他の機関も利用できるようになったことで大変好評だと伺っております。ですから公共交通機関が利用できる「わくわく1dayパス」「わくわく2dayパス」と施設に入れるパスポートをセットにしてお買い求めいただければ、車でなくてもかなり移動しやすい、訪れやすい状況になるのではないかと、その相乗効果も狙っています。

【質疑応答:桜の馬場城彩苑と街なかの回遊性について】

【記者】城彩苑に関連してなのですが、お城と街なかの回遊性ということで言いますと、城彩苑に飲食施設やお土産物を買う施設が揃ってしまうことで、かえって街なかに人が下りて来なくなるのではないかという不安の声も聞きます。少し重なるかもしれませんけれども、中心市街地に呼び込むという意味ではそういった点についてどう感じていらっしゃるのでしょうか。
【市長】呼び込むという意味では、繰り返しになりますが「しろめぐりん」のルートや本数の見直しでさらにつながりは深くなると思っておりますし、あとは、少し前から発行しておりますけれども、一口城主になっていただいた方にはそれぞれのお店のご協力をいただいた城主手形という制度もありますので、こうしたことでお城と中心部の商店街との連携なり回遊性を高めていきたいと考えております。
 基本的に城彩苑の中は観光の皆様方をターゲットにおいた商品や食事の提供が中心になってまいります。商店街と重なる部分も確かに一部分はあるかもしれませんけれども、どちらかと言えばこれまで不足しているといわれていた部分を補っていくと思いますので、商店街の皆様からもいろいろと知恵を出していただいているところですが、相乗効果を商店街の皆様方とお互いに協議しながら高めていきたいと考えています。

【質疑応答:「満遊くまもとパスポート」について―3】

【記者】パスポートに関連してですが、観光客にとっては非常に使いやすいパスポートになると思うのですけれども、市の施設の収入としては減ることになるのですか。
【市長】このへんの捉え方は非常に難しいところがございます。確かに入られる方全てが通常料金で払うということと比較しますと、それは減るということかもしれませんけれども、ただ逆にこのパスポートがあることによってそれぞれの施設の入場者増加につながるということであれば、施設としては開館し常時お客様を待っているという状況でありますから、ここはやはり新幹線開業等を見据えて入場者を少しでも増やしていくのだという発想の中で今回作らせていただいたものであります。
 そして今回は、先ほど申し上げました私どもの施設だけではなく民間の施設の皆様方も、確かに入場料の減少のことを考えられたかもしれませんけれども、それより1人でも多くの人達に来ていただきたいという思いの中で参加していただいておりますので、是非それぞれの相乗効果を高めて入場者を増やしたいと思っています。
【記者】つまり民間施設に関しては本来の入場料から減る分、差額分を市が補てんするということではなくて、完全に協力してもらっているということでよろしいのですか。
【市長】そうですね。パスを買っていただいたお金を配分するということはいたしますけれども、それは入場者等に応じた配分になろうかと思います。それプラスαで補てんするという形は取っておりません。
【記者】入場券の関係ですが、今回の都市公園条例の一部改正で、城彩苑の歴史文化体験施設の使用料を盛り込んだ改正案が出ておりますけれども、この歴史文化体験施設は、この22施設の中には入っていない状況ですか。
【市長】今は入っておりません。このパスポート自体が10月1日からスタートなのですが、当然入っていただくようにこれから協議していきたいと考えております。
【記者】それと熊本城は500円払って、また歴史文化体験施設で300円払うという状況で2回お金を払う形になるのですが、これは別途共通化するなどあるのでしょうか。
【市長】お城と城彩苑の歴史文化体験施設との関連は。(事務局に確認)
【事務局】検討しております。
【市長】共通券を検討しているということです。
【記者】少し安くなるのでしょうか。
【市長】高くなることはないと思います。
【記者】パスポートの件で。城主手形にもこういう役割はありましたっけ。
【市長】城主手形にも確かにあります。市の施設だけです。
【記者】パスポートを出すことによって城主手形の魅力が下がるというようなことは。
【市長】城主手形の場合は市の観光施設だけではなくて、先ほど申し上げた350店舗のお店の特典もありますので、決してこのことによって魅力が下がるということはないと思います。
【記者】確認ですが、今回は民間の美術館や宝物館が入っていますけれども、これは全国に例があるのですか。
【市長】先ほどいくつか都市の例を紹介しましたが、民間が入っているかどうかまではまた確認と言うことになると思います。例えば金沢ですと14施設とかですね。これは官民の内訳は分かりません。姫路だと5施設・7施設とか2つありますが。近江八幡は7施設、札幌だと6施設のうち3施設を選択するというものもあるようです。ですから数や割引率から言いましても、本市のパスは非常に魅力的になっているのではないかと考えています。
【記者】先ほどの城彩苑もそうですけれども、対象施設はまだこれから増やすのですか。
【市長】増える可能性はあります。
【記者】開業までにその可能性はありますか。
【市長】城彩苑につきましては3月5日にオープンが決まっておりますので、是非入っていただきたいと思います。あといくつか検討をしたいと思っています。

【質疑応答:「アジアンホリデーinくまもと」について】

【記者】アジアンホリデーについてなのですけれども、この戦略自体の目的は東アジアから人を呼び込むということを最大の目的とされていたと思うのですけれども、今回は逆に熊本市民に東アジアを身近に感じてもらうという趣旨だと思います。先ほど市長は「市民の協働が欠かせない」という表現をされたと思うのですけれども、東アジアとの交流を深めるために市民に対してどういう役割や働きを求めての「協働」という意味なのでしょうか。
【市長】今回初めてこれを開催させていただきます。熊本市の中において、国際交流会館では様々な、東アジアを含めた国際交流の場として利用していただいているところでありますけれども、それを外に広げていこうという目的であります。それを東アジアに特化してということで始めさせていただきました。
 ですからまずは多彩な催しが予定されております。身近なところでは公民館等でも開催することになっておりますので、1人でも多くの人達に催しに参加していただいて、アジアを体感していただき訪れていただくなりと。やはり一方向だけということはあり得ないと思いますので、双方向の交流につなげていくことを目的としているものであります。
 これは一過性のものではなくて継続的な事業としていきたいと思っておりますので、今後継続的な展開の中で、先ほどお話のあったような協働ですね。もっと市民の方々に主体的に参加していただくような仕掛け・仕組み作りも進めていく必要があるのではないかと考えています。
【記者】継続していくということは、年に1回、来年以降もやっていきたいということですか。
【市長】そうです。毎年開催していきたいと考えております。
【記者】福岡市が「アジアンマンス」で、アジアに向けての企画をずっとやっていらっしゃいますけれども、3市連携の取り組みをいろいろとされている中で、「アジアンマンス」等々、3市でのアジアの取り組みや連携も考えられていくのかどうか。
【市長】これは将来的な課題だと思います。今回もご協力いただいていますよね。(事務局に確認)
【事務局】今回我々も向こう(福岡市)に参加しますし、面的に広がりが出るものだと思っています。
【市長】3都市の市長さんとの会議、話の中でも東アジアに向けた展開は話題の1つとして上っておりますし、先ほどおっしゃったような福岡でのイベントもありますし、そうしたものとの連携をお互いにやっていければいいねという話もしているところであります。今回、具体的なものはないと思いますけれども、今後そうしたことも見据えて展開していきたいと考えています。

【質疑応答:公約検証大会について】

【記者】明日、公約の検証大会が開かれると伺っておりますが、市長選挙が近づいてくる中で市長選に臨む総括ということになろうかと思いますけれども、市長選挙に向けた次の公約は、明日の段階でどの程度市長ご自身の言葉としてお話しになられるのか。あるいは発表するタイミングはまた別にあるのか。今のところの見通しはいかがでしょうか。
【市長】明日の公約検証大会におきましては、もちろん2期目の4年間だけではなくて8年間を総括した話をさせていただきたいと考えております。そのことを踏まえまして会場の皆様方からも、時間がそう取れないかもしれませんけれども、ご意見をいただこうと思っております。そして最後に私のほうからこれからの熊本市に向けた思いということでビジョンの話をさせていただきたいと思っております。
 ただこのことは、公約の柱立てのような形になるのか、あるいは10年後や20年後、もっと先を見据えた熊本市の話になるのかもしれません。そのビジョンがあって次の4年間に何をしていくのか、そのために何をするのかという段階になってくるだろうと。ですから大変申し訳ないのですが、明日は次の4年間の公約をきちんと発表する場には恐らくならないと思います。これから先の熊本市の将来ビジョンへの思いを語らせていただきたいと思っています。そして段階的に公約として詰めていく。それはいろんな段階に応じて発表させていただく場も設けさせていただきたいと考えております。
【記者】いわゆるマニフェスト発表はいつぐらいになるのか、まだお決まりではないのですか。
【市長】すいません。選挙のスケジュールは固まりましたけれども、その公約スケジュールが発表できるような段階にはまだ至っておりません。

【質疑応答:政務調査費について―2】

【記者】お答えにくい質問になるかもしれません。市議会の政務調査費をめぐって市民団体の方が住民監査請求されたことについて、ある議員が「テロ行為に等しい」という表現をブログで使って物議を呼んだ一件がありました。報道等で市長もご覧になっているかとは思うのですが、政務調査費をめぐる住民監査請求についてそういった表現を議員の方が使っていらっしゃることについて率直にどうお感じになったかということと、冒頭部分と若干重なるのかもしれませんけれども、市長も県議会議員時代に政務調査費を当然受けて議員活動をなさっていたご経験を踏まえまして、政務調査費のあり方と言いますか、透明性の確保等、住民監査を受けることが政務調査費のチェックになろうかと思うのですけれども、住民監査請求も含めた最近の動きをどうご覧になっておられるのかを併せてお尋ねいたします。
【市長】まず1点目の議員のブログでの発言についてでありますけれども、このことにつきましては、そのブログの一部を捉えられて抗議をなさっている場面を私もニュースを通して見させていただきました。それに対して議員のほうからは「公開の場で説明なり話をしたい」とおっしゃっていましたので、やはり自らの言葉に対する説明責任はこれから自らで果たしていかれるものと思います。議員であれ、私のような市長もそうなのですけれども、ブログに書いたことも含めまして発した言葉は重い。それに対する説明責任も当然あるということ。それを今後果たしていかれるものと思います。
 ですから私自身がどう感じたかということにつきましては、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
 2点目の政務調査費のことにつきましては、確かに私も議員の経験がございますし、政務調査費をいただいて政治活動をさせていただいておりました。その当時から税金であるということもあり、しっかりと公表し直接政治活動に資するような使い方を意識して使ってきたところではあります。ただ、振り返ってみますと私自身が県議会議員の時には領収書の添付も必要ありませんでしたし、1枚の簡単な報告書で済むという状況でしたので、今と比べますと透明性という意味におきましては非常に問題があったと改めて感じているところであります。
 ただそうした中で昨今、随時見直しが進んできている。そうしたことに対しては応えていかなければならないのではないかと思っています。私も市長という立場の中で、政務調査費とは異なりますが税金の使い道はできるだけわかりやすく、透明性の高いものにしていくことは意識しています。
 ですから今の市議会の皆様方もそういう思いの中で委員会を開き、見直しを進めていこうとされているのではないかと考えております。

【質疑応答:新幹線「みずほ」について】

【記者】先日JRのほうで停車駅を限定した、今までより短い時間で鹿児島中央と新大阪間を3時間47分で行けるような新しい構想が明らかになったと思うのですけれども、新幹線が時間短縮される構想の中で、どういったことを市長は期待されるのか、改めてお聞かせください。
【市長】まだ正式な形でJRさんから公表されているわけではありませんけれども、そういう方向で進められているのは間違いないだろうという前提で話をさせていただきます。
 仮にああいう形で運行となりますと熊本と大阪間が、これまで約3時間20分という言い方をしておりましたが、これが3時間ジャストなり3時間を切るということになればさらに近付いたというインパクトにもつながるのではないかと思っておりまして、この効果は熊本にとって大変高いものと期待しているところであります。
 今週の月曜も神戸にまいりまして、観光プロモーションを行ってまいりました。大阪にも行きましたし広島にも行ってまいりましたけれども、こうした関西以西の各都市に対するプロモーション活動にさらに力を入れて、新たに走るといわれている「みずほ」、…「みずほ」という名前はどうかなという思いを正直持たないわけではないのですが、これまで「さくら」と言っておりましたのでズルッときたようなところがありましたが。これもまだ決定ではないということでありますので、いずれにしてもいろんなダイヤが編成される新幹線の効果を熊本に精一杯呼び込むべく、あらゆる準備を進めていきたい。そのための今回の補正予算であり、今日発表させていただいたことでもあると思っております。
【記者】その関連で名称の話なのですけれども、これまで市のほうでも「さくら」という名前を例えば事業の冠に取ったり、全面的に「さくら」をPRされてきたと思います。正式に「さくら」以外の名称が決まったらという前提なのですが、PR戦略の見直しなどどういう対応をされるのでしょうか。
【市長】正直、想定しておりませんでした。どこかのニュースを観ましたらJR九州の社長さんも「うちは『さくら』がいいんだ」という話をされておられますし、まだ決定ではないと思います。当然、正式に決定されればそれに応じた対応は必要だと思いますけれども、いずれにしても今の準備をきちんと進めていきたいと思っています。
【記者】改めて「さくら」でお願いします、というような要望をされるとか。
【市長】一度、(JR九州)唐池社長さんと話してみようかとは思います。

【質疑応答:民主党代表選挙について】

イメージ

【記者】時事的な質問で直接熊本市とは関係ない所もあるのですが、民主党の代表選挙が来月行われるということで、今朝方、小沢前幹事長が代表選出馬を表明したという動きもあり、民主党は今の政権与党ですので選挙になれば総理交代の可能性も当然出てくる話だと思います。
 そうなりますと国の政策的な変化が生じる可能性もありますし、ひいては熊本市も含めた地方自治体にも何らかの形で影響が出てくることも予想されます。事実上、総理を選ぶ民主党の代表選挙になりますので、地方自治体のトップとして今後の懸念と言いますか、何かお感じになっていることはありますでしょうか。
【市長】どうなるのか分かりませんが、総理大臣が短期間でコロコロ変わるという今の状況は非常に憂慮すべき状況だと思っています。菅政権がスタートしてまだ数カ月という中で、仮にまた変わることになれば、国際的な信用力の低下になりはしないかとまずは大変危惧しているところです。それは国際的な信用力だけではなくて、地方自治体にも大きな影響を与えるかも知れないということにおいて大変危惧しているところであります。
 しかしながら代表選という仕組みもあるわけですから、やるのであればしっかりとした政策論争を闘わせてほしいと思います。特に昨年の衆議院選で掲げたマニフェストがある意味宙に浮いているような状況です。これをどうしていくのかを財源も含めて明確に政策論争を闘わせるということであれば、まだ受け入れられるのかなと思います。ある意味、今回の代表選で今の混沌とした状況を突破することにつながるかもしれませんので、それはそれとして期待する部分でもありますが、ただこれまでの流れを見ておりますと、以前の派閥争いの延長線上のようにも見えますので、そうしたことに本当になるのかと懸念しているところでもあります。
 ですから大きな懸念・不安と一部の期待の中で代表選について見ている状況であります。

(終了)

このページに関する
お問い合わせは
政策局 秘書部 広報課
電話:096-328-2043096-328-2043
ファックス:096-324-1713
メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 
(ID:1692)
※資料としてPDFファイルが添付されている場合は、Adobe Acrobat(R)が必要です。
PDF書類をご覧になる場合は、Adobe Readerが必要です。正しく表示されない場合、最新バージョンをご利用ください。
〒860-8601 熊本市中央区手取本町1番1号 代表電話:096-328-2111(代表)096-328-2111(代表)
[開庁時間]月曜~金曜日の午前8時30分~午後5時15分(ただし、祝・休日、12月29日~翌年1月3日を除く)
copyrights(c) 2013 Kumamoto City Allrights Reserved