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熊本市長選後臨時市長記者会見

最終更新日:2010年11月12日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:選挙を終えての所感と今後の決意について】

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【市長】それでは、臨時記者会見ということで私のほうからは昨日の市長選挙を終えての思いでありますとか、あるいは今後に向けての決意等につきまして少しお話しさせていただきたいと思います。
 昨日の選挙を終えまして、夜に当選確実の報を受けました。大変うれしく思いましたのと同時にその責任の重さも痛感したところであります。その責任の重さとは、昨日も申し上げましたが、初当選の時よりも2度目、2度目の時よりも今回ということで、責任の重さは大変重くなっていると感じます。
それはやはり特に合併したということ、市域が広がったということ、さらに次の4年間は新幹線開業もあり政令市移行も控えているということもあり、大変大きな変化が熊本市に訪れることになりますが、様々な課題もあります。景気を立て直していかなければならないとか、市民の皆様方が安心して暮らせるような環境を整えていくとか、こうした声はアンケート結果や市民の皆様方からも直接いただいておりますので、今回の新幹線開業や政令市移行を、そうした市民の皆様方の願いに少しでも応えることができるようなものにつなげていかなければならないという思いを新たにしたところであります。
そして今日、市役所に朝から来ました。これまで週に1回、ずっと行ってきたことでありますが、バスで通勤し、正面玄関前に立って職員を迎え入れて、そして庁議を行い、先ほどは幹部職に対する訓示をさせていただいたところであります。
いよいよ今日から新たなスタートだということを思い、また次の4年間、職員たちと一緒になって仕事ができるということも大変ありがたく思い、感謝の気持ちを持ったところでもありますし、多くの職員たちを前にして次なる4年間、しっかり取り組んでいかなければならないという思いも強く持ったところであります。今回代表の庁議あるいは幹部・管理職員に対する訓示の中でも申し上げたところでありますが、それで早速公約の実現に向けて今日から動き出したいと思っています。
130項目の公約を掲げました。「熊本再デザイン宣言」であれ、「もっと暮らしやすさを実感できるまち」であれ、さらには「選ばれる都市へ」であれ、そうした130項目の公約実現に向けてアクションプランを作りたいと考えております。挑戦元年アクションプランということで、先ほども申し上げたように新幹線開業や政令市移行という大きな変化が次の4年間に訪れることになるのですけれども、できるだけ迅速に、スピーディーに対応していかなければならないと思っています。それから当然この公約を市の施策の中に落とし込んでいって着実に実現に向けて取り組んでいかなければならない。そういう思いの中でアクションプランの策定を考え、今日その思いを職員たちに伝えたところであります。
次年度予算の中で可能な限り反映させていきたい。予算や組織の中で反映させていきたいと思っています。策定の時期でありますが、先ほど申し上げたように今日がスタートであり、だいたい100日程度でこのアクションプランを策定できればと考えております。今日から数えて100日程度であれば、十分に次年度予算や組織にも間に合うということで、100日程度の中でしっかりとした行程表を作り上げていきたいと考えています。
その組織でありますけれども、やはり私をリーダーとして、トップとして庁議メンバーをメンバーといたします「挑戦元年アクションプラン プロジェクトチーム」を本日発足し、先ほどの庁議を第1回目の会合に代えてスタートしたところであります。そして今のプロジェクトチームの下に3つの再デザイン「市役所の再デザイン」「交通体系の再デザイン」「中心市街地の再デザイン」この3つの再デザインにつきましてワーキンググループを設けたいと思っています。
更には「選ばれる都市へ」。これについても「選ばれる都市ワーキンググループ」を設置し、先ほど申し上げましたように各局横断的なものになりますだけにワーキンググループを作り、しっかりと行程表を作り具体化・実現に向けて取り組んでいきたいと思っています。
繰り返しになりますが、次の4年間は大きな変化が訪れることになりますし、新幹線や政令市だけではない、例えば国との関係で言えば地域主権を含み様々な環境の変化が訪れる可能性があるわけでありますけれども、どのような状況になっても、政令市になるということはいろんな意味で自立するということでありますので、しっかりと市民の皆様方と一緒になってこの熊本市のまちを自ら考え、自らの行動の中で未来を切り開いていく4年間にしていきたいと思っています。
そういう意味で、今日は新たなスタートという意味で大変緊張感を持って臨んでいるところであります。
以上が私のほうから申し上げます市長選を振り返って、あるいは次に向けての決意でございました。私のほうからは以上です。それでは質問を受けさせていただきます。

【質疑応答:投票率について】

【記者】選挙戦についての話に戻したいのですが、今回の投票率が36.18%。30%台に割り込んだわけですけれども、この投票率についてどのように受け止められて、この結果をどう分析されているのか。その辺のお考えをお願いします。
【市長】投票率は過去2回の市長選でも常に意識してきたことであり、少しでも高い関心の中でという思いで、今回の選挙戦にも臨んできました。できるだけ多くの市民の皆様方に直接(訴えたい)という思いで、街頭演説を繰り返し繰り返し行ってまいりましたり、あるいは関心が低いと言われております若い人たちをターゲットにおいて、大学で個人演説会を行わせていただいたり、学生主催の公開討論会に参加したりと、様々なことを行うことによって関心を高め、ひいてはそのことが投票率の向上につながればという思いでやってまいりました。
 ただ、過去2番目に最低という結果に終わりまして、当選したことは大変うれしいことではありますが、一方におきましては残念であり、私自身の力不足かなと率直に感じているところであります。詳細な分析についてはまだできているものではありませんけれども、可能な限り、今後も市民の皆様方から声を聞いていきたいと考えています。もし行かなかったという人がおられる場合には、なぜ行かなかったのか、あるいは私に任せるという意味で行かなかったのか、あるいは私も含めてどの3人にも推す候補者がいなかったので行かなかったのかなど様々な分析が必要だと思っております。

【質疑応答:今後の議会運営について】

【記者】今回の選挙戦に関しては、各会派、自民党市議団が支持を表明されましたが、その上で選挙戦が行われ、今後の議会運営について今考えにお変わりがあるのかどうか。
【市長】このことも繰り返し申し上げてきたことでありますが、対議会という意味において何ら変わることはございません。確かに最初の市長選、2回目の市長選、そして今回の市長選と、だんだん応援をしていただける議員の方の数が増えているのは間違いがないわけです。
ただ1期目と2期目、そのことによって何か私が議会に対するスタンスを変えたか。すべてと等距離という姿勢を変えたつもりはありませんので、その姿勢は今後も貫いていかなければならないと思っています。

【質疑応答:勝因について】

【記者】改めて、今回の選挙戦の勝因についてお伺いしたいのですが。いかがでしょうか。
【市長】勝因ですか。そうですね、ある意味では2期8年間の実績を評価していただいたのかもしれません。さらには次の4年間に向けての期待ですね。その実績・経験を次の4年間に生かして欲しいと。今の熊本市は大変厳しい状況もあります。先ほども申し上げたように、もっと景気を良くしてほしいという声をたくさんいただきましたし、暮らしの部分でももっと充実させてほしいという願いや祈りを聞いてまいりました。そういうものをまたお前がやれ、しっかりやれということなのではないかと感じたところであります。

【質疑応答:新人2候補の得票について】

【記者】今回、2週間前に立候補した全く無名の新人候補が2万票余りを取りました。票の出方についてはいろいろ分析が必要でしょうけれども、議会改革1本だけを訴え、ある程度都市層の票を集めたという考え方ができると思うのですが、今回そういう他候補の票を見て、特にそういう新人候補についてどうお考えになっていますか。
【市長】志垣さんは議会改革を訴えて、重松さんは国保など福祉中心に訴えてこられた。その2人が一定の票を取られたということは、そうしたことに対する一定の期待の表れではないかと思っています。
 私自身は例えば議会改革ということであれば、二元代表制の中で自ら変わることによって議会も変わる、議会が変わることによってこちらも変わらなければならないという緊張感のある関係の中で、お互いに切磋琢磨していく必要がある。これまで私の政治姿勢につながる話でもありますので、それを続けていきたいと思っています。
 そして私たちがより民意を反映するような市役所をつくっていくという意味では、今回公約の中で2千人委員会を立ち上げようとか、区民会議を立ち上げていこうとか、もっと市民の声を反映する行政。変わる・変わっていくという中でまたさらに議会もということにつながっていくのではないかと思っています。
 それから福祉のことにつきましても、「福祉に冷たい」という言われ方もされておりましたが、確かにまだまだ不十分なところもあります。それは今回公約の中でいくつか掲げているものもあります。子育て支援も含めて、できるだけ迅速に予算化し対応していく中で、そうした声にも応えていきたいと考えています。

【質疑応答:「戦いづらかった」という発言について】

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【記者】「これまで3回の選挙戦で、ある意味一番戦いづらかった」という発言があったと思いますけれども、それは具体的に言うとどういう部分が戦いづらいと感じていらっしゃったのでしょうか。
【市長】やはり、争点がないと言われておりましたが、私は、争点はないことはないと申し上げておりました。これからの4年間、大変重要な時期を迎えることになる熊本市のビジョンをどう描き、具体的にどう進めていくのか。まさにこれから先の熊本市の状況を考えた時には、全体の熊本市をどうしていくのかという政策論争をしっかりとやっていく必要があると思っていました。
 ただ相手の候補を見ていますと先ほどお話もありましたように、一方は議会改革、市長の退職金も含めてそうしたこと。さらには福祉を中心とした、あるいはこれまでの私に対する批判であって、政策論争という意味では少しかみ合わない部分があったと感じています。それと同時に、市民の皆様方の関心と言いますか、関心は決して低くないと思いますが結果的に投票率が上がらなかったということは関心の部分にも問題があったのだろうと思っています。ですからできるだけ街頭に立ち、直接話をし、あるいは若者を対象にしてということもやってきたつもりではあります。必死になってこれまでやらないようなこともやって、市民の皆様方の関心を高めようと取り組んできました。そういう意味でのやりにくさというのはありました。
【記者】今後ということで言うと、関心を高めることは政令市で重要になってくると思うのですけれども、そのプランというか、もう選挙は終わりましたが、市政に対する関心をどう高めていこうという考えをお持ちですか。
【市長】選挙戦で公約をできる限り知っていただこうと。そしてその公約実現に対する期待を集めたいということで選挙戦を戦ってきました。選挙は終わりましたけれども、この思いは今後も続けていきたいと思っています。ですから先ほど申し上げたこの公約を、これから具体的にどのように形にしていくのかというアクションプランを作り、公表し、市民の皆様方にこれからの熊本市に対する関心を高めていただけるようにしたい。
 もちろん公約を実現するというのは市役所だけでできるものではありません。市民の皆様方の協力が必要な部分もありますので、その協力をしっかりと呼びかけていきたいと考えています。

【質疑応答:長期政権となることへの意識について】

【記者】今回当選されて、次は3期目ということになるのですけれども、3期目の任期を終えると12年。10年を超えるということである意味長期政権になるのですけれども、1人の市長が10年以上同じポジションでやっていく、そのこと自体をどう受け止められるかということと、それを踏まえての今後の市政をどう運営しようと意識しているのかについてお願いします。
【市長】基本的には4年・4年だと思っています。ですから次の4年間しっかりと仕事をしなければならないということだけであります。そのことを踏まえてどういうふうに、という話でありますが、特にこれまでと変わることはないと考えております。
【記者】1人の市長が長期にわたってやっていかれることについて、何か意識はありますか。
【市長】それはいろんな状況もあるのだろうと思います。今回あえて「挑戦元年」というフレーズを出しているのは、次の4年間は新しいステージに熊本市が移る、新幹線や政令市がその意味であるわけですけれども、そこに対しての私自身初めての挑戦だという意識の中で戦って来ました。ですからこの4年間、しっかりとやらなければいけないというだけであります。

【質疑応答:不適正経理について】

【記者】市長選とは直接関係ないのですけれども、選挙期間中に会計検査院のほうから1億円に上る熊本市の不正経理が指摘されております。このうち2年前に「預け」などが問題になった市の調査で判明していた分を除くと、7,500万円ぐらいの完全に新しい部分の不正経理が発覚したことになるのですけれども、詳しい報告はまだかもしれませんが、このことについてはどう対応していきたいとお考えなのか。
【市長】選挙期間中にその報告を聞きました。ですから、詳細につきましてはこれから聴取するということになります。いずれにしましても今回のことは重く受け止めさせていただいて、国庫への補助金返還などの必要な対応はもちろん行ってまいります。さらには再発防止も第一義でありますので職員の意識改革を含め、さらに徹底した再発防止策に取り組んでいきたいと考えております。
 前回の自主的な調査と今回の調査の違いについては、調査の手法も違いますし、あるいは自主的ということで限界があったことも事実です。いずれにしても前回の調査と今回の会計検査院の調査の違いがどこにあるのか、そしてなぜ違いが生まれたのか、その辺は調査して必要な対応を講じてまいりたいと考えています。いずれにしても、こういうことを繰り返すことのないようにつなげていかなければならないと考えています。

【質疑応答:「挑戦元年アクションプラン」について】

【記者】先ほどおっしゃっていた「挑戦元年アクションプラン」のことで、こういう理解でいいのかということですけれども、いわゆるプランを作るために今日庁議メンバーでプロジェクトチームをつくって、そのリーダーが市長であって、プロジェクトチームの下にワーキンググループがいくつかある。
【市長】今のところ4つを考えています。
【記者】4つですね。3つの「再デザイン」と「選ばれる都市」の。
 ワーキンググループでいろんなことをたたき台にして最終的にプロジェクトチームで決める?
【市長】そうです。最終的にはアクションプランを作るというものです。

【質疑応答:「交通体系の再デザイン」について】

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【記者】3つの「再デザイン」のうちの1つで、公共交通のあり方について。公約の中にもサブターミナルの整備などが文言として入っています。これはどのような形のイメージで再編を進めていこうとされているのか、現段階で考えていらっしゃる部分をお願いします。
【市長】イメージで言いますと、これまでも申し上げてきたような鉄軌道系を基軸に据えるということ。そしてバス網の見直しを行うことによって市域全体の利便性向上につなげていこうというものです。その中にサブターミナルのしっかりとした位置づけは必要だろう、不可欠だろうと思っています。
 そして軌道とサブターミナルとを一致させることも一つの手法ではないかと思っています。いずれにしても今申し上げたような基本的な考え方で、これまで長年の懸案、課題でもあった公共交通網の再編に次の4年間の中でしっかりと取り組んでいきたいと考えております。そのことが項目としては「暮らしやすさを実感」と「交通体系の再デザイン」と分かれてはいますが、それを進めることが暮らしやすさにもつながるという意味においてしっかり取り組んでいきたいと考えております。

(終了)

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