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第4回定例会後市長記者会見(平成22年)

最終更新日:2011年1月18日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【はじめに】

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 本日は第4回定例会を終えましての所感を述べさせていただきました後に2点発表させていただきます。

【市長所感:第4回定例会を終えて】

 まず、議会を終えての所感でありますが、補正予算、条例など提案した議案につきましては慎重にご審議いただきまして、継続案件1件を除き、原案どおり可決いただいたところであります。
 今議会では、先月末(26日)に国の「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策補正予算」が成立したことに伴いまして、本市の経済対策関連補正予算案を、議会最終日直前に急遽追加提案させていただきました。年末を控え、経済・雇用情勢の悪化が懸念されているところでありまして、国・県などの動きに呼応し、迅速かつ効果的な雇用・経済対策を実施する必要があることから、今議会の会期に間にあうように提案したところであります。
 その主な内容としては、「雇用対策・地域活性化」、「安全・安心対策」、「弱者対策」、「知の地域づくり」この4つの対策を柱に据え、道路・橋梁・河川の整備や学校施設の耐震化、庁舎等公共施設の改修、さらには新幹線開業記念プレミアム付商品券の経費助成、子宮頸がん予防・ヒブ・小児用肺炎球菌の三種ワクチン接種経費の助成などに取り組むこととしております。本日、可決いただきましたので、準備の整いましたものから早急に執行し、本市の雇用確保・地域経済の活性化につなげていきたいと考えています。
 本会議の質問におきましては、初登壇の方からベテラン議員まで登壇され、政令市移行後のまちづくりや地域振興策をはじめ、間近に迫りました九州新幹線全線開業に向けた観光振興策や農業問題、シティマラソン大会開催に向けた取り組み、さらには子育て支援や、教育問題、地域主権と二元代表制などなど、市民生活に身近なさまざまな話題から国政や地方自治の課題まで質問内容は多岐に及びました。
 また、市長当選後初めての議会ということもありまして、「3期目に向けた決意」として、公約実現に向けた財政的な裏付けや乳幼児医療助成制度拡充や市政経営会議(仮称)の設置、市場化テスト・事業仕分けの導入、コンベンション機能充実への取り組みなど、市長選で掲げた公約に関する数多くの質問もいただいたところであります。
 市長選を通じまして繰り返し申し上げてまいりましたように、3期目の市政運営を「新たな挑戦」と位置づけておりまして、私自身、改めて原点に戻り、公約実現を目指し、市民の皆様とともに新たなまちづくりに挑戦してまいりたいと考えております。公約に掲げた130項目の事業を着実にかつ、できるだけ早く実現してまいりますためにも、「挑戦元年アクションプラン・プロジェクトチーム」で「挑戦元年アクションプラン(行程表)」の策定に取り組んでいるところでありまして、2月中旬までにはお示ししたいと考えているところでございます。

【市長発表:総務省等への熊本市の政令指定都市の実現に関する要望について】

 続きまして報告に入ります。まず1点目でありますが、総務省等への熊本市の政令指定都市の実現に関する要望についてであります。
 先ほど本会議において、政令指定都市実現に関する特別委員会の江藤委員長の総務省等への要望派遣の議決があったとおり、今月の21、22日両日の日程で総務省と関係機関への熊本市の政令指定都市の実現に関する要望を、坂田議長と江藤委員長と合同で行うこととしております。
 今回の要望活動は、今定例市議会において意見書が議決されたことを受けての、熊本市単独での要望活動となります。先行政令指定都市におきましても、同様の要望活動をされており、また、県議会で熊本市の政令指定都市の実現に関する意見書の議決が行われた後には、県・市合同での要望を行うことを考えているところであります。以上が1点目の報告です。

【市長発表:「とれたてマルシェ」について】

 2点目は、農産物直販所「とれたてマルシェ」についてであります。
 現在、本市には、15箇所の農産物直販所がありまして、「安心・安全、新鮮で美味しい」農産物が販売されております。生産者の顔が見える販売所として、地域住民にたいへん人気がございます。しかし、これらの直販所の多くは、経営規模が小さく情報発信力も乏しいことから、まだまだ認知度が低い状況にあります。
 そこで今回、本市では、その認知度の向上を図るため、農産物直販所の愛称を「とれたてマルシェ」とさせていただきまして、「PRパンフレット」や「のぼり旗」を作成いたしました。また、「PRパンフレット」の情報は、「わくわく都市くまもと」公式ホームページにも掲載いたしまして、広く全国に向けても情報発信を行うつもりでございます。
 今後は、熊本の「食」をこれまで以上に重要な観光資源と位置づけまして、「熊本に来ればおいしいものが食べられる」、あるいは「食に恵まれた熊本に住みたい」と思ってもらえるような「食の都くまもと」として、広く全国にその魅力を発信していきたいと考えております。
 このような中、「とれたてマルシェ」のキックオフイベントといたしまして、来る12月21日(火)と22日(水)、九州新幹線全線開業プレイベント「熊本市農産物直販所 冬の合同販売会」が、熊日会館びぷれす広場で開催されることとなっております。
 以上で発表を終わらせていただきます。

【質疑応答:継続審議となった市道認定議案について】

【記者】まず議会について。市議会の中で今回は市道の認定で継続審議が1件と、なかなかない珍しいことが起きたのかなと感じたのですが、これについてはどのように受け止めていらっしゃいますか。
【市長】こちらとしては認定をいただきたかっただけに、大変残念に思っております。しかしながら、継続でありますから、1日も早く認めていただいて、最大の問題にもなっております遮断機設置などの安全対策、これをぜひ実施したいと考えております。
【記者】来年度当初予算の中で予算を盛り込もうとされているという話も聞きましたが、間に合いますか。
【市長】通常の手続きであれば今回認定をいただいて、新年度予算に計上して工事に移っていく予定でありましたが、残念ながら今回継続ということになりましたので、並行して進めていかなければならない状況も生じてきたのかなと思っております。

【質疑応答:総務省等への熊本市の政令指定都市の実現に関する要望について】

【記者】21日と22日に総務省と関係機関への要望。これは坂田議長と江藤委員長とされるということですが、関係機関というのはほかにどういったところになるのですか。
【市長】総務省が当然メインになります。内閣府も対象になりますし、県選出の国会議員も回ろうかと考えております。
【記者】それに関連して、県議会の議決を得て合同で改めて行かれると思うのですが、それを前にいち早く行かれる意味は。特に市として強く要望されたいことがあるのですか。
【市長】今回、市議会では議決をいただきましたので、熊本市においては議会と執行部が一体となってこの政令市に向けた準備をしているということをアピールする上においても、議決をいただいてできるだけ早い方がいいのではないかという判断の中で今回行くことにしております。
 先行政令市を見ましても同じような動きでもあるようです。市議会での議決をもって市が動き、県議会の議決をもって県市で動き、ということが他の先行政令市でもあっているようではあります。
【記者】今の総務省要望で、確認ですけれども、この前議会では政令市意見書を可決されて、そういう文書、要望書なり意見書を携えて提出することになっているのですか。
【市長】文書の提出を予定しております。
【記者】国に対する要望書という形になるのでしょうか。
【市長】意見書という形になるようであります。
【事務局】要望書ですね。
【記者】それは市議会と市の連名になりますか。
【市長】失礼しました。要望書です。市として、ですね。ですから議会はその意見書を議決したという報告ということでいいですか。(事務局に確認)
【事務局】市長名で要望書として出します。市議会のほうは意見書ということです。

【質疑応答:新合同庁舎B棟建設予算の復活計上について】

【記者】今朝の新聞報道で、「合同庁舎B棟整備再開へ」という記事が載っていたのですが、これは実際に市長のほうにも国交省から連絡等はあったのでしょうか。
【市長】この事につきましては、私が知りうる範囲で申し上げますと、今日の午前中に国土交通大臣の記者会見があって、記者の質問に対して大臣のほうから「無駄という課題の解決がなされている状況と、出先機関の見直しについては、アクションプランが策定されておりますので具体的な案が出てきた中で判断したい」とおっしゃったということ。
 さらには、来年の事業実施についての国交省の意見として、「最終的には予算編成過程で決定していく」という回答をされたと伺っております。
 現在、県とも協力いたしまして、早急に、大臣の発言の真意を確認するよう指示をしているところであります。無論、B棟建設は本市にとっても切望している大変重要な事柄でもありますので、出来るだけ早く早期再開を強く願っている事は申し上げるまでもございません。以上であります。
【記者】B棟のことで言いますと、今「切望されている」とおっしゃいましたけれども、改めてどういう部分でB棟がスムーズにいけば市にとってメリットがあるのかという話をもう一度。
【市長】ポイントは2つだと思っています。まずは、新幹線開業に向けて駅周辺整備を進めておりますけれども、その駅周辺整備のやはり目玉、核となる施設として位置づけており、これまで工事を進めてまいりました。県市連携をしながら用地の取得をし、そこに移っていただくということで、県・市・国、三者連携のもとに進めてきたものであります。ご案内のように、今駅周辺整備が進んでおりますが、道路の拡幅やあるいは市電のサイドリザベーション等も、合同庁舎両棟の完成を念頭においた上での整備でありますので、これが途中で止まってしまうということになりますと、駅周辺整備全体にも、整備だけではなく駅周辺の活性化にも大きな影響を及ぼすということで問題であるといった認識を持っております。
 そして、もう1点は駅周辺だけではなく中心部の問題であります。現在、桜の馬場城彩苑、来年3月5日のオープンに向けて工事が進められているところでありますが、元々、現在の桜の馬場城彩苑と今国の合同庁舎があります所の一体的な整備を考え、熊本城の賑わいを城下町全体へ広げていきたいというコンセプトでおりましただけに、今回の新たな合同庁舎の建設が遅れれば、それだけ移転も遅れるという事になりますので、この中心部におけるお城から城下町へというその取り組みについても大きな影響を及ぼすと考えております。そして、その事を何度も国に対して説明し、早期再開を要望している状況でございます。
【記者】大臣発言の真意は確認中ということですけれども、市長としてのその発言に対する率直な感想と、今から検討、判断するところということで、改めてまた何かの機会をとらえて要望する考えがあるのかどうかという点について。
【市長】発言に関しての感想というのは、先ほど申し上げたとおりでございまして、この発言だけからはなかなか読み取れないところはございます。ただ、この熊本の合同庁舎についての認識といいますか、大臣の認識というものは確実に深まっているのではないかとは感じたところであります。ですから、その認識がさらに深まって、動かしていただけるように、更なる要望が必要かと思っています。ただ、その前段として、先ほども申し上げましたような発言の真意、それをしっかりと確認したいとは思っております。
【記者】今まで県知事と一緒に何回か行かれて、先般も地元として実現できるように協力していくということを要望として国のほうに言ってこられました。あと予算編成の過程でどうなるかというのはあるかもしれませんが、あれを計画通りに実現するために、地元として協力していくという意向をお持ちなのかを改めて。
【市長】地元としての協力としては、仮にその出先機関の見直しが進められておりますので、それで空き部屋が出た事を心配されているのだろうと思います。
 その事に対しこれまでも申し上げておりました事は、ここが駅の一等地でもあるという事で、仮に空き部屋が出たとしても様々、新たな入居というのは考えられるのではないかという話をし、もう1点は、例えば出先機関の見直しが行われたとしてもその仕事自体はどこかがやらなければならないでしょうと。現在、広域連合のような受け皿という発想もあるようですので、場合によってはそういう使い方もあるのではないですかという事。さらには、それでもどうしてもという時にはもっと県・市、連携して積極的な関与も考えてまいりますということを申し上げ、空き部屋が出る可能性というのは非常に低いのではないかという話をさせていただいている状況です。ですから、そういう面での協力は惜しみませんという話をしているところです。
【記者】もうあとワンプッシュが必要なのかもしれませんけれども・・・。
【市長】率直なことを言えば、本来は国・県・市連携し、取り組んできた事業でありますので、それがいろんな理由があるにせよ、急遽止められてしまうということはある意味信義上問題ではないかという強い思い、憤りも感じているところではあります。
【記者】大臣は当然、来年度からということに関しては明言していないわけですが、そういう意味での「もっと早期に」という働きかけは。予算編成が今年の年末までに進んでいくことになると思いますけれども、年内に改めて東京に行かれることはお考えになっていないのですか。
【市長】年内は、別件ではありますが来週上京する予定ではありますから、状況に応じて再度ということも考えたい。状況と国交省の今の考え方を改めて確認した上で、必要であれば動きたいと思っています。
 先ほど紹介した発言の中で、最終的には予算編成過程で決定していくという話というのは、そういう意味では実際動かそうという思いが含まれているのかという期待はしているところではあります。これまで予算要求にも含まれていなかったわけでありますから、それが今回そういう発言になったということは、これまでよりも前進していることは間違いないのではないかという感触ではおります。

【質疑応答:フェアトレード・シティについて】

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【記者】今日の議会でフェアトレードの決議があったと思うのですけれども、今フェアトレード・シティを目指そうという動きがある中で、市長のフェアトレードに対する考え方と、今後の方針をお聞かせください。
【市長】フェアトレードへの私の考え方?
【記者】そうです。
【市長】私というか市としての。私自身もこのフェアトレードの活動には何度か直接参加したこともあります。シンポジウムに参加したりファッションショーに参加したりしたこともありました。大変重要な活動だという認識は持っています。そして全国の中でも熊本は大変進んだ取り組みをされているといった認識を持った中で、市としてできるだけ応援していこうということでした。
 これまでもいろんなイベントの中でフェアトレード商品を取り扱ったり、あるいは市庁舎の中でもフェアトレード商品を取り扱ったりということで側面的な応援はしてきました。
 今回、議会で決議されたわけでありますけれども、最後のくだりで「執行部に対しフェアトレードの理念周知に努めるよう切望する」という決議でございますから、これまでも努力してきたつもりでありますが、改めて今回決議をいただきましたのでそうした取り組みを強化しなければならないという思いはございます。

【質疑応答:九州新幹線のダイヤ発表について】

【記者】今日午後2時に九州新幹線のダイヤが発表されます。(開業まで)今日で85日前ですが、まだ具体的な内容は出てこないと分からないところはあるのですけれども、都市間の快速電車が残されたり、熊本市にはどの電車も停まることになりますが、県内全体で見れば地域の利便性に配慮した内容になるとみられています。そういうダイヤの発表を受けて市長としてどうお考えですか。
【市長】それは新幹線のダイヤの発表ということですか。
【記者】在来線も含めた。
【市長】詳細なことは発表後になると思いますけれども、熊本駅には1時間あたり上下各4本の列車が到着するということで、最速33分で到着できる福岡や、45分で行き来できる鹿児島など、頻繁に移動できる点は本市民にとって大変利便性が高まりありがたいことだと思っております。
 それだけではなくて大阪まで2時間59分ということで3時間を切るということでもありますし、そして本数等を見ましても熊本にとっては今回の新幹線ダイヤ編成だけをとらえると大変ありがたい編成をしていただいたという認識をもっておりますし、この新幹線効果を是非高めていかなければならないと思っております。ただどうしても新幹線開業だけではなくて在来線も含めたところでのダイヤ編成に注視しなければならないと思っておりますが、これまで要望活動を行っておりましたので、そうしたことにも配慮した発表がなされるものと期待しているところであります。
【記者】今のタイミングでは非常に微妙で、後でぶらさがり等があるかもしれませんが、報道の中でいくと在来線、豊肥線あたりに快速を設けるなどあるようですけれども、熊本都市圏の交通網を考える時に鉄軌道を基軸にということを市長は再三主張されています。そんな中、富合新駅は確実に新しくできるわけですけれども、そのことについて1つご意見を。
【市長】そうですね。今回、公約の中でも交通体系の再デザインを掲げております。基本的な考え方としては鉄軌道系を骨格に据えてバス網を再編していく中で、市域全体の公共交通網の充実に取り組んでいきたいという考えでおります。
 特に今回合併をして、市域が北へ南へと大きく広がったことを考えましても、JR鹿児島本線をもっと交通体系の再デザインの中で生かしていく必要があるだろうと思っています。南のほうを見据えた時には新富合駅、これを大いに活用していくような再編につなげていかなければならないのではないかと考えています。
【記者】具体的には富合新駅はどんな感じで位置付けたいと?
【市長】具体的にはこれからだとは思いますけれども、ただやはりバスなどの連結、乗り換えの利便性が高いものにしていく必要があるだろうと思っています。
【記者】豊肥線についてはどうですか。
【市長】ある意味ではJR九州にとってドル箱路線になっているところでもありまして、今回特急がなくなるということで、今の特急、大津までの特急が仮になくなるとした時には大きな影響が出てきますので、そこはしっかりJR九州のほうでも手当をしてくれると思います。豊肥線をどう思うかということでありますが、先ほど申し上げた鉄軌道系の骨格の中でも非常に太いパイプだと思いますので、ここも当然大事にしていきたいと思っています。
 鉄軌道同士の結節という意味では市電との乗り換え、上下での乗り換え工事が進められているところでありまして、これがやや遅れそうだという話が出ておりますが、1日も早く結節し、JR豊肥本線と市電とがより生きてくるようなという意味におきましても、この工事は急がなければならないという思いを新たにしているところであります。
【記者】確認ですけれども、今の結節工事が遅れるということですが、基本的に県が主体でやっていらっしゃいますが、市がやる駐輪場の整備、その辺のスケジュールが変更を余儀なくされるということはないのですか。
【事務局】駐輪場の整備につきましては、基本的に今県が行っております新駅舎の建設、連絡橋ができた後に最後の工事として建設される予定でありますので、遅れると見込んでおります。ただ電停の移設につきましては、新幹線開業までに間に合わせたいということで、それを目指して頑張っているところであります。
【記者】完成目標はどのくらいですか。
【事務局】県の発表で7月に連絡橋ができるということでございますので、その後に駐輪場が設置されるということでございます。時期については今のところ分かりません。

【質疑応答:城南合併特例協議会委員の非違行為について】

【記者】今朝の本会議で城南町議、合併協議会委員についての話が出ていましたけれども、今回は適格性を欠く判断にまでは至らないから処分をされないというようなことをおっしゃったと思うのですけれども、改めてその理由を。
 また、そもそも協議会の中に処分する規定がないということだと思うのですけれども、改めて処分する規定を今後作っていくお考えがあるのかどうか、その2点をお聞きしたいのですが。
【市長】理由については先ほど議会答弁で申し上げた通りではあります。合併特例協議会の構成員の解任の方法については、合併特例区の規約で定めることとなっておりまして、規約において「市長は構成員がその職務に必要な適格性を欠くと認める場合または心身の故障により職務の遂行に耐えられないと認める場合には当該構成員を解任することができる」と定められているところであります。
 そうした中で改めて今回の事案につきまして検討いたしました結果、それは非違行為に至った経緯や動機、故意、過失の度合い、社会的な影響、職責との関係、さらには日頃の勤務態度や非違行為後の対応なども含めて総合的に判断した結果、(解任には)至らないと判断したところでございます。
 今後そうした基準等を設けるのかということでありますが、現時点におきましてはそこまで考えているものではございません。ただ先ほど議場でも申し上げましたように、今回は解任までには至らないと判断しておりますが、しかしながら右翼団体あるいは暴力団と深い関係があるのではないかと疑われるようなことにつきましては、公的な使命も担っている合併特例区協議会構成員としてしっかり反省してもらわなければならないであろうと考えております。
 ですから改めましてそうした職責を認識していただき、反省を求めてまいりたいと思っています。

【質疑応答:立野ダムについて】

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【記者】先日、立野ダムについての協議の場が正式に設置されまして、市長を含め流域の市町村と九地整で今後の立野ダムについて協議していくことになったと思うのですが、その協議の場で改めて立野ダムに対して市長が熊本市の立場として訴えていくべきものをお伺いします。
【市長】河川整備と立野ダムを含めた流域の期成会がございまして、その中で私自身は会長という立場でこれまで国に対して要望活動を続けてきたという経緯がございます。それはやはり白川の大水害だけではなく、その後もたびたびこの中心部を含めて白川の氾濫、あるいはもう少しで氾濫に至るという厳しい状況もありましただけに、しっかりと治水対策を講じてもらいたいという思いの中で活動を続けてきたものでございます。
 そういう中で今回、国が、ダム事業については全体的に再点検するという意味での検討会議が立ち上がったわけでありまして、私どもとしてはできるだけ早く結論を出していただきたい。結論を出していただいて、早く治水対策を進めていただきたいということをしっかりといろんな場で発言していきたいと思っております。
【記者】市長としては、効果的な治水対策という意味でダムが最善と言いますか・・・。
【市長】私どもとしては国のほうからそれが最善の策だという説明を受けてまいりました。それから心配される環境面においても、穴あきダムであるということで水質に対する影響も極力少ないという説明を受けてまいりました。そして何より、先ほど申し上げましたように、治水の課題を抱えております中で、できるだけ早くという思いで運動を進めてまいりましたので、仮にダムよりももっと効果の高い、あるいは早くできるようなものを国のほうが示せるということであれば、極端なことを言えばそれで構わないのかもしれません。
 ただこれまでは、そういうものはあり得ないという話でありました。いずれにしても早く結論を出していただきたいというのが、流域の住民を抱える市長としての強い思いであります。いつまでもこの中断した状況を引きずってほしくないという強い思いを持っております。


(終了)

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