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年頭市長記者会見(平成23年1月)

最終更新日:2011年1月11日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【はじめに】

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 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 本日は、早速ではありますが、年頭にあたりまして、今年1年の抱負を述べさせていただきました後に3点発表させていただきます。

【市長発表:新年の抱負について】

 新しい年が幕をあけたわけでございますが、本年は、3月12日に九州新幹線全線開業、来年4月に政令指定都市移行を控え、まさに本市の将来を左右する重要な年でありまして、新たなステージに移行する転機の年と考えております。新年を迎えまして、この大事な時期の市政運営を「新たな挑戦」と位置づけ、私自身、改めて原点に戻り、市民の皆様とともにまちづくりに取り組んでいく決意を新たにしたところであります。
 まず、九州新幹線全線開業に向けての取り組みといたしましては、熊本駅前東A地区の再開発事業や西口駅前広場の整備、熊本駅を中心とした交通網の整備など、熊本の陸の玄関口にふさわしい魅力あるまちづくりを進めてまいります。
 また、中心市街地におきましても、3月5日の「桜の馬場 城彩苑」のオープンを機に、熊本城と一体となった「熊本の顔」として、新たな賑わい空間を「再デザイン」してまいります。
 さらに、年末の会見でも申し上げましたが、桜町地区を念頭にコンベンション施設の整備に向けた検討チームを早急に立ち上げまして、九州中央の交流拠点都市として国際的にも認知されるコンベンションシティを目指してまいりたいと考えております。
 一方、本市は、昨年、人口約73万人の新熊本市としてスタートし、政令市移行に向けて大きく前進しました。来年4月の政令市への移行が円滑に進みますよう、組織体制の整備、人材育成、電算システムの開発、さらには区役所庁舎や土木センターの建設など、ソフト・ハード面での移行準備を遺漏なく進めますとともに、「熊本市政令指定都市ビジョン」に基づき、「日本一暮らしやすい政令市くまもと」の実現を目指してまいります。
 冒頭、「新たな挑戦」と申し上げましたが、熊本の新しいステージにふさわしいまちづくりを進めますため、「くまもと再デザイン」に取り組むとともに、市民が誇れる「もっと暮らしやすさを実感できるまち」を創り、全国から、さらには東アジアから「選ばれる都市くまもと」となりますよう、今年も様々な挑戦を行っていきたいと考えております。
 本年もすばらしい年となりますことを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。
 以上、年頭にあたりましての抱負を述べさせていただきましたが、引き続き3点発表させていただきます。

【市長発表:熊本市シンガポールビジネスミッション派遣事業について】

 まず、1点目は、熊本市シンガポールビジネスミッション派遣事業についてであります。
 急激な経済成長を遂げております中国などの東アジア諸国へ、販路拡大のために海外への事業進出を検討、展開する企業が増加しているところでありまして、本市におきましても、このような企業の動きを支援、促進することを東アジア戦略の中にも盛り込ませていただいており、見本市への出展、個別商談会の開催等を実施していくこととしております。
 東アジアの中でも、特にシンガポールにおきましては、食の安全・安心への関心が高く、今後、地元産食品の有望なマーケットになることも予想されますことから、本市では、今年の1月19日~1月22日の4日間、私をトップとするビジネスミッション訪問団を派遣することとしております。具体的には、商談会等の開催や現地政府関係者、流通関係者等へ地場産品のPRを通じて地場企業の販路開拓・拡大を図りますとともに、現地旅行代理店などを訪問し、新たな旅行商品の造成や観光客誘客に繋げたいと考えております。

【市長発表:子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌の3種ワクチンについて】

 2点目でありますが、先の第4回定例会におきまして補正予算を追加提案いたしました、子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌の3種ワクチンについてであります。
 県の説明会や関係機関との協議を経まして、本市として、子どもたちの健康と市民の皆様の安心安全の確保を図りますため国のワクチン接種緊急促進事業の内容に沿い、国が定めた対象年齢の市民の方に、無料で本年2月1日から、熊本市内の医療機関で接種を開始することといたしました。なお、予防接種の詳細については、記者会見終了後、担当課より説明をさせていただきます。

【市長発表:「市電わくわく大作戦」について】

 3点目でありますが、「市電わくわく大作戦」についてであります。
 本市では九州新幹線の全線開通に向けまして「移動円滑化」と「観光消費拡大」の2つのアクションプランを策定いたしまして、全庁一丸となって準備を進めております。その「移動円滑化アクションプラン」の軸となります市電の、九州新幹線全線開通に向けた取り組み、「市電わくわく大作戦」について6項目発表させていただきます。お手元に資料を配っておりますので、併せてご覧ください。
 まず1項目目でありますが、熊本市電を象徴するロゴマークについてであります。本市において市電は、市民に広く利用される身近な交通機関でありますとともに、熊本城や地下水と並ぶ都市ブランドでありまして、これを今後、積極的にアピールしていくために市電のロゴマークを作成いたしました。 
 ご覧いただくとお分かりのように、本市のブランド戦略のロゴマークでございます青・赤・緑の3色を基調といたしまして、市電の軌道と電停をデザインしたものとなっております。デザインは熊本のデザイナー、松木良介(まつき りょうすけ)氏によるものでございます。
 続きまして2項目目は、先日発表いたしました、運行系統名称変更、電停のナンバリング、電停名称の見直しに合わせまして、電停の表示や案内も一新することといたしました。その具体的なイメージは資料の②―2、②―3のとおりであります。電停の軌道側には、電停名称板の他、周辺案内サインもしくは観光案内図を併せて設置いたしまして、道路側についても新たに電停名称板を設置することとしております。
 そして3項目目は、熊本駅や上熊本駅から中心市街地にかけて、市電の利便性を高めますために、県警のご協力のもと、「路面電車優先システム」を導入いたします。このシステムは、電車が信号機のある交差点に接近いたしますと、進行方向の青信号を長く、または、赤信号時間を短くして、市電の停車時間を減らすことによって、現状より市電の速達性や定時性を向上させるものであります。
 続きまして4項目目は、本市のわくわく親善大使であるファッションデザイナーの田山淳朗(たやま あつろう)氏のデザインにより市電運転士制服をリニューアルいたします。昨年も羽織を着た職員を登場させましたが、本日は、男女の運転士に実際着ていただいております。
 (※男女の運転士、前に出てお披露目)
 着心地はいかがでしょうか。
 (男性運転士:「素晴らしいです」)
 はい、素晴らしいということでございます。何か一言ありますか。そちらの方は。
 (女性運転士:「素敵です」)
 はい、「素敵です」ということでございます。以上です。
 続きまして5項目目は、こちらも本市わくわく親善大使であります作曲家、寺嶋民哉(てらしま たみや)氏の作曲による「市電の発車メロディー」を製作し、熊本駅・上熊本駅・健軍町電停の発車時などに車内放送いたします。曲名は、「デジャ・ヴ ~初めて来たのになつかしい街~」でありますが、本日は、CDを用意しておりますので、お聞きいただければと思います。
(※曲を流す)
 それでは続きまして6項目目は、「市電沿線グルメマップの発行」であります。
 市電沿線には、個性的で味自慢の飲食店がたくさん営業されております。新幹線の開業に合わせてこの「市電沿線グルメマップ」を作成し、1日乗車券の購入者やホテル等の宿泊者などに無料配布いたしまして、市電に乗って熊本の味を堪能していただければと考えております。
 以上6項目について、全て、3月1日から実施することといたしております。
 そのほか、新幹線開業までに市役所前~通町筋間の「市電軌道敷緑化」が完成予定でありまして、平成23年度は、通町筋~水道町間を実施したいと考えております。
 また、新幹線開業の機運を高めるためのラッピング電車「新幹線さくら号」につきましても昨年12月2日から継続して走行いたしております。さらに、「市電つり革による熊本ブランドの発信」としまして、昨年12月中旬から、熊本城の一口城主募集や清正水物語のPRとともに、新幹線の開業についての広報を市電のつり革を活用して行っているところでもあります。
 これらを一体的に取り組むことによりまして、観光客はもとより、多くの市民の皆様に新幹線開業をPRし、機運を一層盛り上げてまいりたいと考えております。なお、詳細につきましては、記者会見終了後、こちらも交通局より説明させていただきたいと思います。
 以上、年頭にあたりましての抱負並びに発表を行いましたが、報道機関各位におかれましては、今年も昨年同様、ご理解、ご協力をなにとぞよろしくお願い申し上げます。

【質疑応答:熊本市の目指す姿について】

【記者】市長の抱負と、ただ今発表がありました新幹線開通に向けての市電の大作戦について。いよいよ新幹線が開通するということで抱負にも述べられていましたし、今日の発表項目にもありますが、これまでいろいろな取り組みを進めてきておられますけれども、熊本がどういう姿になっていけばいいか、どのようにつなげていきたいかを改めてお願いします。
【市長】中長期的には、熊本らしさに磨きをかけていくということに尽きるのではないかと思っています。よく申し上げることですが、「熊本城から城下町へ」ということで、公約の中では「中心市街地の再デザイン」と位置付けておりますが、より熊本らしさに磨きをかけていくことで存在感を高め、新幹線を使ってより多くの皆様方にお越しいただきたいと考えております。その一環として桜の馬場城彩苑でありますとか、さらに第2・第3弾と仕掛けていきたいと考えております。
 そして短期的にと言いますか、新幹線開業に向けてでありますけれども、これは昨年の暮に発表させていただきましたが、2つの「移動円滑化」あるいは「観光消費拡大」、このプランについて着実に準備を進めていくということ。ただ今発表させていただきました、市電を活用した準備などを進めてまいります中で、熊本市に来られた方が安心して分かりやすく移動できるような環境を整えていくということ。そして熊本の魅力を存分に堪能していただくということ。そうした準備をしっかり市民の皆様方と一緒になって進めていきたいと考えております。そして新幹線の開業効果を少しでも高めるべく全力で取り組んでいきたいと考えております。
【記者】観光客であるとか、コンベンションシティを目指すということもありますけれども、熊本を訪れる方がどのくらいになればいいという目標はございますか。
【市長】目標値、数字を定めているわけではありません。それぞれ計画の中では定めておりますけれども、とにかく少しでも多くという思いで取り組んでいきたいと思います。
【記者】新幹線に関してなのですけれども、年末にJR九州で割引切符が発表されまして、博多―熊本間はかなり割引率も高くなっていました。改めて、こうした状況をどう受け止めていらっしゃるのか。
【市長】料金もそうですけれども、ダイヤも含めまして熊本にとって使い勝手の良い、使いやすいものになったのではないかと思っています。ただ、そのことは逆に捉えれば熊本から外に出ていきやすいことにもつながるわけですから、両面あるという意味で、ある面では危機感を持ちながらしっかりと準備を進めていかなければならないと考えています。

【質疑応答:政令市移行に向けた準備について】

【記者】もう1つ大事な時期だということで挙げていらっしゃいました政令市の移行に向けた準備なのですけれども、残り1年3か月でハード・ソフトの準備が進むとおっしゃっていました。区バスなど課題もあると思いますが、これからどのように詰めていくのかスケジュール的なものも含めて今の段階でどうでしょうか。
【市長】政令市の準備につきましては、先ほども申し上げたように、組織体制の整備や人材育成、電算システムの開発、区役所庁舎や土木センターの建設など、ソフト・ハード両面での準備を着実に進めていきたいと考えております。
 その準備とともに市民の皆様方に、政令市移行までにどのように変わるのかをしっかり理解していただかなければなりませんので、きめ細かに住民説明会等も準備と並行して開催していかなければならないと考えています。
 それから区バスの導入についてでありますけれども、ここについても市民の皆様方からいろんなご意見等も伺いながら導入に向けた準備をしていかなければならないと思っています。
 役所の中での体制・準備をしっかりと整えるとともに、市民の皆様方と一緒になって進めていかなければならない部分もたくさんございますので、両面できちんと取り組んでいきたいと思います。
【記者】昨年は区割りの問題でかなり長く議論が続いていましたけれども、政令市移行に向けた今年の難しい課題はどういうものだと捉えていらっしゃいますか。
【市長】今後の課題ということですか。
【記者】はい。
【市長】確かに区割りを決定する上におきましては市民の皆様方からもいろんなご意見をいただきましたし、議会からも様々な意見をいただきました中で、難しい判断をし、最終的にはご理解をいただいたことはありました。ただ、それが終わったからもう後は順調だというものではないとは思っています。これからの、ある意味最後の詰めとなる具体的な準備がとても重要になってくると思っています。
 先ほどの職員に対する訓示や、その後の庁議の中でも申し上げたところではありますが、職員一人ひとりがこれまで以上に意識を高めなければならないと思いますし、それは個人だけではなく組織としてもいろんな意味でレベルアップしていかなければならないと思いますので、そうした気持ちの面での準備も着実に進めていかなければならないと思っています。
 そしてこれもよく申し上げることなのですが、政令市はあくまでも手段にすぎないものですので、その手段を使い市民福祉の向上や熊本市のさらなる発展に是非ともつなげていかなければならないと思っています。

【質疑応答:ICカード乗車券の導入計画について―1】

【記者】一部報道で、県内の主要バス5社と熊本市交通局が、路線バスや電車にICカード乗車券を導入するためにカード運営会社を設立する方向で協議に入ったとあったのですけれども、それに関して市の関わり方、出資とか補助金とか、それからJRなどとの互換性についてお話ししていただけますか。
【市長】ICカード導入の方向性についてでありますけれども、九州新幹線の開業を契機としまして、福岡都市圏はもとより中国・関西圏との活発な交流が見込まれるために、本市としては広域的機能に加えまして電子マネー機能、さらにはさくらカードの機能など、地域性にも考慮した多機能型ICカードの導入が望ましいと考えているところであります。現在、全国の鉄道系ICカード共通化の動きもありますことから、その動向を見据えながら、交通事業者と具体的な協議を進めているところでありまして、可能な限り早期の導入に向けて取り組んでいきたいと考えております。
 ICカードの導入につきましては、商工会議所や経済同友会などにおいて勉強会が行われているところでありまして、平成21年5月に開かれた熊本県バス協会の総会におきましてICカードのワーキングチームを立ち上げることが決まり、平成21年9月にワーキングチームが立ち上がり、現在まで20数回開催され、検討を進めているところであります。
 先ほど、新たな会社への市の関わりというお尋ねもありましたが、そうした詳細につきましては、検討を進めていく中で今後具体的にしていかなければならないと考えているところであります。以上です。

【質疑応答:今年の抱負「新」について】

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【記者】先ほど訓示でもおっしゃったのですけれども、また改めてお聞きしたいのですが、今年の抱負を表す一文字とそれについての気持ちをお願いします。
【市長】用意してまいりました。先ほど訓示でも申し上げたところでもございますけれども、「新」の字であります。新幹線開業や政令市という新たなステージに移る元年でもあるということですね。語呂合わせでもありますけれども、新幹線の「新」という字も重ね合わせながら。
 この「新」という字を使うと誤解が生じるかもしれないということで、つけ加えさせていただいたのが温故知新の「新」でもあるということであります。何も、新幹線開業や政令市という新しいものを追い求めるだけではなくて、熊本の築き上げてきたものをもう一度しっかりと見つめ直して、その良さに磨きをかけていくということの温故知新の「新」とも重ねさせていただいているものであります。
 いずれにしても新たな気持ちで今年1年、様々なことにチャレンジしていきたいと考えております。

【質疑応答:他都市にない熊本の魅力発信について】

【記者】新幹線の全線開業を前に、先ほどの話の中で「熊本からより外に出ていきやすい面もある。その危機感も持ちたい」ということですけれども、見た目の駅周辺整備に関しては、福岡や鹿児島と比べるとかなり差が付いている状況の中で、近隣の鹿児島・福岡に対して熊本のインパクトをどのように伝えていきたいと思っていらっしゃいますか。
【市長】他都市に追い付け追い越せ的な発想ではなく、先ほどから申し上げておりますような、熊本らしさに磨きをかけていくということに尽きるだろうと思っています。それは熊本城、シンボルでもありますし、多くの人を引きつける魅力ある施設だと思います。熊本城だけではなく城下町として是非この熊本に呼び込む取り組みを進めていきたいと考えております。
 さらには地下水100%の魅力や、駅周辺部からこの中心部にかけて親水施設を設けたり、先ほど発表させていただきましたが市電も熊本の持つ魅力だと思っておりますので、駅で降り立って、この中心部を含め様々なところに行きやすい環境を作っていく。市電に乗った時に熊本らしさを感じていただけることを進めていくことが必要ではないかと思います。
 よく、駅周辺あるいは駅舎、駅ビルだけで見れば鹿児島や福岡に比べて熊本はどうだという問われ方をしますけれども、熊本としては構造上できないという面もありますけれども、ただ私どもとしては、熊本駅だけではなく中心部も含めた面としての熊本の魅力をしっかりとアピールしていきたいと思っています。福岡にない魅力、鹿児島にない魅力がこの熊本にはたくさんあると、自信を持って発信していきたいと考えております。

【質疑応答:ICカード乗車券の導入計画について―2】

【記者】ICカード乗車券についてなのですが、九州では、IC乗車券の導入は熊本が最後発になるということで、他の地域で既に導入されているカードと同じような機能なのか、さらに充実した機能が付くのか。どのように使えるものにしようと検討されているかということと、各地域で凝った名前を付けられていますが、名前を募ることを検討されているか、教えてください。
【市長】確かにICカードにつきましては熊本が最後発になってしまっておりますけれども、それだけにより利便性の高い、あるいは対応性のある、さらに互換性もある、そんなカードにすることができればと考えております。詳細については今後ということになりますけれども、より多くの人達に使っていただけるようなカードを共同で実現に向けて目指していきたいと考えております。
 名称については、これもやはり多くの人達に愛着を持って使っていただけるという意味では、公募も考えられるかもしれませんが、それも今後事業者との協議の中で検討していく課題だと思っています。

【質疑応答:熊本城を活用した観光と入園者数について】

【記者】観光面でのお尋ねなのですが、先ほども熊本城の魅力ということでお話しされましたけれども、昨年の入園者が一昨年に比べて20万人強減っている状況です。この辺をどう分析されているかというのがまず1点と、今年は城彩苑ができたりと、いろいろとプラスになる要素も新幹線を含めてあると思うのですけれども、今年はどれくらいの数字を目指したいのか。1年前の会見では200万人突破するのは不可能ではないという話をされたのですが、今年はどのような目標で臨まれたいのかというところをお願いします。
【市長】まず、昨年20万人ほど減少したということ。その原因はいろいろあるのでしょうけれども、1つは本丸御殿完成当初の効果が少し薄れてきたということかもしれません。それから厳しい経済状況の中で、全体としての観光の落ち込みも影響しているのかもしれません。
 しかしながら、未だに年間150万人近い方が熊本城を訪れていただいている。それは全国各地から、あるいは海外から、韓国や中国を中心とした東アジアからも依然として多くの皆様方に訪れていただいている熊本市にとっては、最大の観光施設であることは間違いありません。ですから先ほどお話のあった、今年の1つの起爆剤になり得ると思っておりますのは、桜の馬場城彩苑の完成でありますし、それと新幹線開通がほぼ重なるということもありますので、新幹線開通と桜の馬場城彩苑の完成等を弾みとして、さらに入場者の増加につなげていきたいと考えております。
 何万人を目指すのかということでありますが、これは計画の中でも、200万人を突破し、200万人を維持していくという目標は未だに捨てていませんので、再びあのピーク時を目指して取り組んでいきたいと考えています。
【記者】城彩苑だったり新幹線だったりということもありますけれども、お城自身、例えば本丸御殿の利活用のあり方とか、ソフト的な部分も含めて今年新しく取り組んでいくものはございますか。
【市長】現時点で具体的に発表できるものはありませんけれども、ただ、本丸御殿も含めてお城の利活用はこれまでもいろいろやってまいりましたれども、さらに深めていきたいと考えております。
 そしてもう1つ、コンベンションシティという位置づけの中でもお城を活用するということ。アフターコンベンションを含めてでありますけれども、そうした観点でも可能性を広げていきたいと考えております。

【質疑応答:水前寺成趣園について】

【記者】引き続き観光関係ですけれども、お城は入園者が若干落ち込んだとはいえ、それだけの集客力を持っていると。もう一方で、熊本市の2大観光地の1つと言われている水前寺成趣園ですけれども、昨年は水前寺まつりが開かれるなど少し賑わいを取り戻し、周辺の方々も喜んだということがあったのですが、市として水前寺成趣園との関わりは。ジェーンズ邸の移築もされますが、今後あの一帯を観光的にどう活用していくかという部分をお願いできますか。
【市長】水前寺公園については、今お話のあったような「古今伝授之間」の復元・改修によって、水前寺まつりが開催されたことを重ねてわずか2日間で6万5千人の方に来ていただいたということで、市民の皆様方が改めて水前寺公園を見直すきっかけになったのではないかと感じています。それが先ほど申し上げた「温故知新」にもつながっているところではあります。また、今後継続的に、地元の皆様方も含めていろんなイベントを行っていきたいということも聞いておりますので、そうしたところへの支援も検討していきたいと考えておりますし、水前寺公園だけではなく熊本市にとって豊かな自然の象徴といえる江津湖もありますので、それも含めたいろんな検討のエリアを広げていくことができればと。そうした中で熊本のさらなる魅力を高めていくことができればと考えているところであります。

【質疑応答:「満遊パスポート」について】

【記者】熊本にはそれ以外にも小楠記念館などいろいろあります。それを結ぶ1つのツールとして「満遊パスポート」ができましたが、若干、利用が伸びていないという状況のようですが、その辺のテコ入れとか、全体的なアピールの仕方とかはどうお考えでしょうか。
【市長】そうですね。「満遊パスポート」にしましても、あるいはバスや電車の「1日乗車券」、さらには先ほどの交通局の発表の中でもありましたマップ作成、これらをしっかり連携させて相乗効果を出していくことができればと考えております。いずれにしても目標は新幹線開業に置いて、それをきっかけとして多くの皆様方に、熊本市の様々な観光地へ訪れていただくためにパスポートを活用していただけるよう、いろいろと工夫していきたいと考えています。

【質疑応答:旧飽託郡4町合併から20年を迎えたことについて】

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【記者】政令市移行まで1年余りとなりますけれども、一方で市長就任前の話ですが、旧飽託郡4町の合併から、今年で20年目の節目を迎えるということで、旧飽託郡の地域の現状や課題を市長がどう認識されているかというのが1点。
 それと今後政令市となって区割りが導入されると、旧飽託郡もそれぞれの区に分かれる形になると思うのですけれども、それぞれの地域の特性をどのように生かして、まちづくりにつなげていきたいと思っていらっしゃるのか。この2点をお話しいただけますか。
【市長】まず、旧飽託郡4町と熊本市が合併して20年が経過したわけでありますけれども、この20年の中でそれぞれ合併当時に約束されたものにつきましては、基本的には進んできたと思いますし、そのことがそれぞれの旧町の発展にもつながっていると思います。それだけではなく熊本市と一体的なまちづくりもこの20年間の中でかなり進んできたのではないかと考えております。
 合併当初はいろんな戸惑いもあったと聞いておりますけれども、この20年間という月日の中で一体的なまちづくりが着実に進められてきたのではないかと考えております。
 そうした中で富合を含め新たな3町と合併し、そこも含めた中で5つの区に分けられるということでありますので、新たなエリアにおける熊本市のまちづくりをそれぞれの区ごとに進めていかなければならないと思っています。
 よく申し上げますが、熊本市は幾度の合併を繰り返しながらこれまで73万の都市として発展を続けてまいりました。それが今回3町と合併し、政令市に移行することで新たな区制がひかれるということ。このことも、熊本市のさらなる発展につなげていかなければならないという思いを新たにしているところであります。
 改めて申すまでもございませんが、それぞれの区には様々な特色があります。例えば今予定しております区民会議において、そうした声を反映させるとか、区独自の予算を設けて、予算面でもそれを担保していくとか、できる限り区に権限を下ろしていくとか、いろいろと仕組みとしても構築していく必要があると考えております。


(終了)

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