益城町での住民投票を控えて・政令指定都市移行に関する市民意識調査について
|
おはようございます。
本日の定例記者会見では、いよいよ今度の日曜日に迫りました、益城町での本市との合併協議会設置の賛否を問う住民投票を控えて、また、先日実施いたしました「市民アンケート調査」のうち、合併・政令指定都市に関する回答部分で、5,000人の熊本市民を対象といたしました郵送分の速報値がまとまりましたので併せてお話したいと思います。今回のアンケート調査での「あたらしい熊本づくり」に関する部分については、現在集計中でありますので、まとまり次第、後日改めてご報告したいと考えております。
最初に、益城町との合併について申し上げます。まずは、いよいよ明後日に法定協議会設置の是非を問います住民投票を迎えるに至ったところであり、今回の住民投票は、これまでも申し上げて参りましたが、合併特例法の期限である17年3月という期限を考えた時に、最後の残されたチャンスであります。また、同時に益城町という最善の合併相手であるということで、今回は悔いが残らないようにとの思いで、私自身も、新聞や経済誌紙上での川崎益城町長との対談、あるいは、経済や農業関係団体が主催する説明会への参加など、機会あるたびに説明を尽くしてまいりましたし、担当部局においても益城町民の方々が主催される勉強会に33回職員を派遣し、合併協議会設置の意義や本市の財政の状況など、丁寧に説明し、益城町民の方々の正しい理解に繋がりますよう、精一杯出来る限りのことをやらせて頂いたところであります。
さらに、先般は、益城町の若手経済人の方々が主催されました公開討論会も実施され、益城町の川崎町長や、合併賛成派、反対派、それぞれの立場の方々、さらには、予想を越える多くの益城町民の方々にご参加いただき、多少、時間に制約はございましたが、私から直接、本市の現状や政令指定都市に向けた将来のまちづくりのビジョンなどをお話できる機会を得ることが出来、大変有意義な討論会であったと思っております。このような場をお作りいただきました関係者各位並びに多数ご参加頂きました益城町民の皆様に、この場をお借りし、心からお礼申し上げたいと思います。
限られた期間ではございましたが、植木、西合志町での反省も踏まえ、合併することの意義や本市と益城町、双方で築き上げてまいります将来の都市像など、十分にご理解いただけるよう、力を尽くしたとの思いでありますし、後は、本当に良い結果が出ることを強く期待し、当日の結果を待ちたいと考えております。
次に、先月行いました市民アンケート調査において、「合併・政令指定都市移行」に関する質問に対する郵送分回答の速報値がまとまりましたのでご報告いたします。
ただ今、資料をお配りいたしておりますが、簡単に調査結果をかいつまんで申し上げますと、最初に「本市が政令指定都市を目指していること」を知っていると回答頂いた方が、88.0%、また、「政令指定都市を目指すことの是非」では、「目指すべきである」との回答が55.3%で、「目指す必要はない」との回答の8.3%を大きく上回っております。さらには、「目指すべきである」と回答された方のうち、「合併し、早期に目指すべき」と回答された方が、76.2%という結果であり、多くの市民の皆様が、本市の政令指定都市への移行に高い関心を持っておられ、さらには、その早期移行に期待をもっておられることが窺い知ることが出来ます。ただ、一方で、政令指定都市を目指すことへの是非について、「どちらともいえない」との回答が、32.2%ございましたことについても、引き続きあらゆる機会、様々な広報活動を通し、政令指定都市移行後のまちづくりについて、市民の皆様の理解を深めてまいりたいと考えております。
また、政令指定都市に期待するものとして、「新たな財源で市民サービスの充実や都市基盤整備」や「都市イメージの向上で地域経済の活性化」がそれぞれ、29.0%、21.7%と、高いポイントを示しております。これは、今後さらに地方分権が進展していく中、政令指定都市に移行による財政規模の安定、拡大を通して、市民サービスの充実、都市機能の拡充、さらには、地域経済の活性化などを市民の皆様が強く期待されているものと理解いたしております。改めて、私は市政運営の柱に掲げております「都市機能の充実した活気あふれる政令指定都市の実現」に向け、着実に施策を進めていくことが肝要であるとの思いを強くした次第です。
いずれにいたしましても、本市の政令指定都市への移行は、地方分権の進展や九州新幹線の全線開通などを考えましたときに、本市のみならず、熊本県全体の活性化のためにも、絶対に必要であると信じておりますし、次世代を担う子ども達が、将来、私たちの選択が間違っていなかったと、必ず思っていただけるような新しい熊本づくりに向け、益城町民の皆様のご理解を頂き、力を合わせ、全力を注いでまいりたいと考えております。
まずは、政令指定都市に向けましての第一歩である、合併に関する話し合いの場となる法定協議会を設置させて頂き、「特色のある日本一住みやすく暮らしやすい街の実現」を目指し、お互いに議論を尽くして参りたいと考えております。
本日私からは以上で終ります。質問をお受けいたします。