9月補正予算案等について
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おはようございます。
本日は、議会告示日でもございますので、毎月の定例会見を兼ねまして、記者会見とさせていただきます。
まずは、予算案の説明に入ります前に、去る8月24日から30日まで、議長と共に、本市の友好都市でもございますドイツ・ハイデルベルク市を訪問しまして、今後の両市における交流事業等の協議を行ってまいりましたので、まずは、その帰国報告をさせて頂きます。
先ほども議運の中でも述べましたんですが、今回の訪問は今後の友好と交流についての協議と、友好都市締結10周年を記念といたしまして水前寺成趣園ジオラマの贈呈などを目的として訪問したところであります。ハイデルベルク市におきましては、ヴェーバー市長表敬を始め、医療関係者、これは、私どもの市民病院と向こうの州立、ハイデルベルク市の大学の付属病院との医療交流を続けてきておりまして、この医療関係者ですとか、さらには市民ボランティアの方々との対談、また、これが非常に私にとりましてもいい経験になったなと感じておりますのが、150名を超える皆さん方を前にいたしまして講演をさせていただきました。その演題が「熊本市における市民に近い行政の現状と未来」と題して講演を行いました。市民参加につきましては熊本市よりもハイデルベルク市、ドイツの方が数段進んでいるわけでありまして、そういう中でどこまで受け入れていただけるのかと不安も感じながら、率直に遅れている部分は遅れている、今後の取り組み、こうやって進めていくんだというお話をさせていただきましたけれども、非常に共感をおぼえていただきまして、ハイデルベルク市における市民参加の課題等も向こうの方からもお話をいただきまして、大変意義のある交流が、講演をさせていただき、その場で交流ができたのではないかというふうな思いも持って帰ってまいりました。ヴェーバー市長の会談では、協議では、これまでの交流の成果ですとか、今後行われます「日本におけるドイツ年」、これは2005年の春から2006年の秋、でしたかね、にかけまして、「日本におけるドイツ年」が実施されるわけですけれども、その中で熊本市とハイデルベルク市がどういう交流を行うのか、今後内容については詰めてまいりますけれども、取り組みをしましょうというふうな協議も行ってきたところであります。それと同時に今後とも変わらぬ友好を誓い合ったところでもございます。
それでは、9月10日に開会予定をしております、平成15年第3回定例市議会に上程を予定しております、予算案につきましてご説明申し上げます。
まずは、9月補正予算についてですけれども、去る6月議会におきまして15年度予算の肉付けとしての補正予算を編成いたしまして、その後間もないこともありまして、今回の補正予算は、これまで国に要望いたしておりました補助の内示分、あるいは、引き続く不況とリストラ等への対策、また、先の7月12日の大雨に伴います復旧関係経費など、緊急に対応すべきものについて必要最小限の経費を計上したところでございます。
いくつか、その主なものをいくつか申し上げますが、最初は、ただ今申し上げました、長引く不況への対応に関してでございます。
既に、皆様ご承知とは存じますが、今般の九州産交グループの再建に向けた取り組みにつきましては、去る8月28日に産業再生機構の支援が正式に決定をしたところでございます。同グループは、これまでの長年にわたりまして、本市の市民生活や経済活動を支え、地域にとりましては欠くことのできない存在でもありまして、今回の支援決定に対しまして、これまでご尽力を頂きました方々に対しまして、改めて心から感謝申し上げる次第でございます。
今後は、産業再生機構の基での再建に向けまして、最大限の努力をお願いし、市民、ひいては県民の皆様の足、交通手段という、これまで担ってきていただいた公共交通機関としての役割、さらには、地域経済の安定という観点からもそのグループ再生を心から願っているところでございますが、そのためには、本市におきましても県や関係機関との緊密な連携を図りながら、出来る限りの支援を行ってまいりたいとの思いでもございます。また、市役所内におきましても、新たな組織を立ち上げることに、立ち上げまして、9月1日に副市長を会長といたしまして、関係局長で構成をします「熊本市九州産業交通株式会社等関連対策会議」を9月1日に設置をしたところでございます。9月9日に第1回会議を予定しているところでもございます。また、そこで、今回の補正予算におきましては、このような大変厳しい地域経済の状況の中で、金融・雇用等特別相談窓口の設置並びに再就職のためのセミナーを実施することとしておりまして、その経費を計上しているところでもございます。
次に、医療に対する市民の信頼を高めることを目的といたしまして、患者やその家族等からの医療行為に対する相談や不安に迅速に対応し、医療機関への情報提供、指導等を実施する体制としまして、医療安全対策を推進する「医療安全推進協議会」と、実際に医療行為等に対する相談を受けます「医療安全相談窓口」で構成をされます医療安全支援センターを設置することといたしております。
さらに、障害者自らが受給するサービスを選択する際の相談や計画作成の支援を行います「障害者ケアマネジメント事業」にも取り組むことといたしております。
その他、信頼される市政の実現を目指しまして、市民の視点からの客観的なチェック機能を果たしまして、その透明性を高めますために、これまで内部組織であります市有財産審議会において審議をしておりました財産の取得処分価格や貸付、借り受けに係る価格等につきまして、より一層の公平性、透明性を確保してまいりますために、今回、新たに市有財産審議会とは別に、外部からの評価委員を入れました「熊本市公共用地等評価委員会」を設置することといたしまして、そのための経費を計上したところでございます。
最後に国庫補助内示等に伴うものといたしまして、福祉関係におきましては、身体障害者や知的障害者の小規模作業所、あるいは通所授産施設への運営助成、環境関係におきましては、地球温暖化防止のための二酸化炭素排出抑制啓発経費等を計上いたしております。
以上の結果、今回の補正予算は、一般会計のみで、9,785万円の増額補正でありまして、補正後の予算額は、2,142億1,411万円となり、昨年同期と比較いたしますと、一般会計におきまして、1.5%のマイナス、各会計合計におきましては、5.6%のマイナスとなっております。以上で補正予算の説明は終ります。
続きまして、先の記者会見におきまして報道機関の皆さん方に各種委員会への市民公募につきまして市民のご協力をお願いしたところでもありますけれども、各委員会とも多くの市民の皆様からの公募を頂いたところでもございます。特にその一つであります、「協働のまちづくりを進める市民会議」につきましては、100名を超える数多くの市民の皆様からのご応募をいただいたところでありまして、大変うれしく、また、市民の皆様の関心の高さと熱意に対しまして、今後の「新しいくまもとづくり」を考えましたときには非常に心強く思っているところでございます。その第一回目となります市民会議を、既にお知らせしているかと存じますけれども、本日19時から開催することといたしております。
この市民会議におきましては、ワークショップによります市民の皆様の忌憚のない意見を基にいたしまして、自治基本条例の素案づくりを進めてまいりたいと考えておりますので、本日ご出席の報道機関の皆さん方を通しまして、この市民会議に参加できなかった数多くの市民の方々に議論の過程を是非ともお伝え頂きたいと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。
最後になりますが、先の記者会見でも申し上げておりましたが、「あたらしい熊本づくり」に向けました市民意識調査の結果がまとまりましたので、この記者会見が終了次第、詳細については担当課長から説明いたさせますのでよろしくお願い申し上げます。
私といたしましては、今、熊本市民の皆様方が、「今の熊本での生活をどう考え、行政に何を期待し、また、将来の熊本をどのように考えておられるのか」という、この調査結果を、現在、策定作業を進めております「まちづくり戦略計画」に出来る限り活かしてまいりたい、そして、その「あたらしい熊本づくり」の実現に向け、さらに市民の皆様と知恵を出し合いまして、力を合わせ着実に進めてまいりたいと考えているところでございます。
今回のアンケートにご協力頂きました市民の皆様方に心から感謝を申し上げ、また、今後のさらなるご協力をお願い申し上げまして、本日、私からは以上でございます。それでは、質問をお受けいたします。