【市長発表:選挙開票事務・SARS対策・アジア太平洋都市サミット第5回実務者会議について】
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【市長】おはようございます。それでは、11月の定例記者会見を始めます。現在、衆議院選挙の真っ只中でありまして、皆さん方には、大変お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。今回の選挙ですが、様々な課題が山積する日本の将来を左右する非常に大事な選挙であります。今回は、「マニフェスト」という、それぞれの政策が掲げられまして、有権者である私たちにとりましても、選択の基準がこれまで以上に判りやすくなってきているのではないかと考えます。一人ひとりがこれからの日本をしっかりと考え、高い関心の中で、少しでも投票率が上がりますことを期待しております。
また、今回は、本市の開票事務の終了時間について、報道機関の皆さん方を始め、いろいろとご指摘をいただいているところでございますが、その作業に関しまして、選挙管理委員会において、公平かつ適正に務めておられることと存じますが、今回は特に、迅速化もその最たる目標としていただきたく、人的体制の拡充に関して指示を行ったとところでございます。
現在、人事当局におきまして、621名の従事者の確保を鋭意、行っているところでございまして、選挙管理委員会におかれましては、その効率的な事務管理を強く望むものでございます。この会見終了後には、選挙管理委員長からの開票事務に関しての説明があると伺っておりますので、報道機関各位のご理解をよろしくお願い申し上げます。
それでは、本題に入りますが、今回は、去る10月17日に「三位一体の改革」の中間報告を終え、また、12月議会を控えてということもございまして、私から特に新たな項目について申し上げますことはございませんが、2点申し上げます。1点目は、今年、春先を中心に世界中で大流行いたしましたSARS対策について、2点目については、11月9日から2日間に亘り開催されます「アジア太平洋都市サミット・第5回実務者会議」について、2点について申し上げます。
まず、1点目のSARS対策についてであります。新型肺炎SARSは、幸いにも国内においては、その感染に犯されることなく、また、WHOや各国関係機関の努力で世界的にも一応の沈静化を見せているところであります。
しかし、気温、湿度とも低下します、これからの冬の時期に、再びSARSが発生するのでは、また、この冬の時期に発生いたしますSARSが、インフルエンザの流行と重なりますと、その初期症状が非常に酷似いたしておりますことなどから、大きな混乱を招くのではと、懸念されているところでもあります。
そこで、まずは、本市といたしまして、この冬は、特に、あらゆる広報手段を用いまして、インフルエンザの予防接種の重要性を強く訴えてまいりますとともに、SARSに関します最新の的確な情報を市民の皆様にお伝えしてまいりたいと考えております。また、SARSに関します相談窓口も、状況に応じての拡充を含めまして、今後も継続してまいりますなど、市民の皆様の感染への不安解消などに最大限努めて参る所存でございます。
さらには、先ほど申し上げましたインフルエンザとSARSの混同による混乱を回避しますため、感染リスクの高い医療従事者などへインフルエンザの予防接種の実施を行なうことといたしまして、10月には、消防局救急隊員への予防接種を完了いたしました。今後、インフルエンザ流行時期までには、保健所及び市民病院の従事関係職員への予防接種を実施してまいりたいと考えております。
また、SARSが発生した場合などを想定いたしました、感染症指定医療機関への患者の迅速な搬送など、消防局、市保健所、さらには、医療機関など、関係機関合同の対処訓練を今月中に実施してまいりますなど、本市一丸となった取り組みを進めてまいりたいと考えております。
関連でありますが、本日から、熊本市保健所内に「医療安全相談窓口」を開設いたしました。医療機関での治療に関する説明が足りなくて不安に感じていることなど、医療に関する相談をお受けし、市民の皆様がいつでも安心して、適切な医療を受けられる体制を整備することを目的として開設いたしました。様々な問題に悩んでおられる多くの方々にご利用いただけたらと考えているところであります。
続きまして、第2に、「アジア太平洋都市サミット・第5回実務者会議」の開催について申し上げます。すでに、ご承知かと存じますが、11月9日から2日間、9カ国、18都市(国外10都市、国内8都市)からご参加いただき、国際交流会館において第5回目となります「アジア太平洋都市サミット・実務者会議」を開催いたします。
この実務者会議は、様々な都市問題の解決に向けまして、首長同士のネットワークの構築を目的といたしました本会議である、「都市サミット」を補完し、行政の第一線で活躍されておられる実務者の方々が、それぞれの行政分野での情報や意見の交換を行い、相互に学びあっていくものでございまして、これまで、交通問題、ごみ問題や観光問題など、多岐に亘ります分野をテーマといたしまして開催されてまいりました。
本市は、ちょうど、先の三位一体の改革の中間報告でも申し上げましたが、「まちづくり戦略計画」において、まちづくりの進め方として、「市民協働で築く自主自立のまちづくり」を掲げまして、これから幅広い、ご意見、ご議論をいただきながら、最終計画の策定に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
そこで、今回の実務者会議のテーマですが、「市民協働によるまちづくり」としまして、各都市の事例発表、さらには、意見交換などを行っていただく予定でございまして、本市にとりましても、参加各都市にとりましても、実りある会議となりますよう、そして、今後の「まちづくり戦略計画」策定に向けまして、この会議の成果を活かしていくことが出来ればと考えております。
また、今回の会議におきましては、市民の皆様方にも積極的にご参加いただくことといたしておりますので、奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。
それと、1点付け加えますと、「お城まつり」が昨日閉会いたしました。17日間に及びまして、大勢の方々においでいただきました。まだ、結果等はこれからまとめることになりますけれども、とりあえず、報道機関の皆様方のご協力にも感謝を申し上げたいというふうに思います。
私の方からは、以上ですので、それでは、質問を受けさせていただきます。