【市長発表:新年度にあたっての抱負】
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それでは本日は、新年度にあたりましての抱負を述べさせていただきたいと思いますが、その前に1点だけご報告させていただきます。
本年2月でありますが、国に申請を行っておりました「第二期中心市街地活性化基本計画」でありますが、これが3月29日に内閣府から認定を受けることができたということでございます。改めまして本市の中心市街地における更なる賑わいづくりに向けまして、MICE施設を含みます桜町や花畑の再開発、さらにはシンボルプロムナードの整備、あるいは連続立体交差事業をはじめといたしましての熊本駅周辺の着実な整備など、政令指定都市にふさわしい新しい熊本の顔づくりに全力で取り組んでいきたいと考えております。1点ご報告をさせていただきました。
それでは、新年度にあたりましての抱負を改めて述べさせていただきます。本日は、平成24年度、それから政令指定都市としての実質的なスタートの日でございます。先ほど中央区役所の開所式に立ち会わせていただいたところでありますけれども、各区役所におきましては、無事に開所式を済ませまして、滞りなく業務を開始したと報告を受けております。今のところ、一部総合出張所等におきましてプリンター出力の不具合などが報告をされているところではありますが、概ね円滑に業務のスタートが切れたものと捉えております。いずれにいたしましても、各区役所などにおけます状況につきましては、夕方の市政経営会議に各区の区長が出席をすることになっておりますので、各区長から正式に報告を受けるということになっております。
さて、本市は全国20番目の政令指定都市といたしまして、新たな門出を迎えました。
思い起こしてみますと、平成14年4月に広域行政班を本市の中に設置をいたしまして、政令指定都市に向けました準備に入りましたので、足掛け10年で達成ということになります。この間、政令指定都市移行に関しましては、ご尽力いただきました関係者の皆様方、あるいは市民の皆様方に感謝申し上げますとともに、指定都市元年となりますこの重要な年に、市長として73万の舵取り役を担わせていただく責任の重さを痛感いたしますとともに、身の引き締まる思いでもございます。このことは、昨日の記念式典の後にも述べさせていただいたところではあります。本市の指定都市への移行は、本市が新たなステージへと舞台を移す機会でございまして、指定都市のメリットでもございます都市ブランド力の向上に加えまして、与えられる権限、生み出される財源を活用して市民の皆様とともに本市の特性、魅力を最大限に引き出しまして、さらに磨きをかけ、国内外に積極的にアピールすることのできる本市の存在感を存分に高めていきたいとそのように考えております。
ご案内のとおり、昨日は市民会館崇城大学ホールにおきまして記念式典を行い、本日は、先ほど申し上げましたとおり各区役所においての開所式が行われました。本日からいよいよ業務がスタートし、市民の皆様方の身近なところで行政サービスが提供できる体制が整ったところでもあります。さらには、「区バス」も今日から運行を開始ということでもございます。この指定都市という手段を用いまして本市のさらなる発展に向けて今後も全力で市政運営に取り組んでまいります。
それでは、指定都市元年となる本市の組織体制、そして本年度の主な取り組みにつきまして数点述べさせていただきます。
まず、組織体制についてでありますけれども、指定都市として、より市民に身近でスピーディーなきめ細かな対応を行ってまいりますとともに、県からの権限移譲に伴いまして直接国と連絡調整を行っていかなければならないことから、これに対応できる組織体制として新たに再編を行ったところであります。以下、主なものを述べさせていただきます。
指定都市として、より市民に身近なところで行政サービスを提供できるとともに、地域の特性を活かしたまちづくりを推進してまいりますため、改めて申すまでもございませんけれども、5つの行政区を設置して、各区に区役所を設置したものであります。
また、指定都市は、地方交付税の増額や譲与税等の財源が移譲されますとともに、宝くじ収入や市場公募債等の新たな財源が確保されるということになります。財政規模が拡大するということもあります。さらなる効率的な行財政運営を進める必要がありますため、企画財政局を再編いたしまして、財政局を新たに設置したものであります。
なお、市民生活局、健康福祉局、子ども未来局以上3局につきましては、区役所へ移管する業務が大半を占めておりまして、市全体にかかわる政策立案、総合的な管理、あるいは調整などの業務に限定されますことから、企画振興局、健康福祉子ども局にそれぞれ再編したというものでございます。
権限移譲に伴うものといたしましては、保健福祉分野で、本日から「こころの健康センター」、それと「障がい者福祉相談室」などを開設しましたほか、国県道の管理などの移譲に伴います土木センターの機能拡充や、パスポートの申請受付・交付に関する事務等の移譲に伴う窓口体制の見直しなど、各分野におきまして組織体制の強化を図ったところであります。
また、子どもに関する総合的、専門的な相談支援施設として昨日開所式を行いましたけれども「こどもセンター あいぱるくまもと」を開設し、子どもに関する相談窓口の集約化と利便性の向上、専門性の強化を図ったところであります。
そのほか、意思決定や事務処理のスピード化を図りますため、部制の廃止によりますフラット化を行いまして、新たに次長職を配置したところであります。
続きまして、新年度の主な取り組みについてでありますが、これまでもご報告しておりましたが、5月3日から1か月間政令指定都市誕生記念といたしまして、「わくわく江津湖フェスタ」を開催いたします。環境、健康、歴史文化、スポーツなどをテーマといたしまして、様々な催しを開催いたします。多くの市民の皆様方にご参加いただいて、改めて江津湖の魅力を感じていただければと考えております。
それから、5月14日から15日の2日間、指定都市市長会(ローカルサミット)を開催いたしますほか、北九州市、福岡市と本市における九州3指定都市の市長会談につきましても4月中には開催したいと考えております。これらの機会を通じまして、現在、様々な場面で議論されております大都市制度のあり方などにつきましても議論してまいりたいと考えております。
そのほか、市としての意思決定過程に全庁的な関与を確保いたしますとともに、市政に関する全庁的な情報共有を図ることによりまして、市の行政組織を一体的に経営し、もって市政運営を効果的に推進することを目的といたしまして、私と両副市長、それから全局長、全区長等で構成いたします市政経営会議を設置いたします。なお、本日、午後3時30分から第1回目の会議を開催する予定であります。
冒頭でも申し上げたところでありますけれども、本市は、現行制度におきまして、最も権限と財源が充実した政令指定都市となりました。この指定都市という手段を用いまして、熊本県のみならず九州全体の発展に貢献できる都市、また、全国や東アジア等から選ばれる都市、更には「日本一暮らしやすい都市」の実現を目指しまして、職員一丸となって、今日は新たな250名を超えるメンバーも加わってくれたこともありまして、全職員一丸となりまして市民の皆様方とともに新しい熊本を磨き上げていくことができればと考えております。以上、新年度にあたりましての抱負を終わらせていただきます。以上であります。