【市長発表:九州北部豪雨について】
本日は、九州北部豪雨につきまして述べさせていただいた後に2点について発表させていただきます。
まず、九州北部豪雨についてでありますが、7月11日(水)から7月14(土)にかけまして九州北部地方は、猛烈な雨に見舞われたところであります。気象庁は、7月12日未明から降り続きました大雨を「これまで経験したことのないような大雨」と表現されたところでございますけれども、この豪雨によります被災状況は、福岡県、大分県、熊本県の3県におきまして7月24日現在、死者・行方不明者が32人にのぼりますなど、甚大な被害となっております。まずもって、この九州北部豪雨によりまして亡くなられた方々のご冥福を衷心よりお祈り申し上げますとともに、依然として行方不明者もいらっしゃるという状態でございます。一刻も早く発見されますことを願うものでございますし、改めまして被災された多くの皆様方に対しまして、心からお見舞い申し上げる次第でございます。なお、本市におきましては、亡くなられた方はいらっしゃいませんでしたが、3名の方が負傷されまして、また、家屋被害につきましては、7月22日現在で全壊61棟、半壊104棟、床上浸水362棟、床下浸水283棟など、その被害は深刻でございまして、特に北区龍田地区におきましては、大きな被害となったのはご承知のとおりでございます。
また、今回の豪雨におきまして課題となりました避難指示のあり方につきましては、26日に設置いたします検証部会におきまして、原因を究明・検証していただきまして本市の防災全般に今後生かしてまいりたいと考えております。既に、豪雨から2週間が経過しようといたしておりますが、避難所には、依然として40世帯90人を越える方々が避難されている状況でございます。本市におきましても、鋭意復旧に向けまして全力で取り組んでいるところでございますが、その中には自治会の地元住民の皆様方や災害ボランティアの皆様方などにおいても、日々懸命に取り組んでいただいている状況でございます。中でも、災害ボランティアにおきましては、猛暑の中、延べ7,000名を超える皆様方にご活動いただいているところでございまして、この場をお借りしまして改めて感謝を申し上げたいと存じます。
また、本市におきましては、12日には市内全域に災害救助法の適用となりましたほか、先週の17日に災害対策本部を災害復旧対策本部に移行したところでありまして、災害復旧活動を本格的に展開いたしますとともに、国の関係省庁、あるいは県などに対しまして災害復旧に関する緊急要望を行ったところでございまして、政府におきましては、激甚災害の指定に向けた手続きに入る意向を示されたところであります。被災者に対する支援メニューなど、本市の取り組みにつきましては、お手元の資料をご参照いただければと考えておりますが、被災者の方々が1日も早く普段どおりの生活が送れますように国の補助メニューなども最大限活用しながら、最大限の支援を行ってまいる所存であります。以上が九州北部豪雨についてであります。