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平成16年市長年頭記者会見

最終更新日:2004年1月9日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:今年1年の抱負について】

市長会見

 皆さん、明けましておめでとうございます。それでは、年頭の記者会見をはじめさせていただきます。本日は、年頭にあたりましての1年の抱負などをお話させていただきたいと思います。
 今年は、例年に比べますと長めの年末、年始の休暇でしたので、私自身もプライベートとしてゆっくりと家族と過ごすことができました。また、気持ちの上でも、昨年は、就任間もないということでもありまして、緊張のうちに正月を迎えましたが、今年は、また、まったく違った思いでございまして、6千数百名の職員の皆さんと、さらに力を合わせて一丸となって、先ほど(仕事始め)式でお話をさせていただきましたように、同じ意識のもとで、新しい熊本づくりの実現に邁進していくんだというような思いで新年を迎えたところでございます。
 昨年は、「市政改革元年」と位置付けさせていただきまして、新しい熊本作りのために、三位一体による「まちづくり戦略計画」、「行財政改革推進計画」づくりに集中したわけでございますが、なんと申しましても、改革には、スピードが要求される訳でございまして、一日も早く、改革の土台となります計画を策定し、直ちに実行に移していかなければならないという思いでございました。一方で、本市のまちづくりの方向性の策定に向けて、もっと、もっと議論や検討を積み重ねていかなければならないという、スピーディさとは、相反するところもございますが、私自身といたしましても、日々、悩み続ける時期でもありまして、職員の皆さんにも大変、ご苦労をおかけしたと思っております。
 しかし、その甲斐もありまして、まずは、予定通り、10月には、中間報告をおこなったところでございます。その後の12月の定例市議会でのご論議や今後開催が予定されております各委員会、さらには、次回の定例市議会でのご論議もいただきながら、また、今月末からは、パブリックコメントを実施させていただく予定でございまして、それに加えて地域に出向きましての説明会の開催も計画をしているところでございます。このような機会を通しまして、数多くのご意見をいただきながら、そして、これらのご意見をできる限り取り入れながら、3月までには、三位一体での計画の策定を終了させたいと考えております。そして、新年度からは、直ちに、平成20年度を目標年次とした、新しい熊本づくりに向けまして、着実に一歩、一歩進んでいきたいと考えております。パブリックコメントや地域説明会の時期がまいりましたら、改めて、市民の皆様方にお知らせしたいと考えておりますので、報道機関の皆さんのご協力をお願い申し上げます。
 この「新しい熊本づくり」を1本の木に例えますならば、昨年は、大きな木として育っていくための土台となります、土壌作りや様々な種を蒔いた年でもございました。そして、今年は、「自然と調和した市民が主役の活気ある熊本」という大きな木が芽を吹く年でございまして、これから、成長して参りますため、絶えず目配りをし、水や栄養を与え続ける期間が平成20年までであると考えております。そして、やがては、「良好な環境」、「健やかに成長する子どもたち」、さらには、「人々の集い、交流」などをはじめといたしました、様々な花をつけたり、実を結んだりと、個性豊かな魅力あふれる九州中央の拠点都市へと成長していくものと考えております。
 そして、今年は、芽吹くであろう小さな木を枯らさないように、行財政改革によって生み出された人員や財源、さらには、市民との協働という新たな力などの水や栄養を与え続けて行かなければいけないと考えております。
そのような意味におきましても、今年は、「市政改革の芽吹きの年」として、「新しい熊本づくり」に向け、最も重要な年になると考えております。確固たる決意のもとに、「まちづくり戦略計画」に基づきます施策の推進、あるいは、「行財政改革推進計画」の実行に向けて、様々な課題に全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 まずは、新年度直ちに両計画のスムーズなスタートができますように、3月の最終報告に向けまして、丁寧な仕上げに全力を傾注いたしますとともに、同時に、新年度予算にも十分に整合性を持たせてまいりますことや、計画推進体制の整備につきましても、許されます範囲におきまして、人員体制を含めまして、できる限りの整備を図ってまいりたいと考えております。
 年頭に当たりましての抱負は、以上で終了いたします。それでは、質問があればお受けいたします。

【質疑応答:市政改革の推進について】

【記者】今、お話にちょっとでましたが、パブリックコメントと地域説明会の詳しい日程というのは決まっていますでしょうか。
【市長】先ほどお話しましたように、今月末からパブリックコメントを実施をしたいと思っておりますし、そのパブリックコメントの期間に合わせて地域説明会を実施したいと思っておりますが、未だ詳細な計画につきましてはできておりませんので、後ほど、またご報告をさせていただきたいと思っております。
【記者】昨年の12月の議会で、機構改革案が否決されたということがあったんですけども、もう12月ということですから人事課も当然、人事異動も含めて、検討に入っていたと思うんですが、これを受けて、4月1日での人事異動、そういうところは、市長の腹づもりとしてどういうふうに捉えてらっしゃるのかなと、いわゆる人事異動の時期というのは4月1日を目指されるのか、それともちょっとずれ込んでも、いまおっしゃった、できる限り人員整備を図りたいというのは、時期的にはもうちょっとずれこんでも整えたいとお考えなのか。
【市長】あくまでも4月1日から新たな体制でスタートを切りたいと思っております。ただ機構改革につきましては、先般の12月議会で否決されたこともございますので、まあ私が想定してきたものを変更せざるをえないところもございますが、ただこれは前回もお話しましたように、「経営戦略会議」等々で補いながら、市政改革を進めていかなければなりませんので、できる限りの対応をしていきたいと、で4月1日に新体制で、できる限りの体制を敷いて、新たなスタートを切りたいと思っております。
【記者】今、行財政改革の検討項目の細かい段階に入っていると思うんですけど、さくらカードをはじめとして、中身、これから市民に新たな負担を強いるような施策が、今年度中にいろんな形で出てくると思うんですけど、それに向けて、市民に理解を求めるというか、そういうコメントみたいなものはありませんでしょうか。
【市長】さくらカードにいたしましても、今後予想されております児童育成クラブの問題につきましても、一部ご負担をいただく中で、特にさくらカードにつきましては、この制度自体、申し上げてまいりましたけど、非常に意味のある制度だと思っておりますので、一部ご負担をいただく中で、存続させていきたいという思いをもっております。それと児童育成クラブにつきましても、非常に時間の延長の問題ですとか、さらには長期休暇期間の、開いたりですとか、そういう一部ご負担をいただくなかでも、その内容の充実に併せて取り組んでいきたいと思っておりまして、それらを一つ一つ丁寧にご説明をすることによって、ご理解をいただけるように努力をしなければいけないんじゃないかということを、改めて、この前のさくらカードの件についても、いろんなご議論が出てきたわけですから、一部ご負担をいただくということに際しましては、より丁寧な説明が必要になってくると思っておりますし、それに心がけていかなければならないと思っております。
どうしても行革全体として、いろいろ削ったり、減らしたり、自己負担をいただいたりということだけが捉えられがちなんですけども、これは、あくまでも行革というものの目的は、先ほども三位一体で申し上げましたが、まちづくり戦略、新たな、新しい熊本づくりに向けての手段でもあるわけでございますし、それと同時に、行政サービスも見直すべきところは見直し、守るべきところは守っていく、維持していくという気持ちを持って、行革には市民志向の改革に取り組んでいきたいと思います。
【記者】3月に最終報告がまとまりますけども、その前に今月末からパブリックコメントが集まりますが、主にどういった点を市民から、意見を聞きたいというか。
【市長】どういった点といいますか、全体としてみていただきたいと思います。行財政改革推進計画とさらにはまちづくり戦略計画と、それを一体のものとして全体をみていただいた中で、ぜひともご意見をいただければありがたいと思っております。その中で、今後の熊本市の新たな方向性といいますか、その辺をご理解いただいた中で、さらにもっとこうした方がいいですとか、特にまちづくり戦略の部分について、もっとこの辺に重点をおいたほうがいいのではないかとか、そういう具体的な意見もいただければ有難いと思っております。
【記者】ホームページに三位一体の改革について詳しく載ってますが、それよりももう少し進んだ形になるんでしょうか。それともそれを補足して説明していく、大枠の。
【市長】今、公表しているのは中間報告ですから、今度は最終的な計画案を提示することになりますから、もっと詳しく、細かく、期限等も明示しながら出させていただくことになろうかと思います。まちづくり戦略に関しましても、大枠はその3つのターゲットですとか、あと戦略を示させていただきましたけれども、そのまあ具体的な事業と言いますか、もっと具体的な方向性についても、できる限り書き記していきたいと思っておりますから、見た方にもっと具体性と言いますか、ご理解いただけるようなものにして、その中でご意見をいただきたいと思っておりますけれども。
【記者】ホームページよりももうちょっと具体的に。
【市長】当然今の中間報告よりももっと具体的なもので。
【記者】最終報告ではないということですね。
【市長】ですから、私どもとしてはこれでいきたいという最終的な計画案を出すわけですから、それをみていただいてご意見をいただくということになろうかと思います。
【記者】1月末にも最終計画案みたいなのが公表されるというような考えでいいんですか。
【市長】いや、だから、それをもってパブリックコメントにかけるということです。その中でいろんなご意見が当然出てくるでしょうから、その中で私どもがそのご意見をお聞きした中で、これを新たに加えたほうがいいのではないかとか、また、こういう視点で臨んだ方がいいのではないかというところで、多少修正が出てくるかもしれませんけども。まあそういう意味で、パブリックコメントというのは、ただ単なる通過儀礼ではございませんので、きちんと分かっていただけるようなものを出したいと思いますし、その中で出てきた意見について、取り入れられるものについては積極的に取り入れていきたいとは思っております。

【質疑応答:イラクへの自衛隊派遣について】

【記者】イラクへの自衛隊派遣が目前に迫っているんですけども、自衛隊の九州の拠点を抱える都市の市長として、何かコメントがあればお願いします。
【市長】これは議会でも、本会議でも申し上げましたんですけど、大変、イラクの情勢は依然として緊張状態といいますか、続いているようでありますので、あくまでも派遣に際しては慎重に臨んで頂きたいという思いではございます。結果的に派遣されました場合には、その隊員の皆様方の無事を心からお祈りをしたいと思っております。

【質疑応答:知事選挙、参議院選挙について】

【記者】九州産交のバス網の問題ですとか、あとは政令指定都市への移行などの問題で、日頃から、県と今後、より重要に連携を図っていきたいとおっしゃっていたと思うんですけども、4月に知事選が控えておりまして、夏には参院選が控えておりまして、特定の候補者を支持されるっていうお考えはありますか。
【市長】選挙自体がどういう状況になるのか、想像がつきませんので、今一概に申し上げることはできませんけども、ただ私自身の政治姿勢といいますか、といたしまして、各党とは、党派とは等距離で臨ませていただいておりますので、結果的に特定の候補者が特定の政党ですとかに偏るということは、今の私の政治姿勢からはできないという思いを持っておりますので、それはその状況になってみないとなかなか分からないということであります。

【質疑応答:政令指定都市に向けた取り組みについて】

【記者】政令指定都市に向けた取り組みなんですけども、今年はどういったことが考えられるのかということと、それから政令指定都市移行へのスパンというのはどれぐらい、九州新幹線の全線開通というのがスパンになるのか、もっと近いことになるのか、その辺のところは。
【市長】取り組みといいますと、これも年度末にも申し上げたのかもしれませんけど、庁内でその研究会を立ち上げましたので、それをもっと具体的なものに詰めていくということ、それと、それを土台としてといいますか、先ほど県との関係、触れていただきましたけど、県とも協議を進めていくということだろうと思っております。例えば、今、すでにもう取り組んでいます地下水の問題にしましても、また、交通網の問題にしましても、これはやはり熊本市単独の問題ではなくて都市圏全体に関わる問題でもございますので、そういうものを一つ一つ具体的に考えていく中で、その中でビジョンが出来上がっていき、ひいては合併、政令指定都市という姿が徐々に見えてくるのではないかという思いを持っておりますので、それを着実に前向きに進めていきたいと思っております。期限としましては、できるだけ早くという思いは今も変わりはございませんけども、一つの目安として申し上げるならば、やはり九州新幹線の全線開通までには間に合わせたいという思いは持っております。

【質疑応答:市政改革の推進について(2)】

【記者】パブリックコメントの案についてなんですが、議会側にはどういう形で説明していかれるんですか。
【市長】これはですね、確か。
(事務局:今後の三位一体の改革の進め方ですけども、パブリックコメント案の策定、それと、市民への説明の前に、議会のほうにはご説明させていただいて、さらに12月にも行っていただきましたように各常任委員会、そういうものは適宜開いていただく、というか、そういうご要請がありましたら、そういう形で的確に対応していきたいと思います。ですからパブリックコメント案の提示の前には1回ご説明をさせていただきたいと考えて、今、議会と調整をさせていただいております。)
【記者】要請があった場合に、委員会を開いて説明をすると。
(事務局:あくまでも委員会が、説明したい、議論したいということになれば、私たちがそれに向かっていく、執行部として説明していくことになろうと思います。)
【市長】パブリックコメントにかける前に説明をするということはやるということであります。で、その後、委員会等の要請があれば、その中でまた、それぞれの委員会の中でご説明させていただくことになろうかと思っております。それとちょっとこっちからいいですか。年末年始にかけまして、明るい話題といいますか、お城と動植物園の入場者数が非常に増えているようでございまして、特にお城についてはカウントダウンがありましたんですけども、この入場者数なんですが、昨年は3万965人が今年は3万3,380人ということで、プラスの2,415人ということになっておりますし、あと動植物園につきましても、14年度、2、3、4と3日間の累計なんですけども、14年度は7,405人だったのが、今年度は1万8,780人と倍増、倍以上ですね、になっておりまして、非常にそういう意味では市民の皆様方にもお城ですとか動植物園ですとか、市の施設、あらゆる施設で新年を楽しんでいただけたのではないかと思っております。
【記者】それは市長、まだ、2、3、4と日が経ってませんけども、今、現在何か要因は。
【市長】要因は、すいません、私もまだ分析はしておりませんが、ただいろんな催し物を動植物園のほうでも工夫をしてやられてますので、そういった取り組みが少しずつ広がっていってるのかなという気もしますが、ただ倍増以上なんで、ちょっとこれはもう少し細かい分析も必要かなとは思っております。で、お城のカウントダウンにしましても、何年目になるんでしょうか、定着しつつあるのかなと、去年私も参加をしたんですけど、特に若い人たち中心にたくさん来られまして、びっくりしたぐらいなんですが、さらにそれが増えて定着しつつあるのかなと思っております。
【記者】因みに市長ご自身は今回どちらも行かれてないんですか。
【市長】はい。ちょっとプライベートで雲隠れをしておりました。ただ緊急時にはきちんと連絡の取れるような体制は敷いておりました。

【質疑応答:ハンセン病関連について】

【記者】ハンセン病の関係でお伺いしたいんですが、年末に恵楓園の入所者の方が宿泊拒否されてるとの問題が起きたり、あと熊本市に対して、園を退所された方が経済的な支援を求めていらっしゃるとかしてるんですが、熊本市として今年1年間で啓発それから支援という面でどのようなことをしようと、もしくはお考えですか。
【市長】啓発に関しましては、前回の宿泊拒否を新たな教訓といたしまして、やはりまだまだ不足をしていたのかなという反省がございますので、もっと徹底して行わなければいけないですし、それにつきましてはいろいろと通知も直ぐ出させていただいたところではございます。ただ具体的な支援策につきましては、まだ今後検討することになろうかと思っております。
【記者】検討するということでよろしいですか。
【市長】まあ、どういう内容で申し入れがあっているか、また各局とその辺の話、具体的な話をしておりませんので、その辺はまた各局と状況の情報をもらって協議をしたいとは思っておりますけれども。その支援とおっしゃると、例えばどういうことを考えていらっしゃるんですか。
【記者】私も分からないんですが、退所者の方が求めていらっしゃるのが、拠点を先ず、自分達が活動できる拠点を作りたいと、そのためにはお金が必要で、ただそのお金もなかなか厳しいという点で、市なり、県にいろいろ経済的な支援を要請しに、これまでも何回か行かれてらっしゃるようで、まあ、熊本市に作りたいということなので、市役所のほうに来られているのかと思うんですが。
【市長】その辺は、活動の拠点ということでしょうから、市に作るということ、作りたいということもあろうかと思いますが、先ほどの話にまた関係しますが、県との連携も必要になってこようかとは思いますので、その辺は、そういうご要請がきているかということを改めて十分協議をしまして、で、県との協議もしていきたいなとは思っております。
【記者】例えば、今年、市長が恵楓園に行かれるとか、そういったこと、ご予定はありますか。
【市長】今のところ、予定はございません。
【記者】例えば行きたいと考えてらっしゃるとか。
【市長】機会があれば行きたいと思っております。機会があればというか、行くことも考えたいと思います。
(これで終了との声)
【市長】どうも有難うございました。

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