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平成24年12月25日 第4回定例会後市長記者会見

最終更新日:2013年1月7日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長所感:定例会を終えての所感】

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 本日は、定例会終了後の記者会見でありますので、定例会を終えての所感につきまして述べさせていただきます。まず、今議会に提出いたしました予算案、条例案などの議案につきましては、議員各位において慎重にご審議していただきました結果、原案どおり全て可決いただいたものでございます。今回の定例会は、先月、市の方針として発表いたしました桜町花畑地区における新たな方向性や九州北部豪雨災害に対する本市の対応に関することのほか、子育て支援、教育行政、まちづくり予算、指定都市効果、経済・雇用対策、公共交通、環境分野等々、市政全般にわたりまして幅広くご質問いただいたところでございます。中でも桜町花畑地区に関しましては、これまでの経緯や再開発を断念した理由のほか、ホール施設における機能分担の考え方、新バスターミナルの整備や市電とのアクセス改善策などにつきまして、これまでの経緯を振り返りながら様々な切り口で、ご質問いただいたところでありまして、先日発表いたしました、桜町花畑地区における新たな方向性について、改めてご説明させていただいたものであります。今回の議会は、衆議院議員総選挙と議会の開会が重なりまして、これまでにない慌しい中での開催となりましたが、本議会におきまして議員各位からいただきましたご質問やご要望につきまして真摯に受け止め、これからの市政運営の糧としてまいりたいと考えております。私からは以上であります。

【質疑応答:衆議院議員総選挙 開票作業の遅れについて-1】

【記者】今のご説明の中にもありましたが、議会中に衆院選の投開票が行われまして、その予算決算委員会の締め括り総括質疑の中でも開票作業の遅れについて指摘がありまして、改めて市の対応を質されたところだと認識しております。その市長の答弁の中で、選挙管理委員会の検証を踏まえて体制整備を含めて協力をしていくというご説明がありましたけれども、その協力というのはどういう内容を念頭におかれているのかを教えてください。

【市長】まずは、検証を進めていく中で実際従事した大半が私どもの職員ということでありますので、その検証作業における市職員としての協力はもちろんでありますが、例えば具体的な報告書、改善策等がまとめられたとすれば、その改善策実行に向けて、私どもが協力しなければならないところは多々あるのではないかと思っております。ですから、検証作業と改善策の両面においての協力が必要だと思っております。

【記者】検証の中で選挙管理委員会の体制の充実が必要であるとか、研修の見直しが必要だとか出てくれば、市としてどういう協力が出来るかを考えるということですか。

【市長】もちろん選挙管理委員会で検証の結果、出された改善策につきましては、最大限に実現に向けて私どもとしても協力をしていかなければならないだろうと思っております。ただ、どのような検証結果がなされるか、あるいは具体的な改善策等も含められるのかどうか、その辺は改めて拝見したうえでなければ、今の段階では何とも申し上げられませんけれども、いずれにしても、今回の重要性を考えました時に、最大限協力をしなければならないと思っております。

【記者】検証に対して市から改めて「この辺を中心に」というような指示をなさったというところはございませんか。

【市長】いいえ、私どもから特に指示をしたものではありませんが、ただ、選挙管理委員会の委員長さんがお見えになられました時に話をしたことは、今回熊本市において発生したことだけではなく、過去にもいろいろな問題点を指摘されたところもありますので、「その辺をもう一度改めて課題として捉え直されたらいかがか」というお話でありますとか、今回は他の地域におきましてもさまざまなトラブルやミスが発生しておりますので、その点につきましても「再点検する必要がないのか」でありますとか、その辺はお見えになられた時に私の考えいうことでお話をしたことはありました。

【質疑応答:桜町花畑地区の再開発について】

【記者】議会から様々な指摘がありましたが、花畑に民有地が残るということに対する懸念、「それに法的な縛りがかけられるのか」でありますとか、そういった懸念がかなり聞かれたと思いますが、市として改めてそこの民有地に関して買収を働きかけるというお考えはあるのでしょうか。

【市長】今の質問にストレートにお答えするとするならば、改めて働きかけるということまでは考えておりません。私どもとして、売る意向がないかという打診をし、その意向がないということを確認してからまだそれほど時間が経っておりません。ただ、今、議会等でなされている議論というものは当事者にもお伝えしているところであります。ただ、現時点で再度買収に働きかけるかというところまで現時点において考えているものではありません。

【記者】今議会のやり取りの中で、新年度予算に旧産業文化会館の解体費であるとかビルの取得費をという話もありましたけれども、今日の質疑でもありましたが、それまでにある程度MICEにしてもどういう資金計画の中で出てくるのかであるとか、もう少し具体性のある説明がなされないと同意をしにくいという意見も議会内にはありますけれども、3月議会までに議会に対して、あるいは市民に対して、もう少し具体的な説明をする場は考えておられるのでしょうか。

【市長】今の話も含めまして様々な問題点でありますとか課題の指摘を受けたところであります。ですから、今後の私どもの進捗状況次第ではありますし、また、いろいろな状況の変化等が起こりうることも考えられますが、いずれにしましても、今後状況に応じまして丁寧な説明を議会に対しても心がけていきたいと思っております。

【記者】状況の変化というのは、例えばどういうことが想定されるのですか。

【市長】具体的にどのようなことがあり得るかは分かりませんけれども、ただ、桜町花畑地区の一体的な整備というものは、関係者の方々も複数いらっしゃるわけであります。それから明日シンボルプロムナードの委員会等も開催されることになっておりますので、例えばそこで出された意見等をまた議会の方にフィードバックしていくでありますとか、いろいろなことが考えられるのではないかと思っています。

【質疑応答:衆議院議員総選挙を終えての感想-1】

【記者】総選挙の結果の感想と、これから発足する新政権にどんなことを期待していますか。

【市長】今回の結果につきましては、今の時代の閉塞感でありますとか、特に経済の厳しい状況を受けて、何とか打開してほしいという国民の願いが反映されたのではないかと思っております。その結果を受け止め自民党におかれましては、日本経済再生本部を立ち上げられましたり、まだ政権スタートをしない段階におきましても、今回の選挙を通じて国民の声に応えようということで、既にスタートを切られていると感じています。厳しい経済情勢につきましては、熊本市も変わるものではございませんので、経済の活性化、さらには雇用の増加等に期待をするものであります。それから、例えば社会保障の問題につきまして、まだ具体的な方向性が示されたとは言いがたい状況にありますので、このことにつきましては、政権与党だけではなく、国民が将来に亘って安心できる環境づくりを与野党超えて議論し、方向性を示してほしいと思っております。それからもう一点は、地方分権ですが、このことにつきまして、道州制の基本法を作るとか、これは自民党の公約の中に謳ってありました。とにかく私といたしましては、基礎自治体優先の地方分権をしっかりと進めていってほしい。そして、その先の道州制でなければならないと思っております。その順番が逆転してしまいますと、途中で行き詰まってしまいかねないと思いますし、特に小規模の市町村の中から不安の声が非常に高まってくるということも懸念されますので、このこともしっかりとしたタイムスケジュールも含めまして明確な方向性、ビジョンを示してほしいと期待するものであります。

【質疑応答:衆議院議員総選挙 開票作業の遅れについて-2】

【記者】来年の夏に参院選がありますけれども、先ほど検証への指示は特にされていないということでしたけれども、時期について「このくらいまでには検証を終えてほしい」とか、逆に選挙管理委員会の方からそういった話があったりはしていないのでしょうか。

【市長】検証作業自体については、すでに着手をしているということは伺っております。それから、今お話がありましたように来年の夏には参議院議員の選挙も行われることもありますので、私としては遅くても今年度中には検証、検討が行われ、そして報告があるのではないかと考えているところであります。

【記者】選挙管理委員会は独立した組織だと思うのですが、開票の遅れというのは何回も続いていて政令指定都市になってもこういうミスが続いたということで、市長がもっとリーダーシップを持って関わるということは考えられないのでしょうか。

【市長】やはり今の制度上から申し上げると、基本的には選挙管理委員会の方で出された方針に対して、最大限協力をするということしか申し上げられないと思っております。ただ、私どもとして出来ることとしては、選挙の重要性、民主主義の根幹とも言えるものでありますので、そのことに従事する公務員としての心構えは私どもとして、しっかりと一人一人の職員に伝えるべきことだと思っております。

【質疑応答:衆議院議員総選挙の感想-2】

【記者】今回の選挙は戦後最低の投票率ということで、熊本市内でも一部の区で50%を切るような地域もありましたけれども、有権者が投票所に向かわなかったのはどういうことが起因していると考えられているのかということと、熊本でも5選挙区中、4選挙区が自民党の候補者が当選したということで、一部首都圏や関西では第三極への期待が票に表れたと思いますが、その他の地域では圧倒的に自民党が強かった。これは、熊本市民もしくは国民のどういう願いの表れだと思われますか。

【市長】項目として期待することにつきましては、先ほど申し上げました経済の活性化でありますとか、雇用の充実に対する期待が大変大きかったのではないかと思っております。
 低投票率の話ですが、様々な要因が考えられます。先ほどは自民党に対する期待ということでお話をしたところでありますが、一方におきましては民主党を中心とした政権運営に対する失望というもの。3年前の選挙では政権交代に対する国民の期待が大変高い中でスタートしたにもかかわらず、それが失望に変わってしまった。そのことが政治離れ、投票行動の棄権に繋がってしまった。期待よりも失望の方が上回った結果ではなかろうかと感じているところであります。
 もう1点は、いわゆる第三極と言われる新しい政党が次々に誕生し、立ち上がった当初は期待も膨らみつつあったかと思いますが、選挙のギリギリまで離合集散を繰り返す中で、どうしても信頼にはまだまだ至らなかったのではないかと。要するに、民主党政権に失望した方々の票の行き場が無くなってしまったことが、今回の低投票率の大きな要因ではないだろうかと思っております。
 それからもう1つは、政党と候補者の違和感を感じられた方々が多かったのではないかと思っております。特に第三極と言われる新しい政党が次々に生まれ、合併をしたり統合したりという中で、その新しい政党が示そうとしている方向性が明確に分かりづらかったところがありますし、その中に所属をしている候補者、あるいは国会議員の方々とこれまでの発言から考えまして、どう考えても違和感があるような方々がいらっしゃったのではないかと感じております。例えば、比例には投票したとしても候補者は選びきれなかったという方も結構いらっしゃったのではないかと思っております。いろいろなことが影響し今回の史上最低と言われる投票率に繋がったのではないかと思っておりますので、今回ある意味では、勝者の無い選挙と言っても過言ではない気がしております。私も政治家の一人として今回の結果を重く受け止めなければならないのではないかと思っております。

【質疑応答:こうのとりのゆりかごに関して】

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【記者】新しい内閣の発足がまもなくですけれども、安部総裁が前に総理をされていた時にこうのとりのゆりかごに関して「匿名で子どもを置いていけるものがいいのか抵抗を感じる」と発言されていたことを思い出すのですが、新総理が決まってない中での質問で申し訳ないのですが、このままでいくと安部総理が再び誕生ということで、このことに関してまた理解を深めていく中で、少し懸念される部分もあるのでしょうか。

【市長】こうのとりのゆりかごに関しては、運用が開始されてから一貫して国に対する積極的な関与を求めてきたものでありまして、そのことは今後も国に対してしっかりと働きかけていきたいと思っております。新政権がスタートしてどうなるかということは、私としてなかなか想定できるものではありませんが、いずれにしても、この問題は一地方自治体で止まる問題ではないと思っておりますので、国全体のものとして正面から受け止めていただくようにしっかりと働きかけていきたいと思っております。

【記者】国の関与に対し、これまでより後退することがないように今後も働きかけていくということでしょうか。

【市長】私どもとしては、検証会議に委員として加わってほしいということを具体的に申し上げてきました。ただ、そのことにつきましては、今のところ拒否されております。ですから、これまで関与がどうだったかということについては、私どもとしては、まだまだ物足りないと思っておりますので、今後も引続きと考えております。

【質疑応答:衆議院議員総選挙 開票作業の遅れについて-3】

【記者】先ほど「年度内は検証結果の報告が行われるのではないか」ということでしたが、市としては少なくとも年度内には検証結果の報告がほしいということですか。

【市長】基本的にはスケジュールも含めまして選挙管理委員会の方で定められると思いますが、来年の夏の参議院議員通常選挙に向かっての準備もありますので、私どもとして、出来る限りの協力と何度も申し上げておりますので、遅くても年度内ぐらいには一定の改善策等をお示しいただければ私どもとしても対応しやすいと思います。ただ、そのことを直接委員長等に伝えているというものではありません。その辺は進捗状況を見ながら必要に応じてお話をしていきたいと思います。

【記者】今回の選挙に関しては、政令指定都市移行後、初めての区ごとの選挙ということで、全市一丸となって万全を期すということで会議も開かれまして、市全体として確認されたことだと思っています。結果として開票作業の大幅な遅れということで熊本市の都市ブランド、市のイメージにも傷を付けたものと言われることもあるのですが、全市一丸となって対応した今回の開票作業がこのような結果になったということについて、改めて市長はどうお感じになられているのでしょうか。

【市長】今回の結果というのは、大変重要な問題だということで受け止めなければならないと思っております。それから、区ごとの初めての選挙ということは当初から分かっていたことでもありまして、そこに向けて準備を進めてきたにも関わらず、全体は検証後ということになりますけれども、集計作業等も含めまして、分れたことによって発生した事案がいつくかあるのではないかということは、大いに反省すべき点ではなかろうかと思っております。ただ、いずれにしても、検証結果を受け止めて私どもとしても協力していきたいと思っております。

(終 了)

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