【市長発表:市政改革プランパブリックコメント実施状況・ふたつきびん調査結果について】
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【市長】それでは、2月の定例記者会見をはじめさせていただきます。皆様、ご承知のことと思いますけれども、連日、平成16年度当初予算編成に向けまして詰めの作業の真っ最中ということもありまして、本日は、特に私の方から発表させていただくことはありませんが、それでも2件、ご報告ならびに市民の皆様方へのお願いをさせていただきたいと思います。
まずは、先日、本市の市政改革プランの素案を公表させていただきまして、現在、パブリックコメントを実施いたしている最中であります。また、地域説明会につきましても全6回のうち、ちょうど半分の3回が終了しているところでありまして、毎回、市民の皆様方には、熱心にご参加いただいているところでありますけれども、ほぼパブリックコメント期間の中間となりましたので、現在までの状況などにつきまして、簡単にご報告申し上げます。数字は、2月6日時点での数字でございますが、それぞれを申し上げますと、延べ人数になりますが、「まちづくり戦略計画」につきましてが、34人で71件、また、「行財政改革推進計画」につきましてが、118人で148件の意見が寄せられているところであります。意見の内容につきましては、今後、詳細に検討を進めることとしておりまして、パブリックコメントの終了の後に、改めまして、両計画を最終案として公表させていただきますが、同時に、お寄せいただきましたご意見につきましても丁寧に回答させていただくことといたしております。現時点で、ご意見を見ておりますと、厳しいご意見も含めまして、非常に貴重なご意見を頂戴していると感じておりますが、多くの市民の皆様方に「新しい熊本づくり」につきまして、熱心に考えていただいておりまして、市民の皆様方の熊本市への熱い想いが1件、1件のご意見から伝わってまいりまして、大変心強く感じておりまして、この場をお借りいたしまして、心から感謝を申し上げる次第であります。このパブリックコメントにつきましては、まだまだ、16日まで期間がございますので、さらに多くのご意見を頂戴できますようにお願い申し上げる次第であります。
次に、二点目でございますけれども、ただ今、資料をお配りいたしておりますが、その資料は、先月末に実施いたしました、ふたがついたままのガラスびんの現状調査の結果を示したものでございます。昨年の当初に「ふたバイバイキャンペーン」等やらさせていただきまして、報道関係の皆様方のご協力もいただきまして、かなりその割合が下がったのですが、ご覧いただきますように、ここにきましてまた、数字が、上がり傾向にございます。1月の調査によりますと、18.7%まで来ておりまして、今、申し上げましたように、このふたがついたままのガラスびんやペットボトルにつきましては,1年前に、リサイクル業者の引き取り拒否問題に端を発し、「ふたバイバイキャンペーン」と銘打ち、啓発活動を展開いたしまして、結果として、引き取り再開に結びついたところであります。その後、キャンペーン自体は終結をいたしましたが、現状調査につきましては、その後も、定期的に実施をし、その状況の把握に努めてきたところでございます。横ばいの数値で推移いたしておりましたが、先ほど申し上げましたように、今回の調査におきまして、ガラスびんに関して、その数値が上昇いたしております。このことが早々に、再び、引き取り拒否等の問題へ発展するということではないと考えておりますが、今後もこのような傾向が続くようであればと、少なからず懸念をいたしているところでございます。そこで、改めまして、市民の皆様方に対しまして、ふたをはずすなどのルールの遵守の徹底を強くお願いしたいと考えております。今後は、機会を捉えましての啓発活動をまた、実施したいと考えておりますし、再度、報道機関各位の格段のご協力をお願いする次第でございます。
私からの報告は、これで終わりますが、冒頭に申し上げましたように、現在、進めております、新年度予算編成につきましては、国の「三位一体の改革」によります地方財政制度の改革の影響など、先の新聞報道などでも50数億円という数字が出ておりましたが、現時点では、その詳細な把握が困難な中ではございますが、いずれにいたしましても、非常に厳しい状況であることには間違いありません。現段階においては、このような認識のもとに想定しうる限りの影響を最大限に考慮しながら、「まちづくり戦略計画」や「行財政改革推進計画」の新年度からの取り組みができますことを念頭において進めているところでございます。新年度予算の詳細につきましては、第1回定例市議会を前に予定いたしております次の記者会見におきまして、ご説明したいと考えておりますし、また、その際には、要求段階からの情報も公開したいと考えております。
以上で、本日の報告については終了いたしますが、最後にもう1点だけ、お話をさせていただきたいと思います。既に新聞、テレビで報道いただいているところでございますが、1月21日に、県庁におきまして、知事の立会いの下、関係いたします大津、菊陽両町、また、水循環型営農推進協議会、そして、私ども熊本市の間で「白川中流域における水田湛水推進に関する協定」に調印をしたところであります。この協定の内容につきましては、既に詳細に報道 していているところでございまして、改めて申し上げることはございませんが、この協定調印は、申すまでもございませんが、大津、菊陽両町、また、水循環型営農推進協議会、さらには、立会いをいただきました県、関係者の皆様方のこれまでのご尽力の賜物であり、本市67万市民を代表し、感謝の念に耐えないところでございます。
本市の地下水は、熊本市民の皆様方にとりまして、かけがえのない「命の水」として、貴重な財産であることはいうまでもありませんが、今後の都市戦略におきましても、地方分権が進展するなか、都市間競争を勝ち抜いていくためにも、全国に誇れる「本市最大の魅力」であるとの思いでございまして、この地下水を将来に亘り、守り育てることが今の時代を生きる私たちの最大の使命であると感じております。そのような意味におきましても、今回の協定は、その実現のための大きな歩みとして、大変、素晴らしく、画期的なものであったと考えている次第でございます。
今後は、私たち、熊本市民が、自ら、地下水を守り育てるために果たさなければならない責務として、「まちづくり戦略計画」のターゲットの一つにも掲げておりますが、地下水保全のための「節水対策の推進」や「広域連携の強化」、また、「汚染未然防止対策の強化」等に、さらに積極的に取り組むことといたしております。今回の協定によりまして、ご協力いただきます農家の皆様方をはじめ、関係の方々のお気持ちに十分に応えてまいりたいと考えているところでございます。それでは、質問をお受けいたします。