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平成25年7月26日 定例市長記者会見

最終更新日:2013年7月26日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:国連“生命の水”最優秀賞受賞記念シンポジウムの開催について】

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 本日は、2点につきまして発表しましたあと、アメリカ・サンアントニオ市への訪問につきまして少し報告をさせていただきます。
 国連“生命の水”最優秀賞受賞記念シンポジウムの開催についてであります。本年3月、国連“生命の水”最優秀賞を受賞いたしましたことは、既にご承知のとおりでありますけれども、今回、この受賞を記念いたしまして、8月20日(火)、熊本市、熊本県、公益財団法人くまもと地下水財団の共同で、シンポジウムを開催することといたしました。このシンポジウムでございますが、国連水関連調整委員会事務局代表であられますピラー・ゴンザレス・メヤウイさんをお招きいたしまして、本市が最優秀賞に選考されました経緯でございますとか、世界の水事情につきましてスピーチをしていただくということになっております。それ以外にも、国連事務局代表やご推薦いただきました大学の教授、あるいは熊本地域で実際に保全活動を行っている事業者、住民代表によるパネルディスカッションも開催することといたしております。
 このシンポジウムには、本市のみならず、熊本地域の多くの方々にご参加いただきたいと考えておりますが、このシンポジウムを機に熊本の地下水の素晴らしさを再認識いたしますとともに、より多くの方々に地下水保全活動に参加していただきまして、貴重な財産である地下水を守り、そして後世に伝えるそんな活動がさらに強化されることを期待しているものでもございます。

【市長発表:「熊本城マラソン2014」ランナー募集について】

 続きまして2点目でありますが、熊本城マラソンのランナー募集につきまして発表させていただきます。ご案内のとおり、「熊本城マラソン2014」でございますが、平成26年2月16日(日)に開催することが決定いたしております。現在、鋭意準備を進めているところでありますけれども、この度、出場いただくランナーにつきまして、いよいよ来月1日から募集を開始することといたしました。申し込み方法などの詳細につきましては、お手元の資料をご参照いただきたいと存じますが、第2回大会からの変更点につきまして申し上げますと、一点目は、2人から5人でのグループで申込みができる「グループエントリー」を導入したこと。二点目は、先日、韓国で開催されておりますマラソンジャパンにおける観光庁との連携によりまして、韓国からの出場者がより多く見込まれること。また、三点目といたしましては、3時間を切るランナー、いわゆるサブスリーランナーを対象とした「熊本城マラソン サブスリープレミアム」を新設したところであります。
 このサブスリープレミアムの内容についてですけれども、一点目は、サブスリー達成者への記念品の贈呈。二点目は、過去2回の大会と併せましてサブスリーを3回以上達成した方の顕彰。三点目は、過去2回の大会においてサブスリー達成者に対して、優先スタートブロック「サブスリーブロック」の確保。以上3点を実施したいと考えております。
 また、大会開催日の200日前にあたります7月31日(水)に大会の開催、及びランナー募集の機運を高めますために「200日前カウントダウンイベント」を城彩苑で開催する予定です。当日は、カウントダウンボードの除幕式でございますとか、広報キャラバン隊の出発式なども予定しているところでございます。詳細につきましては、この記者会見終了後、担当課からレクチャーを行う予定でございますので、詳しいことにつきましては、後ほどお尋ねいただければと考えております。

【市長発表:アメリカ・サンアントニオ市への訪問を終えて】

 最後に、アメリカ・サンアントニオ市の訪問につきまして、ご報告をさせていただきます。7月10日から7月15日までの日程で、同市を訪問いたしましたが、今回は、サンアントニオ市との姉妹都市締結25周年記念行事への参加に加えまして、両市交流に多大な貢献があった歴代市長、市議会議員、大学関係者の方々を初め、市民レベルでの交流を長年支援しているサンアントニオ日米協会の方々ともお会いいたしますなど、様々な交流を図ることができました。
 また、全米国際姉妹都市協会主催によります第57回年次大会がサンアントニオ市で同時期に開催されたわけでありますけれども、その場で熊本市の紹介映像が流されましたり、オープニングのスピーチの機会が与えられましたり、サンアントニオ市との交流の歴史を振り返りますとともに、熊本市の魅力につきましても併せてアピールをさせていただきました。なお、今回、サンアントニオ市長のフリアン・キャストロ氏と初めて会談することもできたわけでありますが、この中で本年10月31日から熊本市で開催することが決まっております国際会議のアジア太平洋都市サミットへの招聘を行ったところでありまして、基調講演者として、本会議への出席を快く引き受けていただいたということもございました。今後とも、両市の交流が更に深まりますよう、あらゆる機会を捉えまして交流の促進を図っていきたいと考えております。私からは以上であります。

【質疑応答:アメリカ・サンアントニオ市への訪問について】

【記者】今回、訪米をされて一番市長として成果があがったと受け止められているところはどこですか。

【市長】今申し上げたとおりでありますけれども、25周年の節目を迎えましたので、これまでの交流の歴史を振り返って、次に向けたさらなる深化の約束をすることができたということは大きかったのではないかと思っております。キャストロ市長も就任間もないということでございまして、年齢が38歳と大変若い市長でもあられますけれども、非常に政治家としても将来を期待されるような方だと聞いておりますけれども、そういう方、あるいはサンアントニオ市とこの節目を機に今後の交流を誓い合ったということは大きな成果だと思います。それに加えまして、全米国際姉妹都市協会の年次大会は、アメリカだけでなく、世界各国からいろいろな都市が集まっておられましたけれども、その開幕式典で10分ほどスピーチをさせていただきましたり、夜のレセプションで熊本市の紹介映像が流されましたり、いずれもその直後にいろいろな方が寄ってこられまして熊本市のことに興味関心を示していただいたということは、一定のアピール効果もあったのではないかと捉えているところであります。

【記者】具体的にどういったところに興味関心を示されることが多かったですか。

【市長】日本に熊本という都市があることは、おそらくご承知の方は少なかったのではないかと思っております。その中でいろいろな熊本の魅力をアピールしたが、熊本城に象徴されますような歴史性でございますとか、先ほど生命の水のことも申し上げましたが、地下水のことも国連の最優秀賞を受賞したということをアピールさせていただきましたが、特にその点について高い関心を示していただいたと思っております。

【質疑応答:「熊本城マラソン2014」ランナー募集について】

【記者】今回第3回目ということで、九州管内でいうと北九州市がマラソンを始めるということで、走ってもらうランナーに熊本を選んでもらうための具体的なアピールポイントがありましたらお聞かせください。

【市長】過去2回走られた方から聞きました時に、熊本城マラソンの最大の魅力は、沿道の応援、おもてなしも含めましたその素晴らしさを挙げていただいております。ですから、第3回目も1回目2回目以上の市民の皆様方と一緒になって盛り上げていくような大会にしたいと思っております。それから、熊本城下からスタートし、熊本城でゴールをするというお城、熊本の歴史性をアピールしていきたいと思っております。ライバルになるような大会も増えてくる中で、新たな魅力を打ち出していく必要もあるだろうということで、先ほど申し上げたようなサブスリープレミアムも含めていろいろな仕掛けも必要ではないかということで加えているところであります。

【記者】サブスリーを導入しているマラソン大会は他の自治体でありますか。

【市長】ないそうです。ただ、ランナーにとっては3時間を切るというのは、とても栄誉のあることのようでありますので、そこにターゲットをおいていろいろな仕掛けを考えているところであります。

【記者】去年は、一部の計測に問題が発生しましたが、今年はその辺はいかがでしょうか。

【市長】その辺は、すでに見直しを講じているところでありますので、前回非常に天候もよく、概ね成功と言ってもいいのではないかという表現もしましたが、タイム計測のトラブルが大きな課題として残っておりますので、早速そこは事務局の方で改善策を講じているところであります。

【記者】市長は、普段走ってらっしゃると思いますが、今回はエントリーなされるのですか。

【市長】応募の期間が8月1日から9月10日までですので、その間に熟慮したいと思います。前から申し上げているように、「いつかは出ます。」と言っておりますので、その「いつか」が来年かどうかというのは、40日の間で熟慮して応募するかどうかを決めたいと思います。仮に応募した時に、当選したら走ります。それだけの自身がつくかどうかだと思います。

【記者】今までと比べるとかなり前向きなように受け取りましたが、そのように解釈してよろしいでしょうか。

【市長】少し前に田原坂の10キロのマラソンに初めてエントリーして、なんとか完走することができました。その後、練習を続けてきていますので、前回問われた時に比べれば気持ち的にも前向きになっていることは事実ですけれども、本当に周りに迷惑をかけることのないように走れるか。実行委員長でもありますので、そういう立場で本当にエントリーしていいものかどうかですとか、その辺は熟慮がもう少し必要かと思っております。

【記者】熊本城マラソンは、「お城の歴史性をアピールする絶好の機会」とおっしゃっておられますけれども、文化財保護審議会の方でお城の活用については慎重な対応が必要ではないかと言われていますけれども、このマラソンに関しては、今後文化財保護審議会の発言が影響するのか。フィニッシュ地点の使い方とか影響が出てくる可能性はあるのでしょうか。

【市長】慎重にならなければいけないのは、火の使い方とかが挙げられます。基本的には認めていただいている。ただ、改めて文化財保護審議会にかけるものでありますので、第3回目の大会の詳細を固めた上で文化財保護審議会に諮ってご理解をいただくということになるだろうと思っております。ただ、前回以上に詳細にわたって慎重に検討し、審議会の場でも詳しい説明が必要だろうとは思っております。

【質疑応答:参議院選挙について-1】

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【記者】結果は、大方の予想通りであったわけですけれども、自民党が圧勝という形で、ねじれ解消につながったと思いますけれども、市長としてそのことについての受け止めをお聞かせください。

【市長】事前の予想通りという結果であったのかもしれません。自民党が大勝したということ、民主党が惨敗したということ、共産党が躍進したということ、大きくはこの3つかと捉えております。争点の一つと言われていたねじれの解消がなされたということも今回の選挙結果から国政が大きく変わるポイントではなかろうかと思っております。私は、衆参のねじれ解消自体が今回の選挙の目的ではなかったのではないかと思っております。ねじれているから良いとか悪いとか、そういう話ではないのではないかと捉えていました。ただ、結果的にねじれが解消されたわけでありますので、これからさまざまな法案などが通りやすくなっていく環境になったのは間違いありません。しかしながら、課題というのは、例えば、昨日も交渉で大変難しい場面もそうでしたし、これから予想されておりますTPPのことでありますとか、消費税の引き上げをどうするのか、さまざま難しい課題がある中で、与党の責任が重くなったことはもちろんですが、野党もしっかりと責任を果たしていく。そして、なにより国民がしっかりと国政の状況をウォッチしていくということ。大勝してねじれが解消されたのであとは任せるといったことがあっては決していけないのではないかと思っております。それだけ大きな課題がいくつもこれから控えているという認識を持っております。

【記者】「法案が通りやすくなる。」とおっしゃったのですが、熊本市への影響についてはどう捉えておられますか。

【市長】熊本市への影響と言いますよりも、熊本市も含めて大きく全国の自治体に影響を及ぼすようなこと、先ほど申し上げた消費税もTPPも地方に影響を及ぼすことでもありますし、それから、一昨日の指定都市市長会議、そして昨日は白本※の要望活動を厚生労働省に対して行ったところでありますけれども、例えば、厚生労働省に対する要望の中でも生活保護の見直しでありますとか、国保も含めた医療制度の見直しでありますとか、子ども子育て新システムが今後どういう形になっていくのか、非常に市民生活に大きな影響を及ぼすような見直しがこれから具体的に進められようとしているわけでありますので、そういう意味でもこれからの国政の動きを十分に注視しておくというのは、国民一人としてもそうですし、熊本市長としてもその辺の動きはしっかりとウォッチしたうえで必要に応じて発言したり、行動したりしていかなければならないかと思っております。

※白本とは…翌年度の国家予算編成に先立ち、指定都市に共通する課題の解決に向けた要望事項をとりまとめたもの。

【記者】熊本市の開票作業についてですが、今回、特に大きなトラブルも無く、目標時間よりも1時間ほど早く終了しました。その点についてどういった点が奏効したとお考えですか。

【市長】選挙管理委員会、あるいは選管事務局が中心となりまして、特に前回の反省を踏まえてさまざまな対策を講じてきたことが結果として表れたのではないかと思っております。その多くを従事した職員たちも研修に取り組み、意識の向上に努め、そして、そのことが予定していた時間よりも早く、ほぼミス無く終えることができたということは、喜ばしいことだと思いましたし、決して過信することなく、自信を持ってまた次なる課題に取り組んでいかなければならないと感じました。よく「全庁一丸となって」「全庁的に」ということをいろいろな場面で申し上げているわけでありますが、それが今回一つ成果として表れたのではないかと思っております。
 ただ、開票事務に関しましても、決して100点満点ということはないようであります。翌朝、選管事務局の方から報告に来られました。「またいろいろな課題を見つけて、改善して、さらなる向上を目指していきます。」ということでしたので、もちろんそれに対しても私どもとしても精一杯一緒になってやるという話をしたところでありました。

【記者】選管のほうはクールビズ対応ということで呼びかけていたようですが、私が見た範囲でもサンダルや短パン姿の方も結構目立っておりました。今回、ミス無くいったということですけれども、政令指定都市の中では真ん中の10番目ということで、改善の余地もまだまだ残っていると思いますが、今回の課題を市長としてどう捉えて、今後どのように改善していこうと思われていますか。

【市長】課題としては、先ほどおっしゃった服装もその一つとして上げられるのかもしれません。ただ、あのような場所でありますので、庁内で仕事をするようなクールビズとは異なってもいいとは思いますけれども、ただ、そういう事務に当たるに相応しい服装なのかどうかということは、改めて検証する必要があるのではないかと思っております。それと、おっしゃったように確定の時間です。それが真ん中ぐらいということもありまして、それから市全体として集計をするのに少し時間がかかったということもございました。ただ、この点は、前回のミスがありましただけに二重三重にチェックをした結果、時間がかかってしまったということのようですので、ここのところは今回は致し方ないのかと思っておりますが、ただ、やはりまだそこの部分も改善の余地があるということなのだろうと思っております。そして、もう1点は、北区だけが別の場所ということでありました。その単独でやった北区が創意工夫をこらす中で成果を挙げたのではないかと思っております。おそらく今後は、北区だけではなくといったことになるでしょうから、それぞれの区ごとで正確に迅速にやれる態勢を作れるかどうかということは、今後の大きな課題の一つではないかと思っております。

【質疑応答:TPP交渉参加について】

【記者】日本が政府として正式にTPP交渉に参加しましたが、それについての市長の受け止めをお願いします。それと、国への要望がありましたらお願いします。

【市長】交渉参加したことに対しては、これまでの長年の中でいよいよ始まったかというところであります。しかしながら、報道を通じて知る限りにおきましては、スタートと同時により厳しい現実というのが明らかになりつつあるのではないかと思っております。ただ、これまでの5品目を守るでありますとか、いろいろなことを国民に対しても発言をされてきたわけでありますから、それがしっかりと守られるかどうかというところを十分に注視をしておく必要があるだろうと思っております。

【質疑応答:特別自治市について】

【記者】先ほど指定都市市長会議の話が出ましたが、特別自治市のアピールが採択されました。熊本市は、政令指定都市になったばかりでそれから脱却するという構想の特別自治市は違和感があるのですが、それについて市長はどのようにお考えですか。

【市長】アピール文の中には、確かに特別自治市も含まれているのですが、多様な都市制度という文言も盛込まれておりまして、全てが特別自治市に向かうということを意思決定しているわけではないというものであります。現在、国の地方制度調査会の中で特別市という新たな大都市制度が出されてきておりまして、大阪都構想とかさまざまな大都市制度の構想が打ち出されている中で、一口に政令指定都市と言いましても、規模も異なりますし、その点につきましては、全てが全て特別自治市に向かおうとしているものではないということであります。ただ、さらなる権限移譲でありますとか、大都市としてさらに役割を担っていくんだという気持ちは一致していることは間違いないということであります。
 昨日の指定都市市長会議で話題になったポイントは、地方交付税のことが話題になりました。給与カットを前提とした交付税の引き下げについて、大変強い憤りの声が再度上がってきたということでありました。「地方交付税という名称も変えたらどうだ。」や「地方交付税というのは、国から分け与えられているものではなく、地方固有の財源である。」と。一定基準の行政サービスを住民に提供するために最低限必要な財源を確保するものであって、決して分け与えられるものではない。ましては、給与カット等のインセンティブに使われるものではない。さらには、骨太の方針の中で頑張る自治体を応援するために交付税を使おうという動きがあるようでありますけれども、本来そういうことに使うべきものでもないということです。ある意味では、分権と逆行しかねない大きな問題を含んでいるのではないかということです。そのことを問題提起し、いろいろと議論し、交付税についてもっとアピールも含めて考えていこうということで最終的にまとまりました。

【質疑応答:交通系ICカード導入について】

【記者】先日、2回目の協議会の中で、民間事業者の方で作るカードと市電の方で作るカードとどちらを持っていても両方で使えるようにという要望が出されたと思いますが、そのための費用負担に関しては平行線かと思いますけれども、市電の方については熊本市がというお話が出ていましたが、民間事業のバスに関して熊本市としての考えを改めてお聞かせください。

【市長】熊本市のICカードについての考え方は、利用者の利便性確保を第一に考えていかなければならないのではないか。全国共通型が望ましいのではないかという考え方に変わるものではありません。ただ、現実問題としてバス事業者と食い違いが出てきている中で、先般の協議会の中でそれぞれのカードの互換性の確保について民間事業者5社と大筋で合意に至ったということは、大きな課題がクリアされたものと基本的には認識しているところでございます。ただ、お話にあった費用負担のことまではまだ合意に至っているものではありませんので、そこはさらに協議を深める必要があるのではないか。それを協議するのが熊本ICカード導入の連絡協議会が近々設置されることになりますので、先般の協議会の合意に基づいて、さらにその中で議論を深めていかなければならないと思っております。

【記者】最大ですと市電分も含めて多ければ7億円ぐらいかかるのではないかという試算もありますが、バス事業者にとってはそれが原因で倒産しかねないという話も出ております。利便性を確保するにはもちろんどちらでも使えるような状況が必要になってきても、民間事業者は出せないということになると、現実的にどういう路線が確保できるのか。

【市長】倒産しかねないということは、少し誇張し過ぎなのではないかと思います。そういう発言を安易にやるべきではないと私は思いました。もちろん経営状況はどうなのか、あるいはどこまで負担に耐えうるのかでありますとか、そこは先ほど申し上げた連絡協議会の中でもっと議論を深めていく必要があるだろう。ある意味、脅しのようなことを言うべきではないと私は思います。

【質疑応答:兵庫県宝塚市役所の放火事件について】

【記者】兵庫県の宝塚市役所の1階で税金を滞納した男が火炎瓶を投げつけて職員の方であったり、来庁者の方々が複数人怪我をされたという事案がありました。どこの自治体でも起こり得る事案だと思いますが、報道なりをご覧になって同じ市役所であのようなことが起こったことに対してどのように思われているのかということと、それを受けて熊本市役所の中で対策等を検討されたりしているのであれば教えていただきたいと思います。

【市長】人に危害を与えるような、場合によっては広域的な被害を及ぼすような行為はもちろん決してあってはならないわけでありまして、強い憤りを覚えたものではあります。しかしながら、今お話があったように、役所の中ではどこでも起こり得ることなのかもしれません。実際にこの熊本市役所の中でも何度か市民の方と職員とがトラブルになりましたり、脅しのような行為がありましたり、警察のお世話になったことも何度かあっております。熊本市としては、その都度いろいろな場合を想定した窓口での実践的な研修等も行っているところであります。

【事務局】不審者対応のマニュアルという物を以前から作っておりましたけれども、今回の事件を受けて、特に区役所等でもそれについて再徹底ということで庁内の連絡会議で近々周知することとしております。

【質疑応答:参議院選挙について-2】

【記者】開票作業についてですが、今回事務にあたって市長としてされたことというのは、具体的にどういったことがあるのでしょうか。例えば、市政経営会議で指示を出されましたけれども、他にも会議で指示を出す回数が何回ぐらいされたのか。

【市長】常に進捗状況についてはチェックをしていたということではあります。その徹底は1度ではなく、複数回であると記憶しております。

【記者】それは市政経営会議の中でということですか。

【市長】市政経営会議等です。局長でありますとか、管理者が集まったような場等ということであります。

【記者】開票当日はどのようにされてらっしゃったのですか。

【市長】開票当日は家に居りました。家に居て進捗状況の連絡をずっと受けていました。

【記者】こっそり見にいかれたりとかはされなかったのですか。

【市長】それも考えましたけれども、私が行くことによって余計な手間でありますとか、気を使わせてはいけないと思いました。それから、私ではなく、選管事務局の努力を信じて待っておりました。とは言いましても、確定ということを聞いてほっとしたということは間違いありません。

【記者】「今回の開票事務は100点ではない。」ということをおっしゃっておられましたけれども、あえて点数をつけるとすれば何点ですか。

【市長】点数はよく聞かれますが、なかなかつけにくいです。100点満点でないことは確かです。

【記者】80点は超えましたか。

【市長】こう言うとのぼせていると思われるかもしれませんが、及第点は頂けるのではないかとは思います。

【質疑応答:消費税税率の引き上げについて】

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【記者】消費税についてですけれども、税率の引き上げについて政府が景気動向で判断すると思いますけれども、市長ご自身はどのようなお考えをお持ちですか。

【市長】私自身は、先ほど厚生労働省に対する要望の中で、子ども子育て支援システムの話でありますとか、国保の話でありますとか、生活保護関連の話でありますとか、これから社会保障に関わる費用の増加がかなり見込まれております中で、避けて通れないものではないかと思っております。消費税の一部は地方消費税として地方の財源にもなるものでありますので、最終的な判断は国の方でなさるのでしょうけれども、私としてもその必要性は訴えていかなければならないのではないかと思っております。


(終 了)

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