現在、さまざまなプログラムを教育の中に取り入れていく取り組みや、制服、校則について見直す方向となっていますが、先生たちの意識も変わる必要があります。ジェンダーバイアスが根強くあることについては、教育、社会意識の部分をどう変えていくのかが大きなテーマです。教育現場だけではなく、子どもたちを支えている保護者や地域の皆様も子どもたちに大きな影響を与えており、社会全体で環境を整えることが、教育を中心に据える中でもとても大事なことだと思います。
テレワークの導入で、多様な働き方ができる環境を構築できることが実証されましたが、その多様な働き方というのは女性男性問わず、ポジティブアクションに十分生かされることだと思います。一方で、テレワークにより女性の負担が増えているといった事実も痛感していて、コロナ禍の中での家事・育児において、男女の役割の違いにとても大きな負担を感じるようになりました。新型コロナウイルス感染症の収束後も、感染症対策ではなくポジティブアクションにつながるといった観点から、テレワークを続けられますか。
テレワークに関しては、まさにポジティブアクションにつながっていると感じています。皆さんの抵抗感も随分少なくなってきて、少しずつですがディスカッションも上手くできるようになってきました。これからは、新しいテクノロジーを使ってコミュニケーションの手段を変えるとともに、テレワークの弊害についてもポジティブに発信し、社会インフラとしていかに定着させることができるかが重要になってくると思います。また、家事等への負担感が減るような取り組みとして、行政もムードづくりを進めていくことが必要だと思います。