【市長発表:はじめに】
それでは、定例記者会見をはじめさせていただきますが、その前に、先日報道されました小学校におきます教育的な配慮に欠ける指導、原爆の被害に遭われた方々の写真を肝だめしの中で使うというあってはならないような行為があったということにつきましては、まずは原爆の被害に遭われた方々またそのご家族関係者の皆様方に対しまして心からお詫びを申し上げたいと思います。
さらには、その行為によりましてショックを受けた児童またはそのご家族に対しましても心からお詫びを申し上げたいと思います。
ただ今教育委員会の方で改めまして、なぜこのような事態が起きたのか、詳細に今調査中で改めて調査をし直している所でございまして、それがわかり次第、厳しい対応がされるものと考えております。それからもう1点、このたび新潟県中越地震によりまして、被害を受けられました多くの皆様方に対しまして心からお見舞いを申し上げたいと思います。
新潟県中越地震でございますが、報道によりますと、新潟県小千谷市で震度6強、死傷者数による被害規模は1995年の阪神・淡路大震災以来の大災害となっております。
本市といたしましては、今後の応援要請には積極的に対応していくこととしておりますが、昨日から早速、市民の皆様からの義援金受付を、市庁舎1階ではじめたところでありますし、また職員に対しても同様にその義援金を集めるようなこともはじめたところでございます。
最近、台風、地震等の予期できない災害が多発いたしておりまして、本市におきましても、本年は、台風18号を始めといたしました台風災害に見舞われますなど、改めて災害に対する日頃からの取り組みの必要性を痛感したところであります。今後も、引き続き防災体制及び危機管理体制の徹底を図ってまいりたいと考えております。
それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。
本日は、一昨日閉幕いたしました「くまもと秋のお城まつり」についての報告、次に平成17年度の予算編成方針並びに新たに始めます事業や取り組みにつきまして3点の発表をさせていただきます。
会期を10日間に短縮して開催いたしました「くまもと秋のお城まつり」でございますが、台風による一部の催しの中止などございましたが、5万3千人もの多くの皆様方にご来場をいただきました。
特に、今回は、街のにぎわいを集中的に創出いたしますために、城下町とお城の連携といたしまして、「秋のお城まつり」開催期間中最初の土曜と日曜日に、熊本市民会館前から辛島公園までの通称「シンボルロード」の一部を「歩行者天国」といたしまして、「城下町大にぎわい市」を本市で初めて開催したところでございます。幸い天気にも恵まれまして、会場一帯では、シンボルロード沿線の事業者の皆様方をはじめ多くの関係者のご協力によりまして、「熊本こだわりの物産展」や、農産物や海産物などの「とれたて市」、さらには音楽や大道芸などの多彩な催しが繰り広げられたところでありまして、多くの市民や観光客で賑わいを見せたところであります。
また、大にぎわい市開催に併せまして「熊本城400年と熊本ルネッサンス県民運動」の皆様方によりまして実施をされました「みずあかり」では、花畑公園から行幸橋まで、竹のオブジェや一万個のろうそくが飾られまして、幻想的なイルミネーションと当時の威容がよみがえった飯田丸五階櫓とのコントラストは、訪れた多くの人の心に大きな感動を与えたものではないかと考えております。
「城下町大にぎわい市」開催中に実施いたしました、来場者アンケート調査を見てみますと、歩行者天国を実施したことや、「お城まつり」や「みずあかり」等の他のイベントとの同時開催による連携が、相乗効果を生みまして、多くの来場者に好評を得たようでございます。「城下町大にぎわい市」の経済波及効果等については、現在分析中ですので、まとまり次第、後日報告いたしたいと思います。
今年の「お城まつり」でございますが、見直しの一環として、ただ今申し上げましたような新しい取り組みを行いましたほか、「夏のお城まつり」におきましても、会期を延長し催しものの充実を図りますとともに、夜間開園や浴衣での無料入園等をはじめて実施をいたしました。いずれにいたしましても、多くの皆様方にご参加いただき、大変好評であったと実感しておりまして、見直しによる一定の成果は挙がったものと考えております。
今回の「夏・秋のお城まつり」や「大にぎわい市」等の実施に当たり、様々な機会でPRをいただきました報道機関の皆様方はじめ、警察当局、事業者の皆様方には、この場をおかりしいたしまして、心から感謝を申し上げたいと思います。