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平成26年1月6日 年頭市長記者会見

最終更新日:2014年1月13日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:年頭にあたって】

市長記者会見の様子 

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 本日は、年頭にあたりまして今年1年の抱負につきまして述べさせていただきたいと存じます。

 平成26年が幕を明けたわけであります。本年は、熊本市が政令指定都市に移行しまして3年目に入ることになりますけれども、市民の皆様方にこれまで以上に指定都市効果を実感していただくことができますように、これまでの成果を踏まえましてさらなる取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 そこで、早速ではございますが、新年にあたりまして今年を展望いたしまして漢字一文字で表すと、今年は「繋」といたしました。「繋ぐ・繋げる」を意識しながら、今年、市政運営にあたりたいと思います。この文字にはいろいろな意味が込められておりますが、まずは、「人と人とを繋ぐ」という意味でございます。熊本市は、現在の人口73万人。政令指定都市にいたりますまでに10数回の合併を繰り返してまいりました。ご承知かもしれませんが、私が生まれ育ちました地域も平成3年2月に熊本市と合併をいたしました旧飽託郡北部町でございます。私たちが、現在、力を入れております小学校区単位のまちづくりにつきましても、旧町村単位におけるコミュニティが土台となっていることを感じております。これを大事にしたいと思っております。昨年は、区役所が拠点となりまして、地域の特色を活かしたまちづくりを鋭意進めてきたところでありますが、今年はさらに人と人とが繋がり、コミュニティの醸成を図りまして、これまで以上に区役所の職員が中心となりまして地域住民の皆様と積極的に繋がってまいりますことで、市民協働によるまちづくり、あるいは暮らしやすいまちづくり、持続可能なまちづくりを目指してまいりたいと考えております。

 続きまして、2点目は、「地域と地域の繋がり」でございます。市域内における各地域の繋がりはもとよりでありますが、都市圏、あるいは県全体、九州、全国、アジアを基本といたしました世界と積極的に繋がってまいりますことで、政令指定都市としての広域的な役割も果たしていきたいと思っております。そして、結果として交流人口の増加を目指してまいりたいと考えております。

 最後は、「時代と時代を繋ぐ」「次世代に繋ぐ」ということでございます。熊本市は、平成23年に九州新幹線が開通しておりまして、その翌年には政令指定都市に移行しております。熊本市にとりましては、長年の悲願がほぼ同時期に達成をされたわけでありまして、そのことによって新たなステージに移ったと言っても過言ではないと考えております。しかしながら、一方におきましては、少子高齢化が進みまして、人口減少も目前に迫っておりまして、市域内における格差も広がりつつある現状にありまして、私たちがこれまで力を入れてまいりました小学校区単位のまちづくりもなかなか困難な状況になりつつある現実もございます。熊本市の政令指定都市移行が正式に決まりました際に、国からは全国の縮図のような都市と称されたこともありましたけれども、まさに時代の転換期に立ちます今、政令指定都市という手段を用いまして持続可能なまちづくりを進めることができるか否か、そのことが問われていると考えております。昨年、熊本市は広域的な地下水保全の取り組みが評価されまして、国連“生命の水”最優秀賞を受賞したわけでございますが、このことも代々受け継がれてまいりました貴重な財産である地下水を次世代に繋ぐということを意識して取り組んできたものでございます。まちづくりに関しましても、熊本城を核とした城下町づくりといたしまして、熊本城の復元を進めつつ、城彩苑の整備や桜町・花畑地区の再整備、新町・古町地区での町屋を活かした街並みづくりでありますとか、さらには陸の玄関口であります熊本駅周辺につきましても、新幹線が開業に次ぐ連続立体交差事業の完成という第2の目標を見据えた整備を進めているところであります。これらのエリアを中心市街地と位置付けまして、熊本の顔としての魅力あるまちづくりを進めてまいりました。このことも来る人口減少社会という次世代を見据えつつ、熊本型コンパクトシティでもございます多核連携型の都市構造を目指しますとともに、交流人口の増加をも狙いとしたものでございます。

 今年は政令指定都市効果を最大限に発揮すべく、人と人、地域と地域、時代と時代、それぞれを繋ぐということを強く意識しながら市政運営にあたってまいりたいと考えております。そのことは、現在、進めております第6次総合計画の中間見直しにおきまして、都市機能や住民の生活の質を向上させることができるよう持続可能で創造的な都市を目指すといった視点から定住促進、少子化対策、交流人口の増加の3つの柱を掲げていることにもあてはまるものであると捉えております。

 今年の具体的な取り組みに関しましては、交流人口の増加につきまして、昨年、本市が主催いたしました「アジア太平洋都市サミット」など、大規模な国際会議や大会が相次いで開催されましたことはご案内のとおりでありますが、今年もさらにMICE誘致推進機構を活用しながら積極的な誘致活動、並びにすでに開催が決定しております大会等の成功に向けた連携強化を図りますとともに、ハード面に関しては「桜町再開発事業における新たな集客施設整備検討委員会」からいただきました答申をもとに、現在、基本計画を策定しているところでございますが、まずはそこを目指したいと考えております。また、隣接する花畑地区につきましても、広場整備に向けまして鋭意進めているところでありまして、中心市街地の活性化を進める中でその核となる事業と位置づけております桜町・花畑地区の再整備につきましては、本年は一歩踏み出すことができるかという大切な年でもありまして、今後とも市民の皆様の理解を得ながら、着実に進めてまいりたいと考えております。

 一方、熊本駅周辺地区の整備につきましては、平成30年度末の完成を目指しまして、在来線の連続立体交差の整備を進めているところでありますが、このことと併せまして、東口駅前広場の整備につきましては、平成31年度末の完成を目指しまして、本年の平成26年度末に迫っております東口駅前広場の整備方針の決定に向けて精力的に取り組んでまいりたいと考えております。また、昨年11月の駅周辺整備のトップ会議でございますとか、新聞紙上におきましてもJR九州側からいわゆるゼロ番線の開発につきまして積極的に取り組む意向が示されているところでありまして、駅前広場等の熊本駅周辺における他の事業との整合性を図りつつ、陸の玄関口としての整備を着実に進めていかなければならないと考えております。また熊本駅周辺地区と桜町・花畑地区の整備を進めてまいります中で、この両地区がそれぞれの個性を活かしつつも、熊本の顔である中心市街地全体の回遊性を高め、魅力ある、さらには多くの人々を引きつけられる空間として整備を進めていくことができるかどうか、その意味でも今年は大事な一年であると考えております。また、交通体系の再デザインに関しましては、昨年、「公共交通基本条例」を制定いたしまして、「公共交通グランドデザイン」の実現に向けた取り組みとして交通空白地域に乗り合いタクシーの導入などを図ってきたところであります。なお、本年3月には、市電にICカードを導入いたしますほか、今月14日から1ヶ月間、基幹公共交通軸に位置づけております国道266号線を経由する交通センターからイオンモール熊本までの路線につきまして、急行バスの社会実験を行うことにしておりますが、この基幹公共交通軸の機能強化でありますとか、バス路線網の再編、コミュニティ路線、あるいはICカードに関する協議などにつきましても、交通事業者など、関係機関と連携を図りつつ、グランドデザインの具現化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

 また、熊本港におけるクルーズ船の誘致を含めたポートセールス活動でございますとか、港の利用促進、熊本空港における国際線の誘致など、県と連携して積極的に取り組みたいと考えております。

 その他、本年は、城南図書館でございますとか、城南物産館などもオープンいたします。

 また、熊本城復元事業におきましては、馬具櫓、続塀の復元が完了することになっております。これらの施設につきましては、地域や観光の拠点施設として市民の皆様に大いに活用していただきますとともに、人が集う場、繋がる場として、多くの触れ合いが持たれることを期待いたしているものでございます。

 本年は、ただ今申し上げてまいりましたような再デザインなどを確実に進めてまいりますとともに、将来を見据えました新しいまちづくりを皆様方とともに進めてまいりますことで、これまで掲げてまいりましたもっと暮らしやすさを実感できる「日本一暮らしやすい政令指定都市」として、さらには、暮らす場所、観光・MICE開催地、あるいは企業立地先など、様々な場面で「選ばれる都市」となりますよう取り組んでまいりたいと考えております。

 新しい年に入りまして平成26年度予算編成もいよいよ本格化いたします。政府におきましても、4月からの消費税増税時に実施する経済対策のほか、新年度予算案につきましても閣議決定されたところでありますが、本市といたしましても、国の政策を踏まえつつ、市民生活や地域経済の動向を注視しながら適切に対応しなければならないと思っております。

 なお、平成26年度当初予算でございますが、政令指定都市としての実績を踏まえましたうえでの予算編成となります。自らの判断と責任による自主自立のまちづくりを実現することができますよう、指定都市としての権限と財源を活用してまいりますとともに、国に対しましても施策や予算に関する提案を行いますほか、本市の重要施策につきましても提案・要望を引き続き行っていきたいと考えております。

 年頭にあたりましては、以上でありますが、最後に、昨年は、漢字一文字に安心・安全の「安」を掲げたところであります。それは、前年の九州北部豪雨災害を踏まえてのものでありますけれども、本年も災害のない平穏な年であることを願いつつ、また、市民の皆様方にとりまして幸多き年でありますことを祈念しつつ新年のご挨拶とさせていただきたいと思います。私からは以上であります。

【質疑応答:地域格差の是正について】

【記者】市長がおっしゃっていた格差が生じてしまっている現状に対して繋ぐという意味におきまして、区役所の役割強化ですとか、職員が地域に出て行くということを含めて、どのように格差を無くしていくのかというところを具体的にお伺いいたします。

 

【市長】今、進めております事業としましては、ご案内のとおり校区単位の健康まちづくりですとか、地域版のハザードマップづくりでございますとか、交通空白地域の解消に向けた取り組みですとか、そのようなことを全市的な課題として、あるいは格差解消というものも一つの目的として取り組ませていただいているというものであります。

 そのような中で先ほど申し上げた第6次総合計画の見直しの中で定住促進ということも3つの柱の1つに掲げさせていただいているところですけれども、そのような取り組みも主に人口減少が進んでいる地域の中で住宅の住み替え等により実現することが出来ないかということ、この辺を取り組んでまいりたいと考えております。

 それから、先ほど申し上げた交通の課題を解消することによりまして、基本的には熊本市域の中でどの地域においても住み続けられるような環境を整えていくということも重要ではないかと考えております。あるいは高齢化も進んでまいりますので健康まちづくりというのは広い視点になっていますが、その中でも高齢者となりましても住み続けていけるような、ある意味では地域における見守りの体制整備でありますとか、その辺を含めましてこれまで以上にしっかりと取り組んでいくことが格差の是正にも繋がるのではないかと考えているものであります。

【質疑応答:熊本駅0番線跡地の再開発について】

【記者】熊本駅の0番線跡地の大規模な開発が示されたことについてお話されておられましたけれども、改めまして市長としてどのように受け止めていらっしゃるのかと、今後、市としてどのように関わっていきたいかをお聞かせください。

 

【市長】非常に積極的な姿勢を示していただいたということは、熊本市の都市力、あるいは都市圏の力についてJR九州さんから高い評価をいただいたものと受け止めさせていただきまして、そのことにつきましては、大変ありがたいと思っております。先ほど申し上げたように、駅周辺全体といたしましては、これから駅舎の整備でございますとか、連続立体交差事業とともに駅舎の整備、あるいは東口白川口の駅前広場整備等々の事業も進むことになりますので、0番線開発との連携も必要になってくると思いますので、十分に意思疎通を図りながらその事業が着実に進められるように私どもも積極的に関わっていくことが出来ればと思っております。

 それから、もう1点大事なことは、熊本駅周辺にそのような新たな施設が出来るということは大変喜ばしいことではありますが、ただ、中心市街地の回遊性を高め、一体的な中心市街地としての全体的な発展に繋げていくことが必要だろうと思っております。通町筋であったり、花畑・桜町、アーケードも含めましたこの中心部の賑わいの一部が駅周辺に移っただけであるならば、そのことは本当の意味で効果と言えるかどうかというところは疑問符として残ってしまうだろうと。それはやはり真の意味での効果とは言えないだろうと思っております。ですから、中心市街地全体の回遊性が高まるように、あるいは中心市街地全体が魅力のあるエリアとして県民市民だけではなく、県外や海外からも多くの人たちが訪れてみたくなるような空間づくりがますます必要になってくるだろう。その核となる事業として0番線の開発も見据えつつ、花畑・桜町の整備というものは着実に進めていかなければならないのではないかと改めて再認識したところであります。

【質疑応答:市長が思う2014年の熊本市の姿について】

【記者】市長ご自身と熊本市の2点についてお伺いさせていただきます。まずは、市についてですが、先ほど消費税の話もありましたが、今年は熊本市にとってどのような1年になりそうですか。

 

【市長】昨年から景気が全国的に少し上向きつつあると言われております。その中で熊本も全国に連動したアンケート結果でございますとか、日銀短観からも示されているような状況であるということだろうと思います。ただ、市民生活から言いますとまだまだ実感できるところまでは至っていないのではないかと思っていますので、景気が上向いてきたということを実感していただけるような取り組みを進めていく必要があるだろう。この景気の浮揚が熊本の地におきましても定着するような1年にしていかなければならないと思っております。

 

【記者】去年は国際会議ですとか、地下水の取り組みが評価されましたが、今年はどの辺に力を入れていきたいですか。

 

【市長】冒頭の中で申しあげましたように、中心市街地の整備です。これについて大きく一歩を踏み出すことが出来るかどうかが大変重要な1年になるだろうと思っております。それから、一部着手はしておりますが、全体の交通体系の整備です。このことにつきましてもしっかりと取り組んでいかなければならないと思っております。

 政令指定都市に入りまして3年目になります。これまでは合併がございましたり、政令指定都市移行、九州新幹線全線開業という熊本市にとりまして、器も含めまして大きな変化が毎年毎年訪れてくるような時代がしばらく続いたということですが、しばらくはもちろん合併もありませんし、政令指定都市という形も定着し3年目に入ったわけでありますから、政令指定都市効果をいろいろな意味で発揮させていかなければならない。腰をしっかりと据えて取り組んでいかなければならない大事な1年ではないかと思っております。

 

【記者】市長ご自身の話になりますが、今年ご自身はどんな年にしたいですか。

 

【市長】個人的には、いい仕事をするためにも心身ともに健康でなければならないと思いますので、しっかりと健康管理に留意しつつ、今年1年重要な年になると思いますので、しっかりと「繋」ということが具現化できるように私自身先頭に立って、時には職員達をバックアップしながら頑張っていかなければならないと思っております。また、2月にマラソンが控えておりますので是非完走を目指したいと思っております。

【質疑応答:次期市長選について】

市長記者会見の様子 

【記者】次の市長選に出馬するのか、しないかについて、今はどのようにお考えですか。

 

【市長】これまでも申し上げたとおりであります。これは年が明けても変わりません。少なくとも今年度中は任期の最終年度に向けまして、ただ今申し上げてきたようなことが着実に動き出すかどうかをしっかりと注力したいと思っております。年度が替わりました段階で改めてこれまでの取り組みでありますとか、今の自分自身のあり方でありますとか、いろいろと問い直す中で自らの今後の去就を明らかにしなければならないだろうと思っております。

【質疑応答:中心市街地の再デザインについて】

【記者】中心市街地の話で「一歩踏み出せるかどうか」というお話でしたけれども、一歩踏み出した状態というのは、具体的にどういう状態だと市長はお考えですか。

 

【市長】一歩踏み出すというのは、例えば花畑地区の広場整備もその一つでしょうし、桜町地区におきまして都市計画決定でありますとか、あるいは花畑・桜町を含めました関連予算を次の議会で新年度予算の中に提案することになりますので、それらが認められるかどうか。その辺が大きいのではないかと思っております。

【質疑応答:政令指定都市移行の効果について】

【記者】冒頭のお話で「政令指定都市移行の効果を実感してもらう。」「これまでの成果を踏まえてさらに実感してもらう。」というお話でしたが、これまでの具体的な成果と、その成果をどのように3年目に繋げていきたいか。新年度予算も煮詰まってきている頃だと思いますが、ある程度どのようにメリハリを利かせていくのかという点を踏まえて市民の方々にどのように実感していただくのかについてお伺いします。

 

【市長】繰り返しになりますけれども、地域におけるまちづくりは、市民の皆様方が政令指定都市効果と感じていただける大変重要な部分だと思っておりますけれども、そこにつきましては、これまで区のビジョンを策定し、ビジョンを具現化するためのまちづくり推進事業の実施などに取り組み、健康づくりですとか、防災、あるいは交通等々の課題に市民の皆様方と一緒になって取り組んできました。それがいよいよ本格的にスタートしたのが昨年であるという位置付けであります。それをさらに充実をさせていくということだろうと思います。そして、そういうことが区役所の中でより取り組みやすい体制を整えていくということもやはり必要だろうと考えておりまして、権限や財源の充実を含めました体制整備も進めていく必要があるだろうと思っております。あと、MICEでございますとか、観光的なことでございますとか、いろいろ含まれますけれども、市民の皆様方が実感していただけるという意味ではそこかなと思っております。

【質疑応答:交通系ICカード導入について】

【記者】3月から市電にICカードシステムが導入されますけれども、3月に導入されて市民の利用が始まって、これまでTO熊カードを利用されていた方々が「バスでも使えないのですか。」という問い合わせが出てくると思います。そうした場合、市として市民の疑問に対してどうご説明されていかれるおつもりですか。

 

【市長】基本的にはTO熊カードもICカードも併用できるような状況でありますので、そこはしばらくの間はどちらでもということで対応していただくということだろうと思います。ただ、お話があったように、確かに市電でICカードの利用ができるようになりますと、「バスでも使いたい。」でありますとか、「JR等も含めた軌道も含めて双方で使えるようになりたい。」ですとか、そのような声が高まってくるのは必然だろうと思いますので、バスとの協議がまだ続行中でございますので、そこを早く協議を整えて広く利用できるような環境を整えていくということ。そして、出来るだけ早く実行していくということ。これは、特に今年の前半に力を入れていかなければならないだろうと思っております。

 

【記者】バスと市電は別々のシステムを導入すると確定したものとして市民に伝えられるのですか。3月から利用が始まって従来のプリペードカードも併用できるという説明をなさって、「ICカードに関しては、今は市電だけしか使えませんが、今後は。」という話をするのか、もしくはそれぞれ別のシステムであると前提に話をされていかれるのか。市長のご認識として、別々のシステムになるとの前提でお話をされていかれるのか、まだ統一したシステムになる可能性があるという前提で話をされていかれるのか。どちらになりますか。

 

【市長】今まさにバス事業者と行政と関係者とで協議を進めているところでありますので、今はあまり断定的なことは申し上げるのは差し控えたいと思いますが、ただ、少なくともこれまでも何度も申し上げてまいりましたように、市電やバスの相互利用、それから県外から来られた方々がよく使われる広域カードを利用できるような環境を少なくとも整えていくということ。これは、最低条件として協議を進めていかなければならないと思っております。

 ですから、それを果たしていくことが、市民の方々に「これまでのTO熊カードよりも利便性が低下したじゃないか。」「何のためにこういうことをやったんだ。」と言われることのないように最終的な詰めの協議を行っているということであります。

 

【記者】これまでの協議の中で、市民にアンケートをされていると思いますけれども、今度はアンケートという形ではないにしろ、どのようにして市民の意見を求めるのか、もしくは、市民に説明する場を設ける予定などはありますか。

 

【市長】ICカードに関しては、広域利用が望ましいということは、大方の市民の皆様方の希望だろうと思います。ですから、改めて再度問い直すということはやる意味がないと思います。ですから、それに応えてどこまできちんとした環境を整えていくことが出来るかというところだと思います。

 ただ、その環境を整えるには、もちろんコストもかかってまいります。行政としてどれだけお金を導入しなければならないか。そこは議会であったり、いろいろなところでの説明責任を果たしていかなければならないと思っております。

 

【記者】バスへの片利用の導入の負担割合というのが、前年の終わりごろから引き続き協議があると思いますが、負担割合の協議について何か進展はありますか。

 

【市長】以前、お話した時点から特に大きな進展はございません。ただ、一定の負担というものは、事業者でもしなければならないという理解は得られていると考えております。

 

【記者】その一定の負担の中で3分の1ずつの負担が事業者から厳しいという主張をされていたと思いますが、それについて、その後、市のほうの協議の中で何らかの対応を考えるという話は挙がっていますか。

 

【市長】基本的には、応分の負担が私どもとしては3分の1ずつと考えております。ただ、そのような中でバスのカードを別のカードに選択された大きな理由として負担が厳しいということが大きな理由だったのでしょうから、そのところがどこまで負担していただけるのか。仮に3分の1が難しいということであればどこまで負担していただけるのか、あるいは全体の事業費のコスト縮減がどこまで図れるのかということをギリギリまで詰めたうえで最終的は方針決定をしなければならないと思っております。

 

【記者】「3分の1は無理だけれども、もっと少ない額であれば。」という提案があった場合、市として足りない部分を補助金等で埋めるということですか。

 

【市長】今の段階では仮定の話は出来ません。

 

【記者】バス事業者は、年末までに契約しないとバスのスタートが遅れるのではないかということも協議会でおっしゃっていましたけれども、熊本市や県と事業者との協議はいつごろまでにまとめたいとお考えでしょうか。

 

【市長】スケジュールは立っていないけれども、できるだけ早急にということです。ですから、導入のスタートの時期は明示しているわけでありますから、それを意識した中でギリギリどこまで協議を整えていかなければならないか。スタートのスケジュールを意識しながら協議を進めていきたいと思っております。

 

【記者】年度内にというお考えですか。

 

【市長】まだスケジュールを申し上げられるような段階ではございませんが、急がなければならないと思っております。

【質疑応答:元日の熊本城の入園者数について】

【記者】仕事始め式の中で、元日の熊本城の入園者数が過去最高だったということですけれども、昨年も大きく増えて今年も大きく増えているということですが、何か要因はありますか。

 

【市長】昨年1年間で160万人を久しぶり超えたということは公表しておりますが、これは、特に韓国や台湾からの海外からのお客様が増えたということ。これが全体を押し上げているということは聞いております。元日は何が要因なのかということは、なかなかそこまで把握はしておりませんが、比較的穏やかな天候に恵まれたということでありますとか、熊本城で正月を迎えようという方々が増えてきているのかなと感じております。お城の職員たちも精一杯おもてなしも含めて努力を続けてきておりますので、そのことの成果が着実に上がってきているのではないかと思っております。

 

【記者】元日は、外から来た方よりも市民の方が多かったのですか。

 

【市長】やはり元日は熊本の方が多いのではないかとは思いますが、データを持っているわけではありませんので、私の受けた印象だけです。

【質疑応答:熊本城マラソンについて】

市長記者会見の様子 

【記者】市長ご自身の走り初めはいつだったのですか。あと、残すところ1ヶ月ちょっととなりましたが、実際にお正月休みの間も走られてマラソンに向けての気持ちで高まった部分などありましたら教えてください。

 

【市長】走り納めから言いますと、大晦日でございました。わが家から熊本城をぐるりと回って帰ってきて、だいたい20キロぐらいあるのではないかと思います。それから、走り初めは2日でありました。これは、私の練習のホームグラウンドでもあります坪井川遊水地をわが家からスタートして2周ほど回って帰るというコースで、これも20キロぐらいあるのではないかと思います。これまで主に週2回を目標に練習してきました。平日に1日と土日に1日ということで。ただ、フルを走るにあたっては練習が足りないと思いまして、年末年始に少し頑張りすぎましたら、足を少し痛めてしまいましたので、あまり無理しすぎるのもいけないと思いました。いよいよ1ヶ月少しということになりましたので調整期間にも入りつつありますので、もう少し距離を延ばして30キロぐらいは走ってみたいと思っておりますが、それをしつつ、スタートの時にスタートラインに立てないでは話にもなりませんので、しっかりと調整はしつつ、残りの1ヶ月あまりを大事にしたいと思います。

 

【記者】目標とされている時間があれば教えてください。あと、スターターは市長がされるのでしょうか。

 

【市長】スターターは実行委員会の中で最終的に決定するということになると思います。まだ決まってはおりませんが、スターターをやって走るというのは反則だろうと思いますので、それはしないつもりであります。

 目標とするタイムは、これまで7時間以内と申し上げてまいりましたけれども、そこは大丈夫だろうと思います。最初ですから5時間以内には帰ってきたいと思います。

 

(終 了)
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