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平成26年3月24日 第1回定例会後市長記者会見

最終更新日:2014年3月24日

【市長発表:第1回定例会を終えて】

市長写真

 

  本日は、第1回定例会を終えましての所感について述べさせていただきました後、数点報告、並びに所感を述べさせていただきます。
 まず、第1回定例会を終えてでございますが、今定例会に提出いたしました議案につきましては、議会におきまして慎重に審議していただきました結果、原案どおり全て可決いただいたところであります。なお、本会議や委員会における質問等では、当初予算における予算編成の考え方でありますとか、指定都市移行2年目の振り返りのほか、MICE施設でありますとか、交通、区のまちづくり、熊本城マラソン、中期財政見通しなど、現在本市が取り組んでおります様々な課題、事務事業から、医療、介護などの社会保障、あるいは、人口減少社会に対する取り組みのほか、現在国で議論されておられます教育委員会制度改革に関する見解など、我が国が直面している課題に関する質問まで幅広くいただいたところでございます。中でも、MICE施設や、区のまちづくり事業など、今後本市が目指すまちづくりの方向性につきまして、特に熱心にご議論いただいたところでもありました。
 当初予算も可決されまして、いよいよ来週からは新年度がスタートすることになります。挑戦元年アクションプランも最終年度に入ることになりまして一つの区切りを迎えることになりますが、交通体系や中心市街地など、くまもとの再デザインをさらに推し進めることによりまして、暮らしやすさを実感できるまち、そして、国内外から選ばれる都市となりますよう、着実に進めてまいりたいと考えております。

【市長発表:オリンピック・パラリンピックキャンプ誘致等熊本市推進本部の設置について】

続きまして、「オリンピック・パラリンピックキャンプ誘致等熊本市推進本部」の設置につきまして発表させていただきます。

「2020東京オリンピック・パラリンピック」をはじめといたしまして、「2019女子世界ハンドボール選手権大会」、「ラグビーワールドカップ2019」、また、韓国にて開催予定の「2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック・パラリンピック」等の国際スポーツ大会は、選手をはじめ多くの外国人観光客が日本を訪れるビックチャンスであると捉えております。これを好機と捉えまして、本市の魅力を国内外に積極的に情報発信いたしまして、プレ大会の開催ですとかキャンプの誘致等を推進いたしまして、経済波及効果を最大限に取り込むと同時に、スポーツ人口の拡大や競技力の向上を図ることを目的といたしまして、「オリンピック・パラリンピックキャンプ誘致等熊本市推進本部」を設置するものであります。

推進本部の役割といたしましては、全庁的に取り組みますことで、誘致等に関する情報をスムーズに伝達いたしまして対応を迅速に行えるようにすることを考えておりまして、明日(3月25日)の9時30分から第1回目の会議を開催する予定であります。

また、熊本県におきましても同様の推進本部を今月中に設置すると伺っておりまして、今後、県市一丸となって取り組んで行きたいと考えておりまして、各競技団体とも連携しつつ、一体的な誘致活動を行ってまいります。詳細につきましては、お手元の資料をご参照ください。

【市長発表:「動物愛護センター 愛護棟」のオープンについて】

 続きまして、「動物愛護センター 愛護棟」のオープンにつきまして発表させていただきます。「動物愛護センター 愛護棟」のオープンについてでありますが、来る、3月30日東区小山の動物愛護センター内に動物愛護の情報発信拠点となります「愛護棟」がオープンいたします。本施設は、人と動物との共生社会の実現を目指しまして、平成14年度から全国に先駆けて実践してまいりました「犬猫の殺処分ゼロ」の取り組みをさらに展開してまいりますために、動物愛護センター内に建設を進めてきたものであります。愛護棟は、飼猫の屋内飼育の啓発に役立てるための猫の屋内飼育モデルルーム、犬猫の譲渡を進めるためのトリミング室、譲渡動物の収容スペース、治療室、入院室、しつけ教室や講習会を開催しますための研修室、ボランティア室などを備えておりまして、市民協働による動物愛護の普及啓発を図りますとともに、市民へのモデルとなる動物の適正な飼養管理を実践したいと考えております。
 建物につきましては、これまでの殺処分施設のイメージを払拭する明るく開放的な、親しみやすさを感じられる施設となっております。また、太陽光発電システムや多目的トイレ、防音壁や脱臭機を設置いたしておりまして、来所者や周辺環境に配慮した施設になっております。
 なお、3月30日(日)には、関係者をお招きいたしましての開館記念式典を開催いたしますとともに、オープニングイベントといたしまして動物ふれあい教室を開催する予定であります。その他、内覧会や施設の詳細につきましては、お手元の資料をご参照ください。

【市長発表:消費税率の引き上げについて(所感)】

 最後に、来月1日から実施されることになります消費税率の引き上げに関しまして、私の所感を述べさせていただきます。
 消費税につきましては、持続可能な社会保障制度の構築と、国と地方における安定した財源の確保に向けまして極めて重要な取り組みであります「社会保障と税の一体改革」を進めてまいります中で、消費税率を引き上げることはやむを得ないものと認識しているところでありますが、これと併せまして社会保障制度改革の具体的な取り組みを加速させていくことも大変重要であると認識いたしておりまして、昨年12月に成立いたしましたプログラム法など、国の動向を注視していく必要があると考えております。
 本市におきましては、引き上げによる駆け込み需要と、その後の反動減緩和を目的といたしまして、政府が昨年12月に決定いたしました「好循環実現のための経済対策」を活用いたしまして、教育・子ども・福祉関連分野や土木・農水分野を中心に約64億円の経済対策予算を25年度2月補正予算に計上したところであります。そのうち、約35億円を計上しております臨時福祉給付金等給付事業につきましては、来月、本部事務局を設置いたしまして、市民の皆様への周知広報を行いますなど、円滑に支給事務が行えますよう、鋭意準備を進めているところであります。
 今後とも、市民生活や地域経済の動向を注視しつつ、適切に対応する必要があろうかと考えているものであります。私からは以上であります。

【質疑応答:MICE施設整備について-1】

【記者】今回の議会でもMICE施設についての質問がたくさんあったかと思います。建設需要の高まり等で事業費が膨らむという懸念、市の負担が増えるということで慎重な意見も出ていましたが、それについての受け止めをお願いします。

 

【市長】冒頭にも申し上げましたように、今回、活発な議論になりましたが、その中で花畑・桜町地区の開発について、MICE施設の整備について、特にこの件について賛成・反対・慎重と様々な立場で活発な議論がなされたところであります。結果的に賛成多数によりまして、認めていただいたということは、この事業の必要性につきましてご理解をいただいたものと考えておりまして、これからの執行に万全を期してまいりたい。実現に向けまして最大限努力してまいりたいと思っております。ただ、賛成の中でもご指摘があったような財政的な懸念、熊本市の財政上の懸念でありますとか、様々な懸念等の指摘をされたところでもありますから、その点につきましても十分に注意をしながらこの事業を進めていく必要があろうかと考えているものであります。

 

【記者】意見の中でも市民の理解が得られていない部分があるということでしたが、そういったところをどのような方策を取っていこうとお考えですか。

 

【市長】これまでもシンポジウムの開催ですとか、アンケート調査でありますとか、パブリックコメントですとか、あらゆる手段を用いながら周知・意見聴取に努めてきたところであります。そして、アンケート等で見ますとこの事業の必要性につきましては一定のご理解はいただいているものと認識いたしております。ただ、詳細につきまして十分に周知がなされているか、あるいは今後明らかになってくるような項目もございますので、そのような中で熊本市にとりまして大変重要な事業、「百年の計」というような言い方も本会議、委員会の中でさせていただきましたけれども、そのような重要な事業でございますので今後とも市民の皆様方に対しましては丁寧な説明に努め、そして、事業の着実な進捗に努力してまいりたいと考えております。

【質疑応答:3期目の最終年度を迎えるにあたっての意気込み】

【記者】改めて3期目の最終年度を迎えられるにあたっての意気込みをお願いします。

 

【市長】冒頭の発言の中で申し上げましたように、挑戦元年アクションプランにおきましては一つの区切りを迎えるということになりますので、この4年間の中でまだまだ実現できていない部分もありますので、それが一歩でも前進できますように最終年度に当たりこれまで以上に全力を傾注してまいりたいと考えております。

 

【記者】おっしゃった「実現できていない」というところを具体的にあげていただくとどのようなところがありますか。

 

【市長】もともとが4年間で完結するものではありませんでしたが、花畑桜町につきましても今回の議決を持って本格的なスタートが切れるものと考えておりますし、さらにはよく申し上げます交通体系の再デザインにつきましても着手はしてまいりましたけれども、これから本格的にバス事業者などと連携して取り組んでいかなければならない項目も数々ありますのでそれらを着実に前進させたい。そんな私にとりまして3期目の最終年度にしたいと思っております。

【質疑応答:MICE施設整備についてー2】

市長記者会見の様子


【記者】MICE施設整備費の上限の一つの目安として300億円程度という金額を答弁の中で示されたかと思いますが、その300億円程度というのはどういったところから導き出された金額なのでしょうか。

 

【市長】一つの目安ということで申し上げました。それは現在の事業費とこれから上昇するであろう見通しも踏まえました中で、それから本市の財政の中期見通しを発表させていただきましたけれどもそれとの兼ね合いの中で将来的な財政に過度な負担を与えることの無いようにという目安の中で一定のラインを引かせていただいたものであります。具体的にどこを見直していくのか等々はこれから新年度に入りましてこの事業費自体もどのようになっていくのか、消費税の引き上げ等が終わり、少し落ち着くような状況に向かっていくのかなど、その辺は推移を見極めなければならないところではありますが、300億というのは先ほど申し上げたような本市の財政的なことも踏まえた中で一定のラインを引かせていただいたというものであります。

 

【記者】財政に過度な負担を与えにくい額ということですか。

 

【市長】はい。今回の議論の中でも財政との兼ね合いが議論の焦点にもなったかと認識いたしておりますので、それに対して一定の答えを出すべきということで今議会の中で考え方を表明させていただいたというものであります。

 

【記者】完成後の利用の見込みについては、実際のところはもっと厳しいのではないかという指摘もありましたけれども、そのあたりは利用率80%で計算されての数字が出ましたが、実際のところどのように運営をしていかれるのか。

 

【市長】その点も今回の議会の焦点となった一つではないかと思っております。計画の中では私どもとして他都市の平均値等を見た中で、私どもの目標値として示させていただいたというものでありました。ただ、議論の中で「それは甘いのではないか。」「より厳しく見るべきではないか。」というような指摘もあり、平均値でありますとか、最低値も含めましてその数字も公表させていただいたというものであります。しかしながら、それらの数字を踏まえましても本市にとりましては、一定の効果を与える事業であるというように思いましたし、また、本市にとりまして目標値は、議会の中で申し上げてまいりましたが、医療機関の集積ですとか、大学高等教育機関の集積でございますとか、そのような特色を考えました時、それから九州の中央に位置している新幹線開業等々の優位性を考えました時にも達成可能ではないかと考えているものでありますが、ただそれを実現してまいりますためには産学官の連携というものがさらに必要だと考えております。誘致推進機構なども立ち上げたところでありますけれども、それをより実効のあるものにしていかなければならないと考えておりますし、市役所とコンベンション協会との連携をさらに強化していくでありますとか、いろいろな面で誘致、ソフト面での対策強化などを進めていかなければならないと考えております。

 

【記者】市民への理解を深めるという部分では区ごとの説明会などについても言及をされていますが、これはいつ開かれるのでしょうか。

 

【市長】まだスケジュールができているものではありませんが、体制が整い次第実行してまいりたいと考えております。さらにはシンポジウムの開催も予定しておりますので、区ごとの説明会、シンポジウムの時期の協議をしていきたいと考えております。

 

【記者】先ほどMICEの事業費の中で300億円が一つの目安ということで、市の中長期的な財政に配慮したという話がありましたが、この前の特別委員会で出された想定では、最大20%のコスト上昇の可能性という部分で事業費が330億というように事業費が出ていましたが、実際にそこまで膨らむと中長期的には市の財政はかなり厳しいものになるということなのでしょうか。

 

【市長】中期財政見通しを出しておりまして、それに新たに加わるということになりますので熊本市の財政に与える影響は少なくないと思っております。ただ、このことで注意しておかなければならないことは、仮にそのような状況になればこのMICE施設の問題だけにとどまらないということです。ですから、それの意味におきましても、今後の工事のコストの上昇がどのような推移をしていくのかというところはMICE施設に留まることなく十分に注視をしておかなければならないと考えております。

 

【記者】仮にそこまで上がってしまった場合の影響のやわらげ方の想定はあるのでしょうか。

 

【市長】今申し上げたことは仮にそういう状況になればMICEだけではないということです。様々な投資的事業をやっておりますので、それ全体に影響してくることでもありますから、そこまでいけば全体的な見直しが必要になってくるかと思っております。MICEの300億だけでは済まない問題になってくるだろうと思っております。

【質疑応答:ゆうゆうバスについて】

【記者】ゆうゆうバスについてですが、2年を終えての評価と課題についてお願いします。

 

【市長】ゆうゆうバスにつきましては、目標値をクリアしている路線はまだまだ少ない状況にあります。そのような中で路線の見直しでございますとか、時間帯の変更でございますとか、地域住民の皆様方と協議をしながら改善を加えている状況にあります。ですから、それをより重ねることにより、せっかくスタートしたゆうゆうバスですから是非一人でも多くの人たちに利用していただけるような路線にしてまいりたいと考えております。私は、このゆうゆうバスというものは先ほどから申し上げております交通体系の再デザインでありますとか、交通空白地域・不便地域の解消に向けた取り組みを含めたところでのバス網再編の第一歩であると考えております。これまで私も各小学校区単位でありますとかいろいろと地域に出向きまして意見交換をやってまいりました中で、特に過疎化が進んでいる地域では公共交通の充実を求める声は大変強いものがあった。しかしながら、従来の採算性を基本とした考え方ではなかなか応えることができなかったという状況でありました。そのような中で、第一弾としてスタートしたゆうゆうバス。それは目標値がないというものではなく、住民皆様方とその目標に向けて一緒になって考えていく市民協働の公共交通確保に向けた第一弾という位置づけでありますので、定着できますように私どもも努力をし、市民・地域住民の皆様方と一緒になって努力していきたいと考えております。

 

【記者】重なるところもあるかと思いますが、市が目指すコミュニティバスの在り方というのはどういうものになりますか。

 

【市長】 コミュニティバスだけではなく、デマンドタクシーも走らせております。そこも含めて基本的な考え方は、あえて今回公共交通の基本条例を制定し、交通空白地域・不便地域という定義づけをしてそれを解消していこうという取り組みは熊本市域どこでも住み慣れた地域で暮らし続けていけるような環境を整えていくという目的の重要な手段だと位置付けております。それが実現できるように地域住民の皆様方と知恵を出し合いながら実現に向けて頑張っていきたいと思っております。

 

【記者】政令指定都市になって各区で様々な独自の取り組みが行われていると思うのですが、その取り組みについての評価と何か課題があればお願いします。

 

【市長】よく申し上げることは、例えば今のコミュニティバスも含めてですが、地域版のハザードマップの作成ですとか、小学校区単位での健康まちづくりでありますとか、それぞれが区役所を拠点としてその実現に向けて取り組んでいるものであります。これも先般ある小学校区の校区自治協議会の中で会長さんからお話をいただいたものでありますが、その校区は、区役所まで遠く、区割りがなされた時に「別の区になりたい」ですとか「中央区に入りたい」とかそのような声が出たところですが、先般お邪魔した時に「区役所は相変わらず遠いけれども、区役所ができたことによって非常に市役所が身近に感じられるようになった」という言葉をいただきました。区役所が積極的に地域に出向くようになって一緒に活動するようになったというようなことを評価していただき、そのような言葉を言及されたものと理解いたしました。私どもが政令指定都市に移行し、目指すべき効果といたしましては、もちろん経済的な部分の観光ですとか、コンベンションでありますとか、企業誘致でありますとか、知名度アップに伴うそのようなものも狙わなければならないところでもあり、あるいは成果を上げていかなければならないところではありますが、地域住民、市民の皆様方に向き合いました時には、今申し上げましたことをさらに徹底していき、暮らしやすさを実感していただけるようなまちづくりを進めていくということが大変重要だろうと思っておりますので、先ほどはそのような評価もいただきましたが、まだまだというような「政令指定都市効果は実感できない」というような話もいただくことも多いので、さらに身近な存在となるように区役所を拠点として全庁的に頑張っていかなければならないと思っております。

 

【記者】政令指定都市になって市民サービスの質を上げるために身近な存在になるということになるのでしょうか。

 

【市長】各区に分けて区役所を設置したということは、合併をして規模は大きくなりました。それからいろいろな権限も得られたことになりましたけれども、ただ単にそれで終わってしまうことなく、地域住民にとってより身近な存在になっていくということが政令指定都市にとって最大と言っても過言ではないと思いますけれども、そのような思いでこれからも頑張っていきたいと思います。

【質疑応答:MICE施設整備についてー3】

【記者】MICEの推進派、今回の3,000人収容というのは市街地に作るので仕方ないのかもしれないけれども、規模が小さいのではないか。福岡の場合は、福岡国際会議場を含めて関連の3施設があって1万5,000人収容をできる。国内の学会を招くにしても1万規模の人間が集まる。本格的なMICE施設を作るなら追加の施設が必要ではないかという声を聞いたことがあります。これについてはどう思われますか。

 

【市長】確かにそのような捉え方をされることもございますし、指摘を私も受けてまいりました。もちろんそのような大規模なものを一気に収容するためにはさらに大きな施設が必要という考え方も十分に理解できるものではあります。ただ、そこにつきましては、既存施設の連携ということを考えた中で、より大きな大会等を誘致していくという発想も必要ではないかと思っております。既存施設となりますと、市民会館崇城大学市民ホールでございますとか、県立劇場でございますとか、その他の施設。あるいは、グランメッセ等との連携というものもあるだろうと思っております。その辺は熊本の中の既存施設と連携をしてまいります中で今おっしゃったような課題はなんとかクリアできるのではないかと考えているものであります。

【質疑応答:健康まちづくりについて】

【記者】政令指定都市に移行して各行政区が出来て、各区を拠点とした健康まちづくりを進められていると思いますが、まもなく2年が経つということで地域ごとに差はあると思いますが、現状でその効果を実感されているところはありますか。

 

【市長】2年目を迎えましてほとんどの校区でそのような取り組みが着手されている状況にあります。特に区役所の職員たちの頑張りがそのような成果に現れていると思いますし、先ほど「より暮らしやすさを実感できるように。」「住み慣れた地域でいつまでも暮らしていけるように。」と申し上げましたけれども、そこには「健康で」という願い。これは市民の皆様方の大変大きな願いであるのではないかと思っております。そして、市民の皆様方の願いと私どもが取り組もうとしているところがマッチした中で、このような全市的な広がりになりつつあるのではないかと思っております。ただ、このことを取り組むからには一定の成果を上げていかなければならないと思っておりますので、例えば医療費が削減されたでありますとか、特定健診等の受診率がこれだけ上がったなどの成果まで示せる状況にはまだなっていないと思いますので、今後はそのような数値目標をお互いに話し合ってそれらをクリアしていくというような具体的な成果が上がるようにこれまでの2年間の取り組みをベースとしてより徹底させていく必要があるのではないかと思っております。ただ、注意しなければならないのは、私どもの方から与えた目標値であってはならないということだと思います。そこは丁寧にそれぞれの校区でも特色、健康課題が異なりますので、その地域に合った取り組み、地域に合った目標値が必要かと思っております。そういう意味でも、より丁寧な取り組みが求められているのではないかと思っております。

【質疑応答:次期市長選に向けて】

【記者】今回の議会でMICEの関連予算が可決されたことで一つの区切りを迎えたというようなご発言がありましたけれども、秋の選挙に向けて市長は来年度の早い時期に態度を表明されるとおっしゃってきましたけれども、一つの区切りを迎えたところでその判断として時期と態度を今はどういう考えでいらっしゃいますか。

 

【市長】時期につきましては、これまでと同様であるということです。新年度に入りまして、しかるべき時期ということであります。今回、議会で可決はしていただきましたが、それを実行に移しますための準備に入らなければならないということです。それから新年度には新たな体制でスタートすることにもなりますし、これまでの取り組みを新体制の中でしっかりと実行できるようにしていかなければならないと思っております。

ですから、最終年度に向けまして、年度末、年度初めはその体制を整えることに注力をしながら次期市長選に向けて私自身どうするかということも併せて自らの考え方も整理していかなければならないだろうと思っております。そして、しかるべき時期に去就を明らかにしたいと思います。

 

【記者】予算を実行するための体制作りはいろいろな段階、節目があると思いますが、市長が考える体制が整ったというタイミングはどういったことを指してらっしゃるのですか。

 

【市長】これというものを挙げるのは難しいかもしれませんが、新体制になりまして、それぞれの職員たちと年度初めにいろいろなやり取りをすることになります。基本的には局ごとでありますけれども、局の年度の課題でありますとか、目標のやり取りをし、お互いに共通認識を持つ場もありますので、そのようなことも今おっしゃったことに含まれるのかと思っております。

【質疑応答:政令指定都市3年目を迎えるにあたっての課題】

【記者】政令指定都市として3年目を迎えるにあたっての課題、特に重点的に取り組んでいきたいというところをお願いします。

 

【市長】いろいろとありますが、挑戦元年アクションプランに沿って区役所の体制の充実でありますとか、組織のフラット化でありますとか、交通体系の再デザインにおきましては基幹軸の構築ですとか、全体のバス網再編に向けた取り組みというものを本格的に着手していかなければならないということもあります。それから中心市街地におきましては、もちろん花畑・桜町地区の整備を前進させるということは大事なことと思っております。それらの取り組みを着実に前進させていきたいと思っております。ただ、基本的な考え方で申し上げますと、年頭の記者会見でも申し上げたことでもありますが、「繋」という言葉を掲げながら申し上げたことでありますけれども、人と人、地域と地域、時代と時代を繋いでいくというような節目の年でもあるという認識を持って、ただ今申し上げたような事業の着実な前進に努めてまいりたいと考えているものであります。

【質疑応答:花畑地区関連予算施行の差し止めを求める訴訟についてー1】

【記者】 花畑地区事業についてですが、関連予算施行の差し止めを求める訴訟が起こされておりますけれども、今後の市の対応ですとか、今後の事業の進行についてのお考えと、隣の2棟のビル購入についての進捗をお願いします。

 

【市長】訴訟等を提起されているところですが、このことにつきましては司法の場で私どもの考えを主張させていただきたいと思っております。それだけであります。

 もう1点の花畑の2棟の建物につきましては、今月中には区画の査定が終わる見込みでありますので、その後、各所有者との協議を鋭意進めてまいりたいと考えております。

【質疑応答:オリンピック・パラリンピックキャンプ誘致等熊本市推進本部の設置について】

【記者】いろいろな自治体でこのような取り組みが進んでいると思いますけれども、市長の意気込みを聞かせてください。

 

【市長】確かにほかに自治体も同じような体制を取っているところはあります。ただ、このように競争が激しい中でも勝ち抜いていかなければならないと思っております。先般JOCも訪問し、他都市よりも早い段階だったかと思いますが、熊本市の意気込みを伝えさせていただいたものであります。そして、私どもとして優位性につながると思っておりますのは、JOCと熊本県、市でパートナーシップ協定を結ばせていただいております。そのことを強みとしまして是非熊本の誘致実現に向けてあらゆる人脈を活用し、頑張っていきたいと思っております。それはスポーツ施設につきましても充実をしているということも優位性の一つだと思いますし、スポーツ施設だけではない自然環境ですとか、食でありますとか、熊本の魅力を含めましてアピールし、先ほど申し上げた競争を勝ち抜いていきたいと思っております。今回は市で立ち上げますが、もちろん県でも立ち上げられます。県市連携に十分意を用いながらアプローチしていきたいと考えております。

【質疑応答:交通系ICカード導入について】

市長記者会見の様子

 

【記者】ICカードの市電への導入が今週から始まりますけれども、改めてICカード導入への意気と期待と、遅れてスタートするバスへの片利用の負担割合等について県・市、事業者間でのどのような状況なのかについてお願いします。

 

【市長】ICカード実現に向けてですけれども、ご案内のとおり市電では先駆けてスタートするということになります。そのあとバス等ということになりまして、相互利用できるように、あるいは広域カードが使えるようになるような環境整備が各事業者間で合意が得られた。これはスタート当初のことを考えました時には大きな前進であると考えております。もちろん市民、県民の皆様方の利便性が大事でありますし、それと同時に県外から訪れられた方も気軽に利用できる環境を整えていくということ、これは観光やMICEの開催に選ばれる都市を目指す熊本市としては最低限の条件ではないかと思っておりまして、そのことについて理解が得られたということは大変大きな前進だと思っております。ただ、まだ負担割合等について合意が得られたものではありません。ただ、この点につきましても歩み寄りがかなり進みつつあると認識いたしておりまして、現在、調整役となっております県の方では今月末を目途に負担割合をまとめたいという意向でおられますので、もちろん私どもも一緒になってその合意を得、さらに進むように頑張っていきたいと思っております。

【質疑応答:花畑地区関連予算施行の差し止めを求める訴訟についてー2】

【記者】先ほど「司法の場で考えを主張する」というお話でしたけれども、事業自体は現在のスケジュールどおり進めていくというお考えには変わりないのでしょうか。

 

【市長】予定どおり進めていく考えでおります。

 

(終 了)
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