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年頭市長記者会見(平成18年1月)

最終更新日:2006年1月11日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:年頭にあたって】

市長会見1

 皆さん、明けましておめでとうございます。それでは、今年はじめての記者会見をはじめさせていただきます。本日は、年頭にあたりましての1年の抱負などをお話させていただきます。
 先ほど「仕事始めの式」でお話をいたしましたように、今年も様々な課題に挑戦をしまして、そして熊本市をさらなる飛躍の年につなげなければならない、そして引き続き新しい熊本づくりの実現に邁進していかなければならないという気持ちで新年を迎えたところであります。特に今年は私の現任期最後の年となりますが、現在市政運営の基本指針としております「まちづくり戦略計画」と「行財政改革推進計画」を、再度新たな視点から点検をいたしまして、新しい熊本づくりに必要な施策や事業を、戦略的かつ重点的に展開してまいりたいと考えております。
 さて、今年も市民の皆様のご理解、ご協力をいただきながら取り組んでいくべき重要課題がいろいろとありますが、中でも、5月には世界100か国から700名の関係者が集います「2006世界女性スポーツ会議くまもと」がいよいよ開催の運びとなります。この会議でありますが、アジアにおいてはじめての開催となるだけではなく、地方都市での開催もはじめてとなるものでありまして、これまでも多彩なプレイベントの開催や、市民ボランティアによる二つのワークショップの立ち上げなど、開催に向けましての機運を盛り上げまして、準備を進めてまいったところであります。この会議では、「変化への参加」をテーマに様々な問題について議論されることとなっておりまして、男女共同参画社会の実現はもとよりでありますが、本市の国際交流推進の上からも大変大きな意義を持つものであります。同時にまた、この会議を契機といたしまして、水と緑に恵まれた自然や、“熊本城”に代表されます歴史と文化など本市の魅力を「熊本ブランド」として国内外に強力に発信いたしまして、本市の世界への飛躍に是非つなげなければならないと考えております。
 今月も早速、100日前プレイベントといたしまして、アクアドームくまもとでの「さわやかスイムフェスティバル」、熊本市民会館での「熊本レクリエーションの集い」を開催いたしますほか、東京におきましても「女性スポーツサミット2006」が開催されることになっております。本市で初めて開催されます本格的な国際会議の成功に向けまして、報道機関の皆様方におかれましても、特段のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
 次に、平成23年春の九州新幹線全線開業に向けました対応についてであります。今年は、新幹線高架工事の本格的な着工のほかにも、新合同庁舎建設に向けましての準備が進められることになりますが、とりわけ本市におきましては東A地区の市街地再開発事業への具体的取り組みであります。建設予定の公共施設につきましては、これまで様々な角度からご議論をいただいているところでありますが、今年はその具体的機能などを明確にいたしますとともに、民間活力を活かした事業手法など早急に決定をいたしまして、県都にふさわしい玄関口の核施設、情報集発信となりますように着実に整備を進めてまいりたいと考えております。
 また、九州新幹線や将来の道州制を見据えまして、本市の拠点性、機能性をさらに高めますために、今年は近隣市町村と連携強化や政令指定都市の実現に向けましても、これまで以上に力をいれて取り組まなければならないと考えております。昨年は、「熊本中央広域市町村圏協議会」におきまして、広域的な課題に対する連携協力について検討をはじめましたほか、今後の合併を視野にいれました「熊本市・富合町合同研究会」の設置など、それぞれの目的や構成自治体は異なるわけでありますが、近隣市町村との連携協力は着実に進んでいるところであります。併せまして、本市の政令指定都市の実現に向けましての関心や期待も高まっております中で、年末の会見の中でも申し上げたところでありますが、早速今月10日に、「熊本都市圏および政令指定都市についての研究会(仮称)」の第1回目を開催することといたしております。この研究会の中におきましては、100万人熊本都市圏の将来ビジョンや政令指定都市実現の効果や課題などにつきまして議論を深めまして、本市そして熊本都市圏はもとより、県全体の浮揚を牽引する観点からも様々な可能性や基本的方向性などにつきまして、近隣市町村の皆様方と一緒になって考えてまいりたいと思っております。
 このほか、来年に迫りました熊本城築城四百年に向けましては、復元整備や記念事業、さらには城下町の賑わいづくりなど、この歴史的偉業を、決して一過性に終わらせることなく、観光分野をはじめ地域経済の発展につながりますよう、市民の皆様や関係団体と一体となって進めてまいりたいと考えております。
 昨年末は、日本の人口が初めて減少に転じたことが明らかになりまして、これから日本の社会は、社会保障、雇用などの面からも大きな転換期を迎えることになります。本市におきましても、少子高齢化社会への対応など福祉分野はもちろんのこと経済、都市建設、環境、教育など様々な分野におきまして、これまで経験したことがないような新たな課題への対応が求められるものと考えております。
 私は就任以来、来るべき時代に対応していくために確固たる信念を持ちまして、改革を実行してまいったところであります。今年も、これから、新年度予算の本格的な編成時期に入るわけでありますが、これまで以上に、事業の「選択と集中」など創意工夫を凝らしまして、危機感を持って、「日本一住みやすく暮らしやすいまち」づくりに全力を尽くし、67万熊本市民の負託に応えていかなければならないと、新しい年を迎えまして決意を新たにしているところであります。
 報道機関各位におかれましても、昨年同様、今年もご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。それでは、質問をお受けいたします。

【質疑応答:都市圏及び政令指定都市についての研究会及び富合町との協議会の設置時期について】

≪記者≫まず政令市に向けた取り組みについてですが、(1月)10日に設置される都市圏の協議会なんですけども、まずは第1回目の会合で具体的にどのようなテーマでお話を進めていかれようと思っているのか、今後どのくらいの頻度で開催して、どういったものをいつまでに結果として取りまとめようと思われているのか、その点をお聞かせください。それともう一つ、富合町との協議会の設置時期について市長のお考えをお聞かせください。

【市長】この都市圏及び政令指定都市についての研究会の第1回目におきましては、まずは先程申し上げましたように今後の進め方につきましてお話をさせていただきたいと思っております。特にその中でも先程お話をしましたように、新幹線開業を見据えて、そして道州制等も視野に入れた中で熊本都市圏がどうあるべきか、その中で政令指定都市というものがどういう効果を果たすのかという部分につきましての共通認識をまずは持っていただくことが必要ではないかと考えております。大変出席していただく方も多いわけでありますが、できるだけ全ての方に発言をしていただくことによりまして、そのような意識の共有につながることができればと期待をしているところであります。それから今後のスケジュールについてでありますけれども、詳細なスケジュールはまだ決まっているわけではありません。1回目の研究会の中である程度の方向性を示していく中で、そういったスケジュール的な話もできればと考えております。
 それから2点目は、富合との協議会の設置がいつぐらいを目標にしているかということだったと思いますが、それにつきましてはこれまでも繰り返しお話をしてきたところではありますけれども、できるだけ早い時期にとは考えております。年も明けましたので、先方の町長さんともお話をいたしまして、そういった今後のスケジュールにつきましても協議をしなければならないと思っております。

【質疑応答:バス路線の移譲について】

≪記者≫熊本都市圏のバス網再編なんですが、これまでに4路線が移譲されています。これまでの検討会議の中で、民間のバス会社から要望が上がっている楠―城西線など残り4路線についてなんですけれども、熊本市としては移譲をする方向で検討を、協議を進めるということでよろしいのでしょうか。

【市長】その4路線につきましては移譲するという前提で今協議を進めているところであります。できるだけ早い段階でその協議をまとめて移譲につなげていきたいと思っております。

≪記者≫本年度中の移譲を目指すということでよろしいでしょうか。

【市長】おそらく実行は新年度になるかと思っておりますが、できるだけ早く協議を取りまとめなければならないと思っております。

≪記者≫ということは18年度中に残り4路線も移譲もされるということで。

【市長】遅くとも18年度中にはなろうかと思っております。ただ段階的な移譲になるかもしれませんが、遅くとも18年度中には着手をしなければならないと思っております。

≪記者≫移譲に関して何か民間のバス会社との協議の場でネックになっているようなこととかありますでしょうか。

【市長】基本的には市民の最も身近な交通手段でもありますから、そこをきちんと守っていただくということが前提になろうかと思っております。それはこれまでの4路線の移譲に関しましても、市としてはそういった観点を持って協議を進めてまいったところでありますし、今後も一番大事な視点であろう、観点であろうということで協議を進めていきたいと思っております。

【質疑応答:2期目の出馬意向について】

市長会見2

≪記者≫任期最後の年を迎えられました。ご自身の2期目の出馬に向けた態度表明、その辺のタイミングと言いますか、どういう時期でというふうなことをどのようにお考えですか。

【市長】年が明けましたので、今年で私の任期は先程お話をしましたように終了することになります。まだ次期選挙に向けてどうこうという時期ではないのではないかと思っております。とにかく昨年まで続けてきた改革を着実に進めていくことに全力を挙げなければならないと考えております。

≪記者≫時期的なものというのはどうなんでしょうか。いずれにしてもいつかの場合にはおっしゃるわけですよね。

【市長】これまでも、今やっていることは4年では終わらないのではないかというふうには、常々、確か2年、折り返しの地点での記者会見の時にも申し上げてきたところではありますが、その想いに今も変わりはないということであります。今はとにかく残された任期で全力を挙げて取り組まなければと思っております。

≪記者≫今おっしゃった4年では終わらないのではないかということを受けますと、現時点では出馬の意向としてはおありだというふうに受け止めてよろしいんでしょうか。

【市長】まだ、出馬する、しないということを決めたわけではありませんが、今の熊本市の状況を考えました時に、今の流れというものは着実に進めていかなければならないのではないか、そのような今の熊本市の状況ではないかと思っております。次期選挙に出馬するかしないかというのは、しかるべき時期に判断をしなければならないと思っておりますが、まだ現時点ではどちらとも判断をしておりません。

【質疑応答:市立産院問題について】

≪記者≫継続審議となった市立産院ですけども、時期としましてはあくまで4月からの廃止を目指して議会の話し合いを進めていかれると・・・。

【市長】できるだけ早く私どもの提案が認めていただけるように、そしてできるだけ早く実行に移せるようにという思いで全力で取り組まなければならないと思っております。そのためにも早く、市民の皆様方もそうですが、議会のご理解もいただき、同意をいただいた上でできるだけ早くスタートできるように準備を進めていかなければならないと思っております。

【質疑応答:市議会との関係について】

≪記者≫産院の廃止条例もそうなんですけども、去年の自治基本条例ですか、継続審議になっております。その辺で議会との関係が必ずしもうまく行っていないようにも昨年1年間で感じるわけですけども、今年、例えばごみの有料化の問題なんかもまた出てきますし、あるいは東Aの再開発でも特別委員会でそういうような議論があっているようですけども、その辺は議会との仲ももうちょっと新たな、歩み寄りと言っては何ですけども、関係を改善したほうがいいんではないかと、市民サイドから見たら非常にその辺がいびつな感じになっているんじゃないかと思うんですけど、その辺、今年に向けて市長としてのお考えはございますでしょうか。

【市長】私は、議会との関係、今の状況は決してうまく行っていないというものではないと思っております。今、継続になっております自治基本条例にいたしましても、自治体の憲法とも言われるような大事な条例でありますから、議会の中で特別委員会を作って、そしてじっくり審議をしようということ、これは何ら不思議なことではないのではないかと思っております。私どもとしてはできるだけ早く制定にこぎつけて、そして市民協働に向けて着実に進めなければならないとは思っております。それから産院の見直しに関しましても、これも熊本市が長年抱えてきた課題でもありますし、それを私ども市としても庁内で議論を重ねてようやくこの提案の段階までこぎつけたわけですから、議会の中でご判断をいただくのに少し時間がかかるということ、これは止むを得ないのではないかと思っております。それから東Aのことでありますとか、いろいろ今事例を挙げていただいたわけでありますが、それだけ今、熊本市はいろんな大きな課題を抱えているということです。そして賛否両論いろんな意見が議会に中で発言をされるということ、これはある意味、私は健全な姿ではないのかと考えております。そういった中で、決して私の役目としては市政を停滞させることのないように、新しい熊本づくりに向けて着実に前進をさせるように、それは私の使命だろうと、責務だろうと思っております。決してそうならないように議会との積極的な対話も今後試みていきたいとも思っております。

(終了)

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