【市長発表:平成18年第1回定例会を終えて】
|
それでは、3月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日は、第1回定例市議会が終了いたしましたので、最初に今回の議会についての所感を述べさせていただきたいと思います。本日、今議会におきまして平成18年度当初予算案および条例案計96件を可決いただき、今議会に上程いたしました議案のほとんどが可決をされましたが、これまで、様々な面から検討を重ね、いろいろな場面でその必要性を説明してまいりました、家庭ごみの有料化並びに熊本産院廃止の関連条例につきましては、議会のご賛同をいただけなかったところであります。家庭ごみの有料化案につきましては、市民一人ひとりがごみの発生抑制・リサイクルの行動を起こすための、「ごみ減量」を目的とした施策として、多くの市民の皆様からご意見を伺いながら進めてまいりました施策だけに、今回の否決は大変残念ではあります。しかしごみ減量やリサイクルは本市の喫緊の課題でありますので、今後も市民の皆様などからご意見をいただきながら、様々な観点から循環型社会の構築に努めてまいりたいと考えております。また、これまで産院で培われましたノウハウを活かし、本市で生まれる7000組のすべての赤ちゃんとお母さんの安心づくりのために、これまで3年をかけて練り上げてきました、熊本市病院事業の設置等に関する条例の一部改正につきましては修正可決、同時に上程いたしました「すこやか赤ちゃん支援センター」設置は否決となり大変残念であります。特に産院の2年間の継続とNICUの増床につきましては、今後その実現の可能性等について、担当部署で精査することになりますが、現実問題として解決すべき課題もあるようです。いずれにいたしましても、与えられた環境の中で、本市すべての赤ちゃんとお母さんの安心づくりに取り組んでいかなければならないと考えております。
以上今回の議会についての所感でありますが、新年度は、今議会の議決に基づき、様々な分野におきまして、新しいくまもとづくりが本格的に始動いたします。熊本駅前東A地区の再開発事業につきましては、先月の県の事業認可を受けまして、来年度は用地取得に着手いたしますほか、本市初のPFIによる熊本市総合保健福祉センター(仮称)も平成20年の完成に向け、設計にとりかかることとなります。このほか、政令指定都市の実現や、築城400年に向けた中心市街地の賑わいづくり、さらには、これまで特区の申請や教員の指導力の向上などに準備を進めてまいりました少人数学級もいよいよ実現する運びとなります。新年度も引き続き、厳しい財政状況の中、新しい熊本づくりに向けて、事業の選択と集中を図りながら、「まちづくり戦略計画」の着実な実行に努めてまいりたいと考えております。それでは本日の発表を2点させていただきます。