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平成26年9月4日 第3回定例会前市長記者会見

最終更新日:2014年9月4日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:桂林友好都市締結35周年交流事業を終えて】

 本日は、3点について発表いたしますけれども、その前に、先週桂林市で開催いたしました友好都市締結35周年交流事業につきまして少しご報告をいたします。
 先月28日から2泊3日の日程で熊本市議会代表団、そして、熊本市民友好訪問団の方々と桂林市を訪問いたしまして、友好都市締結35周年の記念式典をはじめ、同期間に開催されました桂林国際旅行博覧会におきまして、本市の物産品や観光のPRを行いますなど様々な行事に参加してまいりました。
 今回の訪問では、桂林市との35年に亘ります交流の歴史の重みを強く感じますとともに、桂林市長との会談におきまして、特に青少年交流、あるいは観光分野の交流などにつきまして、今後さらなる友好発展に取り組む契機となったものと確信したところでもあります。簡単ではございますが以上であります。

【市長発表:第3回定例会の提出議案について】

 
市長記者会見の様子

市長記者会見の様子


 それでは発表に入らせていただきますが、始めに、第3回定例会の提出議案について述べさせていただきます。今定例会に提出する議案についてですが、予算案件5件、決算案件6件、条例案件18件、その他案件71件の合計100件を予定いたしております。また、報告案件としては22件を予定しております。
 まず補正予算案についてですが、今回は、社会保障・税番号制度に関連した情報システムの改修経費でございますとか、バス事業者等が導入するICカードに「おでかけ乗車券」機能を追加する経費のほか、今後の業務推進上やむを得ないもの、国・県からの補助内示に伴うもの、さらには、市営住宅や自転車駐車場等の施設の指定管理に伴う債務負担行為などを提出しております。補正予算案の概要について申し上げますと、一般会計及び特別会計の合計では、補正額11億4,451万円の増額、補正後の予算額は5,805億2,769万円となります。補正後の予算を前年同期と比較いたしますと、全体の合計額では1.3%の増となっております。内容について一部申し上げますと、少子化対策として、若者に対する結婚から妊娠、出産、子育てまでの一貫した情報の提供及び意識啓発に要します経費でございますとか、新たな広域連携モデル構築事業として国の委託を受けまして、熊本都市圏産の食材を使用しました駅弁・空弁の開発経費でありますとか、ロアッソ熊本の存続に向けました運営会社の株式会社アスリートクラブ熊本への新たな出資金でありますとか、さらには、仮称でございますが「海フェスタくまもと」の開催準備に要する経費などについて計上しているところであります。以上が、補正予算の歳出についてでありますけれども、これを賄う財源としましては、それぞれの歳出に見合います国・県支出金等の特定財源や繰越金などを充当しているところであります。
 続きまして、条例議案についてですが、主なものとして、子ども・子育て関連3法が成立したことに伴いまして、幼保連携型認定こども園や家庭的保育事業等の設備・運営の基準等について、6件の条例の制定などを行います。また、いわゆる第3次一括法の施行に伴いまして、介護保険関係3件の条例を制定いたします。以上が、今定例会に提出する議案についてであります。

【市長発表:「全日本女子レスリング強化合宿」の誘致について】

 引き続き、発表につきまして2点。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う「全日本女子レスリング強化合宿」の誘致について発表させていただきます。
 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に伴うキャンプ誘致活動につきましては、本年3月、東京オリンピック・パラリンピックキャンプ誘致等熊本市推進本部を設置いたしておりまして、6月5日には、県と連携しまして、誘致活動を行います「きてクマプロジェクトチーム」連絡協議会を立上げまして、誘致活動を進めてきたところであります。その活動の1つの成果といたしまして、来年4月、全日本女子レスリングチームの熊本での合宿が決定したものであります。合宿期間でありますが、平成27年4月8日(水)から14日(火)までの予定でありまして、参加選手につきましては、今年12月に東京で行われます全日本選手権大会入賞者を中心といたしまして、8階級24名とコーチ等を含めました総勢30名のトップアスリートが来熊する予定であります。今回の全日本女子レスリングチームの誘致成功を踏まえまして、これまでの経験を生かし、他の競技団体についても熊本で合宿を行っていただけますように、今後も県とも連携を図りながら誘致活動を行っていきたいと考えているものであります。

 

【市長発表:主要国首脳会議(サミット)関係閣僚会合開催地への立候補について】

 それからもう1点、主要国首脳会議、サミットの関係閣僚会合開催地への立候補につきまして発表させていただきます。
 2016年、日本で開催予定のサミット及び関係閣僚会合につきましては、現在、外務省におきまして開催地の募集が行われております。九州、アジアの交流拠点都市といたしまして、また、MICE開催地として国内外から選ばれる都市を目指しております本市といたしましては、本市の魅力を国内外にアピールする絶好の機会と捉えておりまして、関係閣僚会合の開催地といたしまして、本日午後2時、外務省に対しまして誘致計画書案を提出し、正式に立候補の申請を行う予定であります。
 外務省によりますと、サミットの際には、例年、外務大臣や財務大臣などの会合が行われておりまして、2008年の洞爺湖サミットの際は、9箇所で10の関係閣僚会合が開催されたと伺っております。2016年に、どの閣僚会合が開かれるかは現在調整中とのことでございますが、今後、外務省等による会場や警備環境の視察などを経て、来春までには開催地が決定する見込みと伺っております。閣僚会合の会場につきましては、ホテル日航熊本を中心といたしました近隣施設を、また、宿泊先につきましては、市内主要ホテルを候補として考えているところであります。
 サミットや関係閣僚会合開催に意欲を示している自治体は多いわけでありまして、開催地の決定にあたりましては、そういったところとの競合がもちろん予想されるわけでありますが、県や県警、あるいは産学官で作ります「くまもとMICE誘致推進機構」の構成団体などのご協力をいただきつつ、誘致の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えているものであります。私からは以上であります。

 




 

【質疑応答:第3回定例会の提出議案について-1】

【記者】予算の中で食肉センターの馬の処理機能について補正で増額をされているのですが、馬の処理機能移転は、施設の場所の確保などからも一回遅れていますが、今回設計を変更するということによって再度移転スケジュールの遅れの懸念、可能性はないのでしょうか。

 

【市長】今回の補正予算の理由でありますけれども、馬につきましては、先般と畜機能移転のための施設整備の実施設計が作成されたところでありますけれども、その過程におきまして、と畜場開設の許可権者でもあります県の指導に基づきまして、衛生面での徹底でありますとか、品質向上確保のための機能向上の面で施設を追加整備することとなりまして、その結果、当初予定しておりました予算額を上回る経費が算定され、不足額が生じたために今回の補正予算に至ったというものであります。スケジュールといたしましては、9月補正予算の議決をいただきましたら、直ちに熊本中央食肉センターにおきまして遅滞なく工事入札に着手することとなりますが、工期自体は当初の見込みからしますと遅れておりますので、大変厳しい工期になることは見込まれますけれども、平成26年度中の施設完了に向けまして最大限の努力を促しながら整備を進めていきたいと考えております。

 

【記者】完成と移転のスケジュールは変更しないということですか。

 

【市長】今の段階では変更を想定しているものではありません。

 

【記者】障がい者の方への燃料費の助成ですけれども、今回補正の方に上げられていますが、当初担当課の方からは当初予算案の方でガソリン代の助成を上げられていて、その時はゼロ査定になっていたかと思いますけれども、今回また9月で上げられた理由やきっかけは何かあるのですか。

 

【市長】来年度からのスタートということを考えたわけであります。これまでも私どもとしては、様々な角度から検討は進めてまいりました。そのような中で今回新たに設けることになります燃料費助成とタクシー券の配布でありますとか、従来のさくらカードでございますとか、その辺との整合性あたりをとったうえで、新年度からこのことについても対応していこうということで意思決定をしたところでありますので、それに間に合わせるべく今回の補正予算を計上したものであります。やはり従来のタクシー券でありますとか、さくらカードでありますとか、それでは対応できない方も現実にいらっしゃるという中で、これは急ぐべきであろうというような判断の中で、今回の補正予算の措置にいたったというものであります。

 

【記者】そういう声が色々と寄せられたと。

 

【市長】議会からも指摘をいただいておりましたし、私どもの中でも十分に検討を続けてきた結果、今回の判断に至ったというものであります。

【質疑応答:主要国首脳会議(サミット)関係閣僚会合開催地への立候補について-1】

【記者】熊本市がサミット関連のイベントを誘致するのは、過去例があるんでしょうか。初めてになるんでしょうか。

 

【市長】サミット関連については、今回が初めてということになります。

 

【記者】いろんな閣僚会議があるかと思いますが、特にこの会合を誘致したいという思いを市長はあられますか。

 

【市長】今回、手を挙げること自体が初めてでありますので、どの、というところまでは至っておりません。ただ、是非何とか誘致を実現したいという思いでいろんな関係者に対して私どもの熱意でありますとか、受け入れ態勢でありますとか、訴えてまいりたいと考えております。

 

【記者】仮に誘致に成功したとすると、例えばどのくらいの人が熊本に来ることになるとか、そのあたりの数字はお持ちでしょうか。

 

【市長】人数自体は、詳細は承知致しておりませんが、ただそんなに大規模なものではないことは間違いないだろうと思っております。ただ私どもとしては、このような会議を開催することによりまして、都市のアピールにも繋がりましょうし、十分にそういう会議が熊本市でも受け入れられるということを今回の立候補を契機にアピールしていきたいと考えております。それは、昨年の水銀条約の外交会議でありますとか、アジア太平洋都市サミットでありますとか、そのような経験を踏まえた中で、今回立候補を決めたということであります。ですから今後は常に、このような国際会議等について「熊本市はいつでもやりますよ。」という姿勢を是非示していきたいと考えております。

【質疑応答:第3回定例会の提出議案について-2】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

 

【記者】今回、市長にとっては最後の議会ということになりますけれども、提出議案の中で特に思いを込められた予算がありましたらお願いします。

 

【市長】特にこれというものはありません。ただ、定例会としては最後でありますので、そういう意味では感慨深いと言いますか、そのような気持ちを持って臨ませていただいているということは間違いありません。

 

【記者】提案されている予算の中のICカードの件ですけれども、地域型のカードが全国型の市電でも使えるようにするということでの予算化など、おでかけ乗車券のICカード化も入れてありますけれども、このICカードというのも市長の今期の公約の1つに入っていたと思いますが、ここまでもってきたということについての思いでありますとか、地域型を全国型でも使えるというのは全国では例がないということなのですけれども、単独での予算計上でもありますので、どういった思いでここを計上されたのかというところをお聞きしたいのですが。

 

【市長】ICカードの導入というのは、熊本市だけではなく、熊本にとりまして喫緊の課題と言っても過言ではない状況であったかと思います。それから、現在のTO熊カード自体の老朽化も進んできている中で、少しでも早く導入しなければならないというものでありました。そういう中で、なかなか当初は関係者との調整がうまくいかなかった場面もあったわけでありますけれども、何とか事業者でありますとか、県でありますとか、様々なご理解やご協力もいただきます中で、全国カードも使える環境がようやく整える状況まで至りました。そうなりますと、県外から来られた方々に対しての利便性というものも高まるでしょうし、それを県外の方だけではなく、市内・県内の方々にとりましても利便性を確保していくという意味におきまして、今回の予算案措置というものであります。全て完結という意味では、来年度いっぱいとなりますけれども、そこに遅れることがないように、これからも気を引き締めて関係機関の協力を得ながら着実に進めてまいりたいと考えております。

 

【記者】地域型を市電でも使える。それと、その逆(全国型がバスで使える)の時期の違いとかが、なかなか調整が今回までは難しかったということですか。

 

【市長】地域カード自体スケジュールギリギリの中で今年度中を目指しておられます。これは、おそらく間違いないだろうというところまで至っておりますけれども、ただそのような中で、市電でも使える環境ということを、本来であればこれも足並みを揃えたいところでありましたけれども、事業者あたりと協議しました結果、最短でも来年の8月初旬という回答をいただいておりますので、これについては、その期間ができるだけ短くなるように、こちらも最大限努力しなければならないかと思っております。

【質疑応答:主要国首脳会議(サミット)関係閣僚会合開催地への立候補について-2】

【記者】閣僚会議を誘致というお話なんですが、サミット本会議の開かれる場所との距離という問題は、あまり関係ないのですか。

 

【市長】これは、前回の洞爺湖サミットの例で見てみますと、もちろん北海道が本会議だったわけですが、関係閣僚会合では沖縄なども含まれております。科学技術大臣会合は名護で開かれましたり、神戸や大阪などでも開催されているということから、本会合との地理的なことというのはそれほど気にしなくてもいいのではないかと思った次第であります。

 

【記者】例えば本会議が九州とか沖縄で開かれなくても、東京とか北海道で開かれても。

 

【市長】十分可能であるということです。

 

【記者】本会合の方を誘致される考えは無かったのですか。

 

【市長】本会合につきましては、やはりまだ施設面等におきまして、十分に対応できる状況にはなっていないということであります。ただ、先ほど申し上げた関係閣僚会合におきましては、十分に今の状況でも対応可能ということでありますので、まずこちらの方からチャレンジをしてみたいと考えております。そして、将来的にMICE施設等完成しました暁には、このような本会合も誘致できるような状況になればなということを、将来的な目標としては置いておきたいと思っております。

【質疑応答:「全日本女子レスリング強化合宿」の誘致について】

【記者】今誘致中の他のものはあるのですか。

 

【市長】それぞれアプローチはしておりますが、具体的になっているのは今の段階では他にはございません。

 

【記者】特に熊本に決まった決め手、理由はあったのでしょうか。

 

【市長】一つは、担当課が熱心に相手のキーマンに対して誘致活動を行ったということが大きかったと思います。それから、そのような担当課の努力を踏まえて、私からも最終段階にお願いにあがったということもありました。日本レスリング協会といたしましては、比較的競技人口が熊本は少ないわけでありますが、その底辺拡大ということを模索されていたということですとか、平成18年5月に世界女性スポーツ会議を開催したことで、熊本市がスポーツ界における女性の地位向上に積極的に取り組んでいるということも評価をされたと伺っております。また、ジュニア選手のレベルが高いということも評価をいただいた要因だと聞いております。

【質疑応答:安倍内閣改造について】

【記者】昨日、安倍内閣の改造が実施されました。地方の再生に向けて担当大臣を置かれるなど、かなり地方政策も熱心にされるようですけれども、市長のご感想を教えていただければと思います。

 

【市長】大変意気込みというのは感じられました。地方創生でありますとか、デフレ脱却でありますとか、あるいは女性の登用でありますとか、そのようなことを実現するんだと、「実現実行内閣」だったでしょうか。正確には覚えておりませんが、そのような実行に向けた強い決意が伺える組閣だと受け止めました。ただ、まさに実行が求められるわけでありますので、今後引き続き注目しなければならないだろうということ。新しく代わられるということによりまして、新たな感覚が吹き込まれるという意味では望ましいのかもしれませんが、ただ一方に置いて、東日本大震災の復旧復興に影響が出ないかでありますとか、あるいは原子力発電所の再稼働の問題等につきまして影響が出ないかでありますとか、代わることによる負の影響ということも考えられますので、そこのところは新しい顔ぶれも出てフレッシュさが感じられると同時に、そこも含めて仕事ぶりというものを注視しておかなければならないと思った次第であります。

 

【記者】地方都市として、求められるところとか、期待される部分というのは何かありませんか。

 

【市長】やはり地方分権というのは、これまで久しく言われてきたところであります。そのような中で地方創生の担当大臣が新たに設立をされた。このこと自体は地方として喜ぶべきことなのかもしれませんが、そこがこれまでの総務省、それから地方創生の担当、ここがしっかり連携が取れるのかでありますとか、あるいは本来の地方分権ではなく、国主導の分権と逆行するような動きになっていかないかでありますとか、そこはやはり注視する必要があるのではないかなと思っているところではあります。

 

【記者】「逆行するような動き」というのは、どういうことを。

 

【市長】やはり基本的には、より住民の身近なところに権限、財源を落としていって、住民の判断のもとで、生活に密着した施策が決まっていくのが基本なんだろうと思っております。ですから、そのような分権の流れというものが、今は少し足踏み状態になっているのではないかなという思いもありまして、少子高齢化から人口減少というのは着実に進みつつあるわけでありますので、そのような厳しい状況というものを十分に踏まえていただいて、地域の再生、あるいは創生に向けて国を挙げて取り組んでいただくことを期待するものであります。

 

【記者】今回の安倍内閣改造の中で、先ほど市長もおっしゃられましたが「女性」というキーワードがありまして、女性閣僚が5名誕生されたということですが、こういった女性の登用、社会での活躍ということも含めて、今回の女性の登用につきましてはどのような印象をお持ちでしょうか。

 

【市長】女性の登用というのは、私自身も必要だと思っております。そういう意味では、今回の組閣で積極的に登用をされたということは評価すべきことなのではないかと思っております。ただ、繰り返しではありますけれども、それは現時点での評価でありまして、あとは実績での評価が求められるわけでありますので、是非それぞれ5名の大臣の皆様方、大変厳しい問題も抱えられているとは思いますけれども、実績を上げてさらに女性の登用が進むように活躍していただくことを期待するものであります。

 

【記者】幸山市政の期間の中で、市長ご自身は女性の現状といいますか、市役所内で改めて意識されてきたことが何かございますでしょうか。

 

市長記者会見の様子
【市長】出来る限り積極的に登用をしようと。それから、ポストにつきましても、ある意味これまで女性はなかなか就きにくいのではないかと思われていたようなポスト、具体的に申し上げますと総務局長でありますとか、教育長でありますとか、そういうポストにつきましても積極的に女性登用を進めてきたという立場ではあります。それから、例えば係長でありますとか、課長補佐でありますとか、その辺につきましては、出来るだけ早い段階で女性の登用も進めたいということで、底上げが必要だということからも、そのようなことを進めてきたものであります。ただ一方に置きまして、課長級の昇任試験でありますとか、あるいは係長級の昇任試験でありますとか、そういうことも公平公正の観点から導入した中で、試験を受けようという女性がなかなか増えていかなかったという中で、その女性の割合が思うように上がっていないという現実もあります。ですから、そこに向けましてもまた更なる割合を高めるためにはどうしたらいいかということを、今検討しているところでもあるということです

【質疑応答:次期市長選について】

【記者】現職の局長の方が、推薦が得られれば立候補するという前提で特定の政党に推薦願を出されております。まずそのことを市長はどのように受け止められておられますでしょうか。

 

【市長】そのことにつきましては、市役所の職員ではありますが、政治家を志して、今動きを始められたところであります。ですから、現時点の身分は公務員ではありますけれども、それは政治家として見なければならないのではないかと思う中で、それはご本人の考えでしょうから、自民党に対して推薦願を出したことについては、それはその方のお考えであるということしか言えないと思います。

 

【記者】特定の政党に推薦願を出すということは、現職の公務員であっても地方公務員法には抵触しないという総務省の見解だったのですけれども、一方で公務員になるにあたって、職務の宣誓の中で「全体の奉仕者として職務を執行しなければならない」というのがあります。全体の奉仕者として執行しなければならないというのと、特定の政党に推薦を求めるというのが、両立するのかどうか私は疑問に思うのですが。

 

【市長】それをずっと掛け持ちでやっていくということになりますれば、そのような問題も生じてくるんだと思いますが、ただ彼の場合は、市長選に向けた行動であるということから、そこにつきましては今後どのような展開になっていくのかわかりませんが、どこかの時点では自らけじめをつけられるのではないかなと考えているものではありますが。

 

【記者】市長は前回の会見の中で「出来るだけ早く政策論争が行われることが望ましい。」とおっしゃっていました。ただ今回、推薦を出されている局長の方の手続きだと、推薦が得られたら立候補するということで、政策論争を二の次にしているのではないかと思うのですが、そこはいかがでしょうか。

 

【市長】その特定の方に対して私がコメントするのはどうかと思います。今おっしゃっている方だけではなく、他の方々に対しましても、政策論争という意味におきましてはまだ本格的な状況に至っていないわけでありますから、そこにつきましては、今おっしゃった方だけを特定して私がコメントするのはいかがなものかと思うわけでありますが。

 

【記者】現職の局長は、幸山市政の継承ということをおっしゃっていますけれども、そこについてはいかがですか。

 

【市長】これまで局長として共に市政運営に取り組んできた仲間であるということは間違いありません。そのような方が市政継承・発展というような言い方をされておられる。それはこれまで私云々というよりも、熊本市役所の職員として歩んできた立場からそのような発言になられたのではないかと思います。

 

【記者】市長ご自身がお墨付きというようなものではないということですか。

 

【市長】これまでも何度も申し上げておりますように、特定の候補者などを応援するつもりはないということを申し上げておりますので、それは今おっしゃった方も含めてということであります。

 

【記者】来週から議会が始まりますけれども、議会答弁にも立たれるお立場でいらっしゃるわけですが、なかなか今までにないケースですので、どう考えるか難しいところかもしれませんけれども、特定の政党への推薦を提出されている状況で、色々な会派からの質問などに答えていかれる立場でいらっしゃると。そこについては、特に問題無くこの議会は対応できるということでいいのでしょうか。

 

【市長】全く問題ないとは思いません。ただ、今おっしゃったようなことも含めて、自らでどこかの段階でけじめはつけられるのではないかと考えております。

 

【記者】幸山市政の継承ということをご本人もおっしゃっておられましたけれども、事前に幸山市長と政策のすり合わせですとか、相談とか、そういったものがあったのかを確認させてください。

 

【市長】ありません。こういう状況になっておりますという報告には一度いらっしゃいましたけれども、そのような政策的なすり合わせなどは一切行っておりません。

 

【記者】事前の相談もなかったのですか。

 

【市長】もちろん。

 

【記者】先ほど「全く問題ないとは思わない。」とおっしゃいましたけれども、具体的にどういうところでどういう問題があり得るとお考えでしょうか。

 

【市長】先ほど申し上げたのは、議会での答弁という状況になりますれば、議会は自民党だけではないわけでありますから、そこにはやはり問題は生じてくるのは間違いないだろうと思っております。

 

【記者】それは、答弁という職務活動と政治活動との線引きは難しいというニュアンスでよろしいでしょうか。

 

【市長】やはり難しくなってくるであろうというふうには思います。実際に出馬の意向を表明しているわけでありますから、そのような立場で、議場で市を代表する、市の担当局を代表する立場としての答弁ということからしますれば、繰り返しですが問題無しとは言えないのではないかと思っております。

 

【記者】例えばその場合、答弁者の変更とかも考えてらっしゃるのですか。

 

【市長】それはその状況になった時に考えます。

 

【記者】開会するまでにということですか。

 

【市長】そうですね。

 

【記者】局長が推薦願を出されたということは、各政党との均等にあるべき距離が自民党にすり寄っているとイメージを受けるわけです。仮に出馬しないから辞めずに職務を続けられるとすると、どうなのでしょう、政治的に色が付いた人がそのまま居残るということは、適か不適かどちらだと思われますか。

 

【市長】それは基本的には政治を志した人の判断なのだろうと思います。

 

【記者】一応地方公務員法とかには抵触しないだろうと。

 

【市長】すみません、そこは仮定の話でありましょうから、今おっしゃっていることは。

 

【記者】ですが地方公務員法では、現時点では推薦願を出したから抵触しないということなのでしょうけれども、一般市民から見た時に、市役所の幹部の局長の人が自民党と相通じているというイメージが強く持たれるのではないでしょうか。

 

【市長】ですから、抵触していないというのが前提ですよね、基本ですよね。あとは、今おっしゃったような市民がどう捉えるかでありますとか、そのような疑念が膨らんできはしないかというのは、そこは想定の部分も含まれているわけでありますから、そこも含めて政治家を志した本人が判断すべきことであると思います、私は。

 

【記者】市長さんとしては「答弁には影響があるだろう。」とおっしゃいましたけれども、良いか悪いかということで言いますと、どちらなのでしょうか。

 

【市長】良いとも悪いとも私はコメントを控えさせていただきたいと思います。それは、これから選挙に向かおうと志している方の行動でありますから、それに対しての私のコメントは控えさせていただきたいと思います。ただいずれにしても本人の考え方、あるいはけじめのつけ方、それ1つだろうと思います。

 

【記者】この後については本人のお考えを尊重するということで、市長さんとして「こうしなさい、ああしなさい」という助言などはなさらないということですか。

 

【市長】ただ私としましては先ほど申し上げましたように、議会が始まるわけでありますから、やはりそこまでには何らかの判断はしてもらわなければならないのではないかとは思っておりますが。

 

【記者】今の「何らかの判断」ということですが、けじめということで辞職ということを意味されていると思うのですが、そこは市長から「こういう状況なので、こういうふうにやったほうがいいんじゃないか。」ということも言うつもりはなく、あくまで当事者の方が判断されるべきことということですか。

 

【市長】はい、そういうことです。

 

【記者】辞職を促すものではないんだということですね、市長から。

 

【市長】そうです。

【質疑応答:花畑地区のビル取得について】

【記者】民間ビル2棟の買収の話はどこまで進んでいますでしょうか。

 

【市長】民間ビル2棟についてでありますけれども、まずはサンビルにつきましては、7月29日に補償契約を締結したところでありまして、今後ビルの解体などが行われる予定であると聞いております。それからもう1点のフラワーズビルですが、これにつきましては、補償の概算価格の提示をまだ行っている段階でありまして、今後も引き続き買収に向けた協議を行ってまいりたいと考えているものであります。ですから、フラワーズビルにつきましては前回お話をした時から基本的に進展はないということ。ただ一方のサンビルにつきましては、補償契約の締結まで至っておりますので、近々解体等が行われると伺っております。

 

【記者】フラワーズビルの方はいつ頃までに補償契約を行いたいですか。

 

【市長】それは年度の目標ももちろんありますので、出来るだけ早くとは思っておりますけれども、まだご理解が得られていない状況に変わりはないということです。

【質疑応答:ラグビーワールドカップの熊本開催の誘致活動について】

【記者】今回の予算の中で、ラグビーワールドカップ熊本開催の誘致活動ということで、県と共同でやっていくということですけれども、今回160万円計上していて、周辺の話を聞くと来年の春には会場が正式に決定するということで、大分や福岡も九州では手を挙げているということで、一時は全国各自治体がかなり手を挙げてきたけれども、それから振り落とされて可能性が無きにしもあらずということを聞いているのですけれども、今後の手続きはどういう形で、この160万円を使ってアピールしていくのか。県の予算もあるのでしょうけれども、どういう手続きで開催誘致へ持っていこうという段取りなのでしょうか。

 

【市長】すでにいろんな動きは進めているところではありますが、今回の予算というのは、推進本部を立ち上げるということが基本であります。ですから、これまである意味ではそれぞれで動きをしていたものを、拠点をきちんと作って、県を含め各関係団体との連携を深くしてより強固にアピールしていこうというような、基本的にはそのようなものであるということです。確かにおっしゃったように、競合競争は大変激しいようであります。ただこれもおっしゃったように、可能性が私はあるのではないかと思っておりますので、是非キャンプ地だけではなく、開催地としても選ばれるように努力していきたいと思っております。

【質疑応答:水戸岡鋭治さんデザインの熊本市電新型車両「COCORO」について】

【記者】かねてから市電の方に導入を進めていました水戸岡鋭治さんデザインの市電の車両が今朝、新潟の方から交通局に到着したということですが、まだもしかしたら直接ご覧になっていないかもしれないんですが、改めて水戸岡さんデザインの車両導入に関しての期待をお聞かせいただけますか。

 

【市長】やはりこのことを契機に、市電の利用者が増えるということをもちろん期待しているものではありますけれども、ただそのことだけではなく、熊本のまち全体の魅力の向上に繋げていくことが出来ればと考えております。と言いますのも、これまでお城を核としたまちづくりでありますとか、お城から城下町へということで、城彩苑ができたり、これから花畑・桜町に取り組もうとしています。それから中心市街地の1つのエリアとして古町・新町のエリア、地元の方々と連携をし、町屋を活用した取り組みというものも進めてまいりました。それから、熊本駅周辺でありますけれども、まずは新幹線開業に向けた整備、そして今後は連続立体交差事業完成に向けた整備ということで、ある意味ではそれぞれのポイントポイントで、とは言いましても一体性を持たせてということを意識してきたものではありますが、ただそれが今回は「線」で、水戸岡さんのデザインによる「線」で繋いでいただくということによって、さらに一体的なまちづくり、熊本らしいまちづくりに「面」としての魅力向上に繋がることを期待しているというものであります。

 

【記者】まだご覧になっていませんか。

 

【市長】まだ見ていないです。出来るだけ早く私も見に行きたいなと思います。

 

(終了)

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