【市長発表:熊本駅周辺整備に関するトップ会議について】
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それでは、事務局を努めております関係上、私の方から報告をさせていただきます。
会議におきましては、熊本駅周辺整備基本計画を前提といたしまして、熊本駅に降り立った方が熊本の魅力を感じ取れるようなまちづくりを進めますために、三点を議題といたしまして意見交換を行いました。
まず、一点目が熊本駅周辺における都市機能のあり方について、そして二点目が乗り換えの利便性の向上等交通結節のあり方について、三点目が都市空間デザインのあり方についてでございます。
まず一点目の熊本駅周辺における都市機能のあり方についてでございますけれども、熊本都市圏の役割及び中心市街地の位置づけについて、これにつきましては資料1を参照いただければと思います。新幹線開業後、都市間競争の激化が予測されます中で、熊本都市圏がどのような役割を果たすべきか、またその都市圏の中での中心市街地の位置づけはどうか、どうあるべきかなどの議論を行ったところであります。
そして熊本駅周辺地域の役割及び必要な都市機能についてでございますけれども、熊本駅周辺地域は今年度取りまとめる予定の中心市街地活性化基本計画におきましても中心市街地の一画を形成をいたしておりまして、中心地区との役割分担と連携のもと必要とされます都市機能につきまして意見交換を行ったところであります。具体的には駅を利用する県外の来街者や都市圏民にとりまして、本市のゲートウェイでもあります駅周辺にどのような施設があると便利で快適かといった視点から議論を進めたところでございます。
最終的にいろんなご意見をいただいたところでございますけれども、特に住宅につきましての意見が多くございました。駅周辺にもっと人が住むようにすべきではないかというご意見でありますとか、あるいは九州中央の駅ということを意識した整備、そして機能のあり方についてさらに深めていくべきではないかという話でございますとか、それと具体的な話として出てまいりましたのは、レンタカーの駐車場の場所をどこに置くのかという話も出てまいったところでございます。
最終的にいろいろと意見が出ましたけれども、ワーキング(グループ)への指示ということで、公共で整備ができる部分、東A(地区再開発)でございますとか、あるいは合同庁舎、駐輪場等につきましては計画的に整備が進められますけれども、民間でなければ整備の出来ない施設もございますので、その中でも核となる施設につきましての洗い出しでありますとか、あるいは誘導策、配置等につきまして次回までにワーキング(グループ)の中で整理をしてもらうということにいたしました。
議題の二点目の乗り換え利便性の向上等交通結節のあり方についてであります。
まずその中で、東口駅前広場への市電の乗り入れ検討の経緯についてでございますけれども、東口駅前広場につきましては、昨年策定をいたしました基本計画を前提といたしながらも、乗り換え利便性向上に向けまして工夫の余地がないのか、ワーキングにおきましていろんな角度から検討してもらったところでございます。
その結果、計画策定当時は駅舎への市電の乗り入れは物理的に難しいということでいったんは断念をしたものではございますけれども、在来線の高架構造物の詳細な設計をもとに再度、検討を加えてもらったところ、技術的には可能であるということが明らかになりました。このため、駅舎への市電の引込につきまして、意見交換を行ったところであります。お手元にそのイメージパースをお配りをいたしておりますので、そちらの方をご覧いただきたいと思います。技術的に駅舎への乗り入れは可能という判断、そしてそれぞれのトップの皆様方もおおむね乗り入れ、駅舎への引き込みにつきましては、方向性としてはご賛同をいただいたところであります。
しかしながら今後関係者、たとえば県警でありますとか、あるいはバス事業者でありますとか、さまざまなところとの意見調整も必要になってまいりますので、それが最終決定というわけではございませんけれども、さまざまな課題をクリアしていく中で駅舎への引き込みにつきましては、ぜひとも進めていくべきということでまとめさせていただいたところでございます。次回までに残された課題につきまして、ワーキングの中で整理をしてもらうということにいたしております。
最後に、都市空間のデザイン、あるいは駅舎のデザインでございますけれども、この都市空間デザインの中でも象徴となりますのが、駅舎にもなるわけであります。
現在、この駅舎デザインにつきましては、鉄道運輸機構によりまして新幹線駅舎の設計が行われているところであります。また、在来線の駅舎につきましては、JR九州が行うこととなっているところでございます。
これまでも駅舎のデザイン、あるいは全体的なデザインにつきましては、いろんなご意見もいただいているところでもございますし、また駅舎につきましては、特に市民、県民の関心も高いというものでもございますし、そういう中におきまして、熊本らしさ、あるいは象徴的なものになるようにというご意見等が繰り返し出されたところでございます。
以上が会議におきまして議論されました主な内容でございますが、今後事務担当者によりますワーキングにおきまして、先ほどから申し上げておりますが、課題の整理、あるいは実現に向けましての方策につきまして検討いたしまして、そして少し時間があきますけれども来年の3月頃をめどに第2回目のトップ会議を開催をさせていただきまして、駅舎への市電の乗り入れなど乗り換えの利便性の向上策、あるいは賑わい創出等に向けての都市機能の誘導策や配置案など取りまとめができればと考えております。事務局からの報告は以上でございます。