市長室トップへ

ようこそ!市長室へ(スマホ版)ようこそ!市長室へ

  • 音声読み上げ リードスピーカーを起動します
  • 文字サイズ 拡大標準
  • 背景色 青黒白

平成26年12月2日 幸山市長退任記者会見

最終更新日:2014年12月2日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【質疑応答:在任12年を振り返って】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子


 

【記者】3期12年、これまでの記者会見でも様々な思い出を語られてきましたけれども、この12年を一言で表すならばどういった言葉が当てはまって、その理由を教えていただけますか。

 

【市長】一言で言い表すならば、「私にとってとても充実した12年間であった。」ということです。それは、いろいろな出来事がありました。先ほど市庁舎14階で開催した退任式で言いましたように、新幹線開業ですとか、合併・政令指定都市ですとか、お城の復元であるとか、いろいろな出来事に立ち会うことが出来ましたし、また就任直後は行財政改革ですとか、議会との関係においても公の場での議論を大事にするということで、衝突する場面もありました。3期目に入りますと、新幹線開業・政令指定都市を迎え、新たなステージに移った熊本市の土台づくりに取り組むといったことであるとか、様々な出来事があったわけでありますけれども、それらを含めまして大変充実した期間であったと思っております。よく申し上げることなんですが、そのような期間を与えていただきました市民の皆様方に心から感謝したいと思っております。

 

【記者】ご自身の人生の中でこの12年間はどういうものになりそうですか。

 

【市長】政治家として県議時代を含めますと、やがて20年ということになりますが、人生としても大変大きな12年であったと思いますが、政治家としてもこの12年間でいろいろなことを学ばせていただいた、大変貴重な期間であったと思っております。まだまだ未熟ではありますけれども、少しは政治家として成長することもできたのではないかと考えております。

 

【記者】最後ですので、心残りというか苦手だったこと、これまでぶっちゃけていなかったこととか、言いたいことがあれば。

 

【市長】心残りのことで言いますと、心残りのことは一切ありません。やれるだけのことはやってきたつもりではあります。もちろん課題はたくさん残ってはおりますが、課題の解決に向けて与えられた任期の中で、全力で取り組んできたつもりではありますので、心残りというものはありません。それから苦手なことは、英語が苦手なものですから、海外からお客さんが来られた時に辛い目にあいましたり、書も苦手だったものですから、色々と書く機会も多く最初のころは苦痛でしたけれども、練習するにつれまして少しは見れるようになってきたということでありました。それから苦手なことで言いますと、実は人前で話すことがとても苦手でございまして、実はこの記者会見の場も逃げ出したいくらいの気持ちであります。ただ、あまのじゃくな性格ですから、苦手と絶対悟られないようにということで、事前の準備をしたり、強ぶったりということでそれぞれの発言の場に臨んでいたということではありました。

【質疑応答:今後の市政との関わりについて】

【記者】今後ですけれども、市政との関わりはどのように考えてらっしゃいますか。

 

【市長】市政との関わりで言いますと、市民の一人として出来る限り協力はしていきたいと考えております。それから、市長の時に「市民協働」ということで、色々な場面で市民の皆様方に協力を呼び掛けてまいりました。ですから、今後は私が呼び掛けられる立場にもなりますし、積極的にそういった場に関わっていければと思っております。

 

【記者】何かアドバイザー的な。

 

【市長】あまり出しゃばるのはよくないと思っています。明日からいよいよ新体制でスタートを切るわけでありますから、思い切って取り組んでいただきたいと思いますので、見守っていきたいと思っています。ただ、例えばいろいろとアドバイスを求められたり、質問を受けたりした場合には、私の経験を踏まえてできる限り答えていきたいと思っております。

【質疑応答:新市長への期待について】

【記者】「アドバイスや質問を受けたりした場合には答えていきたい。」ということですけれども、大西新市長に一番求めたいところ、期待したいところはどこでしょうか。注文を付けたいところは。

 

【市長】選挙期間中ですとか、公約づくりにおいて、これまでも市民との対話というのを大事にされてこられました。是非そういう姿勢を市長になられてからも続けていかれる方が、市長としての仕事にきっと役立つのではないかと思っております。それは、私自身がお出かけトークでありますとか、住民との直接対話事業を大事にしてきましたが、私にとりましてそのことが、大きな糧になっていたと感じますので、そのつもりでおられるとは思いますけれども、その姿勢を大事にし続けてほしいと思っております。それからもう一点は、職員と大いに議論してほしいと思います。私自身も県議会から市長という立場にならせていただきました。大西新市長も、同じく県議会から市長へということでございまして、同じ自治体行政ではありますけれども、県庁の仕事と市役所の仕事というのは大きく異なるなということを感じておりました。ですから、大いに議論をし、自分の考えも職員にぶつけ、職員も遠慮なきよう新市長に対しても意見をぶつけながら、方向性を見出していくというような関係になっていくのが望ましいのではないかと思っております。

【質疑応答:後悔していることについて】

【記者】「心残りは一切ない。」ということでしたが、あえて後悔している点があれば教えてください。

 

【市長】決して後悔ではないのですけれども、いろいろと市長として様々な決断をしてまいりました。これは大きな方針を決める決断から、日々の日常業務の決断まで、市長という仕事は決断・判断をすること自体が仕事だなと感じていたものではありますが、その決断の中で今でもあの時の判断はどうだったのかと考え続けておりますことは、「こうのとりのゆりかご」の設置許可のこと、あの時の判断であります。今も検証を続けている状況にあります。そして、先日はすでに亡くなっている赤ちゃんが「ゆりかご」に置かれていたという、これまでにないケースがありました。そして、開設前から「救われる命があるのではないか。」という考え方、一方においては「安易な遺棄が増えるのではないか。」という否定的な見方、様々な意見が交錯する中での設置許可であったわけでありまして、まだその結論が出ているわけではないと思っておりますので、今後も「ゆりかご」を見守り続けながら、そして検証を続けながら、子どもたちの幸せにつながるような施設になっていくということを期待しているものであります。

 

【記者】退任後、「こうのとりのゆりかご」との関わりで、どのように関わっていきたいとかありますか。

 

【市長】特に予定しているということはありません。ただ、今後も動向については注目をしていかなければならないかと思っております。先週も最後の上京をしてまいりましたけれども、改めて厚生労働省の担当局長にもお会いをしてまいりまして、「ゆりかご」に対する協力を求めてきたところではあります。そのことについては、明日、新市長に対して引き継ぎ式が行われることになろうかと思いますので、その中でも特に伝えておきたいことの一つであると考えております。

 

【記者】「ゆりかご」への協力というのは、具体的にこういうことをおっしゃったとかあるのでしょうか。

 

【市長】中期検証がなされましたけれども、その報告書の中で国に対して求めることということで2項目、3項目ほどあったかと思います。それは全国的な相談体制の強化であったり、それからこれは国に対して求める項目ではなかったのですけれども、外国で行われている内密出産制度の国内での検討でありますとか、それらを求めてきたものであります。それと、そういう個別の話だけではなく、もっとこの問題に対して、国として積極的に関わってほしいというようなことを改めてお願いしてきたものであります。

【質疑応答:今後の身の振り方について-1】

【記者】先ほど今後の市政の話がありましたけれども、今後の政治家の幸山さんとしての身の振り方ですけれども、まだ数時間任期が残っているのかもしれませんが、どんなふうに考えていかれて、いつごろ判断されるのか。そのあたりをもうそろそろ多少踏み込んで、お話をいただけてもいい頃かなと思いますが、いかがでしょうか。

 

【市長】また同じような答えになるかもしれませんけれども、とにかく市長としての12年間に区切りをつけまして、12年だけではなく、政治家としても約20年間を振り返りました中で、今後の方向性を見出していきたいと思っております。そして、方向性を見出すためには、私自身もっともっと勉強も足りないなと思っておりますので、少し時間をかけまして色々と勉強したいと思っております。それは机上での勉強もあるでしょうし、それだけではなく、いろんなところに出掛けていきまして、いろんな人と話をしたり、いろんなものを見たり、そういう中で自分自身の人としての幅を広げるための時間に充てたいと思っております。政治というのは、まさに社会そのものではないかと感じておりまして、それを今後も続けていくからには、もっともっと政治家として、人として、幅を広げる必要があるのではないかと思っておりますので、できるかどうか分かりませんけれども、そういう時間を持つことが出来ればと考えているものであります。

 

【記者】先ほどもお話の中で「政治家として成長した12年間だった。」という話がありましたけれども、県議として経験を積まれた後に市長になられたわけで、県議の時の経験と市長という12年間の経験というもの、市政運営の集積は、幸山政史一人の政治家としてどういった成長に寄与したと思われますか。

 

【市長】まず、県議会議員と熊本市長の違いというのは言うまでもないかと思いますけれども、まずエリアが違うということです。熊本県全体を見る県議会議員と熊本市を基本的には見ていく熊本市長というエリアの大きな違いがあります。それから、議員と首長の違いがあったということです。そのような中で私自身この12年間の熊本市長の経験というものは、熊本市域の中での課題を、より深く物事を捉えるというようなことに繋がったのではないかと思っておりますし、同じ政治家と言いましても首長は一人でありますから。それから、全体を考えたうえでの決断をしなければなりませんから、これまで繰り返し申し上げてきた「公平公正」でありますとか、「次世代への責任」でありますとか、そういったことが県議会議員時代よりもより強く意識をし、政治家として、市長として12年間取り組ませていただいたというものであります。

 

【記者】それは今後の政治家としての活動の中でどの分野で活かしていけるとお考えですか。

 

【市長】それは、先ほど申し上げたように市長としての12年だけではなく、県議会議員時代の経験も踏まえまして今後の方向性を見出していきたいと思っておりますので、今の段階で「これが活かせるのでないか。」とか、そういうものをあらかじめ決めて進んでいくというものではありません。少し幅広く政治を捉えて、自分の経験がどういう場面で活かせるのか、あるいは、自分自身でどういうことが課題と考えて、どのような立場でその課題に向き合っていこうと思うのか。そういうことを考える期間にも充てたいと思っております。

 

【記者】少なくとも政治家としての視野が大きく広がって、より広いステージであったり、そういったものを求めていかれるというお考えですか。

 

【市長】もちろん先ほど「人間としての幅を広げたい。」と申し上げましたけれども、政治家としての視野を広げるということにも当てはまることであります。

 

【記者】自分の活動という意味でも幅広く捉えていくということですか。

 

【市長】そうですね。それからやはり、熊本市長という肩書がありますと、相手が遠慮されたり、本当の現場というものがもしかしたら見えていなかったのかもしれません。ですから私自身、もっと現場に足を運んだ中で、いろんな地域の課題でありますとか、私自身でもっと体感をしたいと思っております。

 

【記者】これまで、今話がありました県議としてのご経験と市長としてのご経験ということで、一議員と首長のそれぞれを経験されましたけれども、ご自身の中でどちらの方がよりご自分に合っているとか、そのようなことをお感じになられたことはありますか。

 

【市長】どちらも一生懸命やらせていただきましたので。ただ、明らかに議員と首長とは、一口に同じ政治家と言っても、役割が明らかに違うなということは感じたものであります。ただそれが、どちらが合う・合わないというようなことまで色分けをしているものではありません。どちらも大事な仕事であるということは間違いないと思います。

 

【記者】「いろいろなものを見たり、聞いたり、勉強したい。」ということをおっしゃいましたけれども、具体的に「これはしよう。」と決めているものはありますか。

 

【市長】明日以降は全くノープランなので、まずは挨拶周りを昨日、今日とやってはおりますけれども、なかなか行き着いておりませんので、残された挨拶周りなどをまずはしなければならないと思っております。

【質疑応答:12年間で自身が変わったことについて】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

 

【記者】「この12年間で自分が成長したと感じる。」ということをおっしゃいましたけれども、頑固な一面も持つということで、この12年間はそれでも「こんなところが変わったな。」とご自分で思うところはありますか。

 

【市長】先ほど「話すのが苦手だ。」ということを申し上げましたけれども、この記者会見であるとか、あるいは議場ももちろんでありますし、いろいろと講演を求められたりでありますとか、話す機会が大変増えたわけであります。人前で話すということ、そして、これまで「政治家は言葉に責任を持たなければならない。」ということも申し上げてまいりましたけれども、責任ある発言をするためには、しっかりと事前に準備をしておかなければならないということです。それからもう一つは、例えばいろんな発言だけではなく、文章を書くことも求められることがありました。私的にはホームページで「コウヤマノート」という日記のようなものを書きましたり、「市政だより」で毎月毎月感じたことをまとめたりでありますとか、それ以外にもいろいろと文章を書くことを求められたりしました。そういうことを重ねてまいります中で、先ほども少し申し上げましたけれども、物事をより深く考えるようになったのではないかな、と考えております。その点はこの12年間いろいろな経験をさせていただいたことによって身に付いたものではないかなと思っております。また、変わった点で言いますと、「最近、表情がすこし柔らかくなったね。」というようなことは言われます。市長就任当初は、非常に身構えた中で市長としてスタートを切りました。ですから、「職員と議論をしましょう。」と呼びかけてもなかなか一つの壁があったのかもしれません。それが徐々にその壁が薄まっていき、活発な議論に繋がっていったのではないか。これは、対職員ともそうですし、対市民との関係におきましても、こちらが構えていればなかなか本音の話を聞くことは難しいかなと思っておりますので、対人関係も経験の中で少しずつ身に付いていったことなのかなと感じております。

【質疑応答:今後の身の振り方について-2】

【記者】先ほど、「今後のことは全くノープラン。」とおっしゃってたんですが、今後の進路を決めるためにあたって基準とされること、ベースにされて考えておられることはどういったことでしょうか。

 

【市長】基準というのは特に持っておりませんが、先ほどの話の繰り返しになると思いますが、これまでの自分の経験が活かせるものは何であるのかでありますとか、あるいは今の政治的な課題が何であるのか、そして、自分の経験から活かせる立場というのは何なのか、ということをしばらく時間を掛けて考えてまいりたいと思っております。

 

【記者】どのくらいの時間を掛けて考えたいですか。

 

【市長】それは、分かりません。分かりませんけれども・・・分かりません。

【質疑応答:衆議院選挙について】

【記者】今日、衆院選が告示されまして、昨日、日本記者クラブの方で与党と野党の党首が集まって論戦が交わされて、アベノミクスと集団的自衛権の問題でかなり論議が交わされていますけれども、今回の衆院選の各党の主張、市長はどう思われますか。

 

【市長】討論会などを詳細に見ておりませんけれども、ただ、公約だけ見ましてもなかなか有権者にとって判断しづらい内容なのかなと感じております。それぞれの党で課題を抱えている。今回はある意味急な選挙になりましたので、そのような課題を解決できないまま選挙に突入した、ということが公約の曖昧さにも繋がっているのではないかと感じています。そういうことは討論会などで明確になっていくものかもしれませんので、最後の最後まで有権者は注目をし、決して棄権することなく貴重な一票を、積極的な選択がなくても、消極的でも貴重な一票を投じるべきであると思っております。私自身が今日退任ということもあってかもしれませんけれども、とても選挙で盛り上がっているとは感じられません。投票率が大変心配される状況なのではないかと感じております。白紙にできる状況ではないと思っておりますので、有権者は消極的でも選択をきちんとすべきではないかと思っております。

【質疑応答:市役所の不祥事について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

 

【記者】退任式での挨拶で、あえて不祥事について触れられていましたけれども、少し間があったような気がしたのですが、あえて触れられた意図というか思いはどのような。

 

【市長】やはり、一時期不祥事の連鎖を食い止めることが出来なかった市長としての責任。それからそのイメージ、「熊本市役所は不祥事が多い」というイメージも払拭することが出来なかったということ。私の市政12年間を振り返った時に、この不祥事ということが必ずと言っていいほど取り上げられます。こういうことを最後の最後まで払拭出来なかったというのは、私自身の大きな責任であるということを考え、あの場で発言をさせていただいたというものであります。ただ、その後にも申し上げたように、この1年数カ月の間では懲戒処分を出すような不祥事は発生しておりません。決してそのことを良しとするものではなく、今後も職員達が一丸となって信頼される熊本市役所づくりに取り組んでいくことを、期待するということを含めて申し上げたかったということであります。

【質疑応答:市長の自己評価について】

【記者】12年前市役所に登庁されてきた時に、「こういう市役所にしたい。」「こういう熊本市にしたい。」という思いを持ってこられたと思いますけれども、今振り返って目指すところのどのくらい到達したか、何割くらい目標を達成できたとお考えですか。

 

【市長】何割到達というのはよく自己評価、点数等にも関係することでありまして、これまで自己評価もほとんど答えていません。だからなかなか難しいところではあります。ただ、最初に掲げた情報公開でありますとか、信頼される市政でありますとか、そこが、私自身が市長にチャレンジをしようと思った原点のようなところでありますので、そこには徹底して取り組んできたつもりではあります。そして、議会との関係におきましても、馴れ合いではない、一定の緊張関係の中で切磋琢磨の議論をしていく、このことについてもかたくなに守り通してきたことでもあります。そういう意味におきましては、私の就任前からしますれば、変わるべきところは変わったのではないかとは思います。ただ、やはり先ほどの不祥事、あるいは不祥事が多いといったイメージなど、まだまだ課題も残されているという状況でありますので、それが何割かというのは難しいところではあります。あともう一点、活気ある云々というところでは、合併・政令指定都市の実現というものが当初からの大きな目標ではありますので、それを達成することが出来たということは、一定の成果と言っていいのではないかと思っております。ただ、このことも申し上げてきたことは、政令指定都市になることだけが目的ではないということでしょうから、政令指定都市としての土台はある程度作り上げることはできましたけれども、これから市民の皆様方と中身を充実させていくということでしょうから、そこは次の方に引き継ぎたいと思いますし、今後訪れるであろう人口減少、あるいは熊本市域内における二極化、これをどう乗り越えていくか、という新たな課題もありますので、是非そこに向けても新市長のもとで大いにチャレンジしてほしいなと期待するところであります。

 

【記者】自分の印象として市民から何点付けられていると思われますか。及第点をもらえていると思われますか。

 

【市長】それは分かりません。これは9月議会でも申し上げたかと思いますけれども、政治家の評価というものは、今評価されることもあるでしょうけれども、10年後、20年後経過した時に、あの時の市政はどうだったのかということでまた評価される。そして、その時に評価が変わるということもありますので、現時点において当事者があまり拙速に評価をするのはいかがなものかというのが私の考えでありますので、そこは市民の皆様方の評価、あるいは歴史的な評価を受け入れたいと思います。

【質疑応答:その他】

【記者】以前お尋ねした時に「寂しい気持ちはない。」とおっしゃったかと思いますけれども、今もないですか。

 

【市長】それはちょっと強ぶったかもしれませんね。今日も、朝から正面の入り口のところで職員たちを迎え入れましたり、退任式の後、先ほどまで各職場を挨拶をして周りました。その時にいろいろな声を私もかけましたし、声もかけられました。「お疲れ様でした。」とか「お世話になりました。」とか、あるいはある思い出話を言ってくれたりですとか、そういうことに出会いますと、いろんなことを思い出して感無量になることもありますし。それは寂しさとは違うのかもしれませんけれども、「この12年とても充実した。」と申し上げましたけれども、言い換えれば激動の12年と言ってもいいのかもしれませんので、それに区切りをつけるということは、私にとりまして、政治家としてだけではなく、人生としても大きな節目になるものと思いますので、そこは感慨深く受け止めているところであります。

 

【記者】今後マラソンへの挑戦はいかがでしょうか。来年は出られないですよね。

 

【市長】来年はエントリーしておりませんので、もう出ようがありません。ただ、今年の2月に走った後も練習はずっと続けてきておりますので、何かチャンスがあればチャレンジをしてみようかという気持ちはあります。それがいつになるかというのは分かりませんけれども。

 

【記者】明日から市長という肩書が外れると思いますけれども、何かプライベートな面でこれだけはやりたかった、これはやりたいなということはありますか。

 

【市長】さっき言ったことに尽きると思います。私自身、銀行員をしておりまして、そのまま県議会議員の世界に飛び込みました。県議会議員を途中で辞職して市長にならせていただきました。ですから、政治というものを走りながら学んできたというところがありますので、ここで一旦立ち止まった中で、この20年間を振り返りながら、もう一度自分がやってきたことがどうであったのかということを客観的に分析をしたり、評価したりというような時間を持つことが出来ればと思っております。それから、いろんなところに出掛けて行って、いろんな人と話をしたいと思っております。それは熊本市内でもそうですし、県内、あるいは県外に出ていって、出来るだけいろいろなところに出掛けて行きたい。そういうのは市長という立場ですとなかなか時間がとれるものではありませんので。

 

【記者】その期間は1年ぐらいを想定しているのか、5年ぐらいなのか。

 

【市長】そういうことをやりつつ、政治家としての今後の新たな目標を探していきたいと思っております。次の目標を探すための期間であることは間違いありません。

 

【記者】私的な勉強会とか、経済界の人たちとそれぞれ話し合いの場を設けたり、お仲間の方と勉強会をしたり、そのような考えはありますか。

 

【市長】確かにそういうものも必要なのかもしれません。自分一人でやるだけではなく、いろんな仲間、グループでやっていくでありますとか。その辺も3日以降に考えていきたいと思っております。

 

【記者】政治の話から離れて、市長という肩書で我慢してきたこととか、「やっと明日から思い切って出来るぞ。」ということはありますか。人の目があって今まで出来なかったこととか、「明日からようやくできるぞ。」と思うことはありますか。

 

【市長】それも無いです。市長になって私生活の面で我慢したことはないと思います。行きたいところに行きましたし。最初市長になった直後は、人の目が気になりました。例えば、どこかに食事に行くでありますとか、買い物に行くでありますとか、人目が気になって遠慮しようかと思ったこともありましたが、その点もすぐに慣れまして、遠慮せずにどんなところでも行くようになりましたので、「市長じゃなくなったからこれが出来るぞ。」ということでウキウキしているようなことは無いです。市長になる前はゴルフをやっていましたが、市長になってからゴルフは辞めました。なかなかまとまった時間が取れないということもありますし、そういうことで辞めました。じゃあ「明日からゴルフに行ける。」と思っているかというと、「もう、どうでもいい。」となっておりますので、そこも含めて無いです。

 

 どうも皆さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

(終了)

 

記者会見終了後 記者から贈られた花束を受け取る幸山市長

記者会見終了後 記者から贈られた花束を受け取る幸山市長

このページに関する
お問い合わせは
政策局 秘書部 広報課
電話:096-328-2043096-328-2043
ファックス:096-324-1713
メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 
(ID:7330)
※資料としてPDFファイルが添付されている場合は、Adobe Acrobat(R)が必要です。
PDF書類をご覧になる場合は、Adobe Readerが必要です。正しく表示されない場合、最新バージョンをご利用ください。
〒860-8601 熊本市中央区手取本町1番1号 代表電話:096-328-2111(代表)096-328-2111(代表)
[開庁時間]月曜~金曜日の午前8時30分~午後5時15分(ただし、祝・休日、12月29日~翌年1月3日を除く)
copyrights(c) 2013 Kumamoto City Allrights Reserved