【市長発表:くまもと水ブランドシンボルマーク及び熊本水遺産第1次登録について】
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それでは、くまもと水ブランド推進のための「くまもと水ブランドシンボルマーク」と「1次登録の熊本水遺産」を発表させていただきます。まずは、「くまもと水ブランドシンボルマーク」につきまして発表させていただきたいと思います。
ご存知のように、本市は67万市民の上水道をすべてまかないます地下水でありますとか、清れつな湧水群、河川、湖など独特の水環境に根ざしました、特色のある風土や文化が息づいております。
そこで本市では、「水」という財産を守り、次の時代へ継承し、多くの人々に「熊本といえば水」「水といえば熊本」と認知をされ、「熊本を訪れたい」あるいは「熊本で暮らしたい」と評価をされるような、環境の世紀に相応しい新たな都市ブランドを確立をし、熊本ならではの魅力と活力のあるまちづくりを進めていくということを目的といたしまして、昨年11月「くまもと水ブランド創造プラン」を策定をしたところであります。
この「くまもと水ブランド創造プラン」でありますが、その中には「水といのちが循環する美しい都市生活 くまもとウォーターライフ」、これをブランド戦略の基本的な考え方としてかかげておりまして、自然の恵みに感謝し、再生・保全に取り組みながら、次の世代、あるいは次の世紀につなげていこうという意味が込められているものであります。
そこで今後、環境や文化、食、健康など様々な分野にわたりまして、市民、事業者、行政などが連携を深め一体となりまして、くまもと水ブランドの展開を図りまして、本市の特色でもあります水の生活文化や価値観を内外に強く発信していくことができるようシンボルマークを作成したところであります。
どうぞ、正面をご覧いただきたいと思いますが、中央の3つの波をかたどったマークでございます。
このマークの意味でありますが、お手元の配布資料にもありますが、水のゆらめきというものをモチーフといたしまして、水の恵によります豊かでゆったりとしたライフスタイルを表現しているものであります。3つの層からなっておりますが、この3層の水の流れでありますが、まず一番下の層から、これが「地下水」を意味しております。そして真ん中の層でありますが、これが「川」やあるいは「海」、そして一番上の層が「雨」を表現しておりまして、水の循環というものをシンボリックに示したデザインであります。
またこのマークでありますが、委託事業で制作をいたしました候補の中から、専門家や市民を対象といたしました調査、また類似マーク調査の精査などを踏まえまして、今回決定したところであります。
今後は、このマークを様々な場面で活用いたしまして、その認知度を高めながらくまもと水ブランドを推進していきたいと考えております。
続きまして、熊本水遺産の第1次登録を発表させていただきます。
「くまもと水ブランド創造プラン」の事業といたしまして、今般、熊本水遺産登録制度を創設したところで」あります。この制度の目的でありますが、水に関係をいたします有形無形のものを市民共有の財産として位置づけまして、「熊本水遺産」として登録することによりまして、その魅力を内外に発信しながら、市民の水資源の保全への機運の向上を図りまして、水に感謝し、水を守る価値観及び生活文化というものを後世に継承していこうとするものであります。
今回、市民の皆様に候補を募集をいたしましたところ、多数の応募があったところでありますが、有識者などで構成する熊本水遺産委員会の意見を踏まえまして、第1次分として30の水遺産を登録することとなりましたので、ここに発表させていただきたいと存じます。
まずは、左手のスクリーンをご覧いただきたいと思います。
水循環・水道関連におきましては、
一つ目は「熊本地域の水循環系」でございます。
続きまして。「八景水谷(はけみや)」であります。説明は、省略させていただきます。
それから、湧水・川等の関連におきましては、
まずは、「江津湖(えづこ)」
そして、「鼓ヶ滝(つづみがたき)」ということであります。
続きまして、庭園関連におきましては、
「水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)」
そして、庭園関連の最後に「瑞厳寺跡(ずいがんじあと)」ということであります。
続きまして、土木・建築物関連におきましては、
まず、「川尻の舟着場(かわしりのふなつきば)」
そして、土木・建築物関連の最後に「渡鹿用水(とろくようすい)」であります。
伝統文化・伝承・伝説関連におきましては、
「小堀流踏水術(こぼりりゅうとうすいじゅつ)」
それから、「味生池跡及び竜伝説(あじうのいけあとおよびりゅうでんせつ)」であります。
それから、祭り・信仰・風習関連におきましては、
「川尻の精霊流し(かわしりのしょうろうながし)」
食・産業関連におきましては、
「水前寺のり及びスイゼンジノリ発生地(すいぜんじのりおよびスイゼンジノリはっせいち)」であります。
それから、「水前寺もやし(すいぜんじもやし)」であります。
そして、人物関連におきましては、
「桧垣(ひがき)」
それから、「加藤清正(かとうきよまさ)」であります。
最後に、地名関連におきましては、
「神水(くわみず)」
それから、「水道町(すいどうちょう)」ということであります。
以上、今回第1次登録の30の熊本水遺産を紹介させていただきました。それぞれの所在地や登録理由につきましては、お手元の資料をご参照いただければと思います。
今後、登録した水遺産でありますが、所有者の方々などに対しまして、登録証を交付をいたしますとともに、ガイドブックでありますとか、市のホームページなどに掲載をいたしますほか、有形の水遺産については看板を設置をいたしますなど、これらの水遺産を広く紹介してまいりたいと考えております。
今後もこの制度を通じまして、地域の方々をはじめ市民の皆様方、あるいは市外の皆様方にも水遺産の魅力をお伝えいたしますとともに、水保全の機運の醸成にもつなげたいと考えております。
(終了)