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中心市街地活性化基本計画の申請に関する市長記者会見(平成19年)

最終更新日:2007年5月2日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:中心市街地活性化基本計画について】

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 それでは、本市の中心市街地活性化基本計画がこの度完成をいたしましたのでご報告をさせていただきます。本日は県議選の告示日という大変お忙しい日にかかわりもせずお集まりをいただきましたことに対しまして、私からも厚く御礼を申し上げる次第でございます。それでは内容につきまして皆様すでにご承知かと思いますけれども、簡単にご説明をさせていただきたいと思います。年度内に申請を目指していましたが、ぎりぎりとなりましたが本日、国、内閣官房中心市街地活性化本部へ申請を行ったところであります。
 この経緯でありますが、昨年、新たな法律の改正を受けまして6月に庁内会議を立ち上げまして、12月には活性化協議会の設置をいたしております。そして今月26日までのパブコメ等実施をいたしまして、協議会でありますとかパブリックコメント、あるいは先般は国会議員の皆様方、市議会でも議論がなされたところでありますけれども、いろいろと論議を積み重ねてきたところでありまして、そして検討してまいったところでございます。
 そしてようやく完成の運びになったところであります。法的には、国におきまして3ヶ月以内に認定の可否が判断をされると伺っております。中心市街地の活性化基本計画策定に至った要因といたしまして改めてではございますけれども、本市の中心市街地は他都市と比べますとまだまだ元気があると言われておりますけれども、しかしながらご覧をいただいておりますように商店数でありますとか商品販売額あるいは通行量等も減少してきている状況にある訳であります。それから空オフィス率も少しは改善されつつあるといわれておりますが、まだまだ高止まりをいたしておりますなど、中心市街地の相対的な低下というものが懸念をされている状況でもございます。
 それからもう一点、やはり4年後の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業、ストロー化現象等懸念をされているわけでありますけれども、今後新幹線の全線開業ともなりますとこれまで以上に都市間競争の激化というものが予想されますことから、こういったものを見据えたなかで今回の計画の策定に至ったというところでございます。改めましてこの計画のエリアでございますけれども、熊本城区域等を含めました約415ヘクタールございまして、計画期間は、平成19年度から23年度までの約5年間ということになります。ですから先程新幹線開業を見据えてと申し上げましたが、やはりあと4年と迫っております新幹線開業、それからこの計画の期間であります5年というもの、やはり新幹線開業を見据えた受け皿作りという意味でもこの計画の策定というものを急いで進めてきたところでもございます。
 計画の内容でありますけれども、3つの基本方針を持っております。まず1点目でありますけれども「人々が活発に交流し賑わいのあるまちづくり」これは安全安心で快適な商業空間の形成や、行政・業務・文化・教育などの多様な都市機能の充実、さらには、誰もが住みやすく暮らしやすい住環境の整備といったところに重点を置いているものであります。
 それから基本方針の二つ目「城下町の魅力があふれるまちづくり」でございますけれども、町の風情を体感できる歴史的建造物等の復元整備と利活用の推進、城下町を回遊するおもてなしの展開と情報発信などに取り組んでいきたいと考えております。
 それから基本方針の三つ目「誰もが気軽に訪れることが出来るまちづくり」でありますが、これにつきましては先般のトップ会議でも出させていただきましたが、市電の熊本駅への乗り入れなど市電を中心とした公共交通機関の利便性の向上や九州新幹線鹿児島ルートの全線開業を見据えた交通ネットワークの整備などを進めてまいりたいと考えております。
 これらの三つを基本方針といたしまして、国、県、市などの行政施策と民間事業を併せまして、約40に及びます様々な施策や事業を展開していくことといたしております。
またこの計画におきましては、花畑町、桜町における2つの民間再開発を盛り込んでいるところでもあります。加えまして、今回の計画では、先程触れましたように新たに熊本城域を対象区域に加えたところでありまして、熊本城を中心といたしまして、新町・古町地区などの周辺と一体となった城下町の風情が漂う個性豊かな街並みの創出を図りますとともに、これらを内外に発信をいたしまして、『城下町熊本』を全国ブランドとして高めていきたいと考えております。「熊本市のこの計画の特色は」と聞かれることもございますけれども、やはりこの熊本城を新たにエリアに加えたということでそれと今年がちょうど熊本城築城400年という節目の年にあたるわけでありますけれども、それとこの計画の策定というやはり縁というか感じるものでもありますが、この築城400年を契機といたしまして城下町の再生にぜひともつなげていきたいと考えておりますが、それがやはり熊本市の計画の大きな特色ではないかと考えております。
具体的な事業といたしましては先般発表されましたが、熊本駅前東A地区の第2種市街地再開発事業でありますとか、あるいは民間との連携によります多様なイベントもございますし、それから先程触れましたが熊本城復元整備事業、着実に進めさせていただいております。
 それからJR熊本駅への市電の乗り入れによります日本一乗り換えの便利な駅の実現でありますとか、あるいはいくつかその取組みを紹介させていただいているところであります。これらの事業を着実に推進してまいりますために新年度からは都心部の活性化を担当する新たな組織、都心活性推進課を庁内に設けることといたしております。また、計画の実施に当たりましては、中心市街地活性化協議会やあるいはまちづくり会社、まちづくりの市民団体等と官民協働のもとで取り組んでまいりたいと考えております。私からの報告は以上でございます。

【質疑応答:中心市街地活性化基本計画について】

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【記者】三点お尋ねします。国への申請がぎりぎりになった理由とそれと素案から変わった部分があるのか、さらに今後のスケジュールがどのようになっているのか、この三点お願いします。
【市長】ぎりぎりになった理由につきましてはこの計画を作り始めた当初からいろんな再開発も含めまして、新たな提案といいますか、計画が提案されてきたところでもありますので、それがこの計画のなかに盛り込むことができないかということもありましてぎりぎりまでその可能性についてつめてきた結果、年度内いっぱいいっぱいになったというところであります。当初は第一号認定を目指すということを申し上げておりましたけれども、結果として富山市さん青森市さんに先を越された形になりますけれども、しかしながら、それだけ時間をかけた分しっかりとした計画ができたのではないかと考えております。それから素案から変わった分が何かあるかということでありますけれども、多少成果指標等の変化といいますか、通行量でありますとか、通行量は国のほうから本部からの指示もありまして変更したところはございます。それが変更した主な部分であります。今後のスケジュールといいますか、先程申し上げましたように3ヶ月以内には認定していただけるということであります。私どもといたしましてはできるだけ早い時期に認定をしていただいて、そして庁内でも新たな組織を立ち上げることになりますから、そこを中心として具体化に向けてまさに民間の皆様方と協働のもとに実行に向けて取り組んでいきたいと考えております。
【記者】指標が通行量が一万人増えているのは国からどういうアドバイスというか、指摘があったのか具体的に教えていただけますか。
【市長】そこのところは事務局のほうからいいですか。(事務局に確認)
【事務局】当初は33万人を予定しておりました。積み上げがですね。それが目標としては低いということを国から言われましたものですから、もう一回精査して、要するに産文(産業文化会館)あたりの開発、鶴屋(デパート)もリニューアルされるということですので、この効果を着実に積み上げていったところです。そうしますと34万3千人になりました。ただそれが過去昭和56年の産文ができました時の(通行量の)データが当時の影響によりまして非常にパーセンテージが高くなったのですけれども、それは昭和56年度だということでちょっと(データが)古いということで、最近の例えばテトリア(熊本)のオープンであるとか、そういうものができたときの状況を反映させていくなかで34万人ということにまた変えております。
【記者】他に同じように申請された自治体はどれくらいあるのか。
【市長】この時期にですか?
【記者】はい。
【市長】私が聞いている限りでは10くらいと聞いておりますけれども。それが言わば第2グループだと聞いておりますけれども。
【記者】結構激戦なのですかね。
【市長】それぞれ地域の個性を前面に出した計画というか作られているようでありますから、そういう意味ではそれぞれのところで必死になって作っておられるのじゃないかなと思いますから、激戦といえば激戦だろうと思います。
【記者】手ごたえを感じられているようなのですけれども、全て通るのですか?今回申請された内容は?
【市長】私が決める立場にありませんので何とも申し上げられませんが、ただこの申請提出に至るまでは本部のほうから色々とアドバイスをいただいたなかでの提出になりますので、そういう意味ではこれまでも随分見ていただいているものではあります。私どもそうですから多分他都市でもそうではないかと思います。
【記者】都心活性推進課はいつ設けられるのでしょうか。
【市長】4月1日からスタートすることになります。都市建設局のなかに置くことになります。
【記者】ここでは具体的には何人体制でどういった業務をやっていくのか。
【市長】16人体制でありまして、基本的には中心市街地活性化基本計画の取りまとめといいますか具体的な推進役として動いてもらおうと思っています。
【記者】民間との連携とか?
【市長】当然連携も含めてです。
【記者】この事業すべてこの計画に沿って進む場合、熊本市としての財政的な負担はどのくらいをみていらっしゃるのですか。
【市長】財政的な積み上げというのはしていましたか?(事務局に確認)
【事務局】財政課とのやりとりのなかで当然市が負担すべき部分が出てきまして、全ての民間事業が希望と手を上げられてそれを乗せてしまうと財政がパンクしますので、その部分はちゃんと連絡しているのですけれど、最終的な数字はまだ積み上げてしまってはおりません。
【市長】この約40の事業のなかでもこの5年以内に完結するものもあるでしょうし、あるいは5年以内に着手というものもあるでしょうし、そのへんは民間主体の事業も再開発も含めましてある訳でありますから、市の持ち出しが最終的にどれだけになるのかというところは、正確な数字というものは計りかねるところはあります。しかしながらこれまでも街づくり戦略計画でありますとか、そういうものに位置づけられている事業もありますので、やはり具体的に進めるために財政的にも優先的に市として取り組んでいかなければならないと思っております。
【記者】この計画のなかで先般熊本駅前東A地区の案について選定委員会から結果がでたところですが、これはいずれ改めて市長のほうに審査委員会のほうからあろうかと思いますが、この案について市長御自身はどういうふうに思われていますでしょうか。
【市長】審査委員会の結果についてですか?
【記者】はい。
【市長】駅前の東口、駅降りて周辺に位置する非常に駅周辺整備のなかでも大事なゾーンだと思っておりますので、そういう意味では今回の提案、非常にその象徴的なゾーンのなかでも建物としましても私どもの情報交流施設にあわさった形で駅周辺の賑わいにもつながる非常にすばらしい計画ではないかと考えております。
【記者】関連しましてそのなかで3つの塔のなかで33階のマンションを建てる計画がありますが、こちらの使われ方ですね、マンションがあって元来は熊本市の中心部に居住する人たちが駅前に移ったということだけではあまり意味ないと思うのですが、マンションの利活用の仕方とかそこらへんは市長御自身どうお考えでしょうか。
【市長】中心部が駅前に移ったということがどれだけ現実の問題として起きるのか分かりませんが、ただこの中心市街地の基本計画の中でも都心居住というものを取り組んでいくという位置づけもありまして、そういうなかで中心部から熊本駅周辺まで含めたところでの住居の空間といいますか、を作りあげていこうというものでありますから、その目的にも整合しているのではないかと思っております。
【記者】こちら成果指標で市電の乗降客数というのは生きているのでしょうか。
【市長】生きています。
【記者】その市電のことで最近、県と熊本市と合志市で新年度以降都心結節に向けて推進体制を作っていくということが発表になりました。これについて市長御自身は今後の取組みについてどのような心構えを持ってらっしゃるのかという点が一つ、もう一つは市電の問題点として車椅子の方が使いづらいという根本的な問題があります。その部分についてどのように解決していこうと思ってらっしゃるのか。特に情報キャッスルを掲げているなかでその部分はどう考えていらっしゃるのか、二点お願いします。
【市長】市電の乗降客数を増やす取組みと致しましては先程紹介しました熊本駅舎への乗り入れというのは一つありますけれども、それじゃなくて都心結節の話ですね。
【記者】はい。
【市長】都心結節につきましては先般、県と合志市と私ども三者で推進をしていくということで意見の一致をみたところであります。しかしながら具体的な事業案につきましてはこれから三者で検討の組織を立ち上げましてできるだけ新年度の早い時期にその事業案を固めていきたいと考えております。それから次年度の事業案がある程度固まったなかで、他の関係機関に呼びかけていくなかでその事業案を具体的な形で計画まで作り上げていくための協議会というものを作り上げていきたい。そのなかで着実に都心結節というものを実現に向けて進めていきたいと思っております。それから市電のことでありますけれども、先程少し言いましたように少し先の話になるんですけれども、市電の駅舎への乗り入れあるいは都心結節等進めてまいりましたり、さらには新水前寺駅JR豊肥線との乗り換えの利便性を高めていきましたり、そういうことを進めていくなかで市電の乗降客数を増やしていきたいと思っております。さらには超低床電車を増やしていくということもさらに利便性を高めるという意味では必要だと思っておりますし、この計画のなかにもそれを盛り込ませていただいているところではあります。そういうなかでいろんな方々にこの市電を活用していただければ、そして中心部あるいは駅周辺等にお越しいただけるような環境作りを進めていきたいと思っております。
【記者】そのなかで多くのホームで車椅子を利用できないという現実ですね、これは大変難しい問題であることは承知していますが、それについては市長としては(どうお考えですか)。
【市長】このことは議会でも何度も取り上げていただいておりますし、またいろんな特に障害者の団体の人達からも声を聞いているところではあります。ただ先程おっしゃったように非常に難しい問題であります。現在の道路を電停の幅を広げるとなりますと、やはり道路を拡幅しなければならないですとか、いろんな課題がございますので、今のところ車椅子で乗り入れができる電停は何箇所でしたか。(事務局に確認)。15箇所は乗り入れができるということでありますが、さらにそれを広げていくことができないかということ、検討はしているところでありますが、なかなか今具体的に目処がたっているものではありません。しかしながら、先程申し上げたような超低床電車等を導入することによってより使いやすい市電を目指してまいりたいと思っております。
【記者】花畑地区の再開発のことなんですけれども、確か地権者同士で1月ぐらいに覚書を交わすというようなスケジュールだと思うのですが、まだ覚書は交わされていないと思うのですけれども、順調に進んでいるのでしょうか。
【市長】覚書はまだですか。(事務局に確認)
【事務局】民間三社のでは覚書は取り交わされています。
【市長】民間三社では覚書は取り交わされているということですね。ですから三社のなかで今その事業の具体化に向けて協議が進められているという状況であります。
【記者】ここに100万都市圏からみた中心市街地の実現というのがあるのですけれども、このなかに多角連携というのを基本とするという当然機能分担とかそういうのができてきて、例えば郊外店の問題とか佐土原は出店できないと一応仮になりましたけれども、近隣の市町村に大型SCが出店したりして中心市街地の役割の分担という調整が必要になってくると思うんですね、こういう計画を策定したなかでこういう熊本市として中心市街地をこうしていくというのは近隣の市町村とどういうふうに連携をとっていくというのは、ビジョンとかどのような感じに目されているのでしょうか。
【市長】都市圏ビジョンのなかで多角連携というのを打ち出しているところでありますけれども、そこはやはり近隣の市町村のなかにもそれぞれ核となるゾーンがあると思いますので、そこと中心市街地であれ、あるいは熊本市域内にも既存の商店街でありましたり、核となる地域があるわけでありますが、こういった核と核とをしっかり結びつけていくことが必要ではないかと思っております。そういう意味では道路整備等も必要かもしれませんけれども、公共交通網の再編というものはこれは中心市街地を活性化するということだけではなくて、やはりそういった核と核とを結びつけるという意味でも非常に再編というのは急がれる課題ではないかと思っております。それから中心市街地の位置づけにつきましては、やはりこれまで大型店等が相次いで出店するなかで、先ほど申し上げましたような低下の傾向にあるなかでなんとかそれを食い止めなければならないと思っておりますし、それに加えまして新幹線の全線開業というものを控えておりますなかで熊本駅周辺、新町・古町地区、それから中心部熊本城というものを一体的なエリアとして熊本の顔としてしっかりと位置づけて、そしていろんな計画を実現につなげていくことでこの熊本の更なる活性化につながる、それがそのそれぞれの地域の核にもいい影響を与えるのではないかということでしっかりと取り組んでいきたいと思っております。
【記者】この計画の特徴として熊本城域を新たに加えて城下町の再生が特色だとおっしゃいましたけど、最も重要視している事業はどれですか。
【市長】それはなかなか優劣はつけ難いものではありますけれども、なかなかすみません優劣はつけ難い。今申し上げた415ヘクタールをこれを熊本の顔として城下町としてしっかりとした街づくりを進めていくことが大事であろうと思っております。それからそういう意味では熊本城と城域外との連携といいますか、つながりといいますか、そこをしっかりと意識した街づくりというものを進めていく必要があると思っております。ある意味お城というものは権威の象徴と捉えられるときもありまして、なかなか敷居が高いですとか、行きにくいとかいわれることもありますけれども、そうではなくてやはり多くの市民の人達が足を運んでいただく、あるいは熊本城まで行かなくても熊本らしさ熊本の歴史を感じていただけるようなゾーンをしっかりと作り上げていくと、熊本城と一帯とした街づくりを進めていくというものがこの築城400年を機に今熊本に求められているのではないかと思っています。

(終了)

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