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平成19年4月定例市長記者会見

最終更新日:2007年5月9日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【伊藤一長前長崎市長への追悼】

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それでは4月の定例記者会見を始めさせていただきますが、報告事項に入ります前にまずもって、凶弾に倒れられました九州市長会会長でもあられました伊藤一長様、前長崎市長のご冥福を心からお祈りを申し上げたいと存じます。
伊藤市長は、市民生活に根ざしたまちづくりを積極的に推進されておられまして、さらには被爆地の長崎市長として核兵器の廃絶あるいは世界の恒久平和の実現を目指し尽力をされ、そして常に世界に向けて発信をされておられた方でございました。
さらには平成16年5月から現在に至りますまで九州市長会の会長として、九州各都市の連携強化を推進してこられた方でもありました。
今回の暴力によりまして政治家の言論あるいは行動を抑え込もうとする行為、この長崎市長さんの例以外にも多数発生をしているところでございますが、改めまして民主主義の根幹を揺るがすものでありまして、断じて許されないことであると考えております。
また先日行われました県下市長会におきましても、暴力の根絶に向けました緊急決議もさせていただいたところであります。ここにご遺族はじめといたしまして長崎市民の皆様方に心からお悔やみを申し上げますとともに、新市長のもとに長崎市の更なる発展を祈念申し上げる次第でございます。
 

【市長発表:今年度の熊本市のキャッチフレーズについて】

それでは発表項目に入らせていただきます。まず新年度を迎えましての思いを述べさせていただきます。
これまでもいろんなご挨拶で申し上げてきているところでありますが、これからの数年4、5年というものが本市の将来にとりまして、もっとも重要な時期であると認識をいたしております。
そこで今年度の熊本市のキャッチフレーズでありますが、後ろにも書かせていただいていますが、「夢・実現 熊本市」として、様々な施策を展開してまいりたいと考えております。
これは、本年の築城400年祭、あるいは合併特例法の期限まで今後三年間となりました合併・政令指定都市の実現、そして4年後に迫りました新幹線の全線開業に向けました駅周辺の整備や熊本城を中心と致しました約400ヘクタールにも及びます中心市街地の活性化等、活力と魅力あふれる新しい熊本づくりに向けまして熊本の潜在能力、これが胎動し始める元年と捉えるものであります。
また、これらの施策の取り組みに当たりましては、これまでも進めてまいりましたが市民と行政とがよりよいパートナーとしてお互いの知恵と力を出し合う市民協働による自主自立のまちづくりを基本姿勢として進めてまいりたいと考えております。
なお、これまで取り組んでまいりました市政改革につきましても、改めてその進捗状況でありますとか課題を検証しながら、そして次期総合計画、あるいは新行財政改革推進計画の策定に着手をしてまいりまして、各分野における取り組みをさらに加速させながら実行してまいりたいと考えております。
いろいろな課題を先送りをせずに、課題解決に向けましての実行力が求められております。その実行力という意味でこのキャッチフレーズとしての「夢・実現」、やはりこれまでの夢あるいは課題というものをいかに実現していくかということが問われている大事な時期だと改めて認識をしているところでありますが、その実現に向けて全庁一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
 

【市長発表:熊本市バス網再編等検討会の設置について】

二点目は熊本市バス網再編等検討会の設置についてであります。バス網再編につきましては、去る3月27日に民間バス事業者3社からの共同運行会社、仮称でございますが「都市バス株式会社」、この設立の表明を受けまして、現在、民間バス事業者3社と交通局を含みます本市の実務レベルで協議を始めたところであります。
本市といたしましては、この問題が市民生活はもとより、交通局バス事業の今後のあり方とも密接に関連をいたしますことから、副市長をトップといたします庁内関係局長による「熊本市バス網再編等検討会議」を設置することといたしまして、明日26日に第1回目の会議を開催することとしております。
この会議でありますが、市民の利便性の向上、今後の交通局バス事業の方向性や共同運行会社の設立、さらには運営に関する諸問題を検討してまいりたいと考えております。
 

【市長発表:妊娠に関する悩み相談体制について】

続きまして、妊娠に関する悩み相談体制につきまして報告をさせていただきます。「こうのとりのゆりかご」の許可の発表をさせていただきました時に相談体制の充実、24時間体制で取り組んでいくというお話をしておったところでございますが、その相談体制が固まりましたのでここに報告をさせていただきます。
「妊娠に関する悩み相談」につきまして、5月7日から拡充することといたしておりまして、その周知を図りますためにポスター及びカードを作製しましたので紹介をさせていただきます。相談は本庁舎1階の福祉総合相談室で行うことといたしております。相談は、「思いがけない妊娠をしてしまった」、あるいは「産みたいけれども育てられない」などの悩みにつきまして受付け、来所相談は開庁時間の8時30分から17時15分まででありますが、電話相談におきましては365日、24時間の体制で相談を受け付けてまいりたいと考えております。電話相談の専用番号は353-7830、悩みゼロとなっておりますが、この番号を専用番号としたいと考えております。またポスター及びカードの配布でありますが、市内約1300ヶ所の施設に配布をする予定でございます。

【市長発表:熊本オフィシャルウォーター「熊本水物語」のリニューアルについて】

続きまして、熊本オフィシャルウォーター「熊本水物語」のリニューアルについて報告をさせていただきます。この「熊本水物語」でありますが、今年は昨年の倍の6万本の製造を予定いたしております。
また製造体制を全面的に見直しをいたしまして、より安全で衛生的な体制のもと製品を供給することとしております。また、パッケージに築城400年祭のシンボルキャラクター「ひごまるくん」を加えますなどボトルをリニューアルしたところであります。
4月28日からは、希望小売価格1本500ml120円で販売を開始する予定といたしております。今年度も、新たな熊本水物語で、日本一の地下水都市・熊本市をPRしていきたいと考えております。

 

【市長発表:熊本城復元基金について】

 続きまして、熊本城復元基金につきまして報告をさせていただきます。平成10年4月から実施をしてまいりました「一口城主」の制度によります熊本城復元基金は、3月31日をもちまして終了いたしました。その間、一口城主となられました方は27,154名、そして募金総額は12億656万5,996円となっております。このように多くの皆様に温かいご支援をいただきましたことにこの場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。皆様からいただいた貴重な浄財でございますが、本丸御殿大広間などの建設費に充当させていただきたいと考えております。改めて多額の寄附をお寄せいただいた皆様に対しまして、心から感謝を申し上げたいと存じます。

【市長発表:熊本城築城400年祭春絵巻について】

それから発表項目の最後になりますが、熊本城築城400年祭春絵巻につきまして報告をさせていただきます。先月24日から今月8日まで開催をいたしました「花絵巻」でありますが、メイン会場の奉行丸におきましては、県内外からの約7万人を超える皆様においでいただいたところでありまして、平成18年度の入園者数でございますが、987,728名でございまして、平成17年度と比較をいたしますと約16万人の増加となっております。また、熊本城への入園者は、前年同時期に比べまして約2万人の増加がございまして、熊本城一帯が例年にない賑わいをみせているところであります。
今月28日からは築城400年祭の第三弾といたしまして、「春絵巻」を開催することといたしております。ゴールデンウィークの期間中に、奉行丸を会場として家族などで楽しめるイベントの開催をいたしますほか、「春絵巻」の初日となります28日の午後2時10分からでありますが、自衛隊のみなさま方のご協力によりまして、ブルーインパルスによる祝賀飛行が行なわれることになっております。また、27日にも訓練飛行が行われることとなっておりまして、どうぞ報道機関の皆様方には、特に周知につきましてご協力をいただければありがたいと思っております。それでは私からの発表項目は以上でございます。質問をお受けさせていただきます。

【質疑応答:こうのとりのゆりかご設置に伴う相談体制について】

【記者】先ほど「こうのとりのゆりかご」の設置に伴う相談体制、24時間の電話相談の発表がありましたけれども、どのような職員が何人体制でやるのか。またこれに伴う費用はどのくらいかかるのか。もう少し詳細を教えてください。
【市長】まず昼間の開庁時でございますけれども、福祉総合相談室に専任の相談員を2名増員をいたしまして電話、来所相談を行うこととしております。夜間及び土日祝日につきましては、電話転送システムを活用いたしまして専任の相談員で電話相談を受けることとしておりますが、専任の相談員による体制が整いますまで当面の間でありますが、5つの保健福祉センターの保健師により相談を受け付けることといたしております。

【質疑応答:合併問題について】

【記者】統一地方選後半の城南町長選で合併推進の元職の方が当選されました。今後合併の呼びかけとかそのへんはどのように考えておられるでしょうか。
【市長】まずは八幡町長さんのご当選を心からお喜びを申し上げたいと思います。八幡町長さん、元職でございますが、元町長の時代には熊本市との合併を考えておられましたが、まだその時点では飛び地ということもございまして、なかなか具体的な進展までには至っておりませんでした。今回選挙期間中の話、また当選後の話を伺いましても、3年以内の合併の実現に向けて取り組んでいくというお話でございました。しばらくお会いをしておりませんので、改めて直接お会いしたなかで今後の合併に向けたお考えというものを聞かせていただきたいと思っております。それから城南町さんということを考えました時には同じ熊本都市圏を構成するメンバーといいますか、仲間だと思っておりますが、都市圏及び政令市についての研究会におきましてはメンバーの中に加わっていただいておりませんでした。ですからそういう中で策定をいたしました都市圏ビジョンにつきまして、合併についての今後のお考えをお聞きすると同時に都市圏ビジョンにつきましての概略といいますか、計画につきましてご説明を合わせてしたいと思っているところであります。
【記者】市長のほうから城南町に行かれるということでよろしいんでしょうか。
【市長】それはまだ具体的には決まっておりません。連休も入りますので連休明けくらいには直接お会いをしたいなとは考えております。こちらが出向くのか、お出でいただくのかそこまで決まっているものではありません。
【記者】富合町との場合はまず研究会を立ち上げられたわけですけれども、城南町にもそういう研究会でまず合併を検討しませんか?とそういった具体的なお話もされる予定なのでしょうか。
【市長】富合町さんとの場合ですと、行政レベルでの研究会から任意協議会そして法定協議会というステップを踏んでまいりました。城南町さんとはどうだというお尋ねでございますが、まだ今の段階では合併についてのお考えをお尋ねするということ、確認をするということがまずは大前提ではなかろうかと思っております。具体的なことにつきましてはまたその後と、いろいろとお話をしながらということになろうかと思います。

【質疑応答:不当要求行為等に対する対応について】

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【記者】長崎の伊藤前市長の襲撃事件に関して1件お尋ねしたいのですが、事件の前兆として容疑者が再三市役所で金銭を要求する行為があったということですが、こういう行政対象暴力に対して改めて対策など何かお考えでしたら教えていただけますか。
【市長】これまでも私どもでは、事務事業に対する不当要求行為等につきましては組織的な対応を行ってまいりまして、事務事業の適正な執行、職員の安全確保等を図りますために平成15年の5月22日付けでありますけれども、熊本市不当要求行為等防止対策協議会というものを設置したところであります。その協議会を通じまして手引きを作成しましたり、あるいは研修を行ったりそして具体的な要求があったときの連絡でありますとかそういうものを徹底してきたところではございます。ですから今回改めまして今回の事件を踏まえまして、この協議会についての認識を全庁的に新たにするということが必要ではないかと思っております。

【質疑応答:熊本市議会議員選挙後の感想について】

【記者】統一地方選挙、熊本市議会議員選挙が行われまして新しい顔ぶれが揃ったわけですが、新たな顔ぶれを見ての印象といいますか感想、それから期待すること、それから議会との関係についてのお考えを聞かせてください。
【市長】先日市議会議員選挙が終わりまして、新たなメンバーが確定したところであります。先程申し上げましたように熊本市、非常に重要な時期を迎えておりますので、新しい議会のメンバーの方々と切磋琢磨しながら建設的な議論をしながらいろいろと課題の実現に向けて私ども取り組んでまいりたいと思いますし、そのことにつきましてぜひともご理解、ご協力をいただければという思いを持っております。議会との関係ということでありますが、これまでもより丁寧な説明をということは申し上げてまいりましたが、一定の緊張関係の中にも先程申し上げたより丁寧な説明、わかりやすい説明に心がけてまいりたいと、そういう中で建設的な議論につなげてまいりたいと思っております。
【記者】選挙戦そのものが低い投票率でしたよね。市議選全体、選挙戦をどう総括していらっしゃるのかというのが一点と、市長の支持を訴えられている議員があまり伸びなかったように思うのですが、そこのところをどう受け止めていらっしゃるのか二点お願いします。
【市長】まずは選挙戦をどう総括しているかということでありますが、やはり今回の結果で一番残念だったことはこの投票率の低下であります。47.1パーセント、前回に比べると6パーセント以上低下をしている。地方分権が進む中で、あるいはいろんな熊本市の課題がある中で市民の皆様方にとってはもっとも身近な選挙でもありますし、やはりもっと高い投票率の中で、高い関心の中で選挙が行われればよかったと思っております。投票率が下がった要因というのは、まだ私自身詳細を把握しているものではありません。一部には天候等が影響したのではないかという声もありますけれども、やはり多少雨が降ろうが、風が吹こうが、雪が降ろうが、選挙というのは大事なんだという思いの中で、どうやって有権者の皆様方に投票所まで足を運んでいただくのかということ、これは私自身も政治家としての課題でもある訳でありますが、自分自身の教訓としても今回の結果というものをしっかりと検証して生かしていかなければならないと思っております。全体として市議選以外の首長選挙等ではマニフェスト選挙が行われましたり、非常に関心が高まっているような統一地方選の中での選挙もあるようでございますので、そういう部分というのは非常に参考になるのではないかと思っております。それから私を支持すると表明された方の票がなかなか伸びなかったのではないかというようなことでありますが、それはその候補者皆様方それぞれが懸命な努力をされて支持を訴えられた結果でございますので、それにつきましては私からは特段申し上げることはございません。

【質疑応答:市電の結節について】

【記者】市電の結節についてですけれども、新年度早々にも検討委員会を立ち上げたいというお話でしたが、これは現在話し合い等はスムーズに進んでおりますでしょうか。進捗状況を踏まえて教えてください。
【市長】3月28日の日に電鉄さんに対してその回答をしたところではありますが、それ以降いろいろと協議を進めているところではあります。そして計画検討委員会を設置をしたいということで、熊本県あるいは合志市と協議をしているところでありますけれども、なんとか5月中ぐらいには設置をしたいと考えております。その予定で進めているところではあります。
【記者】すみません関連ですが、熊電の結節に対して3月31日の回答では熊電の提案については基本的に白紙にして全て検討委員会から練りなおしたいというお話でしたけども、市長御自身はどういう結節であれば、方向であれば望ましいとお考えなのでしょうか。
【市長】結果的に電鉄さんから提案された計画といいますか、白紙ということではありますけれども、その全てを無にしたというものではないと思っております。結節については三者できちんと合意をして進めていこうという一致をみたところでありますから、電鉄さんから出された計画、その趣旨というものは受け止めて今後も進めてまいりたいと思っております。またルート等につきましては、先程申し上げた計画検討委員会の中でより具体的な協議を進めていかなければならないと思っております。私自身は都心結節自体は非常に熊本市、熊本都市圏の公共交通体系を考えました時には、重要な課題だと思っておりますので、なんとか実現に向けて努力をしていかなければならないと思っております。
【記者】熊電さんのご意見としては、1年回答がずれ込んだことに合わせて、次の検討委員会でも熊電の計画が白紙とはいえですね、やはり計画を持ちかけたほうとして意見を一緒に考えていきたいというスタンスなのですけれども、まず検討委員会は行政で構成をするということでしたが、そこに何か熊電とか例えば沿線市民とかですね、次のステージじゃなくて最初から話合うというふうなお考えはどうでしょう。
【市長】計画検討委員会自体は、基本的には行政中心の委員会になろうかと思っております。やはり検討委員会の中でも電鉄さんから出していただいた計画でありますとか、あるいは考えというものはきちんと承知をしながら、把握をしながら進めていかなければならないと思っておりますし、そしてこの委員会の中で具体的なものを進めていく過程、あるいはその後になるのかもしれませんけれども、市民の皆様方でありますとか広い形での会というもの、検討する場というものをやはり作らなければならないのではないかと思っております。非常に大きな課題でもありますし、より広い市民の皆様方のご理解とご協力がなければなかなか実現しない課題だと思っておりますので、そこは今後この検討委員会を動かしていくなかで具体的に考えていきたいと思っております。

【質疑応答:妊娠に関する悩み相談電話について】

【記者】先程妊娠相談のカードを配られたと思うのですが、このポスターとカードのほうはどれくらい作られたのかという数をまずお聞きしたいのとあと1,300箇所の施設に配布されるということですが、それはどのような施設になるのでしょうか。
【市長】まず枚数でありますけれども、これは担当のほうからでもいいですか。(事務局確認)担当からお願いします。
【事務局】資料を作っておりますので後ほどお配りします。
【市長】枚数とか設置場所についてはそこに記載させていただいております。
【記者】それを頂いた後に聞いてもいいのかもしれませんが、県も同じようなものを作っていまして、その場合公的機関の窓口であるとか、ショッピングセンターとかそういったところに配布すると言っていて、学校とかそういったところには配布しないということを言っていたんですよ。若年層の中絶というものを問題視する声もある訳ですが、そういったところに置くという考えはあるのかどうか、そのあたりはいかがでしょうか。
【事務局】学校については今教育委員会で検討されていますので、まだ決定は出ておりません。今検討しております。

【質疑応答:市長自身の警備について】

【記者】長崎の襲撃事件を受けてのことなのですけれども、市長御自身の警備に関して何かその事件後警備を強化されたのか、されてないのであれば強化する方向なのか、その点変わったのかどうか。
【市長】私自身の警備につきましては、特段変わったことはありません。ただ秘書課におきまして、これまでもいろんな訓練はやってきておりますが、改めて今回の事件を踏まえまして秘書課で訓練を行ったということは聞いております。非常にこういう話になると警備体制の強化を求められることもあります。確かに私自身もこういう立場におりまして、そういう身の危険といいますか、感じることも正直ございます。ございますが、しかしながらやはりより多くの市民の皆様方と接して、そしていろんな意見を聞くという姿勢、ここは大事にしていきたいと思っております。非常にこれを両立させる話は難しい訳でありますけれども、改めて警備体制でありますとか非常時の体制そういうものをチェックし直しているところであります。
【記者】それと先程の不当要求等防止対策協議会なのですが、資料を見ますと平成15年は報告案件が12件ほどあったのですが、その後は17年、18年はないということで、差し迫ったものはないのかという気がするのですけれども、今回の事件でも長崎でも行政の担当課は市長まで報告するべきことではないと、軽微なことだと認識していたけれども結果的にはああいうことが起こってしまったということで、行為と認識のミスマッチというか、考えられないことが起こったと思うのですが、それを踏まえて協議会のなかで見直すところとか先程市長がおっしゃったように全庁的に協議会の認識を新たにする必要があるということですが、それは具体的にはどういうことになるのでしょうか。
【市長】具体的なものを今持ち合わせているものではありませんが、ただこれまでも先程紹介をされた不当要求の件数については確かに平成15年度は15件、16年度は3件、17、18年度は0件となっております。しかしながら例えば平成17年度には保護課に刃物を持って乱入されるという事件発生しているところでありますので、この件数だけがその状況といいますか、表しているものではないと認識しています。それとこれまでも市民からの意見苦情等でありますが、例えば市長への手紙があります。それから提言もメールでありますし、それから要望相談記録これは市民の皆様方からの分も記載をしてそして報告をしてもらうということになっておりますので、基本的にこういう形になっているものについては、私自身も確認をしているものではあります。それとそのなかで市民の声データベースシステムということでその一部につきましては全庁的にあるいは市民の皆様方にも見ていただくようなシステムを整えているところではあります。

【質疑応答:下水道建設負担金の徴収漏れについて】

【記者】先般下水道の建設負担金、この徴収漏れ2億3千万程度発生したということがわかりましたが30年以上に渡る問題でありますが、金額も相当になります。市長はどう受け止めていらっしゃいますか。
【市長】2億3,500万円という大きな金額に結果的に積みあがった訳であります。徴収猶予制度創設から30数年という長い年月の中におきましていくつかの要因で起こったことではありますけれども、総括をいたしますと猶予制度に対します職員の理解不足あるいは事務引継ぎ、事務処理が適切に行われなかったことによって起こったものと考えております。具体的には昭和44年度から平成元年度の分につきましては、猶予事由が消滅したときに徴収を開始すべきでありましたけれども、時効に対する認識不足によって事務処理を適切に行っていなかった。そして平成2年度からの猶予分につきましては、3年毎の猶予更新を適切に行っていなかった。その他の理由による猶予分につきましては、時効に対する認識不足によりまして現況把握あるいは適切な事務処理を怠っていたというものであります。改めまして今回のことにつきましては、非常に市民の信頼を失う非常に由々しき問題だと認識をいたしております。担当課に対しましては、再発防止に向けまして徴収猶予制度に対する職員の理解を改めてしっかりと深めてもらいまして、猶予制度事務のマニュアル作成を行いますと共に組織としてのチェック体制を整えるように改めて指示をしたところであります。

【質疑応答:長崎市長選について】

【記者】長崎市長選は補充立候補ということで非常に異例の形で行われまして、そういう形の選挙戦というものが果たして妥当なのかどうかについては色々意見が出ているようですがそれが一つと、もう一つは選挙戦の争点が世襲だったということで、政治家の世襲ということについてはどのようにお思いですか。
【市長】まず一点目の今回の長崎市長選補充立候補という異例の形で行われた訳でありまして、今総務省の方でも見直しをされているということを聞いております。確かに今回のような事態は想定されていなかったんでしょうけれども、やはり有権者にとりましては非常に選択のしづらい選挙ではなかったのか、立候補者の考え等が十分に把握できないままに選挙当日を迎えたという状況ではなかったのかと思っておりますので、ここの所はやはりこういう異例の事態でも対応できるような法整備を急いでいただきたいという思いはあります。それから世襲に対する考え方ということでありますが、市長は世襲ではありませんでしたが、私は県議会議員をそれ以前にしておりまして父が県議会議員でございまして、そういう意味では政治に入ったきっかけというものは父の引退があり、私がその後を受け継いだという形でありまして、世襲という形で政治家になったわけであります。しかしながら世襲というものが決して良いとは思っておりません。良いと思ってないというか、そういうものではあってはならないと思っております。ですから私自身の取組みの中では、当選させていただいた活動の中でただ単に世襲ではないと、親から引き継いでいるものではないということを政治活動の中で証明をしたいという思いで県議会議員時代も取り組んできたところでありますし、その思いをしっかりと忘れることなく今後も政治家として努力をしていきたいと思っております。

【質疑応答:こうのとりのゆりかごについて】

【記者】こうのとりのゆりかごの設置について市長はプライベートのホームページの方で4月7日付けの日記の中で、いろいろ意見があったけれども中には責任ある立場にいながら一時の感想を述べておられた方もいらっしゃったとお書きになっていらっしゃいますが、具体的にはどなたの(意見)ですか。
【市長】具体的にどうこうというものではないと言うとうそになりますかね。いろんなそれこそ責任のある立場の方々が子捨ては決してあってはならないでありますとか、それ自身は私もそれは当然だと思いまして、それについては多くのやはり国民の皆様方も同じ思いだろうと思っています。ただ行政の立場として許可の申請を出された、それを受けた者の立場としてそれだけでは済まされない現実がある。それと現在の法体系に照らし合わせたなかでどうなのかということを検討してきたわけでもありまして、それと同時に実際産んだばかりの赤ちゃんが捨てられて命をなくすという事例もあるわけでありますので、そこを救うかもしれないこの可能性というものは大事にしなければならないと思います。いろんなことを考えて、現実突きつけられた問題を対応しなければならないというのが行政なりあるいは市長としての役割だろうと思っておりまして、そういう意味では国でも今後しっかりと今回のことを、会見の時も申し上げましたがこれからがスタートだと思っておりますので、国でもしっかりと一緒になって今後のあり方というものを考えていただきたいと思っております。
【記者】こうのとりのゆりかごの事なんですけれども、許可をされた時の会見の中で悩み相談電話の他に育児支援のための家庭訪問の拡充ということも言われていましたけれども、それについては具体的に決まったことはありますか。
【市長】このことはこれまでも保健師を中心として訪問を行っておりました。本年度からそれを拡充することといたしております。具体的な件数につきましては、担当から報告をさせたいと思います。
【事務局】今市長が言いましたのに加えまして、今度二つの医療機関に協力を得まして新年度から拡充をいたしております。医療機関の助産師にお願いをいたしまして訪問活動を増やすということで訪問の率を68から75パーセントを目標にあげていきたいと考えております。
【市長】すみません。一点訂正をさせていただいてよろしいでしょうか。先程の「熊本水物語」の販売でありますが、私は4月28日と申し上げたかと思いますが正しくは5月1日でございますので、すみません訂正をさせていただきます。
【記者】ゆりかごの件で相談拡充の件なのですが、市も病院のほうもまずは相談して欲しいということを強調されていますけれども改めてこの電話を設置したということで市民も含め全国の方に市長として相談して欲しいという意気込みといいますか、こういうことができますよというPRしていくのかも含めてホームページ等でアップされるのでしょうけれども、初期活動を含めてどういうふうに徹底していくのかを教えてください。
【市長】市内全域に対しまして先程申し上げたポスターでありますとかあるいはカード等をより皆様の目に触れる所に配布をさせていただきたい、より多くの方々に相談事業というものを知っていただくようにあらゆる努力をしていきたいと思っております。それからあわせて県でも児童相談所におきまして相談体制の充実を図っておられますので、県ともしっかりと連携をとった中で熊本市域に留まることなく、県下全体においてこういう相談体制があるんだということを徹底していきたいと思っております。それからこの問題はこれまでも申し上げてきたところではありますが、市域内あるいは県域内だけに留まる話ではないということを感じておりまして、全国的にもこういう体制というものを充実をしていただく必要があるのではないかと考えております。そういう意味では厚生労働省さんも私どもからの思いといいますか、しっかりと受け止めていただきまして各県の児童相談所に対しましてその相談体制の充実等を呼びかけておられるようでありますので、やはりこうした取組みが熊本市圏内に留まることなく全国的に広がっていくことを期待をしているものであります。

【質疑応答:全国学力学習状況調査について】

【記者】昨日、学力の統一テストが小学校と中学校で行われましたけれども、県内では似たような試験がいくつか行われているということですが、熊本市もこれに参加されている訳ですけれども、一方ではほかに似たような試験があるのにする必要があるのかという意見もありますけれども市長としてはどのようにお考えでしょうか。
【市長】今回の全国学力学習状況調査でありますけれども、昨日実施されましたものは一定以上の教育水準を確保するために国が教育の成果と課題を検証して、教師の指導方法でありますとか、あるいは教育施策の改善に生かしていくことが目的であると聞いております。私どももこれまで市の中で教育委員会とも連携をしながら、個を育む学校教育の充実ということ、少人数学級の取り組みでありますとか、あるいは、ただ単に学級規模を減らすだけではなくて教員の研修体制の見直しでありますとか、取り組んできたものでもありますので、今回のテストというものもやはり先ほどの国で示されている目的がきちっと沿うものになっていただきたいと思っております。ただ一部に、やはり懸念されておりますような個人情報保護の問題でありますとか、それから過度な競争につながることのないように、そういった配慮は国に対しても是非とも私の方からも求めていきたいと思っています。

【質疑応答:「熊本水物語」について】

【記者】「熊本水物語」についてお伺いしたいんですが、日本一の地下水都市・熊本をアピールするには、販売場所が少なくて限られているような気がするんですけど、例えばあまり儲けすぎてもいけないとかですね、そういう裏事情が何かあるのかなと思って、いかがですかね。
【市長】なかなか率直なご質問ですね。
【記者】すみません。
【市長】確かに6万本という数、昨年に比べましたら倍増したところでもありますし、これまで同様に会議やコンベンション等での活用を考えていきたいと思っておりますし、また特に県外で行われますような会議でございますとかいろんな場所に極力持ち込むことによりまして、この市域外の皆様方に熊本市の良さというものをもっと積極的にアピールをしたいと考えております。先ほど民業圧迫の話もありましたけど、あくまでもこれは水を売ってお金儲けをするという目的ではございませんので、この熊本市の豊かな地下水に代表されるような豊かな自然というものをアピールするための手段として「熊本水物語」を使っていきたい。そのための特に増加した分をより域外に対して積極的にアピールしていきたいと思っています。
【記者】水物語に重ねてなんですけど、東京や大阪でも以前は汚い水をハイテク処理して全国のコンビニとかキヨスクとかそういった所で売っているというかなり大々的な戦略があるんですが、そのへんはいかがですか。
【市長】今のところは先ほど申し上げた販売あるいは会議等での活用ということでありまして、そういうコンビニで一般的に販売していくというところまでを考えているものではありません。先ほど申し上げた目的に沿ってこの6万本を使っていきたいと思っております。

【質疑応答:政令市庁内検討会議について】

【記者】政令市に関しての庁内での検討会議は4月中旬にもという話でしたけれども、いつでしょうか。
【市長】庁内における検討会議につきましては近々第1回目を開催をしたいと考えておりますが、ちょっと待ってください。(事務局確認)
【事務局】今日、(報道資料を)投げ込む予定です。27日に開催します。
【市長】決まっておりました。あさってですね。第1回目を開催する予定です。

【質疑応答:企業誘致について】

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【記者】企業誘致に関してなんですけども、パンフレットで取り組みを強化されているということなんですけども、今回の選挙でも結構、都道府県知事とかで企業誘致を掲げた知事が多かったんですが、市長として、トップとして企業誘致に何が出来るか、どうお考えか、というのがまず一つ。もう一つは政令市とか合併とか進めるということもあるんですけれども、周辺の自治体に進出している企業の中には合併で都市規模も大きくなるのに伴って税制とかも変わることに危惧をおぼえている企業もあると思うんですけども、そういう企業に対してどう説明していくか、もしくはどう優遇とかそういうのを考えているのか市長の考えを聞かせてください。
【市長】企業誘致につきましては経済の活性化という意味でも、非常に大事な分野であると思っております。ですから1期目から特に企業誘致というものはトップセールスといいますか、この必要性というものも感じております。これまで1期目の4年間の中でも例えば助成制度の見直しをしました。特にコールセンター等へのオフィス系の優遇措置を拡充をいたしましたり、あるいはこの中心市街地に特化した制度等を設けさせていただいたりということもいたしました。それから東京で企業誘致の説明会等も開催をしたところでもありますし、その場では私自身がその概要について説明をさせていただいたというものでもあります。さらには先ほどトップセールスの大事さということを申し上げましたけれども、私自身も企業訪問を数社させていただいて一つ成果をこぎつけたものもございますし、なかなか実現に至らなかったものもあります。やはりこれは都市間競争といいますか、ますます激しくなってきている状況でありますので、こういう補助制度を充実しただけでなくて、そこをいかにPRしていくか、そして補助制度だけではない、この(熊本)水物語にも関連するかもしれませんが熊本の良さというものを併せて、やはり私自身も売り込んでいきたいと思っております。それから、あとは企業誘致といいますか、例えば政令市になったときに税制の変化等に対して懸念を持っている企業があるというようなこと、これは確かに数年前具体的な合併の、例えば益城町さんですとかで住民投票が行われました時にもそういった懸念の声もございました。事業所税を中心としたものでありますが。ですから、例えばこの事業所税にいたしましても今回の富合町さんとの法定協議会の中でもそういったことがテーマとして挙がってくると思いますが、例えば5年間の優遇措置がありますですとか、そういうものをしっかりとアピールといいますか表明していきたいと思っていますし、そしてその事業所税が上がるだけでない、熊本市に誘致したときのメリットといいますか、そういうものもやはり併せて打ち出していく必要があるのではないかと思っています。

(終了)

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