【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」についてーその1】
【記者】赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」の件ですけれども、これは慈恵病院がこの前男児が入ったケースについてお認めになりましたけれども、まずはその事実確認について熊本市はどのようにお考えでしょうか。
【市長】その件について、どういうことをおっしゃったのか、その内容についてこちらでまだ確認が出来ておりませんので、只今おっしゃった件につきましては前回お話をした通り、私どもとしてはあったか無かったかも言えない状況であるということ、それに変わりはございません。
【記者】情報公開を1年に1度、数値として発表するということですけれども、これで検証のほうは十分だとお考えでしょうか。
【市長】まず大前提として考えなければならないことは、やはりこの前も申し上げましたが、子どもの人権や福祉、それからその後の成長に支障をきたしてはいけないということ、これを第一に考えなければならないと思っております。それで統計資料といたしましては、年1回ということを先般お話をさせていただいたところであります。とは言いましても、今回の「こうのとりのゆりかご」がいろんな意味で問題提起を社会全体に対してもしていると思いますので、そういう意味では、「ゆりかご」が設置をされてその後の状況がどうなのかということ、これは定期的に公表していく必要はあるんだろうと思っております。ですから要保護児童対策地域協議会の中でその運用状況の検証は3ヶ月ごとにやっていくということでありますので、その協議した内容、それをどこまで公表することが出来るかということ、これはその協議会の中でもしっかりと検討してもらった上で公表できる部分は公表をと考えております。非常にこれは難しい問題でございます。やはり第一義的には子どもの人権等に配慮しなければならないと考えておりますが、しかしながら先程申し上げましたように「ゆりかご」のことを社会全体で考えていくという意味におきましては何らかの情報をお示しすることは必要だろうと考えています。
【記者】続いて同じ赤ちゃんポスト関連での質問ですが、今日一部報道でですね、県が保護者を捜索するという記事が出ています。市としてですね、何か対応を取られるというような動きがありましたら教えてください。
【市長】このことは県には確認はしております。担当からでよろしいでしょうか。
【事務局】県に、今報道されている事実について確認中でございます。ただ一般的にこれまで(児童相談所の方で)親を探すことがあるのかというお尋ねがあってお答えをしたものが、あのような報道をされていると児童相談所は理解している、そういう回答は得ているところでございます。詳細については今調査中でございます。
【市長】詳細について、市としても確認をしている状況であるということであります。
【記者】詳細については確認中ということですが、市として何か対応を取られるとかいうことは。
【市長】あったかなかったかということ、これは何とも申し上げられない状況でございます。個別のケースについてはお話は出来ません。